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MacのXcodeと開発者ツールをセットアップするための基礎知識
Macで開発を始めようとしたとき、「Xcodeって何?」「Command Line Toolsは必要?」「Homebrewはどうインストールするの?」と疑問を持つ方は多いでしょう。本記事では、Mac上での開発環境構築に必要なXcode・Command Line Tools・Git・Homebrewの設定を、初心者でもわかるよう手順を追って丁寧に解説します。
この記事でわかること
- Xcodeのインストールと基本設定
- Command Line Toolsのインストール方法
- Gitの初期設定(ユーザー名・メールアドレス・SSH鍵)
- Homebrewのインストールと基本的な使い方
- 開発環境構築の全体像と推奨順序

開発環境構築の全体像
Mac上でアプリ開発やプログラミングを行う場合、以下の順序でセットアップするのが一般的です。
| 順序 | 作業内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | XcodeまたはCommand Line Toolsのインストール | 10〜60分(回線速度による) |
| 2 | Gitの初期設定 | 5〜15分 |
| 3 | Homebrewのインストール | 5〜15分 |
| 4 | 必要な言語・ツールのインストール(Python・Node.jsなど) | 任意 |
Xcodeをインストールする
XcodeとCommand Line Toolsの違い
Xcodeはフル機能のIDEで、iOS・macOSアプリの開発に必要です。一方、Command Line Toolsは「git」「make」「clang」などのコマンドラインツールのみを含む軽量パッケージです。
| 種類 | サイズ | 対象 |
|---|---|---|
| Xcode(フル) | 約15GB | iOS/macOS/watchOSアプリ開発者 |
| Command Line Tools | 約1GB | Web開発者・スクリプト利用者・Homebrew利用者 |
App StoreからXcodeをインストールする手順
- 「App Store」を開く
- 検索欄に「Xcode」と入力
- Xcodeの「入手」ボタンをクリック
- Apple IDでサインイン(求められた場合)
- ダウンロード完了まで待つ(15GB前後のため時間がかかる)
- 初回起動時に「追加コンポーネントをインストール」のダイアログが表示されたら「インストール」をクリック
Xcodeのライセンスに同意する
インストール後、ライセンスへの同意が必要な場合があります。
- ターミナルを開く(アプリケーション→ユーティリティ→ターミナル)
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す:
sudo xcodebuild -license accept
- 管理者パスワードを入力してEnterキーを押す
Command Line Toolsだけをインストールする(Xcodeが不要な場合)
ターミナルから簡単インストール
iOSアプリ開発が目的でない場合は、Command Line Toolsだけで十分です。
- ターミナルを開く
- 以下のコマンドを入力:
xcode-select --install
- 「コマンドラインデベロッパツールをインストールしますか?」のダイアログが表示される
- 「インストール」をクリック
- ライセンスに同意して完了まで待つ(5〜15分程度)
インストールが完了したか確認する
xcode-select -p
出力例:
/Library/Developer/CommandLineTools
このようなパスが表示されればインストール成功です。

Gitの初期設定をする
Gitがインストールされているか確認する
Command Line ToolsまたはXcodeをインストールするとGitも自動でインストールされます。
git --version
出力例:
git version 2.39.3 (Apple Git-145)
ユーザー名とメールアドレスを設定する
Gitを使うには、最初にユーザー名とメールアドレスを設定する必要があります。これらはコミット履歴に記録されます。
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "yourname@example.com"
設定を確認する
git config --list
デフォルトブランチ名を設定する(推奨)
GitHubではデフォルトブランチが「main」になっています。ローカルのGitも合わせておくと便利です。
git config --global init.defaultBranch main
SSH鍵を生成してGitHubに登録する
GitHubをHTTPS接続ではなくSSH接続で使うと、毎回パスワード入力が不要になります。
ステップ1: SSH鍵を生成する
ssh-keygen -t ed25519 -C "yourname@example.com"
保存先・パスフレーズを聞かれます。デフォルト(Enter連打)でも動作しますが、パスフレーズを設定するとセキュリティが向上します。
ステップ2: SSH公開鍵をコピーする
pbcopy < ~/.ssh/id_ed25519.pub
ステップ3: GitHubに公開鍵を登録する
- GitHubにログイン
- 右上のアバター→「Settings」をクリック
- 「SSH and GPG keys」→「New SSH key」をクリック
- 「Title」に名前(例:「My MacBook」)を入力
- 「Key」欄にコピーした公開鍵を貼り付ける
- 「Add SSH key」をクリック
ステップ4: 接続テスト
ssh -T git@github.com
「Hi ユーザー名! You’ve successfully authenticated…」と表示されれば成功です。
Homebrewをインストールする
Homebrewとは
HomebrewはmacOS用のパッケージマネージャーです。「brew install パッケージ名」のコマンド1つで、さまざまな開発ツール・ソフトウェアをインストールできます。
Homebrewのインストール手順
- ターミナルを開く
- 公式サイト(brew.sh)が提供するインストールコマンドを実行する:
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
- パスワードを求められたら管理者パスワードを入力
- インストールが完了したら表示される「Next steps」の指示に従う
Apple Silicon(M1/M2/M3/M4)Macの場合: インストール後に以下のコマンドでパスを設定する必要があります。
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"
Homebrewのインストールを確認する
brew --version
バージョン番号が表示されればインストール成功です。
Homebrewの基本コマンド
| コマンド | 説明 |
|---|---|
brew install パッケージ名 |
パッケージをインストール |
brew uninstall パッケージ名 |
パッケージをアンインストール |
brew update |
Homebrew自体を更新 |
brew upgrade |
インストール済みパッケージを全て更新 |
brew list |
インストール済みパッケージ一覧 |
brew search キーワード |
パッケージを検索 |
brew doctor |
問題の診断 |

よく使う開発ツールをHomebrewでインストールする
Node.jsをインストールする
brew install node
確認:
node --version
npm --version
Pythonをインストールする
brew install python
確認:
python3 --version
pip3 --version
Visual Studio Codeをインストールする(Cask)
Homebrewの「Cask」機能を使うとGUIアプリもインストールできます。
brew install --cask visual-studio-code
よくある質問(FAQ)
Q1. XcodeとCommand Line Toolsを両方インストールする必要がありますか?
いいえ、どちらか一方で構いません。Xcodeをインストールすると自動的にCommand Line Toolsも含まれます。iOSアプリを開発しない場合はCommand Line Toolsのみで十分です。ストレージを節約したい方にはCommand Line Toolsの単独インストールを推奨します。
Q2. Homebrewのインストール時に「Permission denied」エラーが出る場合は?
管理者権限のあるアカウントでターミナルを実行しているか確認してください。また、既存の/usr/localディレクトリのアクセス権限が問題になることがあります。brew doctorコマンドで診断し、表示された手順に従って修正してください。
Q3. Apple SiliconのMacとIntel MacでHomebrewのインストール先が違いますか?
はい、異なります。Apple Silicon(M1以降)では/opt/homebrew/に、Intel Macでは/usr/local/にインストールされます。そのためApple SiliconではPATHの設定が別途必要になります(インストール後に表示される「Next steps」に記載されています)。
Q4. GitのSSH接続の代わりにHTTPSを使う場合は?
GitHubではHTTPS接続も利用できます。最近のGitはGit Credential Managerを使って認証情報を安全に保存できるため、毎回パスワードを入力する必要はありません。ただし、GitHub Personal Access Token(PAT)の使用が必要です。
Q5. Xcodeのバージョンを複数インストールできますか?
はい、可能です。Apple Developerサイトから旧バージョンのXcodeをダウンロードし、アプリ名を変更(例:Xcode14.appなど)して別フォルダに配置することで複数バージョンを共存させられます。xcode-select -s /path/to/Xcode.appでアクティブなバージョンを切り替えられます。
Q6. ターミナルはzshとbashのどちらを使うべきですか?
macOS Catalina(10.15)以降のデフォルトシェルはzsh(Zシェル)です。特別な理由がなければzshをそのまま使うことを推奨します。設定ファイルは~/.zprofile(ログイン時)および~/.zshrc(対話的シェル起動時)です。
Q7. Homebrewでインストールしたパッケージを全て削除するには?
Homebrewごと削除する場合は公式のアンインストールスクリプトが用意されています:/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/uninstall.sh)" 個別パッケージの削除はbrew uninstall パッケージ名で行います。
まとめ
Macでの開発環境構築は、Command Line Toolsのインストール→Gitの設定→Homebrewのインストール、という順序で進めるのが最もスムーズです。
iOSアプリ開発が目的ならXcodeのフルインストールが必要ですが、Web開発・スクリプト作業・データ分析などが目的であればCommand Line Toolsのみで十分な場合がほとんどです。
Homebrewを使いこなせるようになると、さまざまな開発ツールのインストール・管理が格段に楽になります。まずは本記事の手順通りに基本環境を整えてみてください。
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