※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています
Excelで数値や日付の表示形式を自分好みにカスタマイズしたいと思ったことはありませんか?標準の書式設定では対応できない独自の表示形式も、「ユーザー定義」を使えば自由に作成できます。
この記事では、Excelのセルの書式設定ダイアログ(Ctrl+1)でユーザー定義の表示形式を作成する方法を、基礎から実用例まで徹底解説します。書式コードの意味を理解すれば、数値・日付・時刻・文字列のあらゆる表示形式を自分でカスタマイズできるようになります。

この記事でわかること
- セルの書式設定ダイアログでユーザー定義を作成する手順
- 数値・日付・時刻・文字列の書式コードの意味と使い方
- 条件付き書式コードと色の指定方法
- 実務でよく使うカスタム書式の具体例
- 書式設定で陥りやすいミスとその対処法
ユーザー定義の表示形式とは
Excelのセルの書式設定には、「数値」「通貨」「日付」などの標準カテゴリのほかに、「ユーザー定義」という項目があります。ここに独自の書式コードを入力することで、Excelが用意していない表示形式を自由に作成できます。
たとえば、「1000000」という数値を「1,000,000円」と表示したり、「2026/05/07」という日付を「2026年05月07日(木)」と表示したりすることが可能です。セルに入力されたデータ自体は変わらず、見た目だけを変換するのが書式設定の特徴です。
書式設定ダイアログを開く方法
セルの書式設定ダイアログは以下の方法で開けます。
- 対象のセルを選択して Ctrl + 1 を押す(最も素早い方法)
- セルを右クリック → 「セルの書式設定」を選択
- 「ホーム」タブ → 「数値」グループ右下の矢印アイコンをクリック
ダイアログが開いたら「表示形式」タブを選び、左のリストから「ユーザー定義」をクリックします。「種類」欄に書式コードを直接入力することで、独自の表示形式を定義できます。
書式コードの基本構造
ユーザー定義の書式コードは、セミコロン(;)で最大4つのセクションに分けることができます。
| セクション | 適用対象 | 省略時の動作 |
|---|---|---|
| 第1セクション | 正の数値 | 必須(省略不可) |
| 第2セクション | 負の数値 | 第1セクションと同じ |
| 第3セクション | ゼロ | 第1セクションと同じ |
| 第4セクション | 文字列 | 書式なし |
例:#,##0;-#,##0;"-";@
- 正の数: カンマ区切り(例: 1,234)
- 負の数: マイナス付きカンマ区切り(例: -1,234)
- ゼロ: ハイフン表示
- 文字列: そのまま表示(@は入力値をそのまま表示する記号)

数値の書式コード一覧
数値の表示形式を定義するための主要なコードを解説します。
主要な数値書式コード
| コード | 意味 | 入力値 | 表示結果 |
|---|---|---|---|
# |
有効な数字(0は表示しない) | 5 | 5 |
0 |
有効な数字(ゼロも表示) | 5 | 05(書式:00) |
? |
ゼロをスペースで表示 | 5 | 小数点揃えに使用 |
, |
桁区切り(カンマ) | 1000000 | 1,000,000 |
. |
小数点 | 1.5 | 1.5 |
% |
パーセント(100倍して表示) | 0.15 | 15% |
E+ |
指数表記 | 1234567 | 1.23E+06 |
よく使う数値書式の実例
| 書式コード | 入力値 | 表示結果 | 用途 |
|---|---|---|---|
#,##0 |
1000000 | 1,000,000 | 桁区切りあり整数 |
#,##0.00 |
1234.5 | 1,234.50 | 小数点2桁固定 |
¥#,##0 |
5000 | ¥5,000 | 円表示 |
#,##0"円" |
5000 | 5,000円 | 単位付き |
0.0"倍" |
2.5 | 2.5倍 | 倍率表示 |
00000 |
42 | 00042 | 郵便番号・コード |
0.00% |
0.156 | 15.60% | パーセント2桁 |
#,##0,, |
1234567890 | 1,235 | 百万単位表示 |
ポイント:書式コード末尾に「,」(カンマ)を付けるたびに1,000で割られます。「,,」で1,000,000(百万)単位になります。大きな数値を扱う財務資料などで便利です。
数値コードの詳細説明
「#」と「0」の違い:「#」は余分なゼロを表示しません。「0」は指定した桁数のゼロを必ず表示します。たとえば「#.##」で「1.5」を表示すると「1.5」になりますが、「0.00」では「1.50」になります。整数部分も「###」では「5」は「5」のままですが、「000」では「005」になります。
「?」の使い方:小数点の位置を揃えたい場合に使います。「#.??」という書式なら、小数点以下が2桁に揃えられ、空いた部分はスペースになるため、複数行にわたる数値の小数点位置が縦に揃います。
日付・時刻の書式コード
日付や時刻の表示形式も自由にカスタマイズできます。Excelでは日付はシリアル値(1900年1月1日を1とした通し番号)で管理されており、書式によって表示が変わります。
日付書式コード一覧
| コード | 意味 | 表示例 |
|---|---|---|
yyyy |
西暦4桁 | 2026 |
yy |
西暦2桁 | 26 |
ggge |
和暦(令和8等) | 令和8 |
m |
月(1〜12) | 5 |
mm |
月(01〜12) | 05 |
mmm |
月の略称(英語) | May |
mmmm |
月の正式名(英語) | May |
d |
日(1〜31) | 7 |
dd |
日(01〜31) | 07 |
ddd |
曜日の略称(英語) | Thu |
dddd |
曜日の正式名(英語) | Thursday |
aaa |
曜日(日本語略) | 木 |
aaaa |
曜日(日本語正式) | 木曜日 |
時刻書式コード一覧
| コード | 意味 | 表示例 |
|---|---|---|
h |
時(0〜23) | 9 |
hh |
時(00〜23) | 09 |
m |
分(hやssの前後のみ) | 5 |
mm |
分(00〜59) | 05 |
s |
秒(0〜59) | 3 |
ss |
秒(00〜59) | 03 |
[h] |
24時間を超える時間の合計 | 26 |
AM/PM |
午前/午後表示 | AM または PM |
日付・時刻書式の実用例
| 書式コード | 表示結果 |
|---|---|
yyyy/mm/dd |
2026/05/07 |
yyyy-mm-dd |
2026-05-07 |
yyyy年mm月dd日 |
2026年05月07日 |
yyyy年mm月dd日(aaa) |
2026年05月07日(木) |
m月d日 aaa曜日 |
5月7日 木曜日 |
ggge年mm月dd日 |
令和8年05月07日 |
hh:mm:ss |
09:05:03 |
h時mm分ss秒 |
9時05分03秒 |
[h]:mm:ss |
26:30:00(時間の合計) |
注意:時刻の「m」(分)コードは、「h」や「s」と組み合わせて使う必要があります。単独や「d」の直後に置くと、月(month)と解釈されます。
文字列の書式コード
文字列の表示形式は主に「@」を使います。
| 書式コード | 入力値 | 表示結果 |
|---|---|---|
@ |
田中 | 田中 |
"氏名: "@ |
田中 | 氏名: 田中 |
@"様" |
田中 | 田中様 |
"〒"@ |
1500001 | 〒1500001 |
@記号は入力された文字列をそのまま表示する記号です。@の前後に文字列リテラルをダブルクォートで囲んで追加することで、プレフィックスやサフィックスを付加できます。

条件付き書式コードと色の指定
ユーザー定義書式では、値の大小によって表示形式を変えたり、色を指定したりすることもできます。
条件付き書式コードの構文
書式コードの先頭に [条件] の形式で条件を指定します。
[>=1000]#,##0"円以上";[<0]"▲"#,##0;#,##0
この書式では:
- 1000以上の場合:カンマ区切り+「円以上」を追加
- 0未満の場合:「▲」記号+カンマ区切り
- それ以外(0〜999):カンマ区切りのみ
使用できる条件演算子は >= <= > < = <> です。
色の指定方法
書式コードの先頭に色名を角括弧で囲んで記述します。
| 指定方法 | 例 | 説明 |
|---|---|---|
| 色名(英語) | [Red] |
赤文字で表示 |
| 色名(日本語) | [赤] |
赤文字で表示(一部環境で動作) |
| カラー番号 | [Color3] |
カラーパレットの3番(赤) |
使用できる色名(英語)は次の8色です:Black(黒)/ White(白)/ Red(赤)/ Green(緑)/ Blue(青)/ Yellow(黄)/ Magenta(マゼンタ)/ Cyan(シアン)
よく使う色付き書式コードの実例:
[赤]#,##0;[青]-#,##0:正の数は赤、負の数は青で表示[>=80][Green]"合格";[Red]"不合格":80以上は緑で「合格」、未満は赤で「不合格」[Black]#,##0;[Red]"-"#,##0;"―":正は黒、負は赤のマイナス付き、ゼロはダッシュ
実務でよく使うカスタム書式コード集
実際の業務でよく使われるユーザー定義の書式コードをまとめます。
ビジネス系
| 用途 | 書式コード | 入力→表示 |
|---|---|---|
| 売上金額(万円単位) | #,##0"万円" |
5000→5,000万円 |
| 百万円単位表示 | #,##0,,"百万円" |
5000000→5百万円 |
| 達成率 | 0.0"%" |
1.256→1.3%(※数値で管理時) |
| 増減率(▲表示) | +0.0%;▲0.0% |
-0.05→▲5.0% |
| 電話番号 | 000-0000-0000 |
09012345678→090-1234-5678 |
| 郵便番号 | 000-0000 |
1500001→150-0001 |
日付・時刻系
| 用途 | 書式コード | 表示結果 |
|---|---|---|
| 和暦表示 | ggge"年"mm"月"dd"日" |
令和8年05月07日 |
| 曜日付き | m/d"("aaa")" |
5/7(木) |
| 年月のみ | yyyy"年"m"月" |
2026年5月 |
| 勤務時間合計 | [h]"時間"mm"分" |
26時間30分 |
| 午前午後付き時刻 | AM/PM h"時"mm"分" |
PM 2時30分 |
特殊なゼロ・空白処理
| 用途 | 書式コード | 効果 |
|---|---|---|
| ゼロを非表示 | #,##0;-#,##0; |
0のセルが空白表示になる |
| ゼロをダッシュ | #,##0;-#,##0;"―" |
0→―と表示 |
| 正のみ表示 | #,##0;;; |
負・ゼロを空白表示 |
| 全セル非表示 | ;;; |
入力値を非表示(印刷除外用) |
書式設定の適用手順(ステップバイステップ)
Step 1:対象セルを選択する
書式を適用したいセルまたはセル範囲を選択します。複数のセルをまとめて設定する場合は、Ctrlキーを押しながら複数選択するか、Shift+クリックで範囲選択します。
Step 2:書式設定ダイアログを開く
Ctrl + 1 を押して「セルの書式設定」ダイアログを開きます。「表示形式」タブが選択されていることを確認してください(デフォルトで開きます)。
Step 3:ユーザー定義を選択する
左側のカテゴリ一覧から「ユーザー定義」をクリックします。右側の「種類」欄に現在の書式コードが表示されます。
Step 4:書式コードを入力する
「種類」欄の内容を消去して、新しい書式コードを入力します。入力中に「サンプル」欄にプレビューが表示されるので、表示結果を確認しながら作業できます。
Step 5:OKをクリックして適用する
プレビューで表示結果を確認したら「OK」ボタンをクリックします。選択していたセルに新しい書式が適用されます。
Step 6:書式を他のセルにコピーする
書式設定済みのセルを選択し、Ctrl + C でコピー → 対象セルを選択 → 右クリック「形式を選択して貼り付け」→「書式」を選択することで、書式のみをコピーできます。または、書式のコピー(ハケアイコン)を使う方法もあります。
この記事に関連するおすすめ商品
Microsoft 365 Personal 1年版 公式ライセンス
約14,000円
ユーザー定義書式・セル書式設定をフル活用できる最新Excel
Dell 27インチ モニター フルHD IPS FHD
約25,000〜35,000円
Excelの書式設定ダイアログを広く確認できる大画面モニター
ロジクール MX Master 3S ワイヤレスマウス 静音 高精度
約12,000〜18,000円
Excelの書式設定・セル操作が快適な高精度ワイヤレスマウス
※ 価格は変動する場合があります。最新価格はリンク先でご確認ください
よくある問題と対処法
書式コードが正しく動作しない場合
問題1:日付を入力したのに数値(シリアル値)が表示される
セルに日付として認識されていない可能性があります。日付として入力(例:2026/5/7)してから書式を設定してください。テキスト形式のセルに日付書式を適用しても日付として表示されません。
問題2:「m」が月ではなく分として表示される
「m」は時刻の文脈では分として解釈されます。月として使う場合は「d」や時刻コードと離れた位置に配置するか、「yyyy年mm月」のように独立した日付書式にしてください。
問題3:パーセント表示が100倍になってしまう
書式の「%」は入力値を100倍して表示します。すでに「15」という値を入力している場合、「%」書式を適用すると「1500%」になります。割合(0.15など小数)として入力してから「%」書式を適用してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. ユーザー定義の書式を削除する方法は?
セルの書式設定ダイアログを開き、「ユーザー定義」を選択して削除したい書式コードを「種類」リストで選択します。下の「削除」ボタンをクリックすると書式が削除されます。なお、Excelの組み込み書式(標準・数値・日付など)は削除できません。
Q2. カスタム書式はブックをまたいでコピーできますか?
直接的なコピーはできませんが、書式が設定されたセルをコピーして別ブックに貼り付けると、書式もコピーされます。書式のみをコピーするには、「形式を選択して貼り付け」→「書式」を使います。また、Excelのテンプレート(.xltx)として保存しておくと、繰り返し利用しやすくなります。
Q3. 書式設定で入力値は変わらないのですか?
はい、セルの書式設定は表示形式を変えるだけで、セルに保存されている値(データ)は一切変わりません。たとえば「1000000」に「#,##0"円"」の書式を適用すると「1,000,000円」と表示されますが、数式バーには「1000000」が表示され、計算にも元の値が使われます。
Q4. テキスト形式のセルに書式を適用できますか?
テキスト形式(セルの書式が「文字列」)のセルには、日付や数値の書式を適用しても正しく機能しません。数値や日付の書式を適用するには、先にセルの書式を「標準」か「数値」に変更し、データを再入力(またはF2→Enterで更新)する必要があります。
Q5. 書式コードで使えるフォントカラーは8色のみですか?
書式コードで直接指定できる名前の色は8色(Black/White/Red/Green/Blue/Yellow/Magenta/Cyan)と、カラーパレット番号(Color1〜Color56)です。より細かい色指定はセルの書式設定「フォント」タブや条件付き書式(ホームタブから設定)を使用してください。
まとめ
Excelのユーザー定義書式は、標準の書式設定では実現できない柔軟な表示形式を作成できる強力な機能です。
- 書式ダイアログは Ctrl+1 → 「ユーザー定義」で開く
- 書式コードの構造は「正;負;ゼロ;文字列」の4セクション
- 数値コードは #(ゼロ省略)と 0(ゼロ表示)を使い分ける
- 日付・時刻は yyyy/mm/dd や hh:mm:ss で柔軟に組み合わせ可能
- 色と条件は [Red] や [>=1000] の角括弧で指定する
- データ自体は変わらないため、計算への影響なく見た目だけを最適化できる
書式コードのルールを覚えれば、業務レポートや集計表の見栄えを大幅に改善できます。まずは頻繁に使う「#,##0"円"」や「yyyy年mm月dd日(aaa)」から試してみてください。カスタム書式をマスターすることで、Excelの表現力が格段にアップします。
minto.tech スマホ(Android/iPhone)・PC(Mac/Windows)の便利情報をお届け! 月間アクセス160万PV!スマートフォン、タブレット、パソコン、地デジに関する素朴な疑問や、困ったこと、ノウハウ、コツなどが満載のお助け記事サイトはこちら!