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iPhoneのVoiceOverとは?画面を音声で読み上げてくれるアクセシビリティ機能
iPhoneには、画面上のテキストやUI要素をすべて音声で読み上げてくれるVoiceOver(ボイスオーバー)という機能があります。視覚に障がいがある方や、目を使わずにiPhoneを操作したいときに非常に役立つ機能です。
VoiceOverを有効にすると、iPhoneの画面を指でなぞるだけでそこに何があるかを音声で教えてくれます。アプリ名、ボタンの名前、入力フィールドの内容など、画面上のあらゆる情報を読み上げてくれるため、目が不自由な方でも操作できます。
この記事では、VoiceOverの設定方法から基本操作、活用方法まで、初心者の方でもわかるように丁寧に解説します。

この記事でわかること
- VoiceOverの有効化・無効化の手順
- トリプルクリックで素早くオン/オフを切り替える方法
- 読み上げ速度の調整方法
- VoiceOver使用時の基本ジェスチャー
- 点字ディスプレイとの連携方法
- VoiceOverと「スピーチ」機能の違い
- 視覚障がいのある方の活用事例
VoiceOverの有効化・無効化の手順
設定アプリからVoiceOverを有効にする
まずは基本的な有効化の手順を確認しましょう。
手順1:ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
手順2:「アクセシビリティ」をタップします。
手順3:「VoiceOver」をタップします。
手順4:「VoiceOver」のトグルスイッチをオンにします。
⚠️ 注意:VoiceOverをオンにすると、操作方法が変わります。通常の「タップ」ではなく「ダブルタップ」で操作するようになります。設定を確認するダイアログが表示されたら、ダブルタップで「OK」を選びましょう。
VoiceOverを無効化する方法
VoiceOverを無効にするには、以下の手順で行います。
手順1:「設定」アプリを開きます(VoiceOverがオンの状態では、アイコンをシングルタップで選択→ダブルタップで実行)。
手順2:「アクセシビリティ」をシングルタップで選択し、ダブルタップで開きます。
手順3:「VoiceOver」を選択してダブルタップします。
手順4:トグルスイッチをダブルタップでオフにします。
Siriを使ってVoiceOverをオン/オフする方法
慣れないうちは設定アプリの操作が難しく感じることもあります。そんなときはSiriを使う方法が便利です。
- 「Hey Siri、VoiceOverをオンにして」と話しかける
- 「Hey Siri、VoiceOverをオフにして」と話しかける
Siriが自動でVoiceOverの設定を切り替えてくれます。
トリプルクリックで素早くオン/オフを切り替える
VoiceOverを頻繁に使いたい方には、アクセシビリティショートカット(トリプルクリック)の設定がおすすめです。サイドボタン(またはホームボタン)を3回素早く押すだけでVoiceOverのオン/オフが切り替わります。
アクセシビリティショートカットの設定手順
手順1:「設定」→「アクセシビリティ」を開きます。
手順2:一番下にある「アクセシビリティショートカット」をタップします。
手順3:「VoiceOver」にチェックを入れます。
これで設定完了です。サイドボタン(iPhone X以降)またはホームボタン(iPhone SE/8以前)を3回すばやく押すことで、いつでも素早くVoiceOverのオン/オフを切り替えられます。
複数のアクセシビリティ機能にチェックを入れている場合は、ショートカットを押すと選択メニューが表示されます。
読み上げ速度の調整方法
VoiceOverの読み上げ速度は、自分の聞き取りやすいペースに調整できます。
設定アプリから速度を調整する
手順1:「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」を開きます。
手順2:「読み上げ速度」のスライダーを調整します。
- 左に動かすほど遅くなります(初心者におすすめ)
- 右に動かすほど速くなります(慣れてきたら少しずつ上げていきましょう)
ローターを使ってその場で速度を変える
VoiceOverには「ローター」という便利な機能があります。2本の指を画面上に置き、時計回りまたは反時計回りに回転させるとローターが表示されます。ローターで「読み上げ速度」を選んだあと、1本の指で上にスワイプすると速く、下にスワイプすると遅くなります。
読み上げの声を変える
「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「読み上げ内容」→「声」から、読み上げの声を変更できます。日本語の声として「Siri(日本語)」が選べます。
VoiceOver使用時の基本ジェスチャー一覧
VoiceOverをオンにすると、通常の操作方法と異なります。以下の基本ジェスチャーを覚えましょう。
| 操作 | ジェスチャー | 効果 |
|---|---|---|
| 項目の選択 | 1本指でシングルタップ | タップした場所にある項目を読み上げて選択 |
| 項目の実行 | 1本指でダブルタップ | 選択した項目を実行(通常の「タップ」に相当) |
| 次の項目へ移動 | 1本指で右にスワイプ | 画面上の次の要素にフォーカスを移動 |
| 前の項目へ移動 | 1本指で左にスワイプ | 画面上の前の要素にフォーカスを移動 |
| スクロール(下) | 3本指で上にスワイプ | ページを下方向にスクロール |
| スクロール(上) | 3本指で下にスワイプ | ページを上方向にスクロール |
| ホーム画面へ | 1本指で下から上にスワイプ(iPhone X以降) | ホーム画面に戻る |
| 前の画面へ戻る | 2本指で右にスクラブ(ジグザグ) | 直前の画面に戻る |
| ズーム | 2本指でピンチイン/ピンチアウト | 縮小/拡大(マップや写真などで使用) |
| ローター表示 | 2本指で回転 | ローターメニューを表示 |
テキスト入力時のジェスチャー
テキストを入力する際は、キーボード上でジェスチャーを使います。
- 標準入力モード:キーをタップして選択し、ダブルタップで確定する方法
- タッチ入力モード:指を離したときにそのキーが入力される方法(より直感的)
- 点字キーボード:点字入力に対応したキーボードで入力する方法
入力モードの切り替えは、ローターから「入力モード」を選んで変更できます。
点字ディスプレイとの連携方法
iPhoneのVoiceOverは、点字ディスプレイ(ブレイルディスプレイ)に対応しています。点字ディスプレイをiPhoneに接続することで、画面の情報を点字で読めます。
点字ディスプレイの接続手順
手順1:点字ディスプレイをBluetoothでペアリングします。
- 「設定」→「Bluetooth」を開き、ディスプレイの電源を入れてペアリングモードにします。
- iPhoneに表示されたデバイス名をタップしてペアリングします。
手順2:VoiceOverで点字ディスプレイを設定します。
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「点字」を開きます。
- ペアリング済みのディスプレイが表示されるので選択します。
手順3:点字コードと出力方法を設定します。
- 「点字コード」で日本語点字または英語点字を選択します。
- 「出力方式」で「6点点字」または「8点点字」を選択します。
点字入力の利用
対応する点字ディスプレイには点字キーボードが搭載されており、iPhoneにテキストを入力できます。設定で「点字入力」をオンにすることで利用可能です。
VoiceOverと「スピーチ」機能の違い
iPhoneには読み上げ関連の機能が複数あります。特に混同しやすい「VoiceOver」と「スピーチ」の違いを整理します。
| 機能 | VoiceOver | スピーチ(画面の読み上げ) |
|---|---|---|
| 読み上げ対象 | 画面上のすべての要素(ボタン、アイコン、テキストなど) | 選択したテキスト、または画面全体の文章 |
| 操作方法の変化 | 操作方法が大きく変わる(ダブルタップで実行など) | 通常の操作方法のまま使える |
| 主な用途 | 視覚に障がいがある方の全操作支援 | 記事や文章を音声で聞く、ながら聴き |
| 設定場所 | 設定 → アクセシビリティ → VoiceOver | 設定 → アクセシビリティ → 読み上げコンテンツ |
| 難易度 | 習得に時間がかかる | 誰でも簡単に使える |
「スピーチ」機能の設定方法
テキストを読み上げてもらいたいだけであれば、操作方法が変わらない「スピーチ(読み上げコンテンツ)」の方が手軽です。
手順1:「設定」→「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」を開きます。
手順2:「選択項目の読み上げ」または「画面の読み上げ」をオンにします。
- 選択項目の読み上げ:テキストを選択したときに「読み上げ」ボタンが表示されます
- 画面の読み上げ:2本指で画面の上部から下にスワイプすると画面全体を読み上げます

VoiceOverの詳細設定
読み上げ内容をカスタマイズする
「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「読み上げ内容」では、何を読み上げるかを細かく設定できます。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| 声 | 読み上げの声を変更(日本語対応) |
| 句読点の読み上げ | 句点・読点を読み上げるか設定 |
| 大文字の読み上げ | 大文字のときに音を変えるか設定 |
| ヒント | ボタンなどの操作ヒントを読み上げるか設定 |
| 通知 | 通知が来たときに読み上げるか設定 |
ズーム機能との併用
VoiceOverとズーム機能は同時に使用できます。視力が弱い方は、ズームで画面を拡大しながらVoiceOverで読み上げてもらうことができます。
「設定」→「アクセシビリティ」→「ズーム機能」からズームを有効にしてください。
視覚障がいのある方の活用事例
日常の操作での活用
VoiceOverを使いこなすと、視覚に頼らずiPhoneのほぼすべての機能を使えるようになります。
- 電話・メッセージ:連絡先を音声で確認しながら電話やメッセージを送受信できます
- Webブラウジング:SafariでWebページを閲覧し、リンクや見出しを音声で確認できます
- メール確認:受信メールの送信者・件名・本文を読み上げてもらえます
- 地図・ナビ:マップアプリで目的地を設定し、音声でナビゲーションを受けられます
- カメラ:「人物認識」や「テキスト認識」機能と組み合わせて、目の前のものを説明してもらえます
便利なアプリとの組み合わせ
- Be My Eyes:ボランティアや AIがカメラ越しに状況を説明してくれるアプリ
- Seeing AI(Microsoft):カメラで映したものをAIが説明するアプリ(無料)
- VoiceOver対応の電子書籍アプリ:KindleやiBooksでVoiceOverと組み合わせて読書できます
VoiceOverを練習する方法
「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「VoiceOver練習」では、実際の操作に影響を与えずにジェスチャーを練習できます。初めてVoiceOverを使う方は、まずここで練習することをおすすめします。
VoiceOverがうまく動かないときの対処法
読み上げが途中で止まる場合
- iPhoneを再起動してみましょう
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」をオフにして、再度オンにします
- iOSを最新版にアップデートします
VoiceOverをオフにできない場合
- Siriに「VoiceOverをオフにして」と伝えます
- アクセシビリティショートカット(サイドボタン3回押し)でオフにします
- iPhoneをMacに接続し、Finderから設定を変更します
声が出ない場合
- iPhoneの音量を上げてください(ボリュームボタンで調整)
- 消音スイッチ(マナーモード)がオンになっていないか確認します
- 「設定」→「サウンドと触覚」でサウンド設定を確認します
よくある質問(FAQ)
Q1. VoiceOverをオンにしたら操作できなくなりました
VoiceOverがオンのときは操作方法が変わります。項目を選択するには「シングルタップ」、実行するには「ダブルタップ」が必要です。パニックになったら「Hey Siri、VoiceOverをオフにして」と話しかけると便利です。
Q2. VoiceOverは日本語に対応していますか?
はい、VoiceOverは日本語の読み上げに対応しています。「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「読み上げ内容」→「声」から日本語の声を選択できます。
Q3. VoiceOverを使うとバッテリーの消費が早くなりますか?
常時音声処理が行われるため、通常よりも若干バッテリーを消費します。ただし、劇的な差はありません。長時間使用する際は充電しながら使うことをおすすめします。
Q4. VoiceOverは全部のアプリで使えますか?
iOS標準アプリはすべてVoiceOverに対応しています。サードパーティのアプリはアクセシビリティ対応状況によって異なりますが、多くの主要アプリはVoiceOverに対応しています。
Q5. 子どもや高齢者向けに設定を簡単にする方法はありますか?
「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」の「読み上げ速度」を遅くし、「ヒント」をオンにすることで、初心者でも使いやすくなります。また、「声」を明瞭でゆっくりした声に変更するのも効果的です。
Q6. Android端末にも同様の機能はありますか?
Androidには「TalkBack」という同様の画面読み上げ機能があります。設定方法や操作感は異なりますが、基本的な考え方は同じです。
Q7. VoiceOverと「読み上げ」の両方をオンにしてもいいですか?
技術的には両方オンにできますが、音声が重なって聞き取りにくくなります。用途に合わせてどちらか一方を使うことをおすすめします。
Q8. 点字ディスプレイはどこで購入できますか?
点字ディスプレイは専門の福祉機器販売店や、KGS(株式会社ケージーエス)などのメーカーから購入できます。障がい者手帳をお持ちの方は自治体の補助制度を利用できる場合があります。
Q9. VoiceOverをオンにしてもアイコンが読み上げられません
VoiceOverが有効なときにアイコンを1本指でシングルタップすると読み上げが始まります。タップせずに指を置いたまま移動しても読み上げられます(スクリーンカーテン使用時を除く)。
Q10. スクリーンカーテンとは何ですか?
スクリーンカーテンとは、画面を真っ暗にしながらVoiceOverだけで操作する機能です。プライバシーを守りたいときや、バッテリーを節約したいときに便利です。3本指でトリプルタップすると切り替えられます。
まとめ
iPhoneのVoiceOverは、視覚に頼らずスマートフォンのあらゆる機能を活用できる強力なアクセシビリティ機能です。
最初は操作方法が変わって戸惑うかもしれませんが、まずは「VoiceOver練習」モードでジェスチャーを習得し、少しずつ慣れていきましょう。アクセシビリティショートカット(トリプルクリック)を設定しておくと、すぐにオン/オフを切り替えられて便利です。
視力が低下してきた方や、視覚に障がいのある方へのサポートとして、ぜひVoiceOverを活用してください。日常生活の中でiPhoneがより便利なツールになるはずです。
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