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VPNの選び方完全ガイド:無料VPNの危険性と有料VPN徹底比較【2026年最新版】

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VPNの選び方完全ガイド:無料VPNの危険性と有料VPN徹底比較【2026年最新版】


この記事でわかること

  • VPNとは何か、なぜ必要なのかをやさしく解説
  • 無料VPNが「危険」と言われる本当の理由(実際の事件・統計データ付き)
  • 主要有料VPN5サービスを徹底比較
  • 失敗しないVPNの選び方チェックリスト
  • 初心者でもできるVPN導入・設定の手順

VPNとは?初心者にもわかるやさしい解説

「VPN」という言葉をニュースやアプリ広告で見かけたことはありませんか?英語の「Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」の略で、日本語にすると「仮想の専用回線」という意味になります。でも、これだけではピンとこないですよね。

VPNの仕組みを「トンネル」で理解しよう

VPNを一言で表すなら、**インターネット上に作る「見えないトンネル」**です。

普段、私たちがインターネットを使ってやり取りするデータは、ハガキのようなもの。誰が誰に何を送っているのか、途中の人が見ようと思えば見られてしまいます。

VPNを使うと、そのハガキを封筒に入れて送るイメージになります。外から見ても中身は読めません。しかも封筒には「差出人の住所」を書き換える機能があり、あなたの本当の所在地(IPアドレス)を隠してくれます。

技術的に整理すると、VPNは次の3つのことをしてくれます。

① 通信を暗号化する ……データをAES-256という軍事レベルの暗号方式でスクランブルします。第三者が通信を傍受しても意味のない文字列にしか見えません。

② IPアドレスを隠す ……VPNサーバーのIPアドレスを代わりに使うことで、あなたの本当の場所や身元をウェブサービス側から隠せます。

③ 安全なトンネルを通す ……暗号化されたデータが専用の「トンネル」を通るので、公共Wi-Fiなどの危険な環境でも安全に通信できます。

ただし一点、重要なことを最初に理解しておきましょう。VPNを使うと「通信の出口」がVPN事業者に変わります。つまり、あなたの通信を「見られる可能性がある立場」に、今度はVPN事業者が入ります。だからこそ、どのVPNを選ぶかが非常に大切なのです。

VPNがあると何ができる?

VPNが使われる主なシーンを見てみましょう。

カフェや空港のフリーWi-Fiを安全に使いたいとき

公共の場所にある無料Wi-Fiは、暗号化されていないことが多く、同じネットワークに接続している人が「スニッフィング」と呼ばれる手法で、あなたのパスワードやクレジットカード情報を盗み見ようとすることがあります。VPNで通信を暗号化しておけば、このリスクを大きく減らせます。

テレワーク・リモートワーク

NRIセキュアテクノロジーズの「企業における情報セキュリティ実態調査2024」によると、日本企業の80%以上がVPNの継続利用を計画しており、企業の情報セキュリティツールとして事実上の標準となっています。会社のシステムに自宅から安全にアクセスするために使います。

海外から日本の動画・サービスを見たいとき

TVer、ABEMA、Hulu Japan、U-NEXTなどの国内ストリーミングサービスは、日本国内からしかアクセスできないよう「ジオブロック(地域制限)」がかかっています。VPNで日本のサーバーを経由することで、海外にいても日本のIPアドレスで繋がれます。

日本から海外コンテンツを楽しみたいとき

逆に、スタジオジブリ作品はNetflix Japanでは配信されていませんが、イギリスやフランスのNetflixでは視聴可能です。VPNで欧州サーバーに接続することで、日本にいながらアクセスできます(ただし各サービスの利用規約に注意)。

プライバシーを守りたいとき

ISP(インターネットサービスプロバイダー)は、ユーザーがどのサイトにアクセスしているかを把握できます。VPNを使うと、ISPから見えるのは「VPNサーバーへのアクセス」のみとなり、具体的な閲覧内容は隠せます。


【要注意】無料VPNの知られざる危険性

スマートフォンやパソコンで「VPN」と検索すると、無料のアプリやサービスが大量に出てきます。「無料なら試してみよう」と思うのは自然な発想ですが、実はここに大きな落とし穴があります。

数字が物語る無料VPNの実態

セキュリティ調査機関「Top10VPN」が2024年に行った研究では、人気の無料VPN上位100アプリ(合計25億回以上インストール)を徹底調査した結果、衝撃的な事実が明らかになりました。

  • 88%のアプリで何らかのデータ漏洩が確認された
  • 71%のアプリがユーザーのデータを第三者に提供していた
  • 84%のアプリにマーケティングや広告トラッキング用のSDKが組み込まれていた
  • 19%のアプリがマルウェアとして検出された

また、オーストラリア政府の研究機関CSIROが行った学術研究では、AndroidのVPNアプリのうち38%がマルウェアを含み、75%がサードパーティの追跡ライブラリを使用し、18%が通信をまったく暗号化していないことが明らかになっています。

「VPN=プライバシーを守るもの」のはずが、実態は真逆のケースが多いのです。

なぜ無料VPNは危ないのか?——ビジネスモデルの問題

VPNサービスの運営には、サーバーの費用、帯域幅のコスト、開発者の人件費など、大きなコストがかかります。それを「無料」で提供するには、必ずどこかで収益を得なければなりません。

その手段が問題です。

ユーザーのデータを収集して販売する ……あなたがどのサイトを見たか、どこに住んでいるか、どんな端末を使っているかといった情報を、広告会社やデータブローカーに売ります。

広告や追跡コードを通信に注入する ……あなたが見ているウェブページに勝手に広告を差し込んだり、行動追跡スクリプトを埋め込んだりします。

ユーザーの端末を「中継地点」として売る ……後述する事件でも明らかになりましたが、あなたのスマートフォンやパソコンを、他の人(場合によっては犯罪者)の通信中継に使い、その帯域幅を販売します。

「無料のサービスでは、あなた自身が商品です」という言葉は、無料VPNに最もよく当てはまります。

実際に起きた無料VPNの事件簿

これは単なる理論的なリスクではありません。実際にさまざまな事件が起きています。


事件① SuperVPN — 3億6,000万件の個人情報が流出(2023年)

「ノーログ(通信記録を保存しない)」を謳っていた無料VPNアプリ「SuperVPN」で、セキュリティ研究者がパスワード保護のないデータベースを発見。流出していたのは、メールアドレス、元のIPアドレス、位置情報、訪問したウェブサイトの記録など、3億608万件を超えるレコード(133GB)でした。

「ノーログ」と言いながら、実際には膨大な記録を残していたのです。このアプリはGoogle PlayとApp Storeで合計1億回以上ダウンロードされており、その被害規模の大きさが世界中で報道されました。


事件② 911 S5ボットネット — 史上最大のサイバー犯罪インフラ(2024年5月解体)

2024年5月、米国FBIと司法省が「史上最大のボットネット(遠隔操作されたコンピューターの集団)」を解体したと発表しました。

このボットネットの正体は、MaskVPN、DewVPN、PaladinVPN、ShieldVPN、ShineVPN、ProxyGateという6つの無料VPNアプリです。これらをインストールしたユーザーの端末は知らない間に犯罪者のサイバー攻撃や詐欺の「踏み台」にされていました。

影響を受けた端末は190カ国以上、1,900万個に及び、このインフラを使った失業保険詐欺だけで約59億ドル(約8,850億円)の被害が発生しています。

VPNアプリをインストールしただけで、自分の端末が世界規模のサイバー犯罪に加担させられていた——これが現実に起きた事件です。


事件③ FreeVPN.One — 画面を盗撮して送信(2025年)

2025年には、Chrome拡張機能として配布されていた「FreeVPN.One」が、ユーザーのブラウザ画面をスクリーンショットで撮影し、外部に送信していたことが調査で判明しました。

VPNはプライバシーを守るために入れるもののはずが、その行為そのものを覗き見られていたのです。


事件④ Hola VPN — あなたの回線を勝手に他人に貸し出す(2015年〜)

イスラエル企業のHola VPNは、無料ユーザーの端末を他のユーザーの「通信中継点」として使う仕組みになっています。さらに「Luminati(現Bright Data)」という商用サービスを通じて、この帯域幅を企業に販売していました。

あなたのインターネット回線が、あなたの知らないところで第三者に使われていたということです。2015年には、Hola経由で大規模なサイバー攻撃が行われた事例も確認されています。


事件⑤ Hotspot Shield — プライバシー侵害で当局に申し立て(2017年)

民主主義技術センター(CDT)が米連邦取引委員会(FTC)に苦情を申し立てた事例です。「ノーログ・匿名」を謳いながら、実際にはIPアドレスやデバイス識別子を収集し、5つ以上の第三者追跡ライブラリを使用、さらにウェブページに広告コードを注入していたことが問題視されました。


事件⑥ 中国軍関連企業による無料VPN(2024〜2025年)

Tech Transparency Projectの調査により、Turbo VPN、VPN Proxy Master、Thunder VPNなどの人気無料VPNが、米国防総省から「中国軍事企業」に指定された奇虎360(Qihoo 360)と結びついていることが判明。これらのアプリは米App Storeで7,000万回以上ダウンロードされていました。中国の国家安全保障法では、企業は政府の要請に応じてユーザーデータを提出する義務があります。


技術的な落とし穴:「VPNをつけていても漏れる」

無料VPNのリスクはアプリの悪意だけではありません。そもそも技術的な品質が低く、**「VPNをオンにしているのに、通信が外に漏れる」**問題も多発しています。

これを「DNSリーク」や「IPv6リーク」と呼びます。VPNアプリが完全にはトンネル内に通信を閉じ込められておらず、あなたの本当のIPアドレスやアクセス先が外に漏れてしまう状態です。前述の学術研究でも、多くのVPNアプリでこの漏洩が確認されています。

また、日本のサイバーセキュリティ機関JVNは2024年に、DHCPオプション121を悪用してVPNのトンネルを強制的に回避できる脆弱性(CVE-2024-3661、通称「TunnelVision」)を注意喚起しています。怪しいWi-Fiに接続している状態では、有料VPNでも設定次第で通信を盗み見られる可能性があります。

「VPN=絶対安全」ではないことを覚えておきましょう。


有料VPNを選ぶべき理由

有料VPNが無料VPNと根本的に異なるのは、収益モデルがサブスクリプション(月額・年額課金)に基づいている点です。あなたの月額料金が運営を支えているため、あなたのデータを売る必要がありません。

有料VPNの主なメリットを整理します。

セキュリティ面

  • AES-256(軍事レベル)やChaCha20など、強力な暗号化を標準採用
  • VPN接続が切れた瞬間にインターネット接続を遮断する「キルスイッチ」を搭載
  • DNSリーク・IPv6リーク防止機能が標準装備
  • 第三者の監査法人(Deloitte、PwC、Cure53など)によるノーログ監査を定期実施

プライバシー面

  • 通信ログを記録しない「ノーログポリシー」を第三者監査で証明
  • 利用データを広告会社やデータブローカーに売らない

利便性面

  • 世界100カ国以上にサーバーを保有、日本サーバーも完備
  • スマートフォン・PC・タブレットなど複数デバイスで同時利用可能
  • 24時間のカスタマーサポート
  • 30〜45日間の返金保証で安心して試せる

速度・安定性

  • 高速プロトコル「WireGuard」を採用、速度低下を最小限に抑制
  • ストリーミングに最適化されたサーバーで動画も快適

【2025年最新】有料VPN主要5サービス徹底比較

比較一覧表

項目 NordVPN ExpressVPN Surfshark Proton VPN Mullvad
1ヶ月プラン 約¥1,950 約¥1,950 約¥2,320 約¥1,500 約¥800(€5固定)
年間プラン(月額換算) 約¥930 約¥1,250 約¥450 約¥640 約¥800(割引なし)
日本サーバー ✅(4拠点) ✅(台数明記) ✅(無料も可) ✅(東京)
同時接続数 10台 10台〜 無制限 10台 5台
ノーログ監査 Deloitte(6回) 多数実績 Deloitte Securitumなど Cure53
キルスイッチ 記載なし
多段接続 ✅ Double VPN ✅ MultiHop ✅ Secure Core
P2P対応 ✅(Plus)
日本語対応 ヘルプ日本語 最も充実 日本語サイトあり 日本語サイトあり ❌(英語のみ)
無料プラン ✅(制限あり)
返金保証 30日 30日 30日 30日(日割) 14日
本拠地 パナマ🇵🇦 英領ヴァージン諸島 オランダ🇳🇱 スイス🇨🇭 スウェーデン🇸🇪

※価格はキャンペーンや為替レートで変動します。記事公開前に各社公式サイトで最新料金をご確認ください。更新時(2年目以降)の料金が初回より大幅に上昇するサービスが多いため、更新価格も必ず確認しましょう。


NordVPN — 総合力で業界No.1

世界で最も評価の高いVPNのひとつで、TechRadar、PCWorldなどの主要レビューサイトで軒並みトップ評価を受けています。

強み 速度テストで最大900Mbps以上を記録し、独自プロトコル「NordLynx」(WireGuardをベースに改良)によって高速接続を実現しています。セキュリティ面では、監査法人Deloitteによるノーログ監査を6回実施済み。「Double VPN(通信を2重にVPN経由にする)」「Onion over VPN(Torネットワーク経由)」などの高度な機能も揃っています。2025年からはポスト量子暗号化にも対応し、将来の量子コンピューターによる解読にも備えています。

日本での使い勝手 日本語のヘルプページが充実しており、アプリは日本語UIに対応。カスタマーサポートは自動翻訳経由ですが、24時間ライブチャットで対応しています。日本のABEMA、U-NEXT、Netflix Japan、Amazon Prime Videoなど主要ストリーミングサービスに対応しています。

注意点 2年プランは低価格ですが、更新時(3年目以降)に料金が大幅に上がります。


ExpressVPN — 日本語サポートが初心者に最適

日本語での対応品質が業界でトップクラスと評価されており、日本の初心者ユーザーにとって最も「安心感」があるVPNです。

強み 独自プロトコル「Lightway」は接続の速さと安定性に優れ、特にモバイル環境で力を発揮します。「TrustedServer」と呼ばれるRAMのみのサーバー方式を採用しており、電源を切るたびにすべてのデータが消えるため、ログが物理的に残りにくい設計です。独立した第三者監査の実施回数は業界屈指を誇ります。

日本での使い勝手 東京(渋谷含む)・横浜・大阪など日本に4拠点を持ち、日本サーバーの選択肢が最も豊富。アプリ・ウェブサイト・サポートの日本語対応が充実しており、日本のユーザーレビューでも「サポートが丁寧」と高評価です。

注意点 他社と比べてやや割高で、多段接続(MultiHop)機能は非搭載です。


Surfshark — 家族・複数デバイスで使うなら最強コスパ

同時接続台数が無制限という圧倒的な強みを持ち、家族全員のスマホ・PC・タブレットすべてで1つのアカウントを使えます。

強み 2年プランの月額料金は業界最安値水準。端末数無制限に加え、「MultiHop(2つのVPNサーバー経由)」「GPS偽装(Android)」「Alternative ID(使い捨てオンラインID)」などユニークな機能も揃っています。

日本での使い勝手 日本語サイトが用意されており、日本サーバーの設置台数も明記されています。Netflix Japan、ABEMA、Amazon Prime Videoへの対応も確認されています。

注意点 本拠地はオランダ(EU圏内・9 Eyesの監視連合加盟国)ですが、ノーログポリシーを監査で証明しているため実質的なリスクは低いと評価されています。また、月額プランは非常に高く、2年プランの更新時(3年目)は料金が上がります。


Proton VPN — まず無料で試したい人&プライバシー重視派に

スイスのCERN(欧州原子核研究機構)の科学者たちが立ち上げたProton社が運営する、透明性とプライバシーにこだわったVPNです。

強み 最大の特徴はデータ無制限の無料プランの存在です(他の無料VPNとは根本的に異なり、広告なし・ログなしのまともな設計)。有料プランはサーバー数が多く(16,000台以上)、「Secure Core(スイス・アイスランド・スウェーデン経由の多段ホップ)」といった高度なプライバシー機能も備えています。全アプリがオープンソースで公開されており、誰でもコードを検証できる透明性も魅力です。スイスの厳格なプライバシー保護法のもとで運営されています。

日本での使い勝手 日本サーバーは無料プランでも利用可能。日本語サイトあり。

注意点 無料プランは1台のみ、速度制限あり、ストリーミング非対応。返金保証は「30日以内に使用量に応じた日割り計算」で全額ではありません。ライブサポートの対応時間は限定的です。


Mullvad — 個人情報を極限まで渡したくない人に

プライバシーを「設計の哲学」として徹底したVPNです。一般的なユーザーよりも、プライバシーにこだわりがある方向けのサービスと言えます。

強み 最大の特徴はメールアドレス不要で始められること。アカウント番号だけで登録でき、現金・暗号通貨での支払いも可能です。プライバシーに関する記録を限界まで残さない設計で、セキュリティ監査会社Cure53によるインフラ監査結果も公開しています。料金は€5/月の一律固定で、長期契約による値引きはありません(逆に言えば「更新で急に値上がり」がない安心感)。量子耐性暗号化にも2025年よりデフォルト対応しています。

注意点 日本語対応がほぼなく、ストリーミングサービスへの対応も意図的に行っていません。初心者よりも上級者向けのサービスです。


失敗しないVPNの選び方:7つのチェックポイント

VPNを選ぶ際に確認すべき項目を、初心者でもわかるよう整理しました。

① ノーログポリシーは「監査済み」か

「通信記録を保存しない(ノーログ)」と宣言しているVPNは多いですが、大事なのは第三者の監査機関がそれを確認しているかです。SuperVPNのように「ノーログ」と言いながら3.6億件のデータを保持していた事例があるため、監査法人(Deloitte、PwC、Cure53、Securitumなど)による監査レポートが公開されているかを確認しましょう。

② キルスイッチと漏洩防止機能があるか

VPN接続が突然切れたとき、本来のIPアドレスや通信内容が一瞬露出するリスクがあります。これを防ぐのが「キルスイッチ」です。接続が切れた瞬間にインターネット通信自体を遮断します。「DNS漏洩防止」「IPv6漏洩防止」も合わせて確認しましょう。

③ 日本サーバーがあるか

海外在住・出張中に日本のストリーミングや銀行サービスにアクセスするには、日本サーバーへの接続が必須です。公式サイトに「日本サーバー」の案内があるか確認しましょう。

④ 同時接続台数は足りるか

スマートフォン・PC・タブレット・家族の端末…と考えると、5台以上使えるものが安心です。家族で使うなら無制限接続のSurfsharkが特に使いやすいです。

⑤ 本拠地(管轄国)はどこか

VPN事業者がどの国の法律のもとで運営されているかは、プライバシーに大きく関わります。パナマ(NordVPN)、英領ヴァージン諸島(ExpressVPN)、スイス(Proton VPN)、ルーマニア(CyberGhost)などは、国際的な情報共有協定への参加が限定的で、プライバシー保護の観点から有利とされています。

⑥ 返金保証を「お試し期間」として使う

どのVPNも自宅の回線環境やよく使うサービスとの相性があります。30〜45日の返金保証期間を積極的に活用して、実際に試してから判断しましょう。

⑦ 提供元が明確で信頼できるか

公式サイトに会社情報・プライバシーポリシー・監査情報が揃っているか確認しましょう。ダウンロードは必ず公式サイトまたは公式アプリストア(App Store / Google Play)から。「ブラウザ拡張だけのVPN」は特に慎重に(権限が強く、リスクが高い)。


用途別・料金別おすすめ早見表

用途で選ぶ

目的 おすすめ 理由
初心者・迷ったらこれ NordVPN 総合力No.1、日本語アプリ対応、実績充分
日本語サポートを重視 ExpressVPN 日本語対応が業界最良、初心者に親切
家族・複数デバイス Surfshark 同時接続無制限、月額も安い
まず無料で試したい Proton VPN 唯一のデータ無制限無料プランあり
プライバシー最優先 Mullvad 匿名アカウント、ノーログ徹底
海外→日本アクセス ExpressVPN / Surfshark 日本サーバーが充実
ストリーミング重視 NordVPN / ExpressVPN 主要サービスへの対応実績が多い
P2P・トレント利用 Proton VPN Plus / Surfshark P2P対応を明示(著作権遵守が前提)

予算で選ぶ

予算感 おすすめ ポイント
とにかく安く(月¥300台) Surfshark(2年プラン) 無制限接続で家族にもお得
バランス重視(月¥500〜700台) NordVPN / Proton VPN 機能・安全性・速度のバランスが良い
使いやすさ重視(月¥900〜) ExpressVPN 日本語サポートと操作性に投資する価値あり
固定・シンプル(€5/月固定) Mullvad 値上がりなし、プライバシー最重視

VPN導入・設定の手順(初心者向け)

VPNの設定は、OS標準の複雑な設定ではなく、各社の公式アプリを使うのが最もかんたんで安全です。設定ミスが減り、キルスイッチ等の保護機能も自動で有効になります。

基本的な流れ(共通)

  1. 公式サイト(または公式ストア)でプランを選んで申し込む
  2. 公式サイトまたはApp Store / Google PlayからアプリをDL
  3. アプリを開いてログイン
  4. スマホの場合「VPN構成の追加を許可しますか?」が表示されたら「許可」
  5. サーバーを選ぶ(日本IPが欲しいなら「日本」を選択)
  6. 「接続」ボタンを押す
  7. 設定でキルスイッチ・DNS漏洩防止・自動接続をONにする(重要!)
  8. IP確認サイト(「my ip」などで検索)で接続先のIPアドレスが変わっているか確認

OS別のポイント

Windowsの場合 公式サイトまたはMicrosoft Storeからインストール。設定画面で「起動時に自動接続」「キルスイッチ」をONにしておきましょう。

Macの場合 公式サイトまたはApp Storeからインストール。初回接続時に「VPN構成の追加」の許可が求められます。内容を確認して許可します。

iPhone / iPadの場合 App Storeから公式アプリをインストール。「VPN構成を追加しますか?」は公式アプリなら通常は安全です。「クイック接続」でまず繋いでみましょう。

Androidの場合 Google Playから公式アプリをインストール。「接続要求を許可」が出たら許可。設定の「常時ON VPN」「接続なしをブロック」に相当する機能があればONにします。


日本でVPNを使う際の法律・注意点

VPN利用は日本では完全に合法

VPNの使用を禁止・制限する日本の法律は存在しません。総務省のガイドラインでも、VPNはセキュリティ対策ツールとして推奨されています。

ただし、VPNを使っても違法行為が合法になるわけではありません。著作権法、不正アクセス禁止法などは、VPN使用の有無にかかわらず適用されます。

  • 違法にアップロードされたコンテンツのダウンロードは著作権法違反です
  • 不正アクセスはVPN経由でも処罰の対象です
  • VPN使用のみを理由とした逮捕・起訴事例は日本に存在しません

ストリーミングサービスの「規約」には注意

VPNで地域制限を回避してUS Netflixを視聴する行為は、日本の法律では違法ではありませんが、Netflixの利用規約に違反する可能性があり、アカウント停止のリスクがあります。特に広告つきプランではVPN使用が明確に禁止されています。

また、ストリーミングサービス側は常にVPN検出技術を更新しています。「今日使えたVPN」が「明日も必ず使える」保証はありません。返金保証期間中に事前確認することをおすすめします。

在宅勤務(テレワーク)の方へ

社用PCを使って在宅勤務されている方は、個人で導入したVPNを会社のネットワークに対して使うと、会社のセキュリティポリシーに違反する場合があります。テレワーク用のVPN設定は、必ず会社のIT部門の指示に従いましょう。

海外渡航・在住の方へ

VPNの取り扱いは国によって大きく異なります。中国では政府認可のVPN以外の使用が実質制限されており、ロシアでも規制が強化されています。UAEでは犯罪目的でのVPN使用に対して重い罰則が設けられています。海外に渡航・在住の方は、現地の法律を事前に必ず確認してください。


よくある質問(FAQ)

Q. VPNを使うと速度は遅くなる?

多少の速度低下はありますが、最新の有料VPNではほとんど気にならないレベルです。NordVPNはテストで最大900Mbps以上を記録しており、近距離サーバーへの接続なら速度低下は10〜20%程度です。一方、無料VPNはサーバーが混雑しやすく、速度が大幅に落ちることがよくあります。

Q. VPNを使っていることはバレる?

技術的には、ISPや会社のネットワーク管理者は「VPNに接続していること」は把握できますが、通信の中身は見えません。職場でのVPN使用については会社のポリシーを確認してください。NetflixなどのサービスはVPNのIPアドレスをデータベースで検出してブロックすることがありますが、有料VPNはIPを定期的に更新して対策しています。

Q. 無料VPNで十分では?

基本的に「十分ではない」と言えます。唯一の例外はProton VPNの無料プランですが、速度制限・1台のみ・ストリーミング非対応という制限があります。それ以外の無料VPNは、本記事で紹介したように88%がデータ漏洩、71%がデータ共有、19%がマルウェアとして検出されており、「使わないほうがマシ」なケースが大半です。

Q. VPNを使えば完全に安全?

いいえ、VPNは重要なセキュリティツールですが万能ではありません。VPN接続中でも、フィッシング詐欺サイトにだまされる、マルウェアに感染する、パスワードが弱い、などのリスクはなくなりません。VPNとあわせて、OS・アプリの更新、不審なWi-Fiを避ける習慣、重要アカウントへの2段階認証の設定をセットで実践しましょう。

Q. どの端末で使える?

主要な有料VPNはWindows、Mac、iOS(iPhone/iPad)、Android、Linux、Fire TV Stickなど幅広く対応しています。ゲーム機(PlayStation、Xbox、Nintendo Switch)には直接VPNアプリをインストールできませんが、VPN対応ルーターを使えば家のWi-Fi全体にVPNを適用できます。

Q. 設定は難しい?

現代の有料VPNアプリは非常に操作が簡単です。インストール→ログイン→「接続」ボタンを押すだけで利用開始できます。特にExpressVPNとNordVPNは初心者向けのシンプルなUI設計で評判です。


まとめ:自分に合ったVPNを選ぼう

VPN選びの要点をまとめます。

**無料VPNは基本的に避けましょう。**統計データや実際の事件が示すように、無料VPNのほとんどはプライバシー保護どころか、逆にプライバシーを侵害するリスクを持っています。「無料でお得」ではなく、「あなたのデータが商品になっている」と考えるのが正しい認識です。唯一の例外はProton VPNの無料プランで、機能制限はあるものの安全性は担保されています。

**有料VPNは月数百円の安心です。**2年プランなら月額300〜500円台で使える有料VPNは、セキュリティ・プライバシー・速度の面で無料VPNとは比較にならない品質を提供しています。30〜45日の返金保証を活用して、まず試してみることをおすすめします。

選ぶ際のシンプルな基準は次の3つです。「第三者監査済みのノーログポリシーがあるか」「キルスイッチなど漏洩防止機能があるか」「日本語対応など使いやすさが確保されているか」。この3点をクリアするVPNなら、まず大きな失敗はありません。

迷ったら、総合力のNordVPN、日本語サポートのExpressVPN、コスパのSurfsharkの3択から選ぶのがシンプルで確実です。


参考情報・主要ソース

日本の公的機関

  • JVN(JVNTA#94876636):TunnelVision脆弱性(CVE-2024-3661)注意喚起
  • 文化庁:侵害コンテンツのダウンロード違法化の解説
  • IPA(情報処理推進機構):テレワーク時のセキュリティ対策

学術研究

  • Ikram et al.「AndroidのVPNアプリにおけるプライバシー・セキュリティリスク分析」(DNS/IPv6漏洩、追跡ライブラリの実態)
  • Top10VPN「Free Android VPN Security Flaws: 100 Apps Tested」(2024年)

セキュリティ機関・メディア

  • ESET(WeLiveSecurity):7つのVPNサービスによる大規模データ漏洩(vpnMentor調査)
  • Koi Security:FreeVPN.Oneによるスクリーンショット送信の調査報告(2025年)
  • CDT(Center for Democracy & Technology):Hotspot Shield問題提起(FTC申し立て)
  • SC Media / The Hacker News:FBI・DOJによる911 S5ボットネット解体発表(2024年5月)

各社公式情報(料金・機能・サーバー・監査)


価格・機能は2026年2月時点の公式情報に基づきます。キャンペーン・為替変動により変わるため、公開前に必ず各社公式サイトでご確認ください。

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