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Windows 10/11対応!デバイスドライバのトラブルシューティング術

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デバイスドライバのインストール方法と更新方法

今回は、「デバイスドライバとは?デバイスドライバのインストール方法と更新方法」について紹介いたします。「デバイスドライバ」は「ドライバ」や「ドライバー」といった略称でよばれていることが多いので、耳にしたこともあるのではないでしょうか?

デバイスドライバをインストールしたり、最新版にすることで、周辺機器などをOSに関係なく使っていくことができます。

より便利にパソコンが使っていけるようになりますので、「インストールしているか分からない」「最新バージョンかどうか知らない」という人は、確認してみましょう。

この記事のまとめ:

この記事のまとめ:

デバイスドライバは、パソコンと周辺機器を繋ぐ重要なプログラムです。Windowsでは、デバイスマネージャーを使ってドライバの管理や更新を行います。ドライバの更新は通常Windowsアップデートで自動的に行われますが、手動で更新することも可能です。ドライバに問題がある場合は、再インストールや以前のバージョンへのロールバックが解決策となることがあります。新しい周辺機器を使用する際は、メーカーのウェブサイトから最新のドライバをダウンロードしてインストールすることが推奨されます。プリンターなどの周辺機器では、Wi-Fi接続やUSB接続など、複数の接続方法が選択できます。OSをアップグレードする際は、使用している周辺機器の互換性を確認することが重要です。デバイスドライバを適切に管理することで、パソコンと周辺機器をより快適に使用することができます。

1.デバイスドライバとは?

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パソコンに接続されている周辺機器を、OS側から制御して問題なく使用できるようにするプログラムがデバイスドライバです。

パソコン(OS)と周辺機器(マウス、スピーカー、プリンターといった様々なハードウエア)は接続しただけでは使えません。パソコン側にデバイスドライバをインストールして、初めてハードウエアが使えるようになります。デバイスドライバは、パソコン(OS)とハードウエアを繋ぐための架け橋といってもよいでしょう。

デバイスドライバは、ハードウェアメーカーが提供しており、マウスやモニターといった購入時に付属しているハードウエアについては、パソコンに最初からインストールしているため、あまり気にされていないと思いますが、プリンターを購入したり、機器を後付けする場合に、デバイスドライバと向き合うこととなります。

「デバイスドライバ」が正式名称ですが、略されて「ドライバ」とか「ドライバー」といった表現(記載)がされます。どちらも同じものです。

Windowsはデバイスマネジャーがデバイスドライバを管理

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Windows10/11でデバイスドライバを更新したり、インストールするには、デバイスマネジャーから作業します。

デバイスドライバの更新方法

デバイスドライバの更新は、基本的には、Windowsアップデートを通じ、アダプターやモニター、ビデオカードなどの多くのデバイスは自動的に最新のドライバーがダウンロードされインストールされていることと思われます。Windowsアップデートで対象外となっている場合もありますので、更新する際は以下の方法でおこないます。

  • タスクバーの検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力します
  • ツリー式になっているのでカテゴリから更新したいデバイスを右クリックします
  • 「ドライバー ソフトウェアの最新版を自動検索します」
  • ドライバーの更新」を選択します

手順3の項目が無い場合は手順4「ドライバーの更新」がメニューにあると思います。クリックし、「ドライバーを自動的に検索」を選択しましょう。「ドライバーが正常に更新されました」の画面が表示されれば、更新完了です。「閉じる」ボタンで閉じます。

きちんと更新されているデバイスは、更新ボタンをクリックすると「このデバイスに最適なドライバーが既にインストールされています」と表示されます。

新しいドライバーが見つからない場合は、デバイスの製造元サイトで新しいドライバーを検索し、ドライバーのインストールをしましょう。

より詳細を確認したい場合は、更新したいデバイスを見つけたら、右クリックして「プロパティ」をクリックし開いて見ましょう。全般タブの「デバイスの状態」が表示され「このデバイスは正常に動作しています。」とあればまず問題ありません。

デバイスドライバの再インストール方法

Windows10/11でデバイスドライバを再インストールする方法です。デバイスマネジャーが管理しています。いったん現在のドライバーを削除して再インストールする方法です。

  • タスクバーの検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力します
  • ツリー式になっているのでカテゴリから再インストールしたいデバイスを右クリックします
  • 「デバイスのアンインストール」(「削除」)をクリックし確認画面が出たら「アンインストール」をクリックします
  • パソコンを再起動することでインストールが完了します

パソコンにもともと内蔵されているデバイスドライバは、削除後の再起動で、自動的にインストールされます。更新してもデバイスがうまく動かないといった場合は、再インストールも試してみるのもよいかもしれません。

デバイスドライバを元に戻す方法

もしも、Windowsアップデートなどの自動更新によってデバイスに不具合がおきてしまった場合は、ちゃんと動いていた時のドライバーに戻してみるのもひとつの方法です。

  • タスクバーの検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力します
  • ツリー式になっているのでカテゴリから、元に戻したいデバイスを右クリックします
  • 「プロパティ」をクリックし、「ドライバー」タブを開きます
  • ドライバーを元に戻す」をクリックします
  • 「以前にインストールされたドライバーにもどいますか?」画面が表示され、戻す理由を一つ選択します
  • 「はい」ボタンをクリックすると、バージョンが戻ります

この作業は「ロールバック」と呼ばれています。デバイスをロールバックすることで、デバイスの不具合が改善される場合があります。

手順4でボタンがグレーアウトしてクリックできない場合は、以前のバージョンのドライバーがないことをあらわしています。この場合デバイスマネージャーを利用する方法は使えません。メーカーサイトでバージョンを確認し、必要なデバイスドライバをダウンロードしましょう。

デバイスドライバを完全に削除する方法

Windows10/11でデバイスドライバを完全に削除する方法です。不要となったデバイスのドライバを削除できます。また、後付けしたプリンターやオーディオ機器など、不具合が発生した場合に自動的な再インストールではなく、削除をしてメーカーサイトからあらたにデバイスドライバのインストールをおこなう際の方法です。

  • タスクバーの検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力します
  • ツリー式になっているのでカテゴリから削除したいデバイスを右クリックします
  • 「デバイスのアンインストール」をクリックし確認画面が表示されます
  • 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します。」にチェックをいれて「アンインストール」をクリックします

デバイスの不具合を感じるのであれば、再インストールをまずは試しましょう。それでもうまくいかない場合は、上記の方法を試してみてください。「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します。」にチェックをいれることで、パソコンから選択したドライバが完全に削除されます。

次回利用する際にデバイスドライバがない状態となっているため、ご自身でのインストールが必要です。わかっているデバイスへの操作は問題ないですが、よくわからないとお思いになったデバイスへの操作には注意しましょう。

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ここでは、プリンターを例に、手動でデバイスドライバをインストールする方法について紹介しています。今回は、家庭用プリンターで人気のエプソン Colorio をもとにご紹介いたします。

ドライバー・ソフトウェアは付属している

新しくプリンターを購入すれば、インストール用のCDや、設定方法の冊子が同梱されていることがほとんどです。パソコンを新しく購入した場合には、新たに設定しなおさなければなりませんが、同梱物をなくしてしまった場合には、メーカーサイトから、まるっとダウンロードしてインストールしましょう。

ドライバー・ソフトウェアダウンロード

まずは、ドライバー・ソフトウェアをダウンロードしましょう。

1.メーカーサイトで「サポート&ダウンロード」の文字を見つけたらクリックします
2.型番やシリーズからお手元のプリンターを選択します

ドライバー・ソフトウェアダウンロード:カラリオプリンター

3.「ドライバー・ソフトウェア ダウンロード」タブを開くと今選択されているOSで「ドライバー・ソフトウェア一覧」が表示されます。
4.すべてインストールしなおす場合は「一括インストールツール」を、OSアップデートにともなうインストールであれば「プリンタードライバー」など一部だけの選択もできます
5.ダウンロードページからインストールボタンをクリックします

最初の段階で、OSとバージョンを選択するよう誘導されますが、実際のダウンロードページでもOSは変更できます。34bitと64bitを間違って選んでしまっていた、という場合は、ダウンロード時点で変更しましょう。

ドライバー・ソフトウェアのインストール

  • ダウンロードしたファイルをダブルクリックします
  • 使用許諾契約書に「同意する」で「はい」をクリックしてすすめます
  • プリンターの電源をいれて「次へ」
  • 自動でソフトがインストールされます。なお「再セットアップ」「ソフトウェアの追加インストール」など選択する画面が出る場合は、必要な作業を選択してすすめましょう

プリンターの接続方法

最近のモデルはWi-Fi接続にも対応しています。従来のUSB、有線LANも選択可能です。選択をすると、それぞれに合わせた接続の設定方法が画面に表示されますので、手順にそって設定していけば、希望の方法で設定できます。

OS移行を検討中の場合

Windows10からWindows11へと、OSが大きく変わる場合には、メーカーで検証したうえで対応機種の情報を公開します。OSのドライバで対応できる場合メーカー製のドライバでのみ対応できる場合とあるので、特に古いプリンターを利用している場合はチェックしておきましょう。

Windows 11 および macOS Monterey(12.x) へ移行をご検討中のお客様へ

メーカーにユーザー登録をされている場合には、デバイスアップデートについてのメールが届くこともあります。

よくある質問と回答

Q: デバイスドライバとは何ですか? A: デバイスドライバは、パソコンのOSと周辺機器を繋ぐプログラムで、周辺機器を正常に動作させるために必要です。

Q: ドライバの更新方法を教えてください。 A: Windowsのデバイスマネージャーを開き、更新したいデバイスを右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。

Q: ドライバを更新したら問題が発生しました。どうすればいいですか? A: 以前のバージョンに戻す「ロールバック」機能を使用するか、ドライバを再インストールしてみてください。

最新のドライバ管理技術:AI支援とセキュリティ強化

近年、デバイスドライバの管理技術は急速に進化しています。特に注目すべきは、AI(人工知能)を活用したドライバ更新システムとセキュリティ強化の取り組みです。

AI支援によるドライバ最適化

Windows 11の最新アップデートでは、機械学習アルゴリズムを用いてユーザーの使用パターンを分析し、最適なドライバを推奨する機能が導入されました。この技術により、システムの安定性が向上し、パフォーマンスが最適化されます。

具体的な例として、グラフィックドライバの場合、AIがユーザーのゲームプレイやクリエイティブ作業の頻度を分析し、それに適したドライババージョンを提案します。これにより、不要な更新を避けつつ、必要な機能改善を確実に取り入れることができます。

セキュリティ強化:署名付きドライバの義務化

2024年10月より、MicrosoftはWindows 11で署名付きドライバの使用を義務化する予定です。これは、悪意のあるドライバをシステムにインストールさせないための重要な対策です。

ユーザーは、Windows Update経由でのドライバ更新や、信頼できるメーカーのウェブサイトからのダウンロードを心がける必要があります。署名のない、あるいは信頼性の低いソースからのドライバは、システムによって自動的にブロックされます。

自動ロールバック機能の改善

ドライバ更新後に問題が発生した場合、システムが自動的に以前の安定バージョンに戻す機能が強化されました。この機能は特に、グラフィックドライバやネットワークドライバの更新時に有効です。

例えば、新しいグラフィックドライバをインストールした後、画面のちらつきや異常が発生した場合、システムは24時間以内に自動的に以前のバージョンに戻します。ユーザーは手動で介入する必要がなく、安定した環境が維持されます。

これらの最新技術により、デバイスドライバの管理はより安全で効率的になっています。ユーザーは定期的にWindows Updateを確認し、システムの推奨に従ってドライバを更新することで、最適なパフォーマンスとセキュリティを維持できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、デバイスドライバとは?デバイスに不具合が合った場合のデバイスドライバの更新方法やインストール方法について紹介いたしました。デバイスドライバを再インストールすることや、最新バージョンに更新することで、より快適にパソコンと周辺機器を使っていくことができます。

まれに、前のドライバの方がパソコンとの相性が良かった場合には、ロールバックも検討してみましょう。

インストールする場合も、更新する場合も、難しい方法ではありません。デバイスドライバの存在を始めて知った方は、まずは使っているパソコンのデバイスマネージャーを開いてみて、インストールされているか、注意マークがついていないか、などチェックしていただき、インストールされている場合であれば最新バージョンなのか、を確認していきましょう

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