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MacのパスワードアプリでiCloudキーチェーンを管理する方法
「Safariに保存したパスワードをどこで確認できるの?」「古いパスワードを変更したい」「iPhoneと同じパスワードがMacでも使えると便利なのに」――そんな疑問を持っているMacユーザーは多いのではないでしょうか。
macOS Sequoia(macOS 15)では、これまでシステム設定の奥深くに隠れていたパスワード管理機能が、「パスワード」という独立したアプリとして生まれ変わりました。このアプリを使えば、iCloudキーチェーンに保存されたパスワードやパスキーを一元管理でき、安全でないパスワードの警告確認や、強力なパスワードの自動生成も簡単に行えます。
この記事では、macOS SequoiaのパスワードアプリでiCloudキーチェーンを管理するすべての方法を、初心者にも分かりやすく解説します。
- macOS SequoiaのパスワードアプリとiCloudキーチェーンの関係
- パスワードの確認・編集・削除の手順
- 強力なパスワードの生成方法
- パスキーの管理方法
- 安全でないパスワードの警告を確認する方法
- iPhoneとのパスワード同期の仕組み
- 1PasswordなどサードパーティアプリとiCloudキーチェーンの比較

パスワードアプリとiCloudキーチェーンの関係
iCloudキーチェーンとは?
iCloudキーチェーンとは、Appleが提供するパスワード管理の仕組みです。SafariやAppで入力したパスワード、クレジットカード情報、Wi-Fiパスワードなどを暗号化して保存し、同じApple IDでサインインしているiPhone・iPad・Macで自動的に同期します。
つまり、パスワードアプリはiCloudキーチェーンのフロントエンド(表示・操作画面)です。アプリからパスワードを追加・変更・削除すると、その変更がiCloud経由でiPhoneにも反映されます。
macOS Sequoia以前との違い
| 項目 | macOS Sonoma以前 | macOS Sequoia以降 |
|---|---|---|
| パスワード管理の場所 | システム設定 → パスワード | 独立した「パスワード」アプリ |
| アイコン | システム設定内のみ | Dock・Launchpadに追加可能 |
| パスキー管理 | 一部対応 | 専用セクションで管理 |
| 安全でないパスワード警告 | あり | より見やすく整理 |
| 共有グループ | なし | 家族などと共有可能 |
パスワードアプリを開く方法
方法1:Spotlight検索から開く
- キーボードで Command(⌘)+ Space を押してSpotlightを開く
- 「パスワード」または「Passwords」と入力する
- 検索結果に表示された「パスワード」アプリをクリック
方法2:Launchpadから開く
- DockのLaunchpadアイコン(ロケット型)をクリック
- 「パスワード」と入力して検索
- 「パスワード」アプリのアイコンをクリック
方法3:Finderのアプリケーションフォルダから開く
- Finderを開き、左サイドバーの「アプリケーション」をクリック
- 「パスワード」アプリを探してダブルクリック
初回起動時はMacのログインパスワードまたはTouch IDで認証が求められます。これは大切なパスワード情報を保護するためのセキュリティ機能です。
パスワードの確認・検索方法
基本的な一覧表示
アプリを開くと、左サイドバーにカテゴリが表示されます。
- すべて:保存されているすべてのパスワード・パスキー
- パスキー:パスワードの代わりに使う新しい認証方式
- コード:2ファクタ認証コードが設定されているアカウント
- Wi-Fi:保存されているWi-Fiパスワード
- 安全でない:漏洩や脆弱性が検出されたパスワード
- 共有グループ:家族や信頼できる人と共有するグループ
- 削除済み:最近削除したパスワード(30日間保持)
パスワードを検索する
- パスワードアプリの上部にある検索バーをクリック(または Command(⌘)+ F)
- サービス名やウェブサイトのドメインを入力
- 一致する結果が一覧に絞り込まれる
例えば「gmail」と入力するとGoogleアカウント関連のパスワードが表示されます。
パスワードの詳細を確認する
- 一覧から確認したいエントリをダブルクリック(またはシングルクリックして右ペインを確認)
- ウェブサイトのアドレス、ユーザー名が表示される
- パスワード欄の目のアイコンをクリックするとパスワードが表示される
パスワードの表示には再度Touch IDまたはログインパスワードの認証が必要な場合があります。

パスワードの編集・変更方法
ステップ1:編集したいエントリを開く
- パスワードアプリで該当のエントリをダブルクリック
- 右上にある「編集」ボタンをクリック(またはCommand + E)
ステップ2:各フィールドを編集する
編集モードでは以下の項目を変更できます。
| フィールド | 内容 | 変更できるか |
|---|---|---|
| ウェブサイト | サービスのURL | ○ |
| ユーザー名 | メールアドレスやID | ○ |
| パスワード | ログインパスワード | ○ |
| 確認コード | 2FAのシークレットキー | ○ |
| メモ | 任意のメモ | ○ |
ステップ3:変更を保存する
編集後、「保存」ボタンをクリックまたはEnterキーを押すと変更が保存されます。保存と同時にiCloud経由でiPhoneにも同期されます。
強力なパスワードを自動生成する方法
パスワードを変更する際、パスワード欄の右側に「強力なパスワードを使用」というボタンまたは鍵アイコンが表示されます。
- パスワード欄の編集時に表示される鍵アイコンをクリック
- 「強力なパスワードを提案」を選択
- ランダムで複雑なパスワードが自動生成される(例:Xkp3-nQm7-vRt9)
- 「パスワードを使用」をクリックして採用
自動生成されたパスワードはiCloudキーチェーンに自動保存されるため、手動で覚える必要はありません。次回ログイン時にSafariが自動入力してくれます。
パスワードを削除する方法
1件だけ削除する
- 削除したいエントリを右クリック(またはControl + クリック)
- コンテキストメニューから「削除」を選択
- 確認ダイアログで「削除」をクリック
複数件まとめて削除する
- 最初のエントリをクリック
- Shiftキーを押しながら最後のエントリをクリック(連続選択)または、Commandキーを押しながら個別のエントリをクリック(個別選択)
- Deleteキーを押すか右クリックで「削除」を選択
削除したパスワードを復元する
削除したパスワードは30日間「削除済み」セクションに保持されます。
- 左サイドバーの「削除済み」をクリック
- 復元したいエントリを右クリック
- 「元に戻す」を選択
パスキーの管理方法
パスキーとは?
パスキー(Passkey)はパスワードの代わりとなる新しい認証技術です。パスワードを覚える必要がなく、顔認証(Face ID)や指紋認証(Touch ID)でログインできます。フィッシング詐欺やパスワード漏洩のリスクがなく、よりセキュアな認証方式です。
パスキーの確認方法
- パスワードアプリの左サイドバーで「パスキー」をクリック
- 登録されているパスキーの一覧が表示される
- エントリをクリックすると、どのデバイスで登録されたかなどの詳細が確認できる
パスキーを削除する場合の注意
パスキーを削除するとそのサービスへのパスキーログインができなくなります。削除前に対象サービス側でパスキーの設定を変更(別の認証方法を設定)しておくことを強くおすすめします。
安全でないパスワードを確認・修正する
警告の種類
パスワードアプリの「安全でない」セクションには、以下の3種類の警告が表示されます。
| 警告の種類 | 意味 | 推奨対応 |
|---|---|---|
| 漏洩したパスワード | データ侵害で流出したパスワードと一致 | 今すぐ変更 |
| 再利用されたパスワード | 複数のサービスで同じパスワードを使用 | サービスごとに異なるパスワードに変更 |
| 簡単に推測できるパスワード | 「password」「123456」など | 強力なパスワードに変更 |
パスワードを変更する手順
- 「安全でない」セクションで警告が出ているエントリをクリック
- 「パスワードを変更」ボタンをクリック(対応サービスのウェブサイトが開く)
- サービス側でパスワードを変更する
- 新しいパスワードをiCloudキーチェーンに保存する
Safariでパスワード変更ページを開くと、自動的に強力なパスワードの提案が表示されることがあります。提案を採用すると、そのままiCloudキーチェーンに保存されます。

iPhoneとのパスワード同期の仕組みと確認方法
同期の仕組み
MacとiPhoneのパスワードは、iCloudキーチェーンを通じて自動同期されます。同期には以下の条件が必要です。
- MacとiPhoneが同じApple IDでサインインしている
- 両デバイスでiCloudキーチェーンが有効になっている
- インターネット接続がある
MacでiCloudキーチェーンを有効にする手順
- アップルメニュー()→「システム設定」をクリック
- Apple IDをクリック
- 「iCloud」をクリック
- 「パスワードとキーチェーン」のトグルがオンになっているか確認
- オフの場合はトグルをクリックしてオンにする
iPhoneでiCloudキーチェーンを有効にする手順
- 「設定」アプリを開く
- 上部の自分の名前(Apple ID)をタップ
- 「iCloud」→「パスワードとキーチェーン」をタップ
- 「このiPhoneを同期」のトグルをオンにする
同期がうまくいかない場合の対処法
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| MacのパスワードがiPhoneに反映されない | iCloud同期の遅延 | 数分待つ、Wi-Fi接続を確認 |
| パスワードが消えた | 別のApple IDでサインイン | 同一Apple IDか確認 |
| 同期が止まっている | iCloudキーチェーンが無効 | 両デバイスでキーチェーンをオン |
新しいパスワードを手動で追加する方法
SafariやApp経由で自動保存されないパスワードは手動で追加できます。
- パスワードアプリを開く
- 左上の「+」ボタンをクリック(またはCommand + N)
- ウェブサイトのURL、ユーザー名、パスワードを入力
- 必要に応じてメモを入力
- 「保存」をクリック
2ファクタ認証コードをパスワードアプリで管理する
パスワードアプリはワンタイムパスワード(TOTP)の管理もできます。Google AuthenticatorやAuthyの代替として利用可能です。
確認コードを追加する手順
- 対象サービスのエントリをダブルクリック
- 「編集」をクリック
- 「確認コードを設定…」をクリック
- サービス側で表示されたQRコードをカメラで読み取るか、設定キーを手動入力
- 「保存」をクリック
追加後は、サービスにログインするとSafariが自動的に確認コードを入力してくれます。
パスワードを共有グループで管理する
macOS Sequoiaでは、家族やチームメンバーとパスワードを安全に共有できる「共有グループ」機能があります。
共有グループを作成する手順
- パスワードアプリの左サイドバーで「新規共有グループ」をクリック
- グループ名を入力(例:「家族」「仕事用」)
- 「人を追加」をクリックしてApple IDまたはメールアドレスで招待
- 共有したいパスワードをグループにドラッグ&ドロップ
共有グループに追加したパスワードはメンバー全員が閲覧・使用できます。共有する相手と内容は慎重に選んでください。
iCloudキーチェーン vs サードパーティパスワードマネージャー
各サービスの特徴比較
| 機能・特徴 | iCloudキーチェーン | 1Password | Bitwarden |
|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 有料(月額約400円〜) | 無料プランあり |
| 対応プラットフォーム | Apple製品のみ | 全プラットフォーム | 全プラットフォーム |
| Windowsでの使用 | △(Chromeブラウザ経由のみ) | ○ | ○ |
| パスキー管理 | ○ | ○ | ○(一部) |
| セキュアノート | メモ機能のみ | ○(充実) | ○ |
| 旅行モード | なし | ○ | なし |
| 設定の手間 | ほぼなし(自動) | 初期設定が必要 | 初期設定が必要 |
こんな人にはiCloudキーチェーンがおすすめ
- Apple製品しか使わない人
- 無料で使いたい人
- シンプルな機能で十分な人
- 設定の手間を省きたい人
こんな人にはサードパーティアプリがおすすめ
- WindowsやAndroidも使っている人
- 家族以外のメンバーとパスワードを共有したい人
- セキュアノートや書類管理が必要な人
- より高度なセキュリティ機能が必要な人
よくある質問(FAQ)
Q1. パスワードアプリはmacOS Sequoia以外でも使えますか?
macOS 14(Sonoma)以前では「システム設定 → パスワード」からアクセスしますが、独立したアプリとして使えるのはmacOS Sequoia(macOS 15)以降です。なお、iOS 18・iPadOS 18以降のiPhoneやiPadでも同様の「パスワード」アプリが利用できます。
Q2. パスワードをMacからエクスポートしてバックアップできますか?
はい、できます。パスワードアプリのメニューバーから「ファイル → パスワードを書き出す」を選択するとCSV形式でエクスポートできます。ただしCSVファイルはパスワードが平文で保存されるため、外部メディアに保存する際は暗号化を行うなど、取り扱いに十分注意してください。
Q3. パスワードアプリはMacのロックを外さないと開けませんか?
はい、パスワードアプリを開くにはMacのログインパスワードまたはTouch IDでの認証が必要です。これは不正アクセスからパスワードを守るための重要なセキュリティ機能です。
Q4. SafariとChromeのパスワードは別々に管理されますか?
SafariはiCloudキーチェーン(パスワードアプリ)と連携します。一方、ChromeはGoogleパスワードマネージャーを使用し、基本的に別々に管理されます。ただしChromeブラウザの設定からiCloudキーチェーンを参照させることもできます(macOSの設定により異なる)。
Q5. パスワードアプリで管理できるパスワードの数に上限はありますか?
特に公式な上限は設けられていません。ただし、数千件を超えるような大量のパスワードを管理する場合は、1PasswordやBitwardenなどの専用サービスの方が検索・整理機能が充実しています。
Q6. 2ファクタ認証コードはパスワードアプリだけで完結できますか?
はい、パスワードアプリはTOTPベースの2ファクタ認証コードの生成に対応しています。Google AuthenticatorやAuthyから移行することも可能です。ただし、パスワードと2FAコードを同じアプリで管理することはセキュリティリスクを高める可能性もあるため、セキュリティを重視する場合は別アプリで管理することをおすすめします。
Q7. iCloudキーチェーンは本当に安全ですか?
Appleはエンドツーエンド暗号化を採用しており、Apple自身もユーザーのパスワードを見ることができません。ただし、Apple IDを乗っ取られると全パスワードが危険にさらされるため、Apple IDには必ず強力なパスワードと2ファクタ認証を設定してください。
Q8. パスワードをiPhoneで変更するとMacにも反映されますか?
はい、iCloudキーチェーンが両デバイスで有効になっていれば、iPhoneでパスワードを変更・追加した内容は自動的にMacにも同期されます。反映には数秒〜数分かかる場合があります。
Q9. 削除したパスワードはどのくらいの期間復元できますか?
削除したパスワードは「削除済み」セクションに30日間保持されます。30日を過ぎると完全に削除され、復元できなくなります。大切なパスワードを誤って削除した場合は、早めに復元してください。
Q10. Windowsを使う機会もある場合、iCloudキーチェーンは使えますか?
Windows用のiCloudアプリをインストールし、Google ChromeまたはEdgeブラウザの拡張機能を有効にすることで、WindowsでもiCloudキーチェーンのパスワードを使えます。ただし機能が限定的で設定が複雑なため、Windowsも頻繁に使う方は1PasswordやBitwardenなどのクロスプラットフォーム対応サービスの方が便利かもしれません。
まとめ
macOS Sequoiaの「パスワード」アプリは、これまでシステム設定に組み込まれていたiCloudキーチェーン管理機能が独立したアプリとして生まれ変わったものです。主要な機能をまとめます。
- Spotlight検索やLaunchpadから簡単にアクセスできる
- パスワードの確認・編集・削除がシンプルな操作で行える
- 強力なパスワードの自動生成機能で安全なパスワードが作れる
- パスキー管理にも対応し、次世代認証に備えられる
- 「安全でない」セクションで漏洩・再利用・脆弱なパスワードをすぐに発見できる
- iCloudを通じてiPhoneと自動同期されるため、デバイスをまたいで使える
- Apple製品だけを使っている人にはコストゼロで十分な機能を提供する
Appleエコシステムをメインで使っているなら、iCloudキーチェーンとパスワードアプリだけで日常的なパスワード管理のニーズは十分に満たせます。まずは「安全でない」セクションを確認して、脆弱なパスワードを強力なものに変更することから始めてみましょう。
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