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【2026年最新版】起動USBメモリの作成方法(Windows・Linux)【完全ガイド】

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「OSを再インストールしたいけど、DVDドライブがない…」「Linuxを試してみたいけど、どうやってインストールすればいいの?」そんなときに役立つのが起動USBメモリ(ブータブルUSB)です。

起動USBメモリがあれば、パソコンのOSが壊れたときの復旧や、新しいOSのインストール、さらにはUSBからLinuxを直接起動して試すことまでできます。本記事では、WindowsとLinuxそれぞれの起動USBメモリの作成方法を、初心者の方にもわかるように丁寧に解説します。

この記事でわかること

  • 起動USBメモリ(ブータブルUSB)の仕組みと使い道
  • Windows 10/11の起動USBを公式ツールで作る方法
  • Linux(Ubuntu等)の起動USBをRufusやbalenaEtcherで作る方法
  • BIOS/UEFIでブート順序を変更してUSBから起動する手順
  • 作成時によくあるトラブルと対処法
起動USBの基本知識

起動USBメモリ(ブータブルUSB)とは?

起動USBメモリとは、パソコンの電源を入れたときにUSBメモリからOSを起動できるように準備されたUSBメモリのことです。通常、パソコンは内蔵のハードディスクやSSDに入っているOSから起動しますが、起動USBメモリを使えば、USBメモリに入れたOSから直接起動できます。

起動USBメモリが必要になる場面

起動USBメモリは、以下のような場面で必要になります。

利用シーン 具体的な内容
OSのクリーンインストール Windows 10/11を新規にインストールしたいとき
OSの再インストール・修復 Windowsが起動しなくなったときの復旧
Linuxのお試し起動 インストールせずにUSBからLinuxを体験(Live USB)
データ救出 起動しなくなったPCからデータを取り出す
パスワードリセット Windowsのログインパスワードを忘れたときの対処
新しいPCのセットアップ OSが入っていない自作PCへのOS導入

最近のパソコンにはDVDドライブが搭載されていないモデルが多いため、USBメモリからのOS起動は事実上の標準的な方法になっています。

起動USBメモリの仕組み

通常のUSBメモリにファイルをコピーしただけでは、パソコンはそのUSBから起動できません。起動USBメモリには以下の要素が必要です。

  • ブートセクター:パソコンが最初に読み込む領域。「ここからOSを起動せよ」という命令が書かれている
  • ブートローダー:OSの起動プログラムを読み込むための小さなプログラム
  • OSのインストールファイル(ISOイメージ):Windows、Linuxなどのインストーラー本体

専用のツール(Media Creation Tool、Rufus、balenaEtcherなど)を使うことで、これらの要素が自動的にUSBメモリに書き込まれ、起動可能な状態になります。

起動USBメモリを作る前の準備

必要なもの一覧

必要なもの 詳細
USBメモリ 8GB以上(Windows用は8GB以上必須、Linux用は4GB以上)
作業用パソコン インターネットに接続できるWindows PC
ISOファイル インストールしたいOSのディスクイメージ(Linux用)
作成ツール Media Creation Tool、Rufus、balenaEtcherなど

USBメモリ選びのポイント

起動USBメモリに使うUSBメモリを選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 容量は8GB以上が安心:Windows 11のインストーラーは約5GBあるため、8GB以上を推奨。余裕を持って16GBあるとなお良い
  • USB 3.0以上がおすすめ:USB 2.0でも動作しますが、書き込み速度が大幅に遅くなる。USB 3.0対応品を使えば、作成時間が数分の1に短縮される
  • 信頼できるメーカー品を選ぶ:安価な無名メーカー品は書き込みエラーが発生しやすい
  • USBメモリ内のデータは消える:起動USBを作成すると中身がすべてフォーマット(初期化)される。大切なデータが入っている場合は必ず事前にバックアップすること
注意:起動USBメモリの作成により、USBメモリ内のデータはすべて消去されます。必ず空のUSBメモリを使うか、事前にデータをバックアップしてください。

ISOファイルとは?

ISOファイルとは、CDやDVDのディスク内容をまるごと1つのファイルにまとめたものです。拡張子が「.iso」となっており、OSのインストーラーはこの形式で配布されています。

Windows用の起動USBを作る場合は、Microsoft公式ツールが自動でダウンロードしてくれるので、ISOファイルを事前に用意する必要はありません。Linux(Ubuntu等)の場合は、各ディストリビューションの公式サイトからISOファイルをダウンロードします。

【Windows編】起動USBメモリの作成方法

Windowsの起動USBを作るには、Microsoft公式のMedia Creation Tool(メディア作成ツール)を使うのが最も簡単で安全です。

作成ツールの使い方

Media Creation Toolとは

Media Creation Toolは、Microsoftが無料で提供している公式ツールです。Windows 10やWindows 11のインストール用USBメモリを、画面の指示に従うだけで作成できます。ISOファイルのダウンロードも自動で行ってくれるため、初心者に最もおすすめの方法です。

手順:Media Creation Toolで起動USBを作成する

ステップ1:Media Creation Toolをダウンロード

  1. Microsoftの公式ページにアクセスする
    • Windows 11の場合:https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
    • Windows 10の場合:https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
  2. 「Windows 11 のインストール メディアを作成する」セクションにある「今すぐダウンロード」ボタンをクリック
  3. ダウンロードしたMediaCreationTool.exeを実行する

ステップ2:ツールを起動して設定する

  1. ライセンス条項が表示されたら「同意する」をクリック
  2. 「このPCを今すぐアップグレードする」と「別のPCのインストール メディアを作成する」が表示される
  3. 「別のPCのインストール メディアを作成する(USB フラッシュ ドライブ、DVD、またはISOファイル)」を選択して「次へ」
  4. 言語、エディション、アーキテクチャを選択する画面が表示される
    • 通常は「このPCにおすすめのオプションを使う」にチェックを入れたままでOK
    • 別のPCに入れる場合はチェックを外して手動で選択する

ステップ3:USBメモリを選択して作成開始

  1. 使用するメディアの選択画面で「USB フラッシュ ドライブ」を選んで「次へ」
  2. 接続中のUSBメモリが一覧表示されるので、正しいドライブを選択する(間違えると別のドライブのデータが消える)
  3. 「次へ」をクリックするとダウンロードと書き込みが開始される
  4. 完了するまで待つ(インターネット速度により10〜30分程度)
  5. 「USB フラッシュ ドライブの準備ができました」と表示されたら「完了」をクリック
ポイント:作成中はUSBメモリを絶対に抜かないでください。書き込みが中断されると、USBメモリが破損する可能性があります。

Rufusを使ってWindows起動USBを作成する方法(上級者向け)

Media Creation Toolで作成できない場合や、より細かい設定(パーティションスキーム、ファイルシステムなど)をカスタマイズしたい場合は、Rufusというツールが便利です。

Rufusの特徴

  • 無料で利用可能(オープンソース)
  • インストール不要のポータブル版もある
  • MBR/GPT両方のパーティションスキームに対応
  • BIOS(レガシー)/UEFI両方のブートモードに対応
  • ISOファイルからの書き込み速度が速い

Rufusでの起動USB作成手順

  1. 事前にWindows ISOファイルをMicrosoft公式サイトからダウンロードしておく
  2. Rufus公式サイト(https://rufus.ie/ja/)からRufusをダウンロードして起動
  3. デバイス:使用するUSBメモリを選択
  4. ブートの種類:「選択」ボタンをクリックしてダウンロード済みのISOファイルを指定
  5. パーティション構成
    • UEFI対応PC → GPTを選択
    • 古いBIOS対応PC → MBRを選択
    • わからない場合はGPTを推奨(最近のPCはほぼUEFI)
  6. ファイルシステム:通常はNTFSのまま(自動設定される場合はそのままでOK)
  7. 「スタート」をクリックして書き込み開始
  8. 完了するまで待つ(5〜15分程度)

MBRとGPTの違い

項目 MBR GPT
正式名称 Master Boot Record GUID Partition Table
対応するブートモード BIOS(レガシー) UEFI
最大ディスクサイズ 2TBまで 9.4ZB(実質無制限)
パーティション数 最大4つ 最大128個
対応OS 古いWindows、Linux Windows 10以降、最新Linux
推奨 2012年以前のPC向け 2012年以降のPC向け(推奨)

迷ったらGPTを選んでおけば、最近のPCならほぼ問題ありません。古いパソコン(2012年以前に発売されたもの)の場合はMBRを選びましょう。

【Linux編】起動USBメモリの作成方法

Linuxの起動USBメモリを作るには、ISOファイルをダウンロードしてから、専用ツールでUSBに書き込みます。ここでは、RufusbalenaEtcherの2つの方法を解説します。

事前準備:Linux ISOファイルのダウンロード

まず、インストールしたいLinuxディストリビューションのISOファイルを公式サイトからダウンロードします。初心者におすすめのディストリビューションは以下の通りです。

ディストリビューション 特徴 ISOサイズ目安 公式サイト
Ubuntu 最も人気。情報が豊富で初心者向け 約5GB ubuntu.com
Linux Mint Windowsに近い操作感。乗り換えに最適 約2.5GB linuxmint.com
Fedora 最新技術を積極的に導入。中級者向け 約2GB fedoraproject.org
Zorin OS Windowsライクなデザイン。移行しやすい 約3GB zorin.com

ダウンロードしたISOファイルは、わかりやすい場所(デスクトップやダウンロードフォルダなど)に保存しておきましょう。

方法1:Rufusで作成する(Windows環境から)

RufusはWindows環境で動作するツールです。Windows PCからLinuxの起動USBを作りたい場合に最適です。

手順

  1. Rufus公式サイト(https://rufus.ie/ja/)からダウンロードして起動
  2. デバイス:使用するUSBメモリを選択
  3. ブートの種類:「選択」をクリックしてダウンロードしたLinux ISOファイルを指定
  4. パーティション構成GPTを選択(UEFI対応PCの場合)
  5. ファイルシステム:自動で設定されるのでそのまま(通常FAT32)
  6. 「スタート」をクリック
  7. 「ISOイメージモードで書き込む(推奨)」を選択してOK
  8. 書き込みが完了するまで待つ

方法2:balenaEtcherで作成する(Windows・Mac・Linux対応)

balenaEtcherは、Windows、Mac、Linuxのどの環境からでも使えるクロスプラットフォーム対応のツールです。操作画面が非常にシンプルで、初心者に特におすすめです。

BIOS設定とブート順序

balenaEtcherの特徴

  • 3ステップ(ISOを選ぶ → USBを選ぶ → 書き込む)だけで完了
  • 書き込み後に自動で検証(ベリファイ)してくれる
  • 間違って内蔵ディスクに書き込んでしまうリスクが低い設計
  • Mac環境からLinux起動USBを作りたいときに唯一の選択肢(Rufusは非対応)

手順

  1. balenaEtcher公式サイト(https://etcher.balena.io/)からダウンロードしてインストール
  2. balenaEtcherを起動する
  3. 「Flash from file」をクリックして、ダウンロード済みのLinux ISOファイルを選択
  4. 「Select target」をクリックして、書き込み先のUSBメモリを選択
  5. 「Flash!」ボタンをクリックして書き込み開始
  6. 書き込みが完了すると自動で検証が行われる
  7. 「Flash Complete!」と表示されたら完了
ポイント:balenaEtcherは書き込み後に自動検証を行うため、書き込みエラーがあった場合にすぐわかります。Rufusには自動検証機能がないため、確実に書き込みたい場合はbalenaEtcherがおすすめです。

RufusとbalenaEtcherの比較

項目 Rufus balenaEtcher
対応OS Windowsのみ Windows、Mac、Linux
操作の簡単さ やや多機能で選択肢が多い 3ステップで非常にシンプル
カスタマイズ性 パーティション構成など詳細設定可 設定項目は最小限
書き込み後の検証 なし(手動で確認) 自動検証あり
書き込み速度 高速 やや遅い(検証込み)
インストール 不要(ポータブル版あり) 要インストール
おすすめ対象 中級者以上 初心者

BIOS/UEFIでブート順序を変更する方法

起動USBメモリを作成したら、次はパソコンをUSBメモリから起動できるように設定を変更します。これにはBIOS/UEFIの設定画面でブート順序を変更する必要があります。

BIOS/UEFIとは

BIOS(バイオス)やUEFI(ユーイーエフアイ)は、パソコンの電源を入れたときに最初に動くプログラムです。OSよりも先に起動し、ハードウェアの初期化やOSの読み込みを行います。

  • BIOS:古いパソコンに搭載されている従来のファームウェア
  • UEFI:BIOSの後継。現在主流のファームウェアで、マウス操作やグラフィカルな画面に対応

BIOS/UEFI設定画面の開き方

パソコンの電源を入れた直後に、特定のキーを連打することでBIOS/UEFI設定画面に入れます。メーカーによってキーが異なるため、以下を参考にしてください。

メーカー BIOS/UEFI設定画面 ブートメニュー(一時的)
Dell F2 F12
HP F10 F9
Lenovo F2 またはFn+F2 F12
ASUS F2 またはDel F8
Acer F2 またはDel F12
東芝(Dynabook) F2 F12
NEC F2 F12
富士通 F2 F12
自作PC(マザーボード) Del F8 またはF11
ヒント:ブートメニューキーを使えば、BIOS/UEFI設定を変更せずに一時的にUSBから起動できます。USBメモリを挿した状態で電源を入れ、ブートメニューキーを連打してください。

ブート順序の変更手順

  1. パソコンの電源を切り、起動USBメモリを接続する
  2. 電源を入れたら、すぐにBIOS/UEFIキーを連打する
  3. BIOS/UEFI設定画面が開いたら、「Boot」タブを探す(メーカーにより「起動順序」「Boot Order」「Boot Priority」などの表記)
  4. ブート順序の一覧で、「USB HDD」「USB Flash Drive」「Removable Devices」などの項目を一番上に移動する
  5. 設定を保存して再起動する(通常はF10キーで「Save & Exit」)
  6. パソコンが再起動し、USBメモリからOSのインストーラーが起動する

Windowsの「高速スタートアップ」を無効にする

Windows 10/11では「高速スタートアップ」機能が有効になっていると、BIOS/UEFIキーの入力が間に合わないことがあります。USBから起動できない場合は、以下の手順で高速スタートアップを無効にしてみてください。

  1. コントロールパネルを開く(スタートメニューで「コントロールパネル」と検索)
  2. 「電源オプション」をクリック
  3. 左側の「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
  4. 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
  5. 「シャットダウン設定」セクションの「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す
  6. 「変更の保存」をクリック

これでシャットダウン後の起動時にBIOS/UEFIキーが正しく認識されるようになります。

Windows 10/11のUEFI設定画面への入り方(代替方法)

キー連打でBIOS/UEFIに入れない場合は、Windows上から直接UEFI設定画面にアクセスする方法もあります。

  1. 設定アプリを開く
  2. 「システム」→「回復」を選択
  3. 「PC の起動をカスタマイズする」セクションの「今すぐ再起動」をクリック
  4. 青い画面が表示されたら「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」→「再起動」を選択
  5. UEFI設定画面が開く

Secure Boot(セキュアブート)の無効化が必要な場合

Secure Bootは、信頼されていないOSやブートローダーの起動をブロックするセキュリティ機能です。Linuxディストリビューションによっては、Secure Bootが有効だと起動できない場合があります。

Secure Bootを無効にする手順

  1. BIOS/UEFI設定画面を開く
  2. 「Security」タブまたは「Boot」タブを探す
  3. 「Secure Boot」の項目を探して「Disabled」に変更
  4. F10キーで保存して再起動
注意:UbuntuやFedoraなど主要なLinuxディストリビューションはSecure Boot対応済みのため、通常はSecure Bootを無効にする必要はありません。起動できない場合のみ無効化を試してください。Linux使用後にWindowsに戻す場合は、Secure Bootを再度有効にすることをおすすめします。

トラブルシューティング

起動USBメモリの作成や使用時に発生しやすいトラブルと、その対処法をまとめました。

トラブル1:USBメモリから起動できない

原因と対処法:

  • ブート順序が正しくない:BIOS/UEFIでUSBメモリを最優先に設定しているか確認
  • Secure Bootが有効:特にLinuxの場合、Secure Bootを一時的に無効にして試す
  • 高速スタートアップが有効:Windowsの高速スタートアップを無効にして再起動
  • USBメモリのポートを変える:USB 3.0ポート(青い端子)で認識しない場合、USB 2.0ポート(黒い端子)に挿し直す
  • パーティション構成が合っていない:UEFIモードのPCにMBRで作成したUSBを使っている可能性。GPTで作り直す

トラブル2:書き込みが途中で失敗する

原因と対処法:

  • USBメモリの不良:別のUSBメモリで試す
  • ISOファイルが破損している:再ダウンロードする。可能であればハッシュ値(SHA-256)を公式サイトの値と比較して確認
  • USBメモリの容量不足:8GB以上のUSBメモリを使用する
  • セキュリティソフトが干渉:一時的にリアルタイム保護を無効にして試す

トラブル3:「このディスクにWindowsをインストールできません」と表示される

原因と対処法:

  • インストール先のディスクのパーティション形式(MBRまたはGPT)と、USBメモリのブートモード(BIOSまたはUEFI)が一致していない
  • UEFIモードで起動しているなら、インストール先ディスクはGPTである必要がある
  • BIOSモードで起動しているなら、インストール先ディスクはMBRである必要がある
  • ディスクのパーティション形式を変更するには、インストール画面でShift+F10を押してコマンドプロンプトを開き、diskpartで変換できる(データは消去される)

トラブル4:Media Creation Toolが「エラーが発生しました」と表示される

原因と対処法:

  • インターネット接続の問題:安定した回線で再試行
  • ディスク空き容量不足:Cドライブに最低10GB以上の空きを確保
  • 管理者権限で実行:ツールを右クリックして「管理者として実行」を選択
  • セキュリティソフトを一時無効化:ダウンロードやUSB書き込みがブロックされている可能性

トラブル5:Linux起動後にWi-Fiが繋がらない

原因と対処法:

  • Wi-Fiアダプターのドライバがプリインストールされていない場合がある
  • 有線LANで接続してからドライバをインストールする
  • Ubuntuの場合は「追加のドライバー」(Software & Updates → Additional Drivers)から適切なドライバを導入

起動USBメモリ作成後の活用テクニック

Live USBとしてLinuxを試す

Linuxの起動USBメモリからパソコンを起動すると、多くの場合「Try Ubuntu(Ubuntuを試す)」のようなオプションが表示されます。これを選ぶと、パソコンのハードディスクに一切変更を加えずに、USBメモリ上のLinuxを体験できます(Live USB機能)。

「Linuxに興味があるけど、今のWindowsを消したくない」という方は、まずLive USBで試してみるのがおすすめです。

Windowsの修復に使う

Windowsが正常に起動しなくなったときも、起動USBが活躍します。USBから起動して「コンピューターを修復する」を選ぶと、以下の修復オプションにアクセスできます。

  • スタートアップ修復:起動に関する問題を自動修復
  • システムの復元:復元ポイントを使って以前の状態に戻す
  • コマンドプロンプト:手動でシステムファイルの修復やブート設定の確認を行う
  • 初期状態に戻す:Windowsを初期化(最終手段)

複数のOSをインストールする(デュアルブート)

起動USBメモリを使えば、1台のパソコンにWindowsとLinuxの両方をインストールするデュアルブート環境も構築できます。パソコン起動時にどちらのOSで起動するかを選べるようになります。

ただし、デュアルブートはパーティション操作を伴うため、初心者の方は十分にバックアップを取ってから挑戦してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 起動USBメモリに使うUSBメモリの容量はどれくらい必要ですか?

Windows 10/11の場合は8GB以上が必須です。16GBあれば余裕を持って作成できます。Linux(Ubuntuなど)の場合は4GB以上あれば作成可能ですが、やはり8GB以上を推奨します。作成ツールによってはUSBメモリの全容量がフォーマットされるため、大容量のUSBメモリを使っても余った分は使えない場合があります。

Q2. 起動USBメモリを作ると、USBメモリの中のデータは消えますか?

はい、USBメモリ内のデータはすべて消去されます。起動USB作成のプロセスでは、USBメモリ全体がフォーマット(初期化)されるため、保存されていたファイルは復元できません。大切なデータが入っている場合は、必ず事前に別の場所にバックアップしてください。

Q3. macOSの起動USBメモリも同じ方法で作れますか?

macOSの起動USBメモリの作成方法は異なります。macOSの場合は、App Storeからインストーラーをダウンロードし、ターミナルでcreateinstallmediaコマンドを使って作成します。Rufusやbalena EtcherではmacOSの起動USBは作れません。Appleの公式サポートページに詳しい手順が掲載されています。

Q4. 起動USBメモリは何回でも使い回せますか?

はい、何回でもOSのインストールに使い回すことが可能です。ただし、OSのバージョンが古くなった場合は、最新のISOファイルを使って作り直すことをおすすめします。また、不要になった起動USBメモリは、Windowsの「ディスクの管理」やRufusでフォーマットすれば通常のUSBメモリとして再利用できます。

Q5. GPTとMBRのどちらを選べばいいですか?

2012年以降に発売されたパソコンを使っているなら、GPTを選んでください。ほぼすべての最新PCはUEFIに対応しており、GPTが推奨されます。2012年以前の古いパソコンの場合は、BIOSモード(レガシー)しか対応していない可能性があるため、MBRを選んでください。わからない場合は、まずGPTで作成し、起動できなければMBRで作り直すのが確実です。

Q6. USB 2.0のUSBメモリでも起動USBメモリを作成できますか?

はい、USB 2.0でも作成可能です。ただし、書き込み速度が大幅に遅くなるため、作成に30分以上かかる場合があります。また、OSのインストール自体もUSB 2.0だと遅くなります。可能であればUSB 3.0以上のUSBメモリを使うことを強くおすすめします。

Q7. 起動USBメモリを作ったあと、通常のUSBメモリに戻せますか?

はい、フォーマットすれば通常のUSBメモリとして使えます。ただし、通常のフォーマットでは元に戻らない場合があります。Rufusのツール内に「Non-bootable」オプションがあるのでそれを使うか、Windowsの「ディスクの管理」からパーティションを削除してフォーマットし直せば、通常のUSBメモリに戻ります。

Q8. Rufusで「ISOイメージモード」と「DDイメージモード」のどちらを選ぶべきですか?

通常は「ISOイメージモード(推奨)」を選んでください。ISOイメージモードはWindows環境からUSBメモリの中身を確認できるメリットがあります。DDイメージモードはISOイメージモードで起動できない特殊なLinuxディストリビューションの場合にのみ使います。特別な理由がなければ、推奨されているISOイメージモードで問題ありません。

まとめ

起動USBメモリの作成方法について、WindowsとLinuxの両方の手順を解説しました。最後に、それぞれの方法と推奨ツールを整理します。

目的 推奨ツール ポイント
Windows起動USB(初心者) Media Creation Tool ISOダウンロード不要。最も簡単
Windows起動USB(上級者) Rufus 細かい設定が可能。ISOは別途必要
Linux起動USB(Windowsから) Rufus 高速で多機能。Windows環境限定
Linux起動USB(Mac・Linuxから) balenaEtcher クロスプラットフォーム対応。簡単操作

起動USBメモリは一度作り方を覚えてしまえば、OSの再インストールやLinuxのお試し起動など、さまざまな場面で役立ちます。

まずは8GB以上のUSBメモリを1本用意して、Media Creation ToolやbalenaEtcherを使って実際に作成してみましょう。いざというときに備えておけば、パソコンのトラブルにも慌てずに対処できます。

この記事のまとめ

  • 起動USBメモリは、OSのインストールや修復に必須のツール
  • Windows用はMedia Creation Toolが最も簡単・安全
  • Linux用はRufus(Windows環境)やbalenaEtcher(全OS対応)がおすすめ
  • USBメモリは8GB以上、USB 3.0対応がベスト
  • BIOS/UEFIのブート順序変更を忘れずに設定する
  • パーティション構成はGPT(UEFI対応PC)が基本。古いPCはMBR
  • トラブル時はSecure Boot無効化や高速スタートアップ無効化を試す

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