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PCが熱くてうるさい…ファンの交換・増設で解決できます
「PCの動作音がうるさくなった」「CPUやGPUの温度が高くて心配」「ゲーム中にパフォーマンスが落ちる」——これらの原因の多くは冷却不足です。そしてその解決策の多くが、ファンの交換または増設にあります。
ファンの交換・増設は難しそうに聞こえますが、基本的な手順を理解すれば初心者でも1〜2時間で完了できる作業です。本記事では、ファンの種類・選び方から実際の交換・増設手順、エアフロー最適化まで徹底解説します。
- PCケースファンの種類とサイズの選び方
- ファンの交換・増設が必要なサイン
- ファン選びのポイント(静音性・風量・コネクタ形式)
- ケースファン・CPUファン交換の具体的な手順
- エアフローを最適化してPC温度を下げる方法

PCファンの種類とサイズ
PCに使われるファンはいくつかの種類があります。それぞれの役割と特徴を理解しておきましょう。
ファンの設置場所による分類
| 種類 | 設置場所 | 役割 |
|---|---|---|
| ケースファン | PCケース前面・背面・上面・底面 | ケース内全体の空気循環 |
| CPUクーラーファン | CPU上部のヒートシンク | CPUの冷却 |
| GPUファン | グラフィックボード上 | GPUの冷却(グラボ付属) |
| 電源ファン | 電源ユニット内部 | 電源ユニットの冷却 |
| ラジエーターファン | 簡易水冷・本格水冷のラジエーター | 水冷システムの放熱 |
ファンのサイズ
ファンはサイズ(直径)によって分類されます。購入前に必ず取り付け箇所のサイズを確認してください。
| サイズ | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 80mm | 小型ケース・電源ユニット | 高回転・高音・高風量 |
| 92mm | CPUクーラー・小型ケース | バランス型 |
| 120mm | ケースファン(最も一般的) | 静音・大風量のバランスが良い |
| 140mm | ケースファン・大型ラジエーター | 低回転で大風量・静音性が高い |
| 200mm以上 | 大型ケースのサイドパネルなど | 超静音・超大風量 |
一般的には大きいファンほど静音で効率が良いです。同じ風量を出すのに、大きいファンは低回転で済むため騒音が少なくなります。
ファン交換・増設が必要なサイン
以下のサインが現れたら、ファンの交換または増設を検討してください。
- 異音がする:「ガリガリ」「カラカラ」という異音はベアリング劣化のサイン。即交換推奨
- ファンが回らない:目視でファンが停止している場合はすぐに対処が必要
- PC温度が高い:アイドル時(負荷なし)でCPU 60℃以上、高負荷時90℃以上は危険水域
- サーマルスロットリングが発生:高負荷時に突然処理速度が下がる(温度上昇による自己保護機能)
- PCが突然シャットダウンする:熱による緊急シャットダウンの可能性
- ファンが常時高回転:冷却が追いつかずファンが全開運転している状態
現在のPC温度を確認する方法
無料ソフト「HWiNFO64」または「HWMonitor」でリアルタイムの温度を確認できます。
- CPU温度の目安:アイドル時 30〜50℃、高負荷時 60〜85℃(正常範囲)
- GPU温度の目安:アイドル時 30〜50℃、高負荷時 65〜85℃(正常範囲)
ファン選びのポイント
コネクタ形式を確認する
ファンのコネクタには主に2種類あります。
- 3ピン(DC制御):電圧変化で回転数を制御。回転数制御の精度は低め
- 4ピン(PWM制御):パルス信号で回転数を細かく制御できる。静音性に優れる。現在の主流
マザーボードのファンヘッダーが4ピンであれば、4ピンPWMファンを選ぶのが最適です。3ピンファンを4ピンヘッダーに接続することも可能ですが、PWM制御ができなくなります。
静音性と風量のバランス
- 静音重視:Noctua NF-A12x25、be quiet! Silent Wings 4 など
- コストパフォーマンス重視:Arctic P12 PWM、Scythe Kaze Flex など
- RGB・見た目重視:Corsair LL120 RGB、Lian Li Uni Fan など
風量と静圧の違い
- 高風量(CFM高):ケースへの吸気・排気に向く。抵抗の少ない場所に最適
- 高静圧(mmH2O高):ラジエーター・ヒートシンクへの密着設置に向く。抵抗がある場所に最適

ケースファンの交換・増設手順
用意するもの
- 新しいファン(サイズ確認済み)
- プラスドライバー(#2サイズ)
- 静電気防止手袋
Step 1: 電源を完全にオフにして電源ケーブルを抜く
- PCをシャットダウンする
- 電源ケーブルを抜く
- 電源ボタンを5秒押して残留電気を放電させる
Step 2: PCケースを開ける
- サイドパネルのネジを外す(多くの場合、背面に2〜3本)
- パネルをスライドさせて取り外す
Step 3: 既存ファンのコネクタを外す
- 既存ファンのケーブルがマザーボードまたはファンハブに接続されているコネクタを探す
- コネクタをつまんで真っすぐ引き抜く(ロックツメがある場合は押しながら引く)
Step 4: ファンをネジで固定しているネジを外す
- ケースのファン取り付け穴はたいてい4本のネジで固定されている
- ドライバーで4本のネジを外してファンを取り出す
- 増設の場合は空きスロットにそのままファンを取り付ける
Step 5: 新しいファンを取り付ける
- ファンの向き(風の向き)を確認する(ファン本体に矢印が印字されている)
- 吸気(前面・下面)は外から内側へ風が流れる向き
- 排気(背面・上面)は内側から外へ風が流れる向き
- 正しい向きでケースのネジ穴に合わせて4本のネジで固定する
Step 6: コネクタを接続する
- ファンのコネクタをマザーボードのファンヘッダー(CHA_FAN、SYS_FAN と記載)に接続する
- ヘッダーが足りない場合はファンハブや分岐ケーブルを使用する
- RGBファンの場合はRGBコネクタも接続する
Step 7: 動作確認
- ケースを閉じる前に一度電源を入れてファンが回転するか確認する
- 回転が確認できたらPCをシャットダウンしてケースを閉じる
- HWiNFO64などで温度が改善しているか確認する
エアフローの最適化
ファンをいくら増やしても、エアフロー(空気の流れ)が最適化されていなければ冷却効果は半減します。
基本のエアフロー設計
最も効率的なエアフローは「前面吸気・背面と上面排気」です。
- 前面(フロント):吸気ファン(外から冷たい空気を取り込む)
- 背面(リア):排気ファン(熱い空気を外に出す)
- 上面(トップ):排気ファン(熱は上昇するので上から排出)
- 底面(ボトム):吸気ファン(ある場合)
ポジティブプレッシャーとネガティブプレッシャー
| 種類 | 説明 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ポジティブプレッシャー | 吸気>排気 | ほこりが入りにくい | 排熱効率がやや低い |
| ネガティブプレッシャー | 排気>吸気 | 排熱効率が高い | すき間からほこりが入りやすい |
| バランス型(推奨) | 吸気≒排気 | バランスが良い | 特になし |
ケーブルマネジメントも重要
ケース内のケーブルが乱雑に散らかっていると、空気の流れを妨げます。結束バンドやマジックテープでケーブルを束ねて、通気路を確保してください。

よくある質問(FAQ)
Q1. ファンを増設したら電源が足りなくなりますか?
A. ケースファン1個の消費電力は2〜5W程度なので、一般的な電源ユニット(500W以上)では問題になりません。ただし、マザーボードのファンヘッダーが足りなくなる場合はファンハブやファンコントローラーを使用してください。
Q2. ファンを増設したのに温度が下がりません。
A. エアフローの方向が揃っていない可能性があります。吸気と排気の向きが混在しているとショートサーキット(循環するだけで外気が取り込めない)が起きます。全ファンの向きを統一して確認してください。また、CPUグリスが劣化している場合は塗り直しも効果的です。
Q3. CPUクーラーのファンだけ交換できますか?
A. 多くのCPUクーラーはファンが着脱可能な設計になっており、ファンだけ交換することができます。CPUクーラーの取り付け穴と同じサイズのファン(多くは92mmまたは120mm)を選んでください。
Q4. ファンの回転数をコントロールするには?
A. マザーボードのBIOS(UEFI)設定からファンカーブを調整できます。「Fan Xpert」(ASUS)や「Smart Fan」(MSI/Gigabyte)などのソフトウェアを使うとWindowsからGUIで管理できて便利です。
Q5. RGBファンは通常ファンより冷却性能が落ちますか?
A. RGBかどうかよりも、ファンの設計(ブレード形状・ベアリング種類)の方が性能に影響します。高品質なRGBファン(Noctua、be quiet!など)は通常ファンと同等以上の冷却性能を持っています。
Q6. ノートPCのファンも交換できますか?
A. 可能な機種もありますが、デスクトップより難易度が高く、機種専用のファンが必要です。メーカーのサービスマニュアルを確認し、自信がなければ専門業者に依頼することをおすすめします。
Q7. ファンの寿命はどのくらいですか?
A. 一般的なスリーブベアリングで3〜5年、ボールベアリングで5〜10年が目安です。高品質なFDBベアリング(Noctua等)は10万時間以上の耐久性を謳う製品もあります。
まとめ
PCのファン交換・増設についてまとめます。
- 異音・高温はすぐに対処:放置するとCPU・GPUの寿命に直結する
- サイズとコネクタを確認:120mm・4ピンPWMが現在の主流
- 大きいファン=静音・高効率:可能な限り大きいサイズを選ぶ
- エアフローは前面吸気・背面・上面排気が基本:向きを揃えることが最重要
- ケーブルマネジメントも忘れずに:整理することで風の流れがスムーズになる
ファンの交換・増設は比較的安価(1個1,000〜4,000円程度)でPCのパフォーマンスと寿命を大きく改善できます。温度が高くて悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考に挑戦してみてください。
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