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続いてはJSバックアップで取得したバックアップを復元する方法です。復元したいスマホにJSバックアップをインストールし、「バックアップ&復元」->「復元する」をタップします。
すると、バックアップの時と同様にバックアップ先を選択する画面になるので、バックアップする際に指定したバックアップ先を選択しましょう。選択が終わったら復元画面に移行します。
復元画面に移動したら「復元スタート」をタップします。これで復元が開始されます。復元にもある程度時間がかかるので、スマホのバッテリーには注意しましょう。
復元の設定
JSバックアップの復元についても、バックアップと同様に設定を変更することができます。設定できる項目は以下の通りです。
バックアップ先
復元するデータのバックアップ先を選択します。こちらもクラウドおよびSDカードから選択でき、クラウドの場合はアカウントの追加や削除ができます。
復元するファイル
バックアップを複数取っている場合は、その中からどのバックアップを復元するか選択することができます。
復元データ選択
復元するデータも選択することができます。ただし、当然ですが選択できるのはバックアップファイルに含まれるデータのみとなります。
詳細設定
詳細設定では復元方法、システム設定、画像の圧縮設定を変更できます。
JSバックアップでパソコンにデータをバックアップする
JSバックアップではクラウドおよびSDカードにバックアップすることができましたが、パソコン版JSバックアップを併用することで、パソコンにデータをバックアップすることもできます。
まずはパソコンのブラウザでJSバックアップのページ(http://jsbackup.net/)に行き、パソコン版JSバックアップをダウンロードします。ダウンロードしたらインストーラーをダブルクリックして起動、インストールしましょう。JSバックアップはシンプルなので、画面の指示に従うだけで簡単にインストールできます。
パソコン版のJSバックアップがインストール出来たら、スマホのJSバックアップで「バックアップ&復元」->「PCを使ったバックアップ・復元・同期」->「次へ」をタップします。
初期設定画面に移動します。ここまで移動したら次はパソコン版で操作を行います。
パソコン版JSバックアップの「スマホ/タブレットをPCに接続」をタップします。
IPアドレスを入力する画面になるので、スマホ版JSバックアップに表示されているIPアドレスを入力しましょう。なお、接続する際はパソコンとスマホが同じインターネットに接続されている必要があります。
デバイスのニックネームを登録します。登録したニックネームは変更することができないので気を付けましょう。
デバイスの接続が完了すると、画面がこのように変化します。バックアップを取る場合は「このデバイスからバックアップ」、バックアップから復元する場合は「このデバイスに復元」をクリックしましょう。スマホ版と少しユーザーインタフェースが異なりますが、操作方法はほぼ同じです。
JSバックアップでバックアップしたデータを確認する
JSバックアップではバックアップした写真や動画を確認することができます。スマホ版の場合は「JSバックアップビューア」という別アプリが必要になるので、Play storeからダウンロードしましょう。
JSバックアップビューアを起動するとバックアップした写真や動画を一覧で確認できます。
パソコン版の場合はJSバックアップのメインメニューの「バックアップデータを確認」をクリックするとデータが保存されているファイルが表示されます。
データを整理する
JSバックアップではデータの整理をすることができます。データを整理することで無駄なデータ容量が削減され、バックアップにかかる時間が短くなります。メインメニューの「データ整理」をタップするとデータ整理画面になります。
データ整理では連絡先の整理と画像の圧縮および復元ができます。連絡先の整理では重複している連絡先を削除できます。無駄な連絡先を削除できるので、バックアップ時間の軽減につながります。
画像の圧縮では、端末内の画像のデータを、スマホ上で見る際に問題が無いサイズに圧縮します。圧縮することで画像データが20~50%になります。
高画質な画像は容量が大きくなり、バックアップにかかる時間も大きくなってしまうので、画質をあまり気にしないなら圧縮しましょう。圧縮した画像は復元することもできます。
Androidスマホアプリのバックアップに特化した「Helium」もおすすめ
アプリのバックアップをする方法はいろいろあるものの、対応していたりいなかったりするのが難点でした。そこでおすすめなのが「Helium」と呼ばれるアプリ。
Androidのアプリデータをそのまますべてコピー可能で、パソコンなどに保存できます。このアプリを使えばバックアップができないアプリのデータまで保存が可能になるので非常に便利。
ただし利用するにはAndroidスマホだけでなく、パソコンも用意しなければなりません。手順としては、スマホ・パソコンの双方に「Helium」をインストールしてそれぞれセットアップ、有線ケーブルで接続するだけです。
後は目的のデータをリストア(復元)すれば、以前の状態のまま使えます。なお、「Helium」には無料・有料版が存在。有料版ならクラウドストレージと連携できます。
動作が安定しているのはPCの「adb」コマンドを使ったバックアップ
コマンドプロンプトで操作をするため、経験のない方には分かりづらい方法ですが、PCの「adb」コマンドを利用したバックアップ方法は安定性が高く、データが破損することなくバックアップを取得することができます。
アプリでバックアップを取得した後、保険の意味でのバックアップも取りたい方は、下記の手順を参考に「adb」コマンドでのバックアップもご検討ください。
- パソコンに「adb」コマンドを利用できる環境を整える
- パソコンとAndroidをUSBケーブルで接続する
- Androidの「開発者向けオプション」で「USBデバッグ」をオンにする
- Androidで「adb」コマンドでバックアップを取得する(下記参考)
「adb」コマンドでのバックアップは、「adb backup -f 保存先のファイル名 -obb アプリのファイル名」で実行することができます。
アプリのファイル名を事前に確認してから実行するようにしましょう。
最新のバックアップツールやサービスの進化
Android 14の新バックアップ機能
2024年にリリースされたAndroid 14では、バックアップ機能がさらに進化し、より効率的でシームレスなデータ保護が可能になりました。Android 14では、Googleアカウントを使った標準バックアップ機能が改良され、次のような新しい特徴が追加されています。
- バックアップのカスタマイズが可能 Android 14では、ユーザーが保存したいデータをより詳細に選択できるようになりました。これにより、不要なデータを省いてバックアップ容量を節約できる一方、重要なデータだけを確実に保存できます。たとえば、特定のアプリの設定のみをバックアップし、アプリのデータ本体は除外することが可能です。
- バックアップの頻度を柔軟に設定 新機能として、バックアップの自動実行頻度を日単位、週単位、月単位で設定できるようになりました。これにより、頻繁に更新されるデータには頻繁なバックアップを設定し、ほとんど変更のないデータには定期的なバックアップを設定することで、ストレージ容量を効率的に使うことができます。
- より強力な暗号化サポート バックアップデータはさらに強化されたエンドツーエンドの暗号化で保護されています。これにより、クラウド上に保存されたデータが第三者によってアクセスされるリスクを最小限に抑えることができます。また、ユーザーのパスワードやセキュリティ設定がバックアップされる場合でも、安全に取り扱われます。
最新のクラウドサービスとストレージ容量の拡張
バックアップに使用できるクラウドサービスの選択肢も増え、Google Oneや他の主要なクラウドプロバイダが提供するサービスも進化しています。
- Google Oneのストレージプランの拡充 Googleは、Google Oneのストレージプランに新たなオプションを追加しました。従来の15GBの無料プランに加え、より大容量のプランが手頃な価格で利用できるようになり、特に写真や動画のバックアップに便利です。また、Google Oneの加入者には、Googleフォトでのオリジナル解像度の写真や動画を無制限に保存できる特典も追加されています。
- 他のクラウドサービスの利用 Google以外にも、DropboxやMicrosoft OneDrive、Amazon Driveなどのクラウドストレージサービスも進化しています。これらのサービスはAndroidとも互換性があり、デバイスのバックアップを多様な方法でサポートします。特に、複数のデバイス間でデータを同期させたい場合や、家族でのストレージ共有を考える場合に役立つオプションです。
バックアップ失敗時の対処法
バックアップを行っている際にエラーが発生する場合もあります。以下のようなトラブルシューティング方法を知っておくと、迅速に対処できます。
- インターネット接続の確認 クラウドへのバックアップは安定したインターネット接続が必要です。特にWi-Fi接続が不安定な場合は、モバイルデータを使ってもよいか検討しましょう。
- ストレージ容量の確認 クラウドストレージの容量がいっぱいになっていないか確認し、不要なファイルを削除するか、ストレージプランをアップグレードしてスペースを確保しましょう。
- アプリやシステムの更新 バックアップが正常に行えない場合、端末のソフトウェアやバックアップアプリのバージョンが古い可能性があります。最新バージョンにアップデートすることで解決することが多いです。
手動バックアップのすすめ
自動バックアップが便利ですが、手動バックアップも時には必要です。大切なイベントの後や、新しいアプリをインストールする前など、データの変更がある際には手動でバックアップを取っておくことをおすすめします。例えば、手動でのバックアップは次のようなタイミングで行うとよいでしょう。
- 新しいアプリをインストールする前に、アプリ設定のバックアップを取る
- 長期間の旅行や出張の前に、端末が紛失や故障した際に備えてバックアップする
- ソフトウェアのアップデートを行う前に、万一の失敗に備えてバックアップを行う
よくある質問とその回答
質問1: Googleアカウントでバックアップできないデータはありますか?
- 回答: はい、Googleアカウントでは一部のアプリデータやダウンロードしたファイルはバックアップされません。これらのデータを保護するには、バックアップ用のアプリを利用するか、パソコンに保存する方法をおすすめします。
質問2: JSバックアップでクラウドとSDカードのどちらを選ぶべきですか?
- 回答: クラウドはインターネットさえあればどこからでもアクセスできますが、容量が制限されています。SDカードは容量の心配が少なく、ローカルで保存するため、ネット接続なしでも利用可能です。使用状況に応じて選びましょう。
質問3: Googleフォトで無制限にバックアップする方法は?
- 回答: Googleフォトで「高画質」設定にすると、容量無制限で写真や動画をバックアップできます。ただし、オリジナルの解像度より少し低くなりますが、ほとんどの場合は十分な品質です。
質問4: バックアップを定期的に自動で行う方法はありますか?
- 回答: はい、GoogleアカウントやJSバックアップの設定で自動バックアップをオンにすれば、定期的に自動でデータを保存してくれます。
まとめ
今回はAndroidスマホのアプリやデータをバックアップする方法を解説しました。Androidのバックアップ方法は大きく4つくらいありましたが、基本的にはGoogleアカウントによるバックアップで、それでもバックアップできない項目はバックアップアプリを使うことになります。
バックアップ機能がついているアプリの場合はそのアプリの機能を使ってデータのバックアップを行うようにしましょう。バックアップアプリは今回はJSバックアップを使いましたが、他にもたくさんあるのでいろいろなものを使ってみると良いでしょう。
バックアップをしっかりとって、Androidスマホの大事なデータを守るようにしてください。
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