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Windowsにトラブルはつきものです。Windowsのトラブルで正常に起動しない場合に、「スタートアップ修復」が起動する場合があります。
「スタートアップ修復」は。Windowsの起動トラブルを自動修復しようとするものです。ただし、ここで修復対象になるのは、名前が示すように「スタートアップ」部分だけです。Safeモードすら起動しない場合に、それ以前の手順を自動修復しようとします。
もちろんSafeモードでも起動すれば対処のしようがありますので、それだけでもありがたいことです。
この「スタートアップ修復」は自動で起動するだけではなく、手動で起動することもできます。Windowsは起動するけれど、不安定でシステムの根幹部分を修復したい場合には手動で起動します。
「設定」メニューが使える場合に「スタートアップ修復」を手動で起動する方法をご紹介します。
この記事のまとめ
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コマンドプロンプトでWindowsを修復
Windows10以降でスタート画面が起動できる場合には、コマンドプロンプトを用いた修復方法が利用できます。
コマンドプロンプトでの修復手順は次の通りです。
- Windows左下の検索窓に「cmd」と打ち込む
- 「コマンドプロンプト」を選択
- コマンドプロンプトが起動したら「sfc /scannow」と打ち込んでエンターキー
- Windowsファイル内のスキャンと問題検出が実行される
- 問題がない場合は「整合性違反を検出しませんでした」と表示
- 問題がある場合は直ちに修復が実行される
- 修復作業が完了すると「正常に修復されました」と表示
- 修復作業が失敗すると「修復できませんでした」と表示
スキャンと修復作業は場合によっては非常に時間がかかる場合がありますので、時間に余裕を持って作業を開始してください。
Windows11でのコマンドプロンプトでの修復
Windows11を利用している場合には、コマンドプロンプトで下記のコードを実行してください。
sfc/scannow
dism
上記でシステムファイルとシステムイメージの修復が実行できます。
Windowsの調子が最近悪いなと感じてきたら、上記のコマンドを試してみましょう。
1.スタートアップ修復起動の前に
Windows8シリーズ以降では「スタートアップ修復」で「回復キー」の入力を要求される場合があります。
「回復キー」はマイクロソフトのサイト(http://windows.microsoft.com/recoverykeyfaq)に接続して取得します。そして、「回復キー」取得の手順でMicrosoftアカウントの認証を求められます。アカウント認証のためにはアカウントに登録したメールアドレスに認証コードが送付されます。
つまり、他にインターネットにつながって、登録したメールアドレス宛てのメールが受信できる環境がないとこの先少し厄介です。
「スタートアップ修復」はシステムの根幹部分の修復です。不具合を修復する作業ですが、失敗すると逆にシステムの不具合を作る可能性もあります。必要なデータや設定をバックアップしてから進めることをお勧めします。
2.「スタートアップ修復」を起動する
Windows7では「詳細ブートオプション」から起動します。「詳細ブートオプション」の起動方法は取扱説明書などで確認します。
Windows8シリーズ以降では「設定」メニューから起動します。「スタート」から「設定」を起動して「更新とセキュリティ」をクリックします。
左のメニューから「回復」を選択します。「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動する」ボタンをクリックします。
「スタートアップ修復」は「再起動」のオプションなのです。
「再起動」すると「オプションの選択」画面が表示されます。「トラブルシューティング」を選択します。
「トラブルシューティング」画面で「詳細オプション」を選択します。
「詳細オプション」画面で「スタートアップ修復」を選択します。
自動修復が実行されます。
3.「回復キー」の入力が要求されたら
「スタートアップ修復」で「回復キー」を入力するように要求される場合があります。Microsoftアカウントでセットアップした端末を「スタートアップ修復」する場合に要求されるようです。
その端末ではマイクロソフトサイトにアクセスできませんし、アカウント認証のメールも受信できません。モバイルデバイスでも「回復キー」を取得できますが、アカウント認証メールを受信できない場合はMicrosoftアカウントの認証手続きが必要になります。
下記URLからMicrosoftの「BitLocker 回復キー:よく寄せられる質問」を開きます。
http://windows.microsoft.com/recoverykeyfaq
「BitLocker 回復キーの取得方法を教えてください」の左にある「>」をクリックして開きます。「BitLocker 回復キー」をクリックします。
メニューに従ってMicrosoftアカウント認証が済むと「回復キー」が表示されます。
「回復キー」は6桁の数字が8ブロックで48桁の数字となっています。
「スタートアップ修復」は、起動してしまえば自動で修復してうまく修復できればそのまま通常のWindowsで起動します。しかし、手動で起動させようとすると結構手順を踏まないといけません。
また、そもそものシステム不具合を引き起こした原因を取り除くものではありません。「スタートアップ修復」でWindowsが起動したら、必要なデータと設定をバックアップするいい機会だととらえて、必要なファイルのバックアップを取っておくことをお勧めします。
クリーンインストールも一つの手段
Windowsの不具合が止まらない場合は、工場出荷時の状態に戻す「クリーンインストール」を実行するのも一つの手段です。
この方法は内部データを一度全て削除する初期化であるため、個人データも全て削除されてしまいますが、内部のシステムを一度全て削除してから入れ直すため、システム内部にあるトラブルを解決することができます。
クリーンインストールの手順は下記の通りです。
- スタートボタンを右クリック
- 「設定」を選択
- 「更新とセキュリティ」を選択
- 「回復」を選択
- 「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」を選択
これでクリーンインストールを実行することができます。実行する場合はデメリットを理解し、バックアップを取得してから実行してください。
よくある質問とその回答
Q1: スタートアップ修復は何を修復するのですか? A1: スタートアップ修復は、Windowsの起動に関連する問題を自動的に修復しようとします。主にSafeモードでも起動できないような、起動プロセスの初期段階の問題に対処します。
Q2: スタートアップ修復を手動で実行する必要があるのはどんな時ですか? A2: Windowsは起動するものの、システムが不安定な場合や、根本的な部分に問題があると感じる時に手動で実行すると良いでしょう。
Q3: スタートアップ修復を実行する前に注意すべきことは何ですか? A3: 重要なデータや設定のバックアップを取ることが推奨されます。また、インターネットに接続できる別のデバイスを用意し、Microsoftアカウントの認証情報を確認しておくことも重要です。
Windows 11における最新のトラブルシューティング機能
Windows 11では、システムの安定性と修復機能が大幅に強化されました。以下に、最新のトラブルシューティング機能と、より詳細な修復プロセスを紹介します。
1. Windows 11の自己修復機能
Windows 11には、より高度な自己修復機能が搭載されています。システムが問題を検出すると、バックグラウンドで自動的に修復を試みます。この機能は「自動修復」と呼ばれ、ユーザーが気づかないうちに多くの問題を解決します。
2. 詳細なDISMコマンドの使用
Windows 11では、DISMコマンド(Deployment Image Servicing and Management)の使用がより効果的になりました。以下のコマンドを管理者権限のコマンドプロンプトで実行することで、システムイメージの健全性をチェックし、修復することができます。
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
これらのコマンドを順番に実行することで、システムファイルの破損を検出し、修復することができます。
3. Windows Update診断ツール
Windows 11には、Windows Update関連の問題を自動的に診断し修復する「Windows Update診断ツール」が組み込まれています。このツールは以下の手順で実行できます:
- 設定 > システム > トラブルシューティング を開く
- 「その他のトラブルシューティング」をクリック
- 「Windows Update」を選択し、「トラブルシューター実行」をクリック
4. 回復ドライブの作成
Windows 11では、回復ドライブの作成がより簡単になりました。この機能を使用することで、システムが起動できない場合でも、外部のUSBドライブからWindowsを起動し、修復することができます。
回復ドライブの作成手順:
- スタートメニューで「回復ドライブ」を検索
- 「回復ドライブの作成」を選択
- 画面の指示に従って、USBドライブを使用して回復ドライブを作成
5. Windows 11の安全モードの活用
Windows 11の安全モードは、以前のバージョンよりもアクセスしやすくなりました。安全モードでは、最小限の機能とドライバーのみが読み込まれるため、問題の診断と修復が容易になります。
安全モードへの入り方:
- スタートボタンを押しながら電源ボタンをクリック
- Shiftキーを押しながら「再起動」をクリック
- 「トラブルシューティング」 > 「詳細オプション」 > 「スタートアップ設定」 > 「再起動」
- 再起動後、F4キーを押して安全モードを選択
これらの新機能と詳細な手順を活用することで、Windows 11ユーザーはより効果的にシステムの問題に対処し、PCのパフォーマンスと安定性を維持することができます。