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山や海、トンネルの中など、携帯電話の電波が届かない場所で緊急事態が発生したとき、どうすればいいか考えたことはありますか?
iPhone 14以降には、衛星経由緊急SOSという機能が搭載されています。この機能を使えば、携帯電話の電波がまったく届かない圏外の場所でも、人工衛星を経由して緊急サービスへ連絡できます。
この記事では、衛星経由緊急SOSの概要から使い方、日本での対応状況まで、初心者にもわかりやすく解説します。

- 衛星経由緊急SOSとは何か・対応機種
- 日本での対応状況と使える地域
- 実際の使い方手順(圏外での操作方法)
- ロードサイドアシスタンス機能の使い方
- 事前に確認しておくべき設定
- よくある疑問(費用・通常通信への影響など)
衛星経由緊急SOSとは?
衛星経由緊急SOSは、Apple社が開発した緊急通信機能です。携帯電話の電波(4G/5G)やWi-Fiがまったく使えない圏外の場所でも、低軌道周回衛星(LEO衛星)を経由して緊急サービスへのメッセージ送信や位置情報の共有ができます。
Globalstar社の衛星ネットワークを使用しており、通常の携帯電話通信とは異なる独立した通信経路を使っています。
通常の緊急SOSとの違い
| 比較項目 | 通常の緊急SOS | 衛星経由緊急SOS |
|---|---|---|
| 必要な通信環境 | 携帯電波またはWi-Fi | 完全圏外でも可 |
| 通信速度 | 通常の音声通話速度 | 非常に低速(テキストのみ) |
| 通信方法 | 音声通話 | テキストメッセージ |
| 送受信時間 | 即座 | 15秒〜数分 |
| 屋外での使用 | 不要 | 必須(空が見える場所) |
対応機種一覧
衛星経由緊急SOSは、すべてのiPhoneで使えるわけではありません。対応しているのは以下の機種です。
| シリーズ | 対応モデル | 対応開始時期 |
|---|---|---|
| iPhone 14シリーズ | iPhone 14 / 14 Plus / 14 Pro / 14 Pro Max | 2022年11月〜 |
| iPhone 15シリーズ | iPhone 15 / 15 Plus / 15 Pro / 15 Pro Max | 2023年〜 |
| iPhone 16シリーズ | iPhone 16 / 16 Plus / 16 Pro / 16 Pro Max | 2024年〜 |
iPhone 13以前の機種、iPad、Apple Watchには対応していません。
日本での対応状況
衛星経由緊急SOSは、当初アメリカとカナダのみでスタートし、その後対応国を順次拡大しています。
日本については、2026年3月時点で衛星経由緊急SOSの正式サービスが提供されています。Appleの公式ページで最新の対応国・地域を確認することをおすすめします。
使用できる場所の条件
- 空が開けた屋外(空の60%以上が見える状態)
- 木の下や建物の陰でも一部利用可能(衛星の位置によって異なる)
- 屋内・地下・トンネル内は使用不可
- 大きな建物に囲まれた場所は制限される場合がある

衛星経由緊急SOSの使い方(実際の手順)
実際に緊急事態が発生したときの操作手順を解説します。
緊急SOS発信手順
- 安全な場所へ移動する
可能であれば、空がよく見える開けた屋外に移動します。建物や木の密度が低い場所を選びましょう。
- 緊急SOSを起動する
以下のいずれかの方法で緊急SOSを起動します:
- サイドボタンと音量ボタンのどちらかを同時に長押しする
- 「緊急SOS」スライダーが表示されるまで押し続ける
- サイドボタンを素早く5回押す(iPhoneの設定による)
- 「緊急SOS」をスライドする
電波がない場合、画面に「衛星経由で緊急SOSを送信」というオプションが表示されます。タップしてください。
- 画面の指示に従う
iPhoneが衛星の方向を案内します。画面の矢印の方向にiPhoneを向けてください。衛星へ接続されるまで15秒〜2分程度かかることがあります。
- アンケートに回答する
緊急サービスへ状況を伝えるため、画面に表示される質問(「何の緊急事態ですか?」「意識はありますか?」など)に回答します。
- 位置情報が共有される
緊急サービスセンターに位置情報と状況が送信されます。iPhoneが定期的に位置情報を更新し続けます。
- 緊急連絡先への通知
設定した緊急連絡先にも自動的に通知が送られます(Find My経由で位置情報が共有されます)。
衛星への接続のコツ
- iPhoneを水平に持つのではなく、画面を上に向けて両手で持つ
- 画面の矢印が示す方向を向いてiPhoneを動かす
- 空が開けた場所に移動する(数メートル移動するだけで改善することがある)
- 動かずじっと待つ(動き続けると接続が安定しない)
ロードサイドアシスタンス(衛星経由)機能
iPhone 14以降では、緊急SOS以外にもロードサイドアシスタンス(衛星経由)という機能が利用できる地域があります。これは、車のトラブル(パンク・ガス欠・バッテリー上がりなど)が発生した際に、圏外でもロードサービスに連絡できる機能です。
ロードサイドアシスタンスの使い方
- 緊急SOSの画面から「ロードサイドアシスタンス」を選択する
- 車のトラブルの種類を選択する
- 画面の指示に従って衛星に接続する
- ロードサービスの担当者にテキストで状況を伝える
事前に確認しておくべき設定
緊急時に慌てないために、以下の設定を事前に確認しておきましょう。
衛星経由緊急SOSが有効になっているか確認する
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 「緊急SOS」をタップする
- 「衛星経由緊急SOS」の項目が表示されていることを確認する
- トグルがオン(緑色)になっていることを確認する
緊急連絡先を設定する
- 「ヘルスケア」アプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップする
- 「医療ID」をタップする
- 「編集」をタップする
- 「緊急連絡先」欄に家族や友人を追加する
- 「完了」をタップして保存する
サイドボタンの設定を確認する
- 「設定」→「緊急SOS」を開く
- 「サイドボタンを長押しして通話」がオンになっているか確認する
- 「5回押しで通話」も設定しておくと安心(高齢者や子どもがいる場合)
デモモードで練習する(提供時期限定)
Appleは毎年12月のある期間、衛星経由緊急SOSのデモモードを提供することがあります。デモモードでは実際に緊急サービスへの通報は行われませんが、操作方法を体験できます。

よくある質問(FAQ)
Q1. 月額費用はかかりますか?
A. 現在のところ、衛星経由緊急SOSはAppleが無料で提供しています。iPhone 14以降を購入した場合、購入から2年間は無料で使えるとAppleは発表しています。2年後以降の料金については、Appleの公式発表をご確認ください。
Q2. 普段の通信(LINE・電話など)にも衛星通信を使えますか?
A. いいえ、使えません。衛星経由の通信は緊急SOSとロードサイドアシスタンスのみに限定されています。SNSや通話、ウェブブラウジングには使用できません。通常の通信は携帯電波またはWi-Fiが必要です。
Q3. 屋内でも使えますか?
A. 基本的に屋内では使用できません。衛星との通信には空が見える開けた場所が必要です。ただし、窓越しでも一部使用できる場合があります。なるべく屋外に移動することをおすすめします。
Q4. バッテリーが少ない状態でも使えますか?
A. iPhoneの電源が入っている限り、バッテリー残量が少なくても使用できます。ただし、衛星通信は通常の通信より多くの電力を消費することがあるため、iPhoneの電源を長持ちさせるためにWi-FiやBluetoothを切っておくことをおすすめします。
Q5. どのくらいで緊急サービスに繋がりますか?
A. 衛星への接続には通常15秒〜2分程度かかります。緊急サービスへのメッセージ送信後、担当者からの応答まではさらに数分かかる場合があります。音声通話ではなくテキスト通信のため、通常の119番・110番より時間がかかります。
Q6. 日本の緊急番号(110・119・118)に繋がりますか?
A. 衛星経由緊急SOSは、Appleの緊急サービスセンター(中継センター)を経由して、その地域の緊急サービスに連絡が転送されます。日本での正確な接続先については、Appleの公式サポートページでご確認ください。
Q7. 登山や海での活動でも使えますか?
A. 深い谷底や洞窟内など空が見えない場所を除けば、基本的に使用できます。登山や海でのアクティビティの際に、万が一の備えとして非常に有効な機能です。ただし、衛星通信は緊急時の最終手段であり、アウトドアでは別途ヘルメット・ライフジャケットなどの安全装備を必ず使用してください。
Q8. SIMカードがなくても使えますか?
A. 衛星経由緊急SOSはSIMカードとは独立した機能です。SIMがない状態、または使用中のSIMのキャリア契約が切れていても、Appleが提供する衛星ネットワーク経由で使用できます。
衛星経由緊急SOSが使えない場合の代替手段
万が一、衛星経由緊急SOSが使えない場合(機器の故障・対応地域外など)に備えて、以下の代替手段も覚えておきましょう。
| 代替手段 | 使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 携帯衛星電話 | 専用端末をレンタル・購入して携行 | 月額費用が高い |
| 個人用ビーコン(PLB) | ボタン1つで救助要請信号を発信 | テキスト通信は不可 |
| トランシーバー | グループ内や登山者間での通信 | 電波届く範囲が限定的 |
| 山岳保険への加入 | 遭難時の救助費用を保険でカバー | 通信手段にはならない |
まとめ
iPhoneの衛星経由緊急SOSは、圏外での緊急事態に命を救う可能性がある重要な機能です。
- 対応機種:iPhone 14以降(すべてのモデル)
- 使える場所:空が見える開けた屋外(圏外でも可)
- 費用:現在Appleが無料提供中(購入後2年間)
- 使い方:緊急SOS起動→衛星経由オプション→画面の指示に従って衛星に向ける
- 注意点:テキスト通信のみ、接続に15秒〜2分かかる
- 事前準備:設定確認・緊急連絡先登録を忘れずに
アウトドアや旅行に出かける前に、ぜひ設定を確認しておきましょう。いざというときに使い方を知っているかどうかで、結果が大きく変わることがあります。
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