※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています
家庭用の地デジテレビアンテナの方向を設置する際に、感度を十分に発揮するためには、アンテナを電波塔の発信方向に向けていなければなりません。
これは、アンテナが持つ指向性という性質によるもので、電波の発信方向に向けないと、十分な電波を受信できないことに依ります。
電波の発信所は全国各地にあり、ほとんどの地域では、各家庭で十分な電波を受信できるようになっているようです。
ここでは、アンテナ設置時にどの方向にアンテナを向けるとよいかを調べる方法をご紹介します。
この記事のまとめ
この記事のまとめ
近くにある電波の発信所を調べる
電波の発信所というのは全国各地にあるので、基本的にはその方向に向ければ十分な量の電波を受信することができます。
電波の送信所は電波塔以外にも中継局があり、全国各地を余すことなくカバーできるように配置されており、発信所の規模によってカバーできるエリアが異なるようです。
山が近くにある場合は、山頂にあるケースが多いので、地方では山を見渡すと見つかるケースがあります。
インターネットで調べる
見渡せる方向に発信所や電波塔が見えない場合は、インターネットにある情報を頼りに、最寄りの発信所を調べる方法があります。
地デジやCS・BSはそれぞれ発信している場所が異なるので、発信所を調べることでおおよその方向がわかるでしょう。
アプリでも地デジ電波の方向を調べることができるので、状況に応じて利用すると良いです。
下記のサイトを利用することで、最寄の地デジの電波塔の位置と、概ね放送が受信できる範囲を示している放送エリアを調べることができます。
使い方も非常に簡単で、ご自宅の都道府県や、郵便番号などから、ご自宅付近の電波塔やその放送エリアを調べることができます。
この地図で地デジアンテナの方向性を大まかに決めて、微調整をしていきましょう。
近隣に設置されたアンテナの方向を見てみる
近隣にアンテナを設置した家屋等がある場合には、そのアンテナの方向も参考になります。
複数の家があり、そのアンテナが皆同一方向を向いている場合には、その方向に放送局があると考えて間違いないでしょう。
地デジを受信する場合には、下の図にあるようにUHFアンテナを使用します。
近隣の家に立っているUHFアンテナの方向を確認し、複数の家のアンテナが同一方向を向いていることを確認して、その向きを参考にしてアンテナの方向を決めて問題ありません。
地デジアンテナの方向の微調整にはアプリが抜群に役立つ
地デジアンテナの方向性をインターネットやご近所のアンテナの方向で決めてから、より感度抜群に電波を受信するためには微調整をしていくことが大切です。
この微調整に役立つのがスマートフォンのアプリです。
Androidであれば「地デジアンテナ調整」がとても便利です。
GPSもしくは現在地の住所を入力すると、最寄の電波塔と現在地を結ぶ線を表示してくれます。
スマートフォンで電波塔の方向を確認できることによって、より正確に微調整をすることができるようになります。
地デジアンテナの方向の調整をする際には是非活用してみてください。
受信する場所の電波の強さを知ること
電波の発信所から受信する場所までの距離や地形によって、電波の強さは大きく影響を受けます。
放送エリアのめやすで表示される発信所の近隣は、強電界地域と呼ばれ、電波が強いため、アンテナの方向が少しずれていても十分にテレビの受信をすることができます。
むしろ、電波が強すぎて信号を減衰させないとテレビが映らないという場合もあります。
発信所から離れるにつれて電波は弱くなりますが、放送エリアの内部では、中電界地域と呼ばれ、通常のアンテナでもテレビが十分視聴できる地域になります。
放送エリアの境界付近は弱電界地域とよばれますが、素子数(アンテナについている横棒の数)の多い、すなわち、利得の高い地デジアンテナを使う必要があり、また、アンテナの方向もできる限り正確に調整をする必要があります。
放送エリアの外は、微弱電界地域とよばれ、利得の高いアンテナをつけても十分に放送を受信できない場合があります。
ご自宅付近の発信所とその放送エリアを見ていただくとわかりますが、首都圏などでは、複数の発信所の放送エリアが重なっている地域が多くあります。
そういった地域では、現在地を十分にカバーしている放送エリアを選び、そのエリアに該当する発信所にアンテナの方向を向けるようにすることが重要です。
アンテナを発信所に向けても電波が弱い時には
発信所に地デジアンテナを向けても、上記のように距離が遠すぎて電波が弱いということがあります。
症状としては、様々な色の四角いブロックノイズが表示されたり、特定のチャンネルだけが映らないといった状況になります。
そういう時には、ブースターという装置を用いて、受信電波を増強することが可能です。
ブースターを使うときには、屋内設置用と屋外設置用の2種類があり、電波の受信状況によって使い分けるとよいでしょう。
屋内用と屋外用とでは一長一短がある
屋内用のブースターは、電源設置が容易ですが、電波の補強度が弱いのが難点です。
屋外用のブースターは、電波の補強度が強いですが、屋外用の電源を確保する必要があるので、別途工事が必要になってきます。
また、家庭内で複数の部屋にテレビ電波を分配している場合には、アンテナ設置の際に、屋外用のブースターが装着されている場合が多くあります。
あと少し電波を補強したい場合には屋内用を、受信状況が特に悪い場合には屋外用を設置するようにしましょう。
屋外用のを設置する場合に注意しなければならないことは、周辺環境の変化によって電波状況が改善されたことにより、増幅率が強すぎて受信できなくなることがあるので、増幅率を自動調整してくれるタイプのものを選ぶのがおすすめです。
室内アンテナは指向性がない物がおすすめ
屋外に設置するタイプではなく室内アンテナを購入する場合には、電波塔の方向に調整するのを気にせずに済むアンテナがおすすめです。
屋外に設置する場合は、一度設置した後はほぼ触ることもなくなりますが、室内アンテナの場合は部屋の中に置くため掃除の時などに動かす機会があります。指向性があるタイプのアンテナだと動かす度にテレビの映り加減が変わってしまったりするので手間が多くなってしまいます。
全方位型で受信範囲も広い室内アンテナだと「ROBINER」の最新型が値段もリーズナブルでおすすめです。
遮蔽物がないかどうかも確認を
電波は遮蔽物があると弱くなってしまい、思うように受信できないことがあります。
直線距離は近くても、遮蔽物が多いために受信できないというケースもあるため、周辺にある発信所をいくつか調べて、一番電波が良い方向にアンテナを向けるのがポイントです。
接続が正しくされているかを確認
地デジアンテナの受信感度がゼロになっている場合には、アンテナからテレビへの接続のどこかがきちんとできていない場合があります。
接続端子を曲げて入れてしまったり、ゆるゆるの状態になっている場合には、受信した電波が正しくテレビまで届かないので、テレビ画面上での受信感度がゼロとなってしまいます。
電波塔が近く、周辺家屋では問題なく視聴できているという場合には、一度接続がきちんとできているかを確認してください。
自分でアンテナの微調整が難しい時には専門業者に依頼しよう
また、自分でアンテナの微調整をすることが難しい場合には、設置をした店舗等で調整をお願いすることもできます。
通常の設置ですと2万円前後の料金がかかってきますが、アンテナの方向の微調整だけであれば5,000円~10,000円の相場で引き受けてくれる店舗がほとんどです。
地デジアンテナの方向調整がどうしても難しい場合は、店舗に頼むようにしましょう。
地デジアンテナの調整を業者に頼んだ方が良い理由
地デジアンテナの方向調整を、できれば業者に頼んだ方が良い理由は次の通りです。
- 時間がかかる
- 場所によっては危険もある
- 安定性が違う
1.時間がかかる
地デジアンテナの方向調整には、「アンテナの方向を調整する係」と「テレビの受信状況を確認する係」の二人が必要になります。
マンションのベランダなど、場所が近ければ一人でも対応できますが、戸建て屋根の上に設置している場合などは、一人で対応するのは現実的ではありません。
二人の時間が必要となってしまいますので、費用面で納得できるものであれば、専門のプロの業者に依頼してしまったほうが良いでしょう。
2.場所によっては危険もある
戸建の場合には、屋根の上に地デジアンテナを設置している場合もあります。
慣れない高所での作業は危険もあり、地デジアンテナを調整しようとして、屋根から落下してしまうなどの危険もあります。
また、きちんと設置できないと、地デジアンテナ自体が落下する危険性もあるため、余計にリスクが高くなります。
3.安定性が違う
屋外に設置する地デジアンテナは、激しい風雨によって方向がずれてしまう場合があります。
専門業社が設置した場合は、屋外の風雨も考慮した対策が施されますが、自分で設置した場合は、素人感の否めない設置になってしまう場合があります。
長期的に安定してテレビを視聴したい方は、やはり専門業者に任せるのが一番でしょう。
業者に依頼する場合の相場
地デジアンテナの方向修正を専門業者にお願いする場合の相場は、およそ15,000~20,000円程度です。
特に屋根の上についているアンテナなど高所作業が発生する場合は20,000円程度かかると考えておくと良いでしょう。
地デジアンテナ設置における最新技術とトレンド
地デジアンテナの設置や調整に関する技術は年々進化しています。2024年の最新トレンドや技術を踏まえ、アンテナ設置をさらに効率的に行うための最新情報を以下でご紹介します。
最新のスマートアンテナ技術
2024年に入り、地デジアンテナは従来のパッシブアンテナから、より高度なスマートアンテナへと進化しています。スマートアンテナは、周囲の電波状況をリアルタイムで検知し、自動的に最適な方向に調整できる機能を備えています。この技術を利用することで、従来必要だった手動での調整や方向合わせが不要になり、設置も非常に簡単です。
スマートアンテナの主な利点は以下の通りです:
- 自動方向調整機能:周囲の電波環境を自動で検知し、最適な受信状態を常に維持。
- リアルタイム受信状況の確認:アプリやスマートフォンと連携し、リアルタイムで受信状況をモニタリング可能。
- 省エネ設計:従来のアンテナに比べ、消費電力を抑えながらも安定した受信環境を提供。
ブースターの新しい活用法
従来のブースターは、受信感度を単純に増幅するだけでしたが、最新のブースター技術では、ノイズフィルタリング機能が追加されています。この機能は、周囲の電波干渉を排除し、受信信号をクリアに保つ役割を果たします。
特に都会やビルが密集する地域では、電波干渉が問題となることが多いですが、最新のブースターを使用することでその問題を軽減できます。
さらに、2024年には、高性能フィルター付きブースターが登場しており、従来のモデルよりも広範囲な周波数帯域に対応しつつ、外部ノイズを効果的に排除します。
最新ブースターの選び方
- ノイズフィルタリング機能付き:周囲の電波干渉を排除するモデルを選ぶことで、安定した受信環境を確保できます。
- 自動調整機能:一部のモデルでは、電波の強弱に応じて自動的にブーストレベルを調整する機能が備わっており、過剰な増幅を防ぎます。
- 耐候性・防水性:屋外に設置することが多いため、耐候性や防水性に優れたモデルを選ぶことで長期間使用できます。
新しい周波数帯域への対応
地デジ放送の環境は年々変化しており、2024年には一部の地域で新しい周波数帯域が追加される予定です。これに対応するためには、既存のアンテナを再調整するか、新しい周波数に対応したアンテナを設置する必要がある場合があります。
最新の地デジアンテナは、こうした周波数変動に対応できるように設計されており、一度設置すれば長期間にわたり安定した受信を維持できます。
2024年のアンテナ設置に関する補助金制度
さらに、2024年には一部の地域でアンテナ設置に関する補助金制度が導入される見込みです。特に電波状況が悪い地域や、ケーブルテレビが利用できない過疎地などでは、自治体がアンテナ設置費用の一部を補助する制度を設けています。
補助金を利用する際の注意点は以下の通りです:
- 自治体の条件を確認:補助金が適用される地域や条件は自治体ごとに異なります。設置業者や自治体のウェブサイトで詳細を確認しましょう。
- 適正業者の選定:補助金を受けるためには、自治体が指定する適正業者を利用する必要があります。自己設置では補助が受けられない場合もあるため、プロに依頼するのがおすすめです。
よくある質問とその回答例
Q1: アンテナの方向を自分で決めるのが難しいです。どうすれば良いですか?
A1: 近隣の家のアンテナの方向を参考にするか、インターネットで最寄りの電波塔を調べてください。また、スマートフォンのアプリでアンテナの方向を確認することもできます。
Q2: アンテナを設置したけどテレビが映りません。どうすればいいですか?
A2: 接続端子が正しくつながっているか、電波の発信所にアンテナが向いているかを確認してください。また、電波が弱い場合はブースターを使用することも考慮しましょう。
Q3: ブースターはどんな時に使えばいいですか?
A3: 電波が弱い場合や、距離が遠い発信所から電波を受信する際に使用します。受信状況に応じて、屋内用や屋外用のブースターを選びましょう。
Q4: 業者に依頼すると費用はいくらかかりますか?
A4: 一般的な設置は2万円前後、微調整だけなら5,000円~10,000円が相場です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 地デジの電波がどの方向から来ているかを知ることで、より安定して地デジ映像を受信し楽しむことができます。
地デジアンテナは強風などで時々方向が変わってしまうことがあります。
突然テレビが視聴できなくなり焦ってしまうこともありますが、電波塔への正確な方向を知っておけば意外と簡単に自分で調整をすることができます。
地デジアンテナの方向調整が必要になった時には、是非本記事を参考にしてみてください。