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コマンドラインから素早くWindowsを再起動する方法

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コマンドラインから素早くWindowsを再起動する方法

Windowsではコマンドラインからコマンドを入力して実行することで、再起動やシャットダウンを行うことができます。Windowsを通常通りに使用していると、コマンドを入力する機会は少なくなります。でも、もともとのDOSのコマンドや、UNIXから受け継いだコマンドも実行できます。

DOSのコマンドを記述したバッチファイルもちゃんと実行できます。そして、コマンドラインやバッチファイルでシャットダウンや再起動することも可能です。

通常はスタート画面からWindowsの再起動やシャットダウンを操作することも多いかと思いますが、コマンドラインを操作する機会のあるエンジニアの方は、再起動のコマンドを覚えておくとより効率的にWindowsを操作できるようになるでしょう。

また、Windowsが不安定になってシャットダウンを受け付けなくなった時に、直接電源を落とすよりも、コマンドラインを使用した方が、Windowsへの負担が軽くなるので、エンジニアの方だけでなく使用してみてはいかがでしょうか。

1.コマンド入力フィールドを立ち上げる

コマンドを入力する方法は3つあります。1つ目は「ファイル名を指定して実行」です。これは単独のコマンドをすぐに実行するときに便利です。

「ファイル名を指定して実行」するには「Windows」キーを押しながら「R」キーを押します。

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2つ目は「コマンドプロンプト」を起動する方法です。「コマンドプロンプト」は「ファイル名を指定して実行」の「名前」で「cmd」と入力して「OK」ボタンをクリックするか、「Windows」キーを押しながら「X」キーを押してメニューから「コマンドプロンプト」を選択します。

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3つ目は「powershell」を起動する方法です。「powershell」はwindows7から標準で搭載されています。「コマンドプロンプト」に比べてUNIX寄りのコマンドが扱えます。

「powershell」を起動するには、「ファイル名を指定して実行」の「名前」で「powershell」と入力して「OK」ボタンをクリックするか、タスクバーのプロパティで「コマンドプロンプト」を「powershell」に変更するかで使えます。UNIXに慣れている人は「powershell」に変更しておいたほうが使いやすいかもしれません。

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2.シャットダウンのコマンド

シャットダウンをおこなうコマンドは以下となります。
shutdown /s /t 0

「/」は「-」を使っても問題ありません。
shutdown -s -t 0

3.再起動のコマンド

再起動をおこなうコマンドは以下となります。
shutdown /r /t 0

「/」は「-」を使っても問題ありません。
shutdown -r -t 0

リモートで再起動する

リモートワークが普及し、仕事の都合で遠隔操作でパソコンを再起動したい場合も出てきました。

その場合はまず下記のコマンドを実行し、遠隔操作したいパソコンに接続します、
net use \\[接続先PCのIPアドレス] /user:[管理者ユーザー名] [ログインパスワード]

接続が完了したら、下記のコマンドを実行することで再起動させることができます。
shutdown /m [接続先PCのIPアドレス] /r /f

4.通常シャットダウンと完全シャットダウン

普段皆さんがおこなっているシャットダウン方法は、「スタートメニュー」から「電源」をクリックして「シャットダウン」を選ぶ方法か、キーボードで「Alt」+「F4」キーをセットで押し、「Windowsのシャットダウン」ボックスを出して「シャットダウン」を選ぶ方法か、のどちらかが多いのではないでしょうか?

普段おこなっている通常のシャットダウンは、前回使用していたシステムの情報を保存します。これにより早く起動させる仕組みとなっています。Windowsには完全シャットダウンといって、システムの情報を保存しないでシャットダウンをおこなう方法があります。

Windowsが不安定になっている時に通常のシャットダウンをおこなっても、次回の起動時に読み込まれた情報で不具合が続く可能性があります。そのような時には完全シャットダウンをおこなってみてはいかがでしょうか。

完全シャットダウンのコマンド

shutdown /s /f /t 0

5.コマンドの引数について

コマンドラインやバッチファイルでシャットダウンや再起動するには「shutdown」コマンドを使います。上の3種類のコマンド入力フィールドすべてで使えますし、バッチファイルでも実行できます。

ただし、単独で入力するとヘルプが表示されます。実際に機能させるには以下の「オプション」を指定する必要があります。

引数なし ヘルプを表示します。「/?」と入力するのと同じです。
/? ヘルプを表示します。オプションを入力しないのと同じです。

/i グラフィック ユーザー インターフェイス (GUI) を表示します。
このオプションは最初に指定する必要があります。
/l ログオフします。/m または /d オプションとは併用できません。

/s コンピューターをシャットダウンします。

/r コンピューターを完全にシャットダウンして再起動します。

/g コンピューターを完全にシャットダウンして再起動します。システムの再起動後に、登録したアプリケーションを再起動してください。

/a システムのシャットダウンを中止します。これは、タイムアウト期間にのみ使用できます。

/p タイムアウトまたは警告なしでローカル コンピューターの電源を切ります。

/d および /f オプションと併用できます。

/h ローカル コンピューターを休止状態にします。

/f オプションと併用できます。

/hybrid コンピューターのシャットダウンを実行し、高速スタートアップの準備をします。

/s オプションと併用してください。

/e コンピューターの予期しないシャットダウンの理由を記録します。

/o 詳細ブート オプション メニューに移動し、コンピューターを再起動します。

/r オプションと共に使用する必要があります。

/m \\コンピューター 対象となるコンピューターを指定します。

/t xxx シャットダウンまでのタイムアウト期間を xxx 秒に設定します。有効範囲は 0 から 315360000 (10 年) までで、既定値は 30 です。タイムアウト期間が 0 より大きい場合、/f パラメーターが暗黙的に指定されます。

/c “コメント” 再起動またはシャットダウンの理由にコメントを付けます。最大 512 文字まで入力できます。

/f ユーザーに警告せずに実行中のアプリケーションを強制終了します。

/t パラメーターに 0 より大きい値が指定された場合、/f パラメーターも暗黙的に指定されます。

/d [p|u:]xx:yy 再起動またはシャットダウンの理由を指定します。

p は再起動またはシャットダウンが計画されていることを示します。

u は理由がユーザーにより定義されることを示します。

p と u のどちらも指定されていない場合は、再起動またはシャットダウンは計画されていません。

xx は主因の番号です (256 未満の正の整数)。

yy は副因の番号です (65536 未満の正の整数)。

6.コマンドのオプションについて

Windowsを再起動するには「/r」を指定します。直ちにシャットダウンするには「/p」オプションですが、これは「/r」と一緒に使えません。直ちに再起動するには「/t」オプションで0秒を指定します。

素早くWindowsを再起動するコマンドは「shutdown /r /t 0」となります。
「shutdown」コマンドではシャットダウンと再起動だけです。スタンバイや休止状態を指定するにはrundll32.exeからオプション付きでpowrprof.dllを呼び出します。

WindowsはGUIで多くのことが実行可能ですが、まだまだコマンドラインでの操作が不要になったわけではありません。コマンドを利用すれば、ちょっとした手順を実行させるために、いちいちプログラミングすることなく、数行のバッチファイルで記述することもできます。

どちらか便利な方を選択するためにもコマンドラインでの操作を覚えることをお勧めします。

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