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ASPとは?導入する5つのメリットと4つの注意点を解説!

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ASPという言葉の意味をご存知でしょうか。ASPとは、アプリケーションソフトをネットワーク経由で提供する事業者やサービスのことです。ASPサービスを利用すれば、利用者・企業はコスト削減ができ、導入や運用、管理に人手を割く必要もありません。

ここでは ASPサービスの内容や導入メリット、注意点など についてご紹介します。今では多くのネットサービスがASP(SaaS、クラウド)となっているため、どのようなサービスが該当するのかを理解し、自社で利用しているサービスを確認してみましょう。

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ASPとは

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ASPとはどのような意味なのでしょうか。また、どんなサービスのことをASPと言うのでしょうか。ここでは、ASPの基本的なサービス内容について見ていきましょう。

1.ASPって?

ASPとは Application Service Provider(アプリケーション・サービス・プロバイダ) の略で、アプリケーションソフトをネットワーク経由で提供する事業者やサービスのことです。

以前は業務用ソフトなどを使用するには、パソコンにソフトをインストールして使う必要がありました。しかし、技術の進捗によりインストールをしなくても、ソフトの必要な機能をネットワーク越しに提供・使用できるようになりました。

通常、ASPサービスの利用者は、ASPサーバににアクセスをしてサーバ内にある各アプリケーションソフトの機能を利用することができます。また、ASPと合わせて取り上げられるものとしてSaaSが挙げられます。

どちらも同義で用いられることが多いですが、正確にはASPがサービス提供者やサービスを意味するのに対し、SaaSはアプリケーション自体を意味します。

2.ASPが利用可能な分野は様々

ASPはさまざまな分野で利用されています。特に企業などで利用されているのが ファイル保管やデータ共有、電子メール、サーバ利用 などです。

特定の分野に限定されるわけでなく、ネットで利用できるサービスの多くがインストールしなくてもネットワーク経由で利用できます。

3.ASP例①

非常に多くのASPサービスがあり、ほとんどのWEBサービスがASPやSaaS、クラウドと呼ばれていて、多くの企業で導入されています。ファイル管理やデータ共有もその1つです。

ASP業者のサーバで管理され、利用者はパソコンにソフトウェアをインストールせずとも、ネットワークを経由してファイルなどの保存・管理ができます。

インターネット環境とパソコンやタブレットがあれば、どこからでもファイルにアクセスできますし、パソコンやタブレットの容量にも影響がありません。DropboxやGoogleドライブなどをイメージすると分かりやすいかと思います。

4.ASP例②

マイクロソフトのOffice Web Appsなどもそうです。以前は、パソコンにエクセルやワード、パワーポイントなどの各ソフトウェアをインストールしてでしか使えませんでしたが、現在はインストールしなくてもネットワーク経由で使用することができます。

そのため、共同編集ができたり、外出先からも各アプリケーションにアクセスできるなど、いつでもどこでも使用が可能です。また、パソコン上で保存・管理するわけではないため、パソコンの容量を圧迫することもありません。

マイクロソフトのOffice Web Appsだけでなく、GoogleカレンダーやGoogleドキュメントなどのGoogle Appsも同様です。

2.ASP導入により得られる5つのメリット

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ASPを導入することで企業・利用者にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ASPツールの導入により、コスト削減などさまざまなメリットを享受できます。ここでは、主な5つのメリットについて一つひとつ見ていきましょう。

1.導入・運用・保守コスト削減になる

ASP導入メリットの1つは 初期コスト・ランニングコストを抑えて導入・運用ができる ことです。ASPであれば、高額なシステム構築費用やライセンス費用などを支払う必要がなく、多くは利用状況に応じた料金を毎月支払う従量課金制です。

そのため、低コストで使用することができます。自社や個人でサーバを維持管理する必要もないため、サーバ維持費もかかりませんし、システムのバージョンアップやセキュリティ強化などにかかる費用も利用者ではなくASP業者がすべて負担します。

さまざまなコストの大半を提供業者が負担するため、ASPを導入することで導入・運用・保守コストの削減が可能です。

2.利用開始・解約が容易

ASPは 利用や解約がしやすい こともメリットです。利用するのに特別な機器も必要なく、インターネットに接続可能なパソコンさえ持っていればいつでも利用を開始できます。

特別な設定も必要ありません。また、利用を中止して他のASP業者へ変更したい場合も電話やメールだけで解約でき、面倒な手続きは必要ありません。

3.ソフトウェアバージョンアップの作業が不要

ASPサービスは、基本的にソフトウェアバージョンアップをASP業者が行いますので、自社のシステム部門の社員などが バージョンアップの作業を行う必要がありません。

自社でバージョンアップなどが必要な場合は作業負担が大きくなりますが、何もせずにいつでも最新バージョンを利用できます。

4.バックアップも不要

ASPサービスの多くがバックアップ機能を搭載しているため、利用者側で必要機器を用意して 都度バックアップを作成する必要はありません。バックアップ作業など専門知識を有した社員がいない企業であっても問題ありません。

5.セキュリティが高くなる

セキュリティが高くなる こともメリットの一つです。ASPサービスを提供する会社は数多くのクライアントに利用してもらうことで収益を得ます。この事からセキュリティは自然と高品質になると言えます。自社で多大な開発期間や資金を投資することなく、安全にデータを管理できるメリットです。

3.ASP導入時の4つの注意点


ASP導入は多くのメリットがありますが、導入にあたり注意点もあります。セキュリティや運用に関わることですので、事前にチェックしたうえで運用を開始するか判断する必要があります。

1.サーバが共有というリスク

ASP導入の注意点の1つは、外部サーバを他社と共有して使用するという点です。大切なデータも共有サーバで管理されるため、セキュリティ面ではASP業者に依存するかたちになります。

セキュリティの都合上、外部サーバの利用が難しい場合はASPの導入は難しい可能性があります。

2.ネットワーク環境が重要

ASPはパソコンにインストールしてソフトウェアを利用するのではありませんので、起動や利用速度はネットワークの回線速度に依存します。

ネットワーク環境によってはアプリケーションの起動や作業時の反応速度が遅くなってしまうことがあります。事前に社内のネットワーク環境を確認しておきましょう。

3.自社カスタマイズは困難

ASPツールは、基本的にパッケージ型の設計となっているため、自社仕様にカスタマイズすることは困難です。そのため、利用開始前に自社に合ったツールかどうかを確認する必要があります。

4.セキュリティ面は提供会社に依存

セキュリティ面に関してはメリットであるとともにデメリットとも言えます。ASPで利用されるデータはクラウド上に保存される仕組みのため、ASP提供会社に完全に依存する形となります。ASPサービスで取り扱うデータや情報については予め検討しておく必要があると言えます。

ASPと混同されがちなサービス


ASPと混同されがちなサービスがいくつかあります。ここまではASPについて見てきましたが、本項目ではそれぞれのサービスについて簡単に見ていきましょう。

SaaS

「Software as a Service」 の略称。日本ではASPとほぼ同じ意味で扱われることが多いようですが、ASPはシングルテナント、SaaSはマルチテナントが基本という違いがあります。

シングルテナントとは

一人の利用者に対して専用の環境を一つ提供する仕組みを指します。それぞれ個別の環境を構築するため高コストとなりがちですが、利用者に適した環境が出来る特徴もあります。

マルチテナントとは

複数の利用者を一つの環境で管理する仕組みを指します。複数の利用者で共有するため コストは抑えられる 傾向にありますが、シングルテナントと比較すると カスタマイズの自由度や安全性の低下 が見られます。

PaaS

「Platform as a Service」 の略称。サーバーやストレージといった開発系のミドルウェアをクラウドサービスとして提供しているサービスを指します。システムを開発するために必要な開発環境を提供、プラットフォームを用意するサービスです。

アマゾンが提供しているAWS(Amazon Web Services)もPaaSのうちの一つとなります。主に開発者向けに提供されているサービスなので一般の利用者の方はあまり聞き慣れない言葉かもしれません。

IaaS

「Infrastructure as a Service」 の略称。CPU/メモリ/ストレージといったITインフラを提供するサービスです。これまでのホスティングサービスとほぼ同一と認識されることもありますが、必要な分だけをユーザーが自由に選定できるという点で大きな違いが生まれています。

代表的なサービスは Amazon EC2Microsoft Azure などが挙げられます。

DaaS

「Desktop as a Service」 の略称。個人デスクトップ環境をクラウド上に構築し、ネットワーク越しにその環境を呼び出せるサービスです。基本ソフトを始めとした様々な機能、OSやアプリケーションは全てサーバー上で動作します。

代表的なサービスは Microsoft Virtual Desktop などが挙げられます。

ISP

「Internet Service Provider」 の略称。インターネット接続サービスを提供する業者を指す言葉となります。BIGLOBE、Yahoo!、@niftyなどが挙げられます。普段はプロバイダと呼ばれることが多いため、勘違いしてしまう方もいるようです。

インターネットは、アクセスポイントを介してインターネット回線に接続する流れになります。そのアクセスポイントを提供するのがISPとなります。上記に挙げた大手プロバイダを始め、日本には数百社以上のプロバイダーが存在すると言われています。

ISPと言われると困惑してしまいますが、正式名称を聞けばインターネットプロバイダであることがすぐに分かりますね。

ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)

略称が全く同じである 「Affiliate Service Provider」 という言葉もあります。アフィリエイトから想像される方も多いと思いますが、インターネット広告のアフィリエイトですね。

最も有名で身近なのは アマゾンアソシエイト だと思われます。ブログやサイトなどで記事に関連するアマゾン商品の広告を載せているあれですね。ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ) はこのような成功報酬型広告を配信するサービスプロバイダを指す言葉となります。

まとめ

ASPサービスを導入すれば、導入・運用・保守コストなどの削減ができ、ソフトウェアのバージョンアップやセキュリティ強化などもASP業者がすべて行うため、運用や管理に社内の人手を割く必要がありません。

また、特別な機器などを用意しなくても、パソコンとインターネット環境さえ整っていれば、いつでも利用開始でき、不要になった際もすぐに解約ができます。バックアップ作業も必要ありませんので、何から何まで手間がかかりません。

ただし、業者の用意したサーバを他社と共有で使用するため、情報管理には考慮しなければなりませんし、ネットワーク環境にも注意する必要があります。メリットや注意点にも気をつけたうえで導入・利用するようにしましょう。

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