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Macでテキストを入力していると、入力した文字の後ろに薄いグレーで候補テキストが表示されることに気づいていますか?これはmacOSの「インライン予測テキスト」機能です。Tabキーを押すだけで候補を確定できる便利な機能ですが、使い方や設定方法を知らないと活用しきれません。
この記事では、Macのインライン予測テキスト(インライン入力予測)の仕組み・有効化・活用方法・トラブル対応まで完全解説します。日本語・英語どちらの入力でも作業効率が上がります。
この記事でわかること
- Macのインライン予測テキストとは何か・どのアプリで使えるか
- インライン予測テキストの有効化・無効化の設定手順
- 予測テキストを効率よく使うショートカットキー
- 日本語入力での予測変換との違いと使い分け
- 予測テキストが表示されない・うまく動かない場合の対処法

Macのインライン予測テキストとは?
インライン予測テキスト(Inline Predictive Text)は、macOS Sonoma(macOS 14)以降に搭載された機能で、テキストを入力すると続きの文章をAIが予測してカーソルの直後に薄いグレーで表示します。
iPhoneやiPadでもおなじみのキーボード予測機能のMac版です。ただし、Macではキーボードの上に候補が表示されるのではなく、入力テキストの直後に「インライン(文章の中)」で表示される点が特徴です。
インライン予測テキストの動作イメージ
例えば、メールアプリで「よろしくお願いいた」と入力すると、その直後に「します」という予測テキストが薄いグレーで表示されます。Tabキーを押すか→キーを押すと予測テキストが確定され、「よろしくお願いいたします」と入力が完了します。
対応しているアプリ
インライン予測テキストは、macOSの標準テキスト入力(NSTextView)を使っているアプリで動作します。
- メール
- メモ
- Pages(ワードプロセッサ)
- Numbers(スプレッドシート)
- Keynote(プレゼン)
- メッセージ
- Safari(アドレスバー・フォーム入力)
- テキストエディット
一方、独自のテキスト入力エンジンを使うアプリ(Google Chrome・Microsoft Word・Visual Studio Codeなど)では動作しない場合があります。
インライン予測テキストの有効化・無効化の設定方法
システム設定から有効化する方法(macOS Sonoma以降)
- Appleメニュー(左上のリンゴマーク)をクリック
- 「システム設定」を開く
- 左側のサイドバーから「キーボード」をクリック
- 「テキスト入力」の項目を確認
- 「インライン予測テキストを表示」のトグルをオン(または確認)
アプリごとに設定する方法
アプリのメニューから個別に設定を変更することもできます。
- テキスト入力ができるアプリを開く(メモ・メールなど)
- メニューバーの「編集」をクリック
- 「テキスト置換」にカーソルを合わせる(またはクリック)
- 「入力中に補完」のチェックを確認・変更
このアプリごとの設定はシステム全体の設定より優先されます。特定のアプリだけで予測テキストを無効にしたい場合に便利です。
日本語入力(IME)設定との関係
日本語入力を使っている場合、インライン予測テキストとIMEの変換候補が同時に表示されることがあります。混乱する場合は、日本語入力中のみ予測テキストをオフにすることができます。
- メニューバーの入力ソースアイコン(「A」や「あ」のアイコン)をクリック
- 「キーボード環境設定を開く」をクリック
- 「入力ソース」タブで日本語を選択
- 「ライブ変換」の設定を確認(ライブ変換と予測テキストは別機能)

インライン予測テキストの操作方法とショートカット
基本の操作方法
| 操作 | キー | 説明 |
|---|---|---|
| 予測テキストを確定(全体) | Tab | 表示されている予測テキスト全体を確定 |
| 予測テキストを1単語ずつ確定 | →(右矢印) | 最初の単語のみ確定して次の予測を表示 |
| 予測テキストを無視 | Escape または続けて入力 | 予測テキストを消して自分の入力を続ける |
| 予測テキストを表示(手動) | F5 または Escape | 予測が表示されていない場合に候補を呼び出す |
英語入力での活用例
英語のメールを書く場合、インライン予測テキストが特に効果を発揮します。
- 「Thank you for」と入力すると「your message.」や「your prompt response.」が予測される
- 「Please let me know if」と入力すると「you have any questions.」が予測される
- 長いビジネスフレーズを素早く入力できる
日本語入力での活用例
日本語では、ひらがな入力中よりも漢字変換後のフレーズ補完に特に有効です。
- 「お世話になっております」の後に「。〇〇の件についてご連絡いたします」が予測される
- よく使う定型文を素早く入力できる
- ライブ変換と組み合わせると連続してスムーズに日本語が入力できる
テキスト補完(オートコンプリート)との違い
macOSには「インライン予測テキスト」と似た機能として「テキスト補完(オートコンプリート)」があります。違いを整理しておきましょう。
| 機能 | インライン予測テキスト | テキスト補完 |
|---|---|---|
| 表示方法 | カーソル後に薄いグレーで表示 | ポップアップウィンドウで候補リスト表示 |
| 候補の種類 | 文脈に基づく次のフレーズ・単語 | 入力した文字から始まる単語の辞書検索 |
| 呼び出し方 | 自動表示 | F5キーまたはEscapeキー |
| 確定方法 | Tab・→キー | 候補を選択してReturn |
| 主な用途 | 文章の続き予測 | 単語のスペルチェック・補完 |
テキスト置換(スニペット)と組み合わせて使う
インライン予測テキストと合わせて「テキスト置換」機能を使うと、さらに入力効率が上がります。
テキスト置換の設定方法
- 「システム設定」→「キーボード」を開く
- 「テキスト入力」の「テキスト置換…」ボタンをクリック
- 「+」をクリックして新しい置換ルールを追加
- 「置換」欄に略語を入力(例:「おせわ」)
- 「適用先」欄に展開後のテキストを入力(例:「お世話になっております。」)
- 「完了」をクリック
テキスト置換は確実に展開される一方、インライン予測テキストは文脈に応じて自動で最適な候補を提案します。この2つを組み合わせることで、定型文は置換で確実に、それ以外の文章は予測テキストで効率化できます。

インライン予測テキストが表示されない・動かない場合の対処法
対処法1: macOSのバージョンを確認する
インライン予測テキストはmacOS Sonoma(14.0)以降の機能です。それ以前のmacOSでは利用できません。
- Appleメニュー→「このMacについて」をクリック
- macOSのバージョンを確認
- macOS 14.0(Sonoma)以降でなければ、「ソフトウェアアップデート」から更新
対処法2: キーボード設定を確認する
- 「システム設定」→「キーボード」を開く
- 「インライン予測テキストを表示」がオンになっていることを確認
- オフになっていた場合はオンにして、アプリを再起動
対処法3: アプリ内の設定を確認する
- 予測テキストが表示されないアプリのメニューバーで「編集」をクリック
- 「スペルと文法」または「入力中に補完」のオプションを確認
- 無効になっていれば有効化する
対処法4: Macを再起動する
設定変更後に反映されない場合は、Macを再起動することで解決する場合があります。Appleメニュー→「再起動」で再起動してください。
対処法5: 対応していないアプリを使っている
Google Chrome・Microsoft Officeなど独自のテキストエンジンを使うアプリでは、インライン予測テキストが動作しません。これらのアプリでの入力予測については、各アプリの設定(Chromeは「設定」→「オートフィル」など)を確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. インライン予測テキストはどうやって学習するのですか?
Appleのサーバーで学習した汎用モデルを使っています。macOS Sonomaのインライン予測テキストは、個人の入力履歴をAppleのサーバーに送ることなく、端末内で処理する設計になっています。Apple Intelligenceが有効なiPhone 15 Pro以降・M1以降のMacでは、さらに高度なオンデバイスAI予測が利用できます。
Q2. 予測テキストが自分の文体に合わない場合はどうすればいいですか?
使い続けるほど精度が向上します。予測テキストを積極的に使うことで、よく使うフレーズや文体がシステムに記憶され、精度が上がっていきます。また、テキスト置換と組み合わせることで自分独自の定型文を確実に活用できます。
Q3. 特定のアプリだけインライン予測テキストをオフにできますか?
アプリのメニューから個別に設定できます。対象アプリの「編集」メニュー→「入力中に補完」のチェックを外すと、そのアプリだけで無効にできます。コードエディタなどで誤った補完が邪魔な場合に便利です。
Q4. 予測テキストが英語しか表示されません
入力言語の設定を確認してください。日本語入力中(ひらがな・カタカナ変換中)はインライン予測テキストの代わりにIMEの変換候補が優先されます。変換確定後の文章を続けて入力する際に日本語の予測が表示されます。また、macOSのバージョンによって日本語の予測精度が異なります。
Q5. Apple Intelligenceとインライン予測テキストの違いは?
Apple IntelligenceはさらにAI機能が強化されたバージョンです。macOS Sequoia以降でApple Intelligenceが有効な環境では、インライン予測テキストがより高精度になり、文脈理解が深まります。Apple Intelligenceはシステム設定の「Apple Intelligence とSiri」から有効化できます(対応機種:M1以降のMac)。
Q6. 予測テキストの候補が不適切・間違っている場合は?
Escapeキーで無視してください。不適切な予測テキストが表示された場合は、Escapeキーを押すか、そのまま入力を続けることで無視できます。特定の単語やフレーズが繰り返し不適切に予測される場合は、テキスト置換で正しいテキストを登録することで上書きできます。
まとめ
Macのインライン予測テキストについて詳しく解説しました。
- macOS Sonoma(14)以降の機能:それ以前のmacOSでは利用不可
- Tab・→キーで確定:Escapeで無視できる
- 標準アプリで特に効果的:メール・メモ・Pages・メッセージなど
- テキスト置換と組み合わせる:定型文はテキスト置換で確実に処理
- Apple Intelligenceで精度がさらに向上:M1以降のMacで有効化可能
インライン予測テキストをうまく活用することで、日常のメール・文書作成の時間を大幅に削減できます。まずはメモアプリで試してみて、自分のワークフローに取り入れてみてください。
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