スマートフォンは電話をかけるための道具です。このため、標準でも電話帳機能が搭載されています。
Androidのスマートフォンの場合は、携帯電話(ガラケー)のように本体内に相手の名前や電話番号を保存する機能に加えて、外部のサーバーに電話帳の情報を保管する機能も利用できます。
しかし、携帯電話のときの電話帳に使い慣れ、スマートフォンの電話帳は複雑で使い方が分からない、という悩みを持っている方も少なくないはずです。
そこで、今回はAndroidの電話帳管理をしやすくする方法をご紹介します。
目次
Googleアカウントを使った電話帳管理
従来、携帯電話の電話帳(メモリー)を保存する場所は、【端末内部の記録エリア】でした。
もしくは、SDカードやSIMカードにも登録、保存をすることも可能でしたが、容量に一定の制限(20件までなど)があることも多く、ほとんどは端末本体に記録していました。
そのため、機種変更や新規機種購入の際には、以前の端末から新しい端末へデータを移行する手間が必要でした。
しかし、スマートフォンの普及が進んだ現在では、まったく別の方法で電話帳の移行が可能になっています。その方法とは、「Googleアカウントを使った方法」です。
Androidに限ったものではなく、iOSでも同様の方法でメモリーを移行することはできます。ただ、iOSの場合はまったく別の方法でも簡単にデータを移行できるので、あえてGoogleアカウントを使う必要はありません。
もし、Windowsパソコンを使用しているのであれば、Googleアカウントと紐付けて管理することで効率化が図れるため、あえてiOS用の方法ではなく、Androidと同じ方法で行う意味があります。
Googleアカウントの設定方法
さて、具体的な移行方法に関してですが、非常に簡単です。まずは、Googleアカウントを作成します。
Androidのスマートフォンを購入して最初に設定する際に、Googleアカウントを作成して登録を行ったかと思いますが、もう一度作成方法を紹介したいと思います。
Googleアカウントの作成方法は、ブラウザでGoogleのページへ行き、右上辺りにある「ログイン」を選択します。
ログインを選択すると、アカウント名とパスワードの入力を求められるので、パソコンでGmailやyoutubeの会員登録をしている人などすでにGoogleアカウントを作成している場合はログインします。
もし、Googleアカウントを作成していない場合は、入力欄下側にある「新規作成」を選択します。Googleアカウントを作成するためには、氏名、アカウント名、パスワードの設定が必要です。
いずれも適当な内容で作成してしまってもそれほど問題はありませんが、個人の情報を外部のサーバーに保管するため、きちんとパスワードを管理する必要があります。
そのため、セキュリティ面が不十分な状態では個人情報を預けるうえで心許ないので、しっかりと管理できるものを作成した方が賢明です。
アカウント設定後の電話帳の使い方
アカウントが作成できると、次はスマートフォン端末での操作に移ります。各端末ごとの操作で「アカウント管理」を選択し、Googleアカウントを認証します。
Android端末の場合は、デフォルト設定でGoogleアカウントを選択できる状態になっていますが、iOSの場合は新しく登録しなければいけない場合もあります。
いずれにしても、まずは端末とGoogleアカウントを紐付けることが必須となるので、「Googleアプリ」をダウンロードするのも一手です。
スマートフォン端末とGoogleアカウントの紐付けが完了したら、次は電話帳もしくは本体設定で保存先をGoogleアカウントに変更します。
詳しい操作は端末の説明書を参照しながら進めることになりますが、それほど難しい作業ではありません。
保存先が選択できたら、後はすでにあるデータを「エクスポート」します。電話帳アプリ内部から「データのエクスポート」などの項目を探して選択し、エクスポート先にGoogleアカウントを選択します。
データ量にもよりますが、数秒~1分程度で移行が完了します。後は、自動で同期するようにしておけば、端末側で追加および削除をしたデータが自動的に同期され保存されます。
一度この作業をしておくと、それ以降に端末を変更する場合のデータ移行が非常に楽になります。新しい端末でアカウントにログインし、データをインポートすればすべての連絡先データが端末に表示されるようになります。
もし、そのデータを端末に保存し直したい場合は、端末の設定ですべてをコピーして移行すれば完了します。
また、この方法でデータを保存しておくと、まったく別の端末からでもデータを呼び出すことができます。スマートフォンの端末を買い替えた際にも、以前と同じGoogleアカウントを登録すればすぐに登録したリストが利用できます。
電話帳の使用方法ですが、アプリの一覧表示または電話をかける際のキーパッド画面の左下に表示される電話帳のアイコンをタップするとアプリが起動します。
Androidスマートフォンに標準搭載されている電話帳の使い方は基本的に携帯電話の電話帳と同じですが、リストに登録された情報が本体内に保存されているのか、Googleサーバー内に保存されているのかが表示されます。
携帯電話と同じようにリストから選ぶだけで、すぐにその番号に電話をかけることができます。
おすすめの電話帳アプリ
Androidにはデフォルトでも電話帳機能が搭載されていますが、Google Playで使いやすい電話帳アプリを入手して利用することもできます。
Google Playで評価が高い電話帳アプリをご紹介します。
日本人向け多機能アプリ「電話帳X」
有料版で人気が高いアプリは「電話帳X」です。これは日本人向けに設計されたアプリです。片手で操作できるようにボタン配置が工夫されています。
電話帳Xは100種類以上のグループアイコンや日本語に特化したインデックスが利用でき、電話やメールを出したい人のリストを即座に見つけ出すことができます。電話帳Xには多くの便利な機能が付いています。
電話帳Xには無料のお試し版「電話帳X free」もあり、無料版は広告が表示されます。広告が表示されない有料版は498円で入手できます。
シンプルで使いやすい「g電話帳」
余計な機能を省いてシンプルで使いやすさを追求した電話帳アプリが「g電話帳」です。これもGoogle Playで上位にランクインするほどの人気の高いアプリです。
g電話帳には複雑な機能が付いていませんが、一括送信機能や、電話帳のレイアウト・背景・文字色などを自由にカスタマイズすることができる機能が付いています。
g電話帳は携帯電話(ガラケー)の電話帳に慣れている人におすすめのアプリです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。AndroidではGoogleアカウントを利用するだけで、電話帳の管理がとても楽にできてしまいます。
複雑な設定もいらないため、まだ利用していない方は是非実践してみてください!
また、多機能のタイプとシンプルで使いやすさを重視した2種類のアプリを紹介しましたが、Google Playには他にも便利な機能が搭載された電話帳アプリが数多く公開されています。
電話帳アプリは利用頻度が高いものなので、自分が使いやすいアプリを選ぶようにしましょう。