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インターネットが遅い、特定のサイトが開けない、セキュリティを強化したい——そんな悩みの解決策として注目されているのがDNSサーバーの変更です。デフォルトではプロバイダーが提供するDNSサーバーが使われていますが、GoogleやCloudflareが提供する高速・安全なDNSに切り替えることで、通信速度の改善やプライバシー保護の向上が期待できます。
本記事では、iPhone・Android・Mac・Windowsの各デバイスでDNSサーバーを変更する手順を、2026年最新のOS・設定画面をもとにわかりやすく解説します。

この記事でわかること
- DNSサーバーとは何か・変更するメリット
- 主要なパブリックDNS(Google・Cloudflare・Quad9)の特徴比較
- iPhone(iOS 18)でのDNS変更手順
- Android(Android 14/15)でのDNS変更手順
- Mac(macOS Sequoia)でのDNS変更手順
- Windows 11/10でのDNS変更手順
- DNS変更後の確認方法とトラブルシューティング
DNSサーバーとは?変更するメリット
DNS(Domain Name System)は、「google.com」のようなドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みです。ウェブページを開くたびにDNSサーバーへの問い合わせが発生するため、DNSの速度・品質はインターネット体験に直接影響します。
通常、インターネットサービスプロバイダー(ISP)が提供するDNSサーバーが自動的に割り当てられますが、このサーバーが必ずしも最速・最安全とは限りません。
DNS変更の主なメリット
- 通信速度の改善:高性能なパブリックDNSはレスポンスが速く、ページ読み込みが体感的に早くなる場合があります
- プライバシー保護:ISPのDNSはアクセス履歴をログとして保持する場合があります。プライバシー重視のDNSではログを保存しません
- セキュリティ向上:フィッシングサイトやマルウェア配布サイトへのアクセスをブロックするDNSもあります
- アクセス制限の回避:ISPによる特定サイトへのアクセス制限を回避できる場合があります(利用は適法な範囲で)
主要パブリックDNS比較
| DNSサービス | プライマリ | セカンダリ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Cloudflare DNS | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 | 世界最速クラス・ログ非保存・プライバシー重視 |
| Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 | 高速・安定・世界中に広くキャッシュ |
| Quad9 | 9.9.9.9 | 149.112.112.112 | 悪意あるドメインをブロック・セキュリティ重視 |
| OpenDNS(Cisco) | 208.67.222.222 | 208.67.220.220 | フィルタリング機能・ファミリー向け設定あり |
迷ったらCloudflare(1.1.1.1)を選ぶのがおすすめです。速度・プライバシー・安定性のバランスが優れており、世界的に広く使われています。
iPhone(iOS 18)でDNSを変更する方法
iPhoneでDNSを変更するには、接続しているWi-Fiネットワークの設定を変更します。設定はWi-Fiネットワークごとに保存されます。
手順
- 「設定」アプリを開きます
- 「Wi-Fi」をタップします
- 現在接続中のWi-Fiネットワーク名の右にある「ⓘ(情報)」アイコンをタップします
- 「DNS を構成」をタップします
- 「自動」から「手動」に切り替えます
- 「サーバを追加」をタップして、使用したいDNSのIPアドレスを入力します
- Cloudflare の場合:1.1.1.1 と 1.0.0.1
- Google の場合:8.8.8.8 と 8.8.4.4
- 既存のDNSエントリ(プロバイダー提供のもの)が残っている場合は、赤い「−」ボタンで削除します
- 右上の「保存」をタップして完了です

iOS 18以降のプライベートDNS(DNS over HTTPS)設定
iOS 14以降では、暗号化されたDNS通信(DNS over HTTPS / DNS over TLS)の設定も可能です。
- 「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」→「DNS」を開きます
- 「自動」から「手動」に変更します
- Cloudflare の DoH URL(例:
https://cloudflare-dns.com/dns-query)を入力します
Android(Android 14/15)でDNSを変更する方法
Androidでは2つの方法があります。Wi-Fiネットワーク単位での変更と、システム全体に適用するプライベートDNS(DNS over TLS)の設定です。
方法A:プライベートDNS設定(全ネットワーク対応・推奨)
Android 9以降では「プライベートDNS」設定でシステム全体のDNSを変更できます。Wi-FiでもモバイルデータでもDNSが統一されるため、こちらが推奨です。
- 「設定」を開きます
- 「ネットワークとインターネット」→「プライベートDNS」を開きます(機種によっては「接続」→「その他の接続設定」→「プライベートDNS」)
- 「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択します
- 以下のいずれかを入力します:
- Cloudflare:
1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com - Google:
dns.google - Quad9:
dns.quad9.net
- Cloudflare:
- 「保存」をタップして完了です
方法B:Wi-Fiネットワーク単位での変更
- 「設定」→「Wi-Fi」を開きます
- 接続中のWi-Fiネットワーク名を長押し(または「⚙」アイコン)します
- 「ネットワークを変更」または「詳細オプション」を選択します
- 「IP設定」を「DHCP」から「静的(Static)」に変更します
- 「DNS 1」「DNS 2」の欄に使用したいDNSアドレスを入力します
- 「保存」をタップして完了です
なお、静的IP設定に切り替えると、IPアドレスやゲートウェイも手動入力が必要になります。現在の設定値は「ネットワーク詳細」で確認しておきましょう。
Mac(macOS Sequoia)でDNSを変更する方法
macOSでは、ネットワーク設定からWi-FiまたはEthernetの詳細設定でDNSを変更します。
手順
- Appleメニュー(🍎)→「システム設定」を開きます
- 左メニューから「ネットワーク」をクリックします
- 使用中の接続(「Wi-Fi」または「Ethernet」)を選択します
- 「詳細…」ボタンをクリックします
- 「DNS」タブをクリックします
- 「DNSサーバ」欄の左下にある「+」ボタンをクリックします
- DNSアドレスを入力します(例:1.1.1.1、1.0.0.1)
- 既存のDNSエントリを削除する場合は選択して「−」ボタンをクリックします
- 「OK」→「適用」をクリックして完了です
コマンドラインでの変更(ターミナル使用)
ターミナルからも設定変更が可能です。以下のコマンドでWi-FiインターフェースのDNSをCloudflareに変更できます。
# インターフェース名の確認
networksetup -listallnetworkservices
# DNSを変更(Wi-Fiの場合)
sudo networksetup -setdnsservers Wi-Fi 1.1.1.1 1.0.0.1
# DNS設定の確認
networksetup -getdnsservers Wi-Fi
Windows 11/10でDNSを変更する方法
Windowsでは、ネットワークアダプタの設定からDNSを変更します。Windows 11では設定アプリからも変更できるようになりました。
Windows 11での変更手順(設定アプリ)
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開きます
- 「Wi-Fi」または「イーサネット」をクリックします
- 接続中のネットワーク名をクリックします
- 「DNSサーバーの割り当て」の横にある「編集」をクリックします
- 「自動(DHCP)」から「手動」に変更します
- 「IPv4」をオンにして、「優先DNSサーバー」「代替DNSサーバー」にアドレスを入力します
- 「DNS over HTTPS」を「オン(自動テンプレート)」にするとより安全です
- 「保存」をクリックして完了です

Windows 10/11共通:コントロールパネルからの変更手順
- 「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」を開きます
- 左メニューの「アダプターの設定の変更」をクリックします
- 使用中のアダプター(「Wi-Fi」または「イーサネット」)を右クリックし「プロパティ」を選択します
- 「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」を選択して「プロパティ」をクリックします
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択します
- 「優先DNSサーバー」に「8.8.8.8」(またはCloudflare: 1.1.1.1)を入力します
- 「代替DNSサーバー」に「8.8.4.4」(またはCloudflare: 1.0.0.1)を入力します
- 「OK」をクリックして保存します
コマンドプロンプトでの変更(管理者権限必要)
:: DNSを変更(Wi-Fi接続の場合)
netsh interface ip set dns name="Wi-Fi" static 1.1.1.1
netsh interface ip add dns name="Wi-Fi" 1.0.0.1 index=2
:: 設定確認
netsh interface ip show dns "Wi-Fi"
:: DNSキャッシュのクリア
ipconfig /flushdns
DNS変更後の確認方法
DNSが正しく変更されているか確認する方法を紹介します。
オンラインツールで確認
Cloudflareが提供する確認ページ(1.1.1.1/help)にアクセスすると、現在使用しているDNSサーバーが表示されます。
コマンドラインで確認(Mac/Linux)
# 現在のDNSを使って名前解決を確認
dig google.com
nslookup google.com
Windowsでの確認
nslookup google.com
「Server: 1.1.1.1」など、設定したDNSアドレスが表示されれば変更成功です。
DNS変更時の注意点・リスク
| 注意事項 | 対処法 |
|---|---|
| 変更後にネットが繋がらない | 入力ミスを確認。「自動」に戻して再設定 |
| 社内ネットワーク・VPNが使えなくなる | 社内のDNSに戻す。VPN利用時は元の設定を使う |
| 特定サイトが開けなくなった | DNSキャッシュをクリアする(ipconfig /flushdns) |
| 新しいDNSが反映されるまでに時間がかかる | 最大数分待つかDNSキャッシュをクリアする |
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よくある質問(FAQ)
Q. DNSを変更するとインターネットが速くなりますか?
A. 必ずしも体感できるほど速くなるわけではありませんが、ISP提供のDNSが遅い環境では改善する場合があります。CloudflareのDNS(1.1.1.1)は世界的に応答速度が速く、特に初回アクセス時のページ表示が速くなることがあります。
Q. DNS変更は無料でできますか?
A. CloudflareもGoogle Public DNSもQuad9も、基本サービスはすべて無料で利用できます。有料のCloudflare for Teamsなどファミリー向けフィルタリング機能は別途プランがありますが、通常のDNS変更には費用はかかりません。
Q. モバイル通信(4G/5G)でもDNSは変更できますか?
A. iOSではモバイルデータ通信時のDNS変更に標準設定は対応していません。AndroidのプライベートDNS設定はWi-Fiとモバイルデータ両方に適用されます。iPhoneでモバイルデータ通信時もDNSを変更したい場合は、1.1.1.1アプリ(Cloudflare)のインストールが有効です。
Q. 元のDNS設定に戻すにはどうすればいいですか?
A. 各OSの設定で「自動」または「DHCP」に戻すだけです。手動で入力したDNSアドレスを削除し、「自動取得」に設定を変更すると、ISP提供のDNSに自動的に戻ります。
Q. ルーターのDNSを変更すれば家全体に適用されますか?
A. はい。Wi-Fiルーターの管理画面でDNSを変更すると、そのルーターに接続しているすべてのデバイスに適用されます。ルーターのDNS設定は「192.168.1.1」や「192.168.0.1」などの管理画面にログインして変更できます。個別デバイスの設定より効率的な方法です。
Q. DNSを変更すると個人情報が漏れませんか?
A. GoogleやCloudflareなど大手プロバイダーのパブリックDNSは、プライバシーポリシーでログの取り扱いを明示しています。特にCloudflare(1.1.1.1)はIPアドレスを含む個人識別情報をログに残さないと表明しており、ISPよりプライバシー保護が高いと言われています。
まとめ
DNSサーバーの変更は、設定変更だけでインターネットの速度改善やセキュリティ向上が期待できるシンプルで効果的な方法です。
- 迷ったらCloudflare(1.1.1.1 / 1.0.0.1)が速度・プライバシー面でおすすめ
- iPhoneはWi-Fi設定の「DNSを構成」から手動設定
- AndroidはプライベートDNS設定でシステム全体に適用可能
- MacはシステムネットワークのDNSタブ、Windowsはネットワークアダプタのプロパティから変更
- ルーターで設定すると家中のデバイスに一括適用できて便利
変更後は必ずネット接続が正常か確認し、問題があれば「自動(DHCP)」に戻すだけで元の状態に戻せます。まずは試してみて、自分の環境に合ったDNSを見つけましょう。
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