※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています
目次
【目的別】HDDとSSDの選び方
HDDとSSDにはそれぞれ保存するのに向いているデータがあります。
それを踏まえた上で、選ぶ際に参考になるポイントをそれぞれご紹介します。購入の際に参考にしてみてください。
HDDを選ぶ際に見るべきポイント3つ
HDD保存に向いているデータは動画や音楽、画像データなど、大容量で処理速度をあまり必要としないものが向いています。
自分が保存したいデータの容量がどれほどあるか、確認しておくことが大切です。
また、HDDは容量と回転数やキャッシュから価格が決まります。
回転数が大きければ大きいほど処理速度が早まり、高性能高価格となります。
HDDを選ぶ際に重視するポイント
- 回転数とキャッシュ
- サイズと容量
- OSのサポート確認
①回転数
回転数はrpmで表記されることが多く、5400rpmと7200rpmが一般的です。
15000rpmのHDDも存在しますが、そこまでの早さを求めるのであればSSDを選択する方が良いでしょう。
また、キャッシュは数値が高ければ高いほど処理速度が速くなると言われています。
しかし、回転数ほど影響は大きくありませんので、そこまで意識する必要はないかもしれません。
一つのポイントとして、「あるんだなぁ」程度に思って頂ければと思います。
②サイズと容量
容量はデータを保存できる量を示します。TB(テラバイト) > (ギガバイト) > (キロバイト)の順番に大きくなっていきます。
求める容量は人によって様々で、500GBも必要ない方もいれば、1TBあっても足りないという方もいらっしゃると思います。
基本的には、自分が求める容量より少し大きめの物を選ぶのがオススメです。
コストパフォーマンスでいえば3TB~4TBのものが良いとされていますが、実際に使わなければ意味がありません。無駄に大きい物は避けたほうが良いでしょう。
HDDのサイズは3.5インチと2.5インチがあります。
デスクトップパソコンには3.5インチが主流となっており、2.5インチはノートパソコン内蔵や外付けHDDとして持ち運びに適しているものが多くあります。
③OSのサポート確認
2.2TBの壁と呼ばれている問題が存在しており、古いOSを使用している場合、大容量のHDDは認識されない可能性があります。
Windowsの場合、WindowsVista以降であれば気にする必要はありません。
それ以前のOS(WindowsXPなど)をご利用の方は対応しているか事前に確認する必要があります。
macの場合、64BITか32BITで大きく変わってきます。32BITだと大容量のHDDを認識しない可能性があります。
SSDを選ぶ際に見るべきポイント4つ
SSDには、OSやデバイスドライバ、アプリケーションソフトなど、処理速度が要求されるものを保存しておくのに向いています。
もちろん、全てSSDに保存できるならそれが一番ですが、容量が増えるとそれだけ価格も跳ね上がります。
SSDに保存したいものを事前に確認しておくと必要最小限のコストで済みます。
また、SSDが購入される多くの理由としては処理速度の早さだと思われます。
SSDの時点で処理速度は保証されているようなものですが、その中でも処理速度に影響するポイントがいくつかあります。
SSDを選ぶ際に重視するポイント
- シーケンシャル
- ランダムアクセス
- メモリタイプ
- 容量
①シーケンシャル
連続したデータの読み書き速度を示すパラメータ。ファイルコピーなどの速さに影響するようです。
②ランダムアクセス
小さいサイズの不規則なデータの読み書き速度を示すパラメータのことです。
OSの起動や基本操作、Webブラウザ表示などに影響しています。
シーケンシャルよりはランダムアクセスの値の方が重視されます。HDDと比べてSSDが快適と感じるのはランダムアクセス数値が段違いに高いためと言われています。
③メモリタイプ
メモリの記録方式であり、メモリタイプによってスピード・耐久性・信頼性に違いが出ます。
メモリタイプ
- SLC 記憶素子(メモリセル)に2値からなるデータを格納する
- MLC 記憶素子(メモリセル)に3値以上からなるデータを格納する
- TLC 記憶素子(メモリセル)に8値・3ビットからなるデータを格納する
それぞれを比較すると、
- スピード:SLC > MLC > TLC
- 耐久性・信頼性:SLC > MLC > TLC
- コスパ:TLC > MLC > SLC
のようになるようです。
耐久性や信頼性は最低のTLCですが、メーカー品質保持はクリアしており。一般的な使い方であれば、TLCが向いていると言えます。
逆に24時間稼働前提で書き換え頻度も高い使い方であればTLCは不向きと言えます。
④容量
SSDは現在値下がり傾向が強く、お手頃な価格になってきています。500GBのものであれば、7,000円前後のものも多くあります。
それでも不必要に容量の大きいものを選ぶと途端に価格が跳ね上がる点には注意が必要です。
SSDに入れておきたい容量がどれほどあるのかしっかりと確認しておくことが大切です。
HDDとSSDの使い分けによって、SSDの容量は抑えられます。
今やSSDはHDDよりも寿命が長い?
SSDはHDDより故障しやすかったり寿命が短いというイメージを持たれがちです。この背景にはSSD黎明期に フリーズ や 正しく認識しない などが頻発したことがあると思われます。
これまでは突発的に壊れてしまうこともあり、HDDより遥かに短い期間で寿命を迎えてしまうSSDでしたが、最近では技術も確立してきてSSDの普及も進んできました。HDDと同等、もしくはそれ以上長持ちすることも珍しくなくなってきました。
SSDには書き込み可能量「TBW」が存在する
SSDの寿命には使用時間以外に 書き込み回数 が大きく影響する仕組みになっています。書き込み可能量を示す「TBW」がSSDの寿命の大きな指標となっているんです。
では「TBW」を使い切ってしまうとどうなるのか。完全に使い物にならなくなるのかと言えばそうではありません。あくまで 書き込みができなくなるだけでデータの読み出しは可能 なんです。SSDにデータを残したまま「TBW」が尽きたとしても、安全に読み出すことができます。
「TBW」は、SSD黎明期と現在の値を比較すると大分上がってきて、平均的な寿命は既にHDDを上回ったという意見も多く見受けられるようになりました。
「TBW」を確認する方法
「TBW」を仕様書に明記するメーカーも増えてきました。耐久性評価や書き込み上限数という名称で記載されていることが多いです。
またSSDを使用していく中で「TBW」が減っていくことになりますが、その都度残量を知りたい時は、専用のフリーソフトを利用すると良いでしょう。「Crystal Disk Info」などがシンプルで使いやすく便利です。
HDDの主要メーカー
①ウェスタン・デジタル
元々はアメリカの半導体メーカーでしたが、HDDメーカーの買収によってストレージ産業に本格参入。日立製作所の傘下にあったHGSTも買収することでHDDメーカー最大手となりました。
ウェスタン・デジタルのHDD製品は、全て「WD(ウェスタン・デジタル)」から始まる型番で販売されています。パソコンやHDD選びをしている際に目にすることも多いのではないでしょうか。
現在の売れ筋は WD60EZAZ-RT
②シーゲート・テクノロジー
こちらもアメリカのHDDメーカー。1990年代から2000年代まで、HDD生産量世界No.1を維持していたメーカーです。HDDを構成するほとんどの主要部品を自社の工場で生産していることから高い利益率を誇っている特徴があります。
HDD開発関連企業の買収にも積極的です。マックストアやサムスンのHDD事業買収などを繰り返しながら規模を拡大させてきました。型番には「ST(シーゲート・テクノロジー)」がつけられます。
現在の売れ筋は ST4000DM004
③東芝ストレージデバイス
日本唯一のHDDメーカー。東芝と富士通のHDD事業を統合して設立されました。2.5インチ以下の小型ドライブを多く取り扱っており、ビデオカメラやモバイルパソコンに利用される小型HDDで圧倒的シェアを誇ります。
現在の売れ筋は MD05ACA800
SSDの主要メーカー
①インテル
CPUメーカーとして有名なインテルはSSD業界においても大きな影響を及ぼしています。SSD黎明期よりSSD事業に携わっているのもあり、品質やラインナップの充実は目を見張るものがあります。
インテルはパソコンのパーツに必須となるCPUを製造・販売しているメーカーです。若干価格が高い傾向にありますが、メーカーに対する信頼感や品質は何事にも代えがたいものです。
現在の売れ筋は SSDSC2KW512G8X1
②サムスン
韓国の大手電子製品メーカー。Androidの「Galaxyシリーズ」などでも有名ですが、SSD事業も展開しているメーカーです。
大容量のSSDも数多く取り扱っており、中には4TBの大容量SSDも。多くのユーザーから指示を得ています。
現在の売れ筋は MZ-76E500B/EC
③サンディスク
SDカード分野で高いシェアを誇っている日本のメーカー。SSD事業も展開しており、低価格に抑えた少量モデルから2TBにも及ぶ大容量モデルまで幅広い層に向けた製品を販売しています。
ゲームやビジネスなど、幅広いユーザーに利用されています。
現在の売れ筋は SDSSDH3-500G-J25
まとめ
HDDとSSDの違いについて見てきました。どちらにも明確なメリットが存在し、使い分けが大切だと思います。これから購入される方に参考になればと幸いです。
また、既にSSDを導入されている方も一度保存しているデータを見直してみるのも良いかもしれません。
意外とHDD保存で問題ないデータがあるかもしれません。その場合はしっかり整理することでパフォーマンス改善も期待できます。
1 2