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【2026年最新版】ExcelのXLOOKUP関数完全ガイド|VLOOKUPとの違いと使い方

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【2026年最新版】ExcelのXLOOKUP関数完全ガイド|VLOOKUPとの違いと使い方

「VLOOKUPって使いにくい…」「なんで左方向が検索できないの?」そんな思いを抱えているExcelユーザーに朗報です。Excel 2021およびMicrosoft 365に搭載されたXLOOKUP関数は、従来のVLOOKUPが持っていた数々の制約を解決した、まさに”次世代の検索関数”です。

この記事では、XLOOKUPの基本構文から実践的な使用例、VLOOKUPやINDEX+MATCHとの比較まで、完全ガイドとしてまとめました。XLOOKUPをまだ使ったことがない方も、すでに使っている方がさらに活用したい場合にも役立つ内容です。ぜひ最後までお読みください。

XLOOKUP基本構文

この記事でわかること

  • XLOOKUP関数とは何か(VLOOKUPとの違い・Excel 2021以降で使える)
  • XLOOKUP関数の基本構文(6つの引数)
  • VLOOKUPでは不可能だった「左方向の検索」の方法
  • 複数の戻り値・複数条件での検索の実践例
  • 近似一致・ワイルドカード検索の活用法
  • 古いExcelでXLOOKUPが使えない場合の代替(INDEX+MATCH)
  • XLOOKUP vs VLOOKUP vs INDEX+MATCH の完全比較表

XLOOKUPとは?VLOOKUPとの基本的な違い

VLOOKUPの誕生からXLOOKUPへの進化

VLOOKUPは「Vertical LOOKUP(縦方向の検索)」の略で、Excel 97から長年にわたって使用されてきたExcelの代表的な検索関数です。しかし、その設計には時代と共に様々な制約が問題視されるようになりました。

  • 検索列より右側の列しか返せない(左方向の検索不可)
  • 引数で「列番号」を数字で指定するため、列を追加・削除するとずれる
  • デフォルトが近似一致のため、完全一致を使うには必ず第4引数にFALSEを指定する必要がある
  • 見つからなかった場合のエラー処理が別途IFERROR関数が必要

これらの課題を解決すべく、Microsoftは2020年にExcel 365向けにXLOOKUP関数をリリースし、その後Excel 2021にも搭載しました。XLOOKUPは「eXtended LOOKUP」とも表現でき、検索の柔軟性を大幅に向上させた関数です。

XLOOKUPの主要な改善点(VLOOKUPとの違い)

機能 XLOOKUP VLOOKUP
左方向の検索 可能 不可
デフォルトの一致モード 完全一致 近似一致
エラー時の代替値 第4引数で指定可能 IFERRORが別途必要
複数の戻り値 可能(配列で返せる) 不可(1列のみ)
逆方向(末尾から)検索 可能 不可
対応バージョン Excel 2021、Microsoft 365 Excel 97以降の全バージョン

XLOOKUP関数の基本構文と6つの引数

基本構文

=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, [見つからない場合], [一致モード], [検索モード])

角括弧([])で囲まれた引数は省略可能です。最低限の使用では最初の3つの引数だけを指定します。

引数の詳細解説

引数 必須/省略可能 説明
検索値 必須 何を検索するか(値、セル参照、または式)
検索範囲 必須 どの列/行から検索するか(1列または1行の範囲)
戻り範囲 必須 見つかった行から何を返すか(1列または複数列)
見つからない場合 省略可能 見つからなかったときに返す値(省略時は#N/Aエラー)
一致モード 省略可能 0=完全一致(省略時)、-1=以下で最大、1=以上で最小、2=ワイルドカード
検索モード 省略可能 1=先頭から検索(省略時)、-1=末尾から検索、2=昇順バイナリ検索、-2=降順バイナリ検索
左方向検索の実例

実践例1: 基本的な縦方向検索

シナリオ

社員IDを入力すると、対応する社員名を返す簡単な例です。

データ例

A列(社員ID) B列(社員名) C列(部署)
1001 田中 太郎 営業部
1002 佐藤 花子 総務部
1003 鈴木 一郎 開発部

XLOOKUP数式

=XLOOKUP(E1, A2:A4, B2:B4, "該当なし")

E1セルに「1002」と入力すると「佐藤 花子」が返ります。見つからない場合は「該当なし」と表示されます(IFERROR不要)。

VLOOKUPとの比較

=VLOOKUP(E1, A2:C4, 2, FALSE)

VLOOKUPでは同じことができますが、列番号「2」のハードコーディングが必要で、列の追加・削除に弱い設計です。また、見つからない場合のエラー処理にはIFERROR関数が別途必要です。

実践例2: 左側の列を検索する(VLOOKUPでは不可能な操作)

シナリオ

VLOOKUPの最大の制約である「左方向の検索ができない」問題を解決します。社員名からIDを逆引きする例です。

XLOOKUP数式

=XLOOKUP("佐藤 花子", B2:B4, A2:A4, "該当なし")

B列(社員名)で検索して、A列(社員ID)を返します。検索範囲と戻り範囲が逆転しても問題なく動作します。

なぜVLOOKUPでは不可能なのか

VLOOKUPは「V(縦)」方向の一覧表で、必ず「検索列の右側」から値を取り出す仕組みになっています。そのため、検索したいキーが戻したい値の右側にある場合は機能しません。この制約を回避するためにINDEX+MATCH関数の組み合わせが使われてきましたが、XLOOKUPはこれを1つの関数で解決しています。

実践例3: 複数の戻り値を取得する

シナリオ

社員IDを検索して、社員名と部署の両方を一度に返します。

XLOOKUP数式

=XLOOKUP(E1, A2:A4, B2:C4, "該当なし")

戻り範囲にB列からC列の複数列を指定することで、2つのセルに結果がスピルされます(Microsoft 365の動的配列機能が必要)。

この機能により、複数のXLOOKUPを並べる必要がなくなり、数式をシンプルに保てます。

実践例4: 複数条件での検索

シナリオ

「部署名」と「役職」の2つの条件で一致する社員名を取得します。

データ例

A列(部署) B列(役職) C列(社員名)
営業部 部長 田中 太郎
総務部 係長 佐藤 花子
開発部 主任 鈴木 一郎

XLOOKUP数式(複数条件の連結)

=XLOOKUP(E1&F1, A2:A4&B2:B4, C2:C4, "該当なし")

「&」演算子を使って複数の条件を連結することで、複数条件の検索が実現できます。E1に「開発部」、F1に「主任」を入力すると「鈴木 一郎」が返ります。

なお、この方法はCtrl+Shift+Enterで入力する必要はなく(Microsoft 365では通常のEnterでOK)、Excel 2021でも同様に動作します。

実践例5: 近似一致・ワイルドカード検索

近似一致の例(成績評価)

点数から評価(A〜C)を自動で割り当てる例です。

=XLOOKUP(E1, {0,70,85,95}, {"C","B","A","S"}, "対象外", 1)

第5引数「一致モード」に「1」を指定すると、完全一致がない場合に「検索値以上で最小の値」を使います。たとえばE1が82の場合、{0, 70, 85, 95}の中で82以上の最小値は「85」ではなく、「70」に一致し評価は「B」が返ります。

一致モード「-1」を指定した場合は「検索値以下で最大の値」が使われます。この設定が成績評価(70点以上B、85点以上A)の計算には適しています。

ワイルドカード検索の例

部分一致で検索したい場合は、第5引数に「2」を指定します。

=XLOOKUP("*田中*", B2:B10, C2:C10, "該当なし", 2)

「田中」を含む社員名に一致した最初の行のデータを返します。VLOOKUPでも「*」ワイルドカードは使えましたが、XLOOKUPでは引数で明示的に指定するためより意図が明確です。

複数条件検索の方法

古いExcelでXLOOKUPが使えない場合の代替方法

XLOOKUPが使えるバージョン

  • Microsoft 365(Office 365)サブスクリプション版
  • Excel 2021(永続ライセンス版)
  • Excel for the web(ブラウザ版)

XLOOKUPが使えないバージョン

  • Excel 2019以前(永続ライセンス版)
  • Excel for Mac 2019以前
  • 古いOffice 365の一部バージョン(更新が停止されている場合)

代替方法:INDEX+MATCHの組み合わせ

XLOOKUPに近い柔軟な検索を古いExcelで実現するには、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせます。

基本的な使い方:

=INDEX(戻り範囲, MATCH(検索値, 検索範囲, 0))

左方向の検索を行う場合も、INDEX+MATCHなら問題なく動作します。

=INDEX(A2:A4, MATCH("佐藤 花子", B2:B4, 0))

エラー処理を加えたい場合はIFERRORで囲みます:

=IFERROR(INDEX(A2:A4, MATCH("佐藤 花子", B2:B4, 0)), "該当なし")

XLOOKUP vs VLOOKUP vs INDEX+MATCH 完全比較表

項目 XLOOKUP VLOOKUP INDEX+MATCH
対応バージョン Excel 2021 / 365 Excel 97以降 全版 Excel 97以降 全版
左方向の検索 可能 不可 可能
デフォルト一致モード 完全一致 近似一致 完全一致(0指定)
エラー時の代替値 関数内で指定可 IFERRORが別途必要 IFERRORが別途必要
複数の戻り値 可能(スピル) 不可 可能(数式複数必要)
末尾からの逆順検索 可能 不可 不可(工夫が必要)
ワイルドカード検索 可能(引数で指定) 可能(自動) 可能(自動)
列の追加・削除への耐性 強い(範囲指定) 弱い(列番号指定) 強い(範囲指定)
可読性・メンテナンス性 高い 中程度 やや複雑
複数条件検索 可能(連結で対応) 不可(直接は) 可能(工夫が必要)
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よくある質問(FAQ)

Q1. XLOOKUPとVLOOKUPのどちらを使うべきですか?

A: Excel 2021またはMicrosoft 365を使っているならXLOOKUPを推奨します。完全一致がデフォルト・エラー処理内蔵・左方向検索可能など、安全でシンプルな数式が書けます。ただし、旧バージョンのExcelで開くファイルを共有する必要がある場合は、VLOOKUPまたはINDEX+MATCHを使い続けてください。

Q2. XLOOKUPで#N/Aエラーが出ます。なぜですか?

A: 検索値がデータ範囲に存在しない場合に#N/Aエラーが発生します。第4引数に「”該当なし”」などの代替テキストを指定するとエラーの代わりに指定したテキストが表示されます。

Q3. XLOOKUPで検索結果が一番最後のものを返すにはどうすればいいですか?

A: 第6引数(検索モード)に「-1」を指定します。これにより、末尾から先頭に向かって検索し、最後に見つかった値を返します。

Q4. XLOOKUPはテーブル機能と組み合わせられますか?

A: はい、テーブル機能(Ctrl+T)で作成した構造化参照とXLOOKUPを組み合わせることで、さらに読みやすい数式が書けます。例:=XLOOKUP(E1, 社員テーブル[社員ID], 社員テーブル[社員名])

Q5. スピル機能とはなんですか?

A: スピル(Spill)とは、1つのセルに入力した数式が隣接する複数のセルに結果を「溢れ出す」機能です。Microsoft 365のXLOOKUPで複数列を戻り範囲に指定した場合、自動的にスピルされます。他のセルが邪魔して溢れられない場合は#SPILLエラーが表示されます。

まとめ

XLOOKUPはVLOOKUPの後継として設計された、現代のExcel作業に欠かせない強力な検索関数です。

  • 左方向の検索が可能: VLOOKUPの最大の制約を解消しました。
  • 完全一致がデフォルト: うっかりFALSEを忘れる心配がありません。
  • エラー処理が内蔵: IFERRORを別途ネストする手間がなくなります。
  • 複数の戻り値: 1つの数式で複数列のデータを返せます。

Excel 2021またはMicrosoft 365を使っているなら、新しい作業からはXLOOKUPを採用することをお勧めします。既存のVLOOKUP数式は、急いで置き換える必要はありませんが、修正の機会があれば徐々にXLOOKUPへ移行していくと、数式の保守性が向上します。

古いバージョンのExcelでファイルを共有する場合はINDEX+MATCHが最善の代替手段です。状況に合わせて3つの関数を使い分けることで、Excelの作業効率を大幅に向上させることができます。

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