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パソコンを使っていると、「本体が異常に熱い」「ファンがうるさく回り続ける」「突然シャットダウンする」といった経験はありませんか?これらの症状の多くは、CPU温度の上昇が原因です。
CPUはパソコンの「頭脳」にあたる最も重要なパーツですが、高負荷な作業を続けると発熱し、放置すれば性能低下や故障につながります。しかし、正しい確認方法と冷却対策を知っていれば、パソコンを長く快適に使い続けることができます。
この記事では、CPU温度の確認方法から適正温度の目安、具体的な冷却対策までを初心者にもわかりやすく徹底解説します。Windows・Macの両方に対応していますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- CPU温度が高くなる主な原因と放置した場合のリスク
- 無料ソフトを使ったCPU温度の確認方法(Windows・Mac対応)
- CPUの適正温度の目安(アイドル時・高負荷時)
- すぐに実践できる冷却対策7選(グリス塗り替え・ファン追加など)
- CPU温度が下がらないときの最終手段

CPU温度が高くなる原因とは?
まずは、なぜCPU温度が上がってしまうのか、主な原因を理解しておきましょう。原因がわかれば、適切な対策を取ることができます。
1. ホコリの蓄積による排熱不良
パソコン内部にホコリが溜まると、ファンやヒートシンクの隙間が塞がれ、熱を外に逃がせなくなります。最も多い原因がこのホコリの蓄積です。特にデスクトップPCでは、吸気口や排気口にホコリが詰まりやすく、定期的な清掃が欠かせません。
2. CPUグリスの劣化・乾燥
CPUとヒートシンク(冷却装置)の間には「CPUグリス(サーマルグリス)」という熱伝導材が塗られています。このグリスは時間とともに乾燥・劣化し、熱の伝達効率が大幅に低下します。購入から3〜5年以上経過しているパソコンでは、グリスの塗り替えが必要な場合があります。
3. 高負荷な作業の長時間実行
動画編集、3Dゲーム、大量のブラウザタブの同時表示、仮想環境の利用など、CPUに高い負荷がかかる作業を長時間続けると温度が上昇します。特に最近のCPUは高性能化に伴い発熱量も増加しており、十分な冷却環境がないと簡単に高温になります。
4. 室温が高い環境での使用
パソコンの冷却は周囲の空気を利用するため、室温が高い環境では冷却効率が低下します。夏場にエアコンなしの部屋でパソコンを使うと、CPU温度が通常より10〜15℃高くなることもあります。
5. ノートPCの通気口が塞がれている
ノートパソコンを布団やソファの上に置いて使うと、底面や側面の通気口が塞がれ、排熱ができなくなります。これは意外と見落としがちな原因ですが、ノートPCの温度上昇の大きな要因です。
6. CPUクーラーの故障・接触不良
ファンが回転しない、異音がする、ヒートシンクがCPUから浮いているなどの場合、冷却が正常に行われません。ファンの回転数が極端に低い場合や、ファンが完全に停止している場合は、早急な交換が必要です。
7. BIOS設定やオーバークロックの影響
BIOSでファンの回転数を低く設定していたり、CPUをオーバークロック(定格以上の速度で動作)させている場合、通常よりも温度が高くなります。自作PCやBTOパソコンで設定を変更した記憶がある方は、一度確認してみましょう。
CPU温度が高いまま放置するとどうなる?
CPU温度が高い状態を放置すると、以下のような深刻な問題が発生する可能性があります。
| 症状 | 詳細 | 危険度 |
|---|---|---|
| サーマルスロットリング | CPUが自動的に動作速度を下げて発熱を抑える。パフォーマンスが大幅に低下する | 中 |
| 突然のシャットダウン | 温度が限界値を超えると、保護機能で強制的に電源が切れる | 高 |
| ブルースクリーン(BSoD) | Windowsでエラー画面が表示され、作業中のデータが失われる | 高 |
| CPUの寿命短縮 | 高温が続くとCPU内部の回路が劣化し、寿命が大幅に短くなる | 非常に高い |
| 周辺パーツへのダメージ | マザーボード、メモリ、SSDなど周辺パーツにも熱が伝わり故障リスクが上がる | 非常に高い |
このように、CPU温度の管理はパソコンを長持ちさせるうえで非常に重要です。まずは現在のCPU温度を確認してみましょう。
CPU温度の確認方法【Windows編】
WindowsでCPU温度を確認するには、専用の無料ソフトを使用します。Windows標準機能ではCPU温度を直接表示する手段がないため、サードパーティ製のモニタリングソフトが必要です。
方法1: Core Temp(コアテンプ)を使う
Core Tempは、CPU温度のモニタリングに特化した軽量な無料ソフトです。インストールも操作もシンプルで、初心者にもっともおすすめのツールです。
Core Tempの導入手順
ステップ1: Core Temp公式サイト(https://www.alcpu.com/CoreTemp/)にアクセスします。
ステップ2: 「Download」ボタンをクリックし、インストーラーをダウンロードします。
ステップ3: ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールします。※インストール中に追加ソフトの同梱を勧められる場合がありますので、不要なチェックは外しましょう。
ステップ4: Core Tempを起動すると、メイン画面にCPUの各コアの温度がリアルタイムで表示されます。
Core Tempの画面の見方
| 表示項目 | 意味 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| Tj. Max | CPUが耐えられる最大温度 | この値に近づくほど危険 |
| 各コアの温度 | CPUの各コアの現在温度 | 全コアの温度を確認する |
| Min(最小値) | 起動後の最低温度 | アイドル時の温度の目安 |
| Max(最大値) | 起動後の最高温度 | 高負荷時の温度の目安 |
| Load(負荷) | 各コアの使用率 | 温度と負荷の関係を把握 |
Core Tempはタスクバーの通知領域にも温度を表示できるため、常駐させておけばいつでもCPU温度を確認できて便利です。

方法2: HWMonitor(HWモニター)を使う
HWMonitorは、CPU温度だけでなく、GPU温度、マザーボード温度、ファン回転数、電圧などを総合的にモニタリングできる無料ソフトです。パソコン全体の状態を一覧で把握したい方におすすめです。
HWMonitorの導入手順
ステップ1: CPUID公式サイト(https://www.cpuid.com/softwares/hwmonitor.html)にアクセスします。
ステップ2: 「SETUP・ENGLISH」ボタンからインストーラーをダウンロードします。ZIP版(インストール不要)もあります。
ステップ3: インストール後、HWMonitorを起動します。
ステップ4: ツリー形式でハードウェア情報が表示されます。CPUの項目の「Temperatures」セクションでCPU温度を確認できます。
方法3: Open Hardware Monitor を使う
Open Hardware Monitorはオープンソースの無料モニタリングソフトです。インストール不要(ZIP展開のみ)で使えるため、ソフトのインストールに抵抗がある方にも適しています。
ステップ1: 公式サイト(https://openhardwaremonitor.org/)からZIPファイルをダウンロードします。
ステップ2: ZIPを任意のフォルダに展開します。
ステップ3: OpenHardwareMonitor.exeを管理者権限で実行します(右クリック→「管理者として実行」)。
ステップ4: CPU温度がツリー形式で表示されます。
方法4: BIOSから確認する(ソフト不要)
ソフトをインストールせずにCPU温度を確認する方法もあります。BIOS(UEFI)画面ではハードウェアの温度情報が表示されます。
ステップ1: パソコンを再起動します。
ステップ2: 起動直後にBIOSキー(通常は Delete、F2、F10、F12 のいずれか)を連打します。※メーカーによってキーが異なります。
ステップ3: BIOS画面が表示されたら、「Hardware Monitor」「PC Health Status」「System Information」などの項目を探します。
ステップ4: CPU温度やファン回転数が表示されます。
ただし、BIOS画面ではリアルタイムの負荷時温度を測定できない(OS起動前のアイドル状態しか確認できない)ため、あくまで簡易的な確認方法として活用してください。
Windows標準機能で確認する方法はある?
残念ながら、Windows 10・11の標準機能にはCPU温度を表示する画面がありません。タスクマネージャーではCPU使用率やメモリ使用量は確認できますが、温度は表示されません。
ただし、PowerShellコマンドで一部のPCではWMIから温度を取得できる場合があります:
Get-WmiObject MSAcpi_ThermalZoneTemperature -Namespace "root/wmi" | Select-Object CurrentTemperature
このコマンドで返される値はケルビン単位の10倍です。例えば「3152」と表示されたら、315.2K = 約42.1℃(315.2 – 273.15)となります。ただし、対応していないPCではエラーが出るため、前述の専用ソフトの使用をおすすめします。
CPU温度の確認方法【Mac編】
MacでもCPU温度を確認する方法はいくつかあります。
方法1: 「アクティビティモニタ」+サードパーティアプリ
macOS標準の「アクティビティモニタ」ではCPU使用率は確認できますが、温度は表示されません。Mac用の温度確認には以下のアプリが便利です。
| アプリ名 | 価格 | 特徴 | 対応チップ |
|---|---|---|---|
| Fanny | 無料 | 通知センターウィジェットで温度表示。軽量でシンプル | Intel Mac |
| iStat Menus | 有料(約1,500円) | メニューバーに温度・ファン速度を常時表示。高機能 | Intel・Apple Silicon |
| TG Pro | 有料(約2,000円) | ファン制御機能付き。Apple Silicon完全対応 | Intel・Apple Silicon |
| Hot | 無料 | メニューバーに温度表示。Apple Silicon対応 | Apple Silicon |
方法2: ターミナルコマンドで確認(Intel Mac限定)
Intel搭載のMacでは、ターミナルから以下のコマンドでCPU温度に関連する情報を取得できる場合があります:
sudo powermetrics --samplers smc -i1 -n1
このコマンドはSystem Management Controller(SMC)のセンサーデータを取得し、CPU温度を含む各種温度情報を表示します。管理者パスワードの入力が必要です。
Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4)の温度管理
Apple Silicon(Mシリーズチップ)搭載のMacは、Intel Macと比べて発熱が少ないのが特徴です。しかし、完全に発熱しないわけではなく、長時間の動画書き出しや高負荷な処理では温度が上昇します。
Apple Silicon Macの温度確認には、Hot(無料)やTG Proがおすすめです。従来のIntel向けツール(iStat Menusの古いバージョンなど)はApple Siliconに非対応の場合があるため注意してください。
CPUの適正温度の目安
CPU温度を確認できたら、次はその温度が正常なのかどうかを判断しましょう。以下の表は一般的なCPUの温度目安です。
| 状態 | 温度の目安 | 判定 | コメント |
|---|---|---|---|
| アイドル時(何もしていない状態) | 30〜45℃ | 正常 | この範囲なら問題なし |
| 軽い作業(ブラウジング・文書作成) | 45〜60℃ | 正常 | 一般的な使用での温度 |
| 中程度の負荷(画像編集・複数アプリ) | 60〜75℃ | やや高め | 冷却が十分か確認推奨 |
| 高負荷(ゲーム・動画編集・3D処理) | 75〜85℃ | 注意 | 長時間続くなら冷却対策が必要 |
| 非常に高い負荷 | 85〜95℃ | 危険 | スロットリング発生の可能性。早急に対策を |
| 限界値超過 | 95℃以上 | 非常に危険 | 強制シャットダウンの可能性。即座に対処 |
※注意: 上記はあくまで一般的な目安です。CPUのモデルによって最大許容温度(Tj. Max)は異なります。例えば、IntelのCore i9シリーズでは100℃まで許容されるモデルもありますが、常時90℃以上で運用するのは寿命の面で望ましくありません。
デスクトップPC vs ノートPCの温度差
同じCPUを搭載していても、ノートPCはデスクトップPCより温度が高くなりやすい傾向があります。これは筐体のサイズが小さく、搭載できるクーラーの大きさやファンの数に制限があるためです。
| タイプ | アイドル時の目安 | 高負荷時の目安 | 冷却の余裕 |
|---|---|---|---|
| デスクトップPC | 30〜40℃ | 65〜80℃ | 大きい(大型クーラー搭載可能) |
| ノートPC | 40〜50℃ | 75〜90℃ | 小さい(薄型のため制約あり) |
| ゲーミングノートPC | 35〜50℃ | 80〜95℃ | 中程度(専用冷却機構あり) |

CPU温度を下げるための冷却対策7選
CPU温度が高い場合、以下の対策を順番に試してみてください。簡単にできるものから順に紹介します。
対策1: パソコン内部のホコリを清掃する
難易度: ★☆☆(簡単)
効果: ★★★(大きい)
もっとも手軽で効果の高い対策が、パソコン内部のホコリ清掃です。
デスクトップPCの場合
- パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜きます
- サイドパネルを外します(ネジ式またはスライド式)
- エアダスター(圧縮空気スプレー)でホコリを吹き飛ばします
- 特にCPUクーラーのファンとフィン(放熱板)のホコリを重点的に除去します
- ケースのフィルターも掃除します
- サイドパネルを戻して完了
ノートPCの場合
- 電源を切り、バッテリーを外します(取り外し可能な場合)
- 排気口にエアダスターを吹きかけてホコリを除去します
- 吸気口(通常は底面)のホコリも清掃します
- 底面パネルを外せる機種であれば、内部のファン周辺も清掃します
清掃の頻度: 3〜6ヶ月に1回が目安です。ペットを飼っている方やホコリが多い環境では、より頻繁な清掃をおすすめします。
対策2: パソコンの設置場所・使い方を改善する
難易度: ★☆☆(簡単)
効果: ★★☆(中程度)
- ノートPCを硬く平らな面に置く: 布団やソファの上はNG。机やテーブルの上で使いましょう
- 壁から離す: デスクトップPCの排気口が壁に近すぎると排熱が滞ります。最低10cm以上離しましょう
- 直射日光を避ける: 窓際にパソコンを置かないようにしましょう
- 室温を適切に保つ: エアコンや扇風機で室温25℃前後を維持するのが理想です
- カーペットの上に直置きしない: デスクトップPCは底面からも吸気するモデルがあります
対策3: 冷却台(ノートPCクーラー)を使う
難易度: ★☆☆(簡単)
効果: ★★☆(中程度)
ノートPC用の冷却台(クーリングパッド)は、底面に外付けファンを当てて冷却を補助するアクセサリーです。5〜10℃程度の温度低下が期待できます。
冷却台の選び方
| チェックポイント | おすすめ基準 |
|---|---|
| サイズ | 使用するノートPCのサイズに合ったものを選ぶ(13インチ/15インチ/17インチ対応など) |
| ファンの数 | 1〜2個のモデルが多いが、大型ファン1個の方が静音で効果的な場合も |
| 静音性 | ファン回転音が30dB以下のモデルを選ぶと快適 |
| 角度調整 | 角度を付けられるモデルはタイピングしやすくなるメリットも |
| 給電方式 | USB給電が一般的。USB-A接続のものが多いが、USB-C対応モデルも増加中 |
対策4: ケースファンを追加・交換する(デスクトップPC)
難易度: ★★☆(中程度)
効果: ★★★(大きい)
デスクトップPCでは、ケースファンを追加することでエアフロー(空気の流れ)を改善し、CPU温度を下げることができます。
エアフローの基本
- 吸気ファン(Intake): ケース前面や底面に設置。外の冷たい空気を取り込む
- 排気ファン(Exhaust): ケース背面や上面に設置。内部の熱い空気を排出する
- 理想的な構成: 前面に吸気ファン2個 + 背面に排気ファン1個(正圧構成)
ファンサイズは120mmが最も一般的で、種類も豊富です。140mmファンは風量が多く静音性にも優れますが、対応するケースが必要です。
対策5: CPUグリスを塗り替える
難易度: ★★★(やや難しい)
効果: ★★★(大きい)
CPUグリスの塗り替えは、特に古いパソコンで劇的な効果を発揮することがあります。10〜20℃の温度低下が見込めるケースもあります。
必要なもの
- CPUグリス(サーマルグリス): 熱伝導率が5W/mK以上のものを推奨
- 無水エタノールまたは専用クリーナー: 古いグリスの除去用
- マイクロファイバークロスまたはコーヒーフィルター: 拭き取り用
- プラスドライバー: CPUクーラーの取り外し用
グリス塗り替えの手順
- パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜きます
- CPUクーラーを取り外します(ネジまたはレバーで固定されています)
- CPUとクーラーのヒートシンク面に付着した古いグリスを、無水エタノールとクロスで丁寧に拭き取ります
- CPUの中央に米粒大のグリスを1点盛りします
- CPUクーラーを真上から均等な力で押し付けて固定します(グリスは圧力で自然に広がります)
- クーラーのファン電源ケーブルをマザーボードに接続し直します
注意: グリスの塗りすぎはかえって逆効果です。米粒大の量で十分にCPU全体に広がります。また、ノートPCのグリス塗り替えは分解が複雑なため、自信がない場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
おすすめCPUグリスの比較
| グリス名 | 熱伝導率 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| Arctic MX-4 | 8.5 W/mK | コスパ最強。塗りやすく初心者向け | ★★★★★ |
| Noctua NT-H1 | 8.9 W/mK | 高性能で長寿命。プロも愛用 | ★★★★★ |
| Thermal Grizzly Kryonaut | 12.5 W/mK | トップクラスの性能。オーバークロック向け | ★★★★☆ |
| シリコングリス(一般品) | 1〜3 W/mK | 安価だが性能は低め。応急処置用 | ★★☆☆☆ |
対策6: CPUクーラーをアップグレードする
難易度: ★★★(やや難しい)
効果: ★★★(大きい)
純正のCPUクーラー(リテールクーラー)から、サードパーティ製の高性能クーラーに交換することで、大幅な温度低下が見込めます。
CPUクーラーの種類
| タイプ | 仕組み | 冷却性能 | 価格帯 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| トップフロー型 | ファンが上から下に風を送る | 中 | 2,000〜5,000円 | 小型ケース、省スペース |
| サイドフロー型 | ファンが横から風を送る | 高 | 3,000〜8,000円 | 一般的なデスクトップPC |
| ツインタワー型 | 2つのヒートシンクタワーで冷却 | 非常に高い | 5,000〜12,000円 | 高性能CPU、静音重視 |
| 簡易水冷(AIO) | 液体で熱を輸送しラジエーターで放熱 | 非常に高い | 8,000〜25,000円 | ハイエンドCPU、見た目重視 |
交換時は、CPUクーラーがお使いのCPUソケット(Intel: LGA1700/LGA1851、AMD: AM5/AM4など)に対応しているか必ず確認してください。
対策7: 電源プランの設定を見直す(Windows)
難易度: ★☆☆(簡単)
効果: ★★☆(中程度)
Windowsの電源プランを「高パフォーマンス」に設定していると、CPUが常に高いクロック周波数で動作するため、温度が上がりやすくなります。
設定変更手順
- 設定 → システム → 電源とスリープ → 電源の追加設定 を開きます
- 「バランス(推奨)」を選択します
- さらに「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」を開きます
- 「プロセッサの電源管理」→「最大のプロセッサの状態」を確認します
- 100%になっている場合、90〜95%に下げると温度が数℃下がることがあります(パフォーマンスへの影響は軽微です)
それでもCPU温度が下がらない場合
上記の対策をすべて試してもCPU温度が下がらない場合は、以下の原因が考えられます。
CPUクーラーの故障
ファンが回転していない、異音がする場合はクーラーの交換が必要です。HWMonitorやBIOSでファン回転数を確認し、0RPMまたは極端に低い場合は故障の可能性が高いです。
ケースのエアフロー不足
小型ケースやファンの少ないケースでは、内部に熱がこもりやすくなります。ケース自体の交換や、メッシュパネルのケースへの変更を検討してください。
CPUの処理能力不足
使用するソフトウェアに対してCPUの性能が不足している場合、常に高負荷状態となり温度が高くなります。この場合はCPU自体のアップグレードを検討する必要があります。
マルウェア感染による異常な高負荷
知らないうちにマルウェア(ウイルス)に感染し、バックグラウンドで仮想通貨マイニングなどの高負荷処理が行われているケースがあります。タスクマネージャーで身に覚えのないプロセスが高いCPU使用率を示していないか確認しましょう。
CPU温度のリアルタイム監視がおすすめ
CPU温度の問題を未然に防ぐためには、日常的な温度監視が効果的です。以下の方法で簡単に監視できます。
タスクバーに温度を常時表示する
- Core Temp: オプション → 設定 → 「Windowsの起動時にCore Tempを開始」「タスクバーに温度を表示」にチェック
- HWMonitor: 常駐モードはないため、必要時に手動で起動
- Open Hardware Monitor: メニュー → Options → 「Start Minimized」にチェックすると、タスクトレイに格納した状態で起動
温度アラートの設定
Core Tempでは、CPU温度が指定値を超えた場合に通知を表示する機能があります。Options → Overheat Protection で設定できます。例えば85℃でアラートを出すように設定しておけば、危険な温度上昇にすぐ気づけます。
よくある質問(FAQ)
Q1: CPU温度が60℃です。これは正常ですか?
A: 作業内容によりますが、ブラウジングや文書作成程度の軽い作業で60℃であれば正常範囲です。ただし、何も操作していないアイドル状態で60℃だと、やや高めです。ホコリの清掃やグリスの状態を確認してみてください。
Q2: CPU温度が90℃を超えています。すぐに壊れますか?
A: 即座に壊れるわけではありませんが、90℃以上が長時間続くとCPUの寿命に悪影響を及ぼします。サーマルスロットリングが発生してパフォーマンスも低下するため、早めに冷却対策を行うことを強くおすすめします。
Q3: ノートPCの冷却を改善する一番手軽な方法は?
A: 冷却台(クーリングパッド)の使用が一番手軽です。USB接続で簡単に使え、5〜10℃程度の温度低下が期待できます。また、ノートPCを硬い平面に置くだけでも効果があります。
Q4: CPUグリスはどれくらいの頻度で塗り替えるべきですか?
A: 一般的には3〜5年に1回が目安です。ただし、CPU温度が以前より明らかに高くなった場合は、それより早く塗り替えを検討してください。高品質なグリス(Arctic MX-4やNoctua NT-H1など)は長寿命で、5年以上持つ場合もあります。
Q5: 水冷と空冷、どちらがおすすめですか?
A: 一般的な用途であれば空冷で十分です。サイドフロー型のCPUクーラー(3,000〜6,000円程度)で多くのCPUを十分に冷却できます。水冷(簡易水冷)は、ハイエンドCPUを使用する場合や、静音性を重視する場合、PCの見た目にこだわる場合に検討してください。
Q6: CPU温度が高いとパソコンの動作が遅くなるのはなぜですか?
A: CPUには「サーマルスロットリング」という保護機能があり、温度が上限に近づくと自動的に動作クロックを下げて発熱を抑えます。このクロック低下により、パソコン全体のパフォーマンスが低下します。温度を下げればクロックは元に戻ります。
Q7: タスクマネージャーでCPU温度は確認できますか?
A: 残念ながら、Windows標準のタスクマネージャーではCPU温度を確認できません。CPU使用率やクロック周波数は表示されますが、温度情報は含まれていません。Core TempやHWMonitorなどの無料ソフトをインストールする必要があります。
Q8: パソコンのファンがうるさいのはCPU温度が原因ですか?
A: 多くの場合、そうです。CPU温度が上がるとファンは自動的に回転数を上げて冷却しようとするため、騒音が大きくなります。CPU温度を下げる対策を行えば、ファンの回転数も下がり、静かになります。ただし、ファン自体の軸受けの摩耗が原因で異音がする場合は、ファンの交換が必要です。
Q9: ゲーム中にCPU温度が85℃になります。問題ありますか?
A: ゲームプレイ中の85℃は、やや高めですが多くのCPUの許容範囲内です。ただし、長時間のゲームプレイで常に85℃以上が続く場合は、冷却対策を検討した方がよいでしょう。グリスの塗り替え、ケースファンの追加、CPUクーラーのアップグレードなどが効果的です。
Q10: Apple Silicon(M1/M2/M3/M4)のMacはCPU温度が問題になりますか?
A: Apple Siliconチップは省電力設計のため、Intel Macと比べて発熱は大幅に少ないです。ただし、長時間の動画書き出しや3Dレンダリングなどの高負荷処理では温度が上がり、サーマルスロットリングが発生することがあります。特にMacBook Airはファンレス設計のため、高負荷時の温度管理には注意が必要です。
まとめ
パソコンのCPU温度管理は、パフォーマンスの維持とパソコンの寿命を延ばすために欠かせない作業です。この記事のポイントを最後にまとめます。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 温度の確認 | Core Temp、HWMonitor、Open Hardware Monitorなどの無料ソフトで簡単に確認可能 |
| 適正温度 | アイドル時30〜45℃、高負荷時75〜85℃が目安。85℃以上は要対策 |
| まず試すこと | ホコリの清掃と設置場所の改善(コストゼロで効果大) |
| 次に試すこと | CPUグリスの塗り替え(10〜20℃の改善が期待できる) |
| それでもダメなら | CPUクーラーのアップグレード、ケースファンの追加を検討 |
CPU温度の問題は、放置すると深刻なトラブルにつながりますが、正しい知識と適切な対策があれば誰でも解決できます。まずは今すぐCPU温度を確認し、必要に応じて対策を実施してみてください。定期的なメンテナンスを習慣化することで、パソコンを快適に長く使い続けることができます。
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