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【2026年最新版】Windowsの「システムの復元」で過去の状態に戻す方法【完全ガイド】
「Windows Updateをインストールしたら動作が不安定になった」「新しいアプリをインストールしたら他のソフトが起動しなくなった」「ドライバを更新したら画面表示がおかしくなった」といったトラブルに遭遇した時、まず試したいのが「システムの復元」機能です。これはWindowsに標準搭載された機能で、システムを過去の正常な状態に巻き戻すことができます。
システムの復元は再インストールやリカバリーよりも軽く、ユーザーデータ(写真・文書など)を保持したまま、システム設定とアプリの状態だけを戻せる便利な機能です。にもかかわらず、設定方法や実行方法を知らないユーザーは多く、せっかくの安全装置が活用されていないのが現状です。
この記事では、システムの復元の基本概念から、復元ポイントの作成方法、自動作成のタイミング、復元実行手順、回復モードからの復元、データへの影響、復元失敗時の対処、再起動でも解決しない時の対応までを段階的に解説します。トラブル時のセーフティネットとして必ず知っておきたい機能です。
この記事でわかること
- 「システムの復元」の仕組みおよび他のバックアップ機能との違い
- 復元ポイントの手動作成と自動作成のタイミング
- 通常起動時のシステム復元の実行手順
- Windowsが起動しない時の回復モードからの復元手順
- 復元によってユーザーデータやアプリに与える影響
- 復元失敗時のエラーコード解析および対処法

システムの復元とは
「システムの復元(System Restore)」はWindowsに古くから搭載されている機能で、システムファイル・レジストリ・インストール済みアプリの状態を、過去に作成された「復元ポイント」と呼ばれるスナップショット時点に戻すことができます。トラブル直前の正常な状態にロールバックすることで、問題を解消する仕組みです。
復元ポイントとは
復元ポイントは、システムの状態を保存したスナップショットです。重要なシステムファイルとレジストリの設定が記録されており、必要に応じてこの時点に戻せます。
システムの復元の対象範囲
システムの復元の対象範囲は限定的で、以下が含まれます。
| 対象/対象外 | 項目 |
|---|---|
| 対象(復元される) | システムファイル、レジストリ、インストール済みアプリ、ドライバ |
| 対象(復元される) | Windowsの設定、グループポリシー |
| 対象外(維持される) | ドキュメント、写真、動画、音楽などユーザーファイル |
| 対象外(維持される) | メール、ブラウザのブックマーク、保存したパスワード |
| 対象外(維持される) | 作成中のドキュメント、ダウンロードしたファイル |
つまり、システムの復元はあくまで「システム設定の巻き戻し」であり、ユーザーデータには影響しません。これがリカバリー(初期化)との大きな違いです。
他のバックアップ機能との違い
Windowsには複数のバックアップ・復元機能があります。それぞれの違いを理解しておくとトラブル時に適切な手段を選べます。
- システムの復元: システム設定とアプリの状態を巻き戻す。データは維持。
- システムイメージバックアップ: ドライブ全体をコピー。データも含めて完全復元。
- ファイル履歴: ユーザーデータの変更履歴を保存。個別ファイルの復元向け。
- このPCを初期状態に戻す: 工場出荷状態に近い形まで戻す。アプリ全削除。
復元ポイントの作成手順
システムの復元を活用するには、まず復元ポイントを作成しておくか、Windowsの自動作成機能を有効化しておく必要があります。

手順1: システムのプロパティを開く
スタートメニューで「復元ポイントの作成」と検索し、表示される「復元ポイントの作成」を選択します。これでシステムの保護タブが開いた状態の「システムのプロパティ」ウインドウが表示されます。
手順2: システムの保護を有効にする
「保護設定」セクションで、システムドライブ(通常はCドライブ)を選択し、「構成」をクリックします。「システムの保護を有効にする」を選択し、「ディスク領域の使用量」スライダーで割り当てる容量を決定します。一般的には5〜10%程度が推奨されます。容量が小さすぎると古い復元ポイントが上書きされてしまいます。
手順3: 復元ポイントを手動で作成する
「システムのプロパティ」→「システムの保護」タブで、「作成」ボタンをクリックします。復元ポイントの名前を入力(例「ドライバ更新前」「アプリインストール前」など)し、「作成」を押します。30秒〜1分ほどで作成完了します。重要な変更を加える前に手動で作成しておくと安心です。
復元ポイントの自動作成タイミング
システムの保護が有効になっていれば、Windowsは以下のタイミングで自動的に復元ポイントを作成します。
- Windows Updateのインストール前
- 新しいデバイスドライバのインストール前
- 署名されていないドライバのインストール時
- 復元ポイント作成から7日以上経過後の自動作成(設定による)
- システムイメージバックアップ作成時
ただし、すべてのアプリのインストールで作成されるわけではないので、重要な操作の前は手動で作成する習慣をつけると安全です。
システムの復元の実行手順
復元ポイントを使ってシステムを巻き戻す手順を解説します。Windowsが正常に起動できる場合の方法です。
手順1: システムの復元ウィザードを起動
スタートメニューで「復元ポイントの作成」を検索→「システムのプロパティ」が開いたら→「システムの復元」ボタンをクリックします。ウィザードが起動し、復元プロセスが始まります。
手順2: 復元ポイントを選択する
「次へ」をクリックすると利用可能な復元ポイントの一覧が表示されます。日時と説明が記載されているので、トラブル発生前の状態に戻せるポイントを選択します。「他の復元ポイントを表示」をオンにすると、より古いポイントも見られます。
手順3: 影響を受けるプログラムを確認
復元ポイントを選択した後、「影響を受けるプログラムの検出」ボタンをクリックすると、その復元ポイント以降にインストール/削除されたアプリの一覧が表示されます。復元するとそれらのアプリがどうなるか(削除/再インストール必要)が確認できます。
手順4: 復元を実行する
確認が済んだら「次へ」→「完了」をクリックします。「システムの復元はいったん開始すると中断できません」という警告が表示されるので、「はい」を押して開始します。
手順5: 自動再起動と復元処理
システムが自動的に再起動し、復元処理が実行されます。所要時間は10〜30分程度です。処理中は電源を切らないでください。完了するとサインイン画面に戻り、復元成功または失敗のメッセージが表示されます。
Windowsが起動しない時の復元手順

Windowsが起動しない時でも、回復モードから復元を実行できます。
手順1: 自動修復モードに入る
電源ボタンで起動→Windowsロゴが表示されたら強制シャットダウン(電源長押し)を3回繰り返すと、自動的に「自動修復モード」に入ります。または、ブート時にF11キーを押し続けることで回復メニューを表示できる機種もあります。
手順2: 詳細オプションを開く
「自動修復」画面で「詳細オプション」を選択→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」と進みます。複数の修復オプションが表示されます。
手順3: システムの復元を選択
「システムの復元」をクリックします。アカウントを選択しパスワードを入力すると、通常時と同じ復元ウィザードが起動します。
手順4: 復元ポイントを選び実行
復元ポイントを選択→「次へ」→「完了」で復元処理が開始されます。完了後、自動でWindowsが起動します。
USBインストールメディアからの復元
自動修復モードに入れない場合は、別PCで作成したWindowsインストールUSBから起動します。「コンピューターを修復する」を選択し、トラブルシューティング→詳細オプション→システムの復元を実行できます。
復元失敗時の対処
主なエラーコードと意味
| エラーコード | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 0x80070005 | アクセス権限なし | セーフモード起動後に実行 |
| 0x80070091 | DLLファイルの問題 | セーフモード+SFC実行 |
| 0x800700b7 | ファイルアクセス競合 | アンチウイルス無効化 |
| 0x80042302 | VSS(ボリュームシャドウ)失敗 | VSSサービス再起動 |
| 0xc000021a | クリティカルプロセス停止 | スタートアップ修復 |
セーフモードでの復元
通常モードで復元が失敗する場合、セーフモードで起動してから実行すると成功率が上がります。設定→更新とセキュリティ→回復→今すぐ再起動→トラブルシューティング→詳細オプション→スタートアップ設定→セーフモード(F4)で起動します。サードパーティアプリやドライバが干渉しない状態で復元を試せます。
SFC(システムファイルチェッカー)の併用
復元前にコマンドプロンプトを管理者として開き、`sfc /scannow`を実行するとシステムファイルの整合性をチェック・修復します。これによって復元が成功するケースがあります。
アンチウイルスの一時無効化
サードパーティのアンチウイルスソフトが復元プロセスを妨害することがあります。一時的に無効化してから復元を試してください。Windowsセキュリティ単独の場合はあまり問題ありません。
復元でも解決しない時の対処法
スタートアップ修復
「回復メニュー」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を実行すると、Windowsの起動プロセスに関連する問題を自動修復します。復元と組み合わせて試すと効果的です。
このPCを初期状態に戻す
復元ポイントが古すぎる/破損している場合は「このPCを初期状態に戻す」を検討します。「個人用ファイルを保持する」を選択すれば、ドキュメントなどユーザーデータは維持されます(アプリは削除)。
クリーンインストール
最終手段としてWindowsのクリーンインストールがあります。事前にデータをバックアップし、Windowsインストールメディアから新規インストールします。すべてのアプリ・データが失われるため、本当の最後の手段です。
専門業者への依頼
ハードウェア故障の可能性がある場合は、データ復旧やPC修理の専門業者への依頼を検討してください。SSDやHDDの物理障害は素人では対処不可能です。
システムの復元のメリット・デメリット比較
| 観点 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 速度 | 10〜30分で完了 | Windowsイメージより遅い場合あり |
| データ保護 | ユーザーデータ維持 | ハード障害には無効 |
| 対象範囲 | システム+アプリ | マルウェア除去には不十分 |
| 準備 | 事前バックアップ不要 | 復元ポイントが必要 |
| 技術レベル | 初心者でも実行可能 | エラー時の解析は難 |
| 対象トラブル | 設定変更、ドライバ問題 | 物理破損は無効 |
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よくある質問(FAQ)
Q1. システムの復元でユーザーデータは消えますか?
消えません。ドキュメント、写真、動画、音楽などのユーザーファイルは復元の対象外です。ただし、復元ポイント以降にインストールしたアプリは削除される可能性があります。
Q2. 復元ポイントが一つも表示されません
システムの保護が無効になっている可能性があります。「システムのプロパティ」→「システムの保護」で対象ドライブを選択し、「構成」から保護を有効化してください。今後の復元ポイントは作成されますが、過去のポイントは復元できません。
Q3. 復元中に電源が切れたらどうなりますか?
システムが破損する可能性があります。再起動後にスタートアップ修復が自動実行されることがありますが、最悪の場合は再インストールが必要になります。復元中は電源を絶対に切らないでください。
Q4. 復元はやり直せますか?
はい、可能です。復元前の状態に戻す「取り消し」復元ポイントが自動で作成されています。復元結果が思わしくなければ「システムの復元」を再度起動して取り消しできます。
Q5. 復元ポイントは何日分残せますか?
割り当てた容量によって変動します。新しい復元ポイントが作成されると古いものから上書きされるため、容量を多めに割り当てると保持期間が長くなります。10%程度割り当てれば数週間分は維持できます。
Q6. ウイルス感染した場合に復元は有効ですか?
場合によります。システムファイルの感染なら復元で除去できる可能性がありますが、ユーザーフォルダにある悪意のあるファイルは復元の対象外なので残ります。マルウェア除去には専用のセキュリティソフトを併用してください。
まとめ
Windowsの「システムの復元」は、Windows Updateの不具合・ドライバ更新失敗・アプリインストール後のトラブルなど、設定レベルの問題を素早く解決できる強力な機能です。ユーザーデータを維持したままシステム状態を巻き戻せるため、初期化やクリーンインストールよりも安全で迅速な選択肢です。
事前準備としてシステムの保護を有効化し、重要な操作の前に手動で復元ポイントを作成しておく習慣をつけることで、いざという時に迷わず対処できます。Windowsが起動しない場合でも回復モードから復元できるので、深刻なトラブルへのセーフティネットとしても機能します。
本記事の手順を参考に、まずはシステムの保護が有効になっているか確認し、必要なら手動で復元ポイントを作成してみてください。トラブルの予防および対処の両面で大きな安心が得られます。万一に備えて、別途システムイメージバックアップやファイル履歴を併用すると、より強固な保護体制が構築できます。
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