Home / ネットワーク・IT / パソコン スマホ 周辺機器 / ノートPCスタンドで本当に放熱効果はあるのか? 温度測定データで徹底検証|4タイプ別の効果を比較

ノートPCスタンドで本当に放熱効果はあるのか? 温度測定データで徹底検証|4タイプ別の効果を比較

※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています

ノートPCスタンドで本当に放熱効果はあるのか?

結論:スタンドの放熱効果は「ある」。ただし条件による

「ノートPCスタンドって、本当に冷えるの?」

ネットで検索すると「10度以上冷えた!」という声もあれば、「全然変わらなかった」という声もあり、結局どっちなのか分からない……。そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

先に結論をお伝えします。ノートPCスタンドには放熱効果があります。ただし、効果の大きさはスタンドの種類、PCの設計、負荷の重さ、そして設置環境によって大きく変わります。

 

スタンドの種類 CPU温度の変化 効果の目安 ひとこと
アルミ傾斜スタンド -3〜8℃ コスパと実用性のバランスが良い
冷却ファン付きパッド -5〜12℃ 効果は最大だが騒音に注意
縦置きスタンド 効果なし〜悪化 なし 省スペース用。放熱目的では買わない
100均スタンド -2〜5℃(推定) 小〜中 110円で効果あり。まず試すならこれ

POINT  この記事では、各スタンドタイプの温度データを検証結果に基づいて紹介します。ただし「万能な冷却装置」ではないことも正直にお伝えしますので、ご自身の環境に合った選び方の参考にしてください。

なお、ここでいう「温度が下がる」効果は、PCの機種や負荷の重さ、設置環境(机か布団か)によって大きく変わります。効果が出やすい場面と出にくい場面がありますので、この記事では両方をしっかり解説していきます。

そもそもノートPCはなぜ熱くなるのか?

パソコンが熱くなるのは、中にあるCPU(頭脳にあたる部品)やGPU(映像処理の部品)が電気を使って動くとき、必ず「熱」が発生するからです。スマホでも長時間ゲームをすると熱くなりますよね。ノートPCでも同じことが、もっと大きなスケールで起きています。

熱の逃がし方は3種類ある

物理学では、熱が移動する方法は3つあります。難しく聞こえますが、日常生活に例えるとシンプルです。

熱伝導(でんどう):フライパンの取っ手がだんだん熱くなる現象。ノートPCでは、CPUの熱がヒートパイプ(銅の管)を通って放熱フィンに伝わります。アルミニウムの熱伝導率はプラスチックの約500〜2,000倍もあり、アルミ製スタンドに放熱効果がある科学的な根拠になっています。

対流(たいりゅう):ドライヤーの温風で髪が乾くように、空気の流れで熱を運び出す現象です。ノートPCのファンは、この「対流」を強制的に起こして熱を外に出しています。スタンドで底面を浮かせると、この空気の流れが良くなります。

放射(ほうしゃ):焚き火に手をかざすと暖かいのが放射です。ノートPCの温度帯(〜100℃)ではそこまで大きくありませんが、ゼロではありません。

POINT  スタンドが効くメカニズムは主に2つ。(1)底面に空間ができて空気の流れが良くなる(対流の改善)、(2)アルミなど熱を伝えやすい素材で底面の熱を逃がす(熱伝導の補助)。特に(1)の効果が大きいです。

排気方式でスタンドの効果が変わる

ノートPCは機種によって「どこから空気を吸って、どこから温風を出すか」が違います。この設計の違いが、スタンドの効果を大きく左右します。

底面吸気+背面排気:ゲーミングノートに多い設計。底面から空気を吸い、ヒンジ裏から排熱します。スタンドで底面を浮かせる恩恵が最も大きいタイプです。

底面吸気+側面排気:一般的なノートPCに多い設計。左右どちらかから排熱します。こちらもスタンドの効果が出やすいです。

ファンレス(MacBook Airなど):ファンがなく、アルミ筐体全体で放熱する設計。スタンドによるエアフロー改善の恩恵が特に大きいタイプです。

注意  Dell公式サポートでは「布の上、ベッド、ソファのクッション、膝の上でのPC使用は気流を制限・完全遮断し、過熱や損傷の原因になる」と明記しています。底面の吸気口を塞がないことが最重要です。

「サーマルスロットリング」を知っておこう

ここで、「温度が高いと何が困るのか?」を理解するために重要な仕組みを紹介します。

サーマルスロットリングとは、CPUやGPUの温度が安全上限(多くの場合95〜100℃)に達したとき、プロセッサが自動的に処理速度を落とす保護機能のことです。

たとえば、4.0GHzで全力で動いていたCPUが、熱くなりすぎて2.5GHzまで速度を落とすイメージです。結果として、パソコンの動作が遅くなったり、ファンが爆音になったりします。

POINT  つまり、温度を下げることは「パソコンを壊さないため」だけでなく、「本来の性能を引き出すため」でもあります。せっかく高性能なCPUを搭載したPCでも、熱で速度が落ちていたら宝の持ち腐れです。

温度の目安を知ろう

使用状態 正常範囲 やや注意 危険ゾーン
何もしていないとき 35〜50℃ 60℃超 70℃超
ネットや文書作成 50〜65℃ 75℃超 85℃超
動画編集・ゲーム 70〜85℃ 90℃超(持続) 95〜100℃超

効果の「3つの見方」を整理しよう

「スタンドの放熱効果」と一口に言っても、実は見る角度が3つあります。記事の検証データを正しく読むために、ここを押さえておきましょう。

内部温度(CPU/GPU温度):PCの中の温度。温度が上がりすぎるとサーマルスロットリング(速度低下)が起きるため、体感の「遅い」「ファンがうるさい」に直結します。

表面温度(底面・キーボード面):手で触れる部分の温度。「熱くて膝置きが辛い」「キーボードが熱い」に直結します。

性能(処理速度):冷えた結果、同じ温度でもより速く動ける場合があります。「温度は同じだけど性能が上がった」というパターンも起こり得ます。

自分のPCの温度を測ってみよう

スタンドの効果を実感するには、まず自分のPCが今何℃なのかを知ることが大切です。無料で使える温度測定ソフトを紹介します。

Windows向け

ソフト名 特徴 価格 おすすめ度
Core Temp CPUコアごとの温度に特化。軽量で初心者向け 無料 ★★★★★
HWMonitor CPU/GPU/HDD温度を一覧表示。定番 無料 ★★★★☆
NZXT CAM ゲーム中のオーバーレイ表示対応。見た目が美しい 無料 ★★★★★

Mac向け

ソフト名 特徴 価格
Macs Fan Control メニューバーで温度表示。Apple Silicon対応。ファン手動制御も可能 無料
TG Pro 温度センサー数が最多。コアごとの温度表示 有料

正しい温度の測り方

温度を測るときは、以下のポイントを押さえると正確な比較ができます。

まず、何もしない状態(アイドル)で5分間、温度が安定するまで待ちます。次に、負荷をかけるソフト(例:Cinebench R23やFF15ベンチマーク)を最低15分間実行して最高温度を記録します。短時間では筐体の熱容量に吸収されて温度差が出にくいので、15分以上が目安です。

スタンドあり・なしの比較をする場合は、必ず「同じ室温」「同じPC」「同じ負荷」で測りましょう。条件が揃っていないと、せっかくの測定が無意味になってしまいます。

POINT  室温はPC温度に直結します。Puget Systemsの検証では、室温が1℃上がるとCPU温度も約1℃上がるという、ほぼ1対1の関係が確認されています。「昨日は涼しかったけど今日は暑い」だけでも結果が変わるので、同日・同条件での比較がベストです。

タイプ別検証:4種類のスタンドで温度はどう変わるか?

ここからが本題です。4タイプのスタンドについて、実測データに基づいた温度変化を解説していきます。

タイプ1:アルミ製傾斜スタンド(定番タイプ)

効果の目安:CPU温度 約3〜8℃低下

最も一般的なタイプです。アルミ合金製で、ノートPCに角度をつけて底面に空間を作ります。BoYata、MOFT、SODIなどが有名ブランドです。

実測データ

Tam’s Monokotoによる検証(Lenovo Legion 760 / FF15ベンチマーク)では、底面をドアストッパーで数cm浮かせるだけで次の結果が出ています。

測定項目 スタンドなし 底面を浮かせた状態 温度差
CPU温度 85.1℃ 80.3℃ -4.8℃
GPU温度 72.2℃ 68.4℃ -3.8℃
GPUホットスポット 79.6℃ 75.8℃ -3.8℃

これは「アルミの素材効果なし」で、単純に浮かせただけの結果です。アルミ素材の熱伝導効果を加味すると、5〜8℃程度の改善が見込まれます。

海外の検証(TechteamGB / ASUS Zephyrus M16)でも、メタルスタンド使用時にCS:GOで+25FPS(約6%向上)の結果が出ています。重要なのは、短時間の負荷(Cinebench R23など)ではほとんど差が出ず、10分以上の持続的な負荷で差が顕著になるという点です。

日本市場の価格帯

貼り付け型(MOFTなど)が約2,700〜4,000円、折りたたみ据え置き型(BoYataなど)が約2,000〜5,500円、高級据え置き型が約5,000〜8,500円です。BoYata N-19(約5,299円)がAmazon評価★4.6(15,000件超)で定番の人気商品です。

タイプ2:冷却ファン付きクーリングパッド

効果の目安:CPU温度 約5〜12℃低下(ただし条件による)

底面にファンを内蔵し、強制的に風を当てて冷やすタイプです。冷却効果は4タイプ中で最大ですが、騒音が増えるというトレードオフがあります。

実測データ:効果が大きかったケース

海外の信頼性が高い検証の一つ、Notebookcheckのテスト(MSI GP65 / Havit HV-F2056 / Witcher 3を1時間プレイ)では以下の結果が出ています。

測定項目 パッドなし パッドあり 温度差
CPU温度 92℃ 80℃ -12℃
GPU温度 76℃ 70℃ -6℃
表面ホットスポット 44℃ 40℃ -4℃

Laptop Magの大規模テスト(3台のPC × 12台の冷却パッド)では、全体平均で約7℃の内部温度低下が確認されています。

実測データ:効果が小さかったケース

一方で、効果が出にくいケースも確認されています。

PC Watchの複数機種比較検証では、3DMarkのような高負荷ループでは「CPUクーラーの冷却性能が限界に近い状況では、多少風を当てても改善は難しい」という結果が示されています。動画再生のような低〜中負荷では温度が大きく下がったのに対し、高負荷ではほとんど変化しなかったのです。

さらに、内蔵GPUモデル(外付けGPUがない薄型PC)では高負荷時の温度がほとんど変化せず、データ掲載を省いたとも明記されています。

重要  冷却パッドの効果は「すでにPCが限界まで熱くなっている場合」には出にくいです。逆に、動画視聴やビデオ会議のような「冷却に余裕がある負荷」で効果が出やすい傾向があります。重いゲームで困っている方は過度な期待は禁物です。

騒音について:メーカー公称値と実測の乖離

冷却パッドを選ぶ際に注意が必要なのが騒音です。メーカーのカタログでは「約20〜26dB」と書かれていることが多いのですが、TechRadarの独立テストでは45〜60dB以上を計測したケースもあります。20dBは「木の葉がそよぐ音」レベルですが、60dBだと「普通の会話」よりうるさいレベルです。購入前にレビューでの騒音報告を確認することをおすすめします。

消費電力と価格帯

冷却パッドの消費電力は一般的に約1.25〜2.1W(USB給電)で、バッテリー駆動時でも大きな影響はありません(4時間のバッテリー寿命に対し約15〜20分の短縮程度)。日本市場では、エントリーモデルが約1,800〜2,500円、ミドルモデルが約2,500〜5,000円、ハイエンドが約5,000〜16,000円です。

タイプ3:縦置きスタンド(クラムシェルモード用)

放熱効果:なし。むしろ悪化する可能性あり

外部モニターに接続して、ノートPCの蓋を閉じて使う「クラムシェルモード」用のスタンドです。デスクの省スペース化に便利ですが、放熱の観点では要注意です。

なぜクラムシェルモードは放熱に不利なのか

MacBookを含む多くのノートPCは、キーボード面からも受動的に放熱しています。蓋を閉じると、この放熱経路が遮断されます。

note.comでの検証(MacBook Pro 16インチ / Intel Core i9)では、GarageBandとZoom会議を同時に使った場合、クラムシェルモードでは通常の開いた状態と比較してファン回転数が3,000rpm超まで上昇し、約10℃の温度上昇が確認されています。

さらに深刻なのがファンレスのMacBook Airです。Max Techの検証(M3 MacBook Air)では、クラムシェルモードでGPU性能が最大値の52%まで低下したと報告されています。ファンがないため急激にスロットリングが発生するのです。

POINT  クラムシェルモードでの放熱問題は「縦置きスタンド」の問題ではなく、「蓋を閉じること自体」の問題です。縦置きスタンドに罪はありませんが、放熱効果を期待して買うものではありません。省スペースが目的なら問題なしです。

裏技として「オープンクラムシェルモード」(蓋を少し開けた状態で外部モニターを使用)があり、通常のクラムシェルと比較してファンの立ち上がりが穏やかになるという検証結果もあります。

タイプ4:100均・簡易スタンド

効果の目安:CPU温度 約2〜5℃低下(推定)

「110円で効果があるの?」と思いますよね。結論から言えば、あります。なぜなら、冷却効果の大部分は「底面を浮かせること」自体から来ているからです。

100均で買えるPC用スタンド

ダイソーでは「ノートPC用放熱スタンド」(半球型、110円)が定番商品です。ゴム製の半球を2個セットで底面に置くだけで、高さ約2.4cmの隙間を作れます。セリアやキャンドゥにも同様の「放熱スタンド」(110円)があります。ダイソーには折りたたみ式のPC・タブレットスタンド(550円、10段階角度調整)もあります。

なぜ110円でも効果があるのか

前述のTam’s Monokotoの検証が、この疑問に明確に答えてくれています。冷却ファン付きパッドの効果と、単純に底面を浮かせただけの効果を比較したところ、ファンによる追加効果はわずか1〜2℃程度でした。つまり、冷却効果の大部分は「底面の持ち上げ」自体に由来していたのです。

100均スタンドで約2cmの隙間を作れば、自然対流が改善され、2〜5℃程度の温度低下が科学的に見込まれます。また、ペットボトルのキャップを底面の左右に置くだけでも、数mm〜1cmの隙間ができて効果があります(コスト0円)。

POINT  「まずは試してみたい」なら100均スタンドが最適解です。110円で2〜5℃の改善が見込めるなら、コスパは圧倒的。それで満足できなければ、より本格的なスタンドにステップアップすればOKです。

スタンドが「効く場面」と「効かない場面」

ここまでのデータを踏まえて、効果が出やすい条件と出にくい条件を整理します。これを知っておくと、自分の環境で効果が出るか出ないかの判断がしやすくなります。

結果の出方には3つのパターンがある

パターンA:温度が下がる(そのまま冷える)

もっとも分かりやすい効果です。動画再生やビデオ会議のような軽〜中負荷で、底面の吸気が改善されて内部温度が下がるケースです。PC Watchの検証でも、動画再生時には冷却パッドで大きな温度低下が確認されています。

パターンB:温度は変わらないが、性能が上がる

意外と見落としがちなパターンです。温度上限付近ではサーマルスロットリングが働いて性能を抑えています。冷却で余裕ができると、「温度は同程度だけど、CPUがより高い速度で動けるようになる」ことが起こります。温度だけ見ると「効果なし」に見えますが、実は性能は向上しているのです。

パターンC:ほとんど変化しない

高負荷で内部冷却が限界に達している場合や、底面吸気が支配的でないPC設計の場合に起きます。PC Watchの検証でも、3DMarkのような高負荷ではCPU温度がほとんど下がらなかった結果が示されています。

効果が出やすい条件

机に直置きで底面が塞がれている環境。底面吸気口が大きいPC。軽〜中負荷(動画視聴、ビデオ会議、文書作成など)。夏場やエアコンなしの暑い部屋。ファンレスPC(MacBook Airなど)。

効果が出にくい条件

もともと通気が確保されている環境(メッシュ天板のデスクなど)。底面吸気口が小さい・ない機種。ゲームや動画エンコードのような高負荷で内部冷却が限界に近い状態。冷却パッドのファン位置とPCの吸気口位置が合っていない場合。

室温と季節:日本の夏はスタンドの出番

意外と知られていませんが、室温はPC温度に驚くほど直接的に影響します。

Puget Systemsが密閉室内で室温を23〜45℃まで変化させた検証では、「室温1℃上昇=CPU温度約1℃上昇」というほぼ1対1の関係が確認されています。

日本の季節別シミュレーション

季節 典型的な室温 冬比のCPU温度変化 影響
冬(暖房あり) 15〜20℃ 基準 冷却に最も余裕あり
春・秋 20〜25℃ +0〜5℃ 通常問題なし
夏(エアコンあり) 25〜28℃ +5〜8℃ 軽い影響
夏(エアコンなし) 30〜35℃ +10〜15℃ スロットリングリスク大

POINT  具体例:冬の暖房付き部屋(20℃)で高負荷時にCPU温度が75℃の場合、夏のエアコンなしの部屋(35℃)では同じ作業で90℃に達します。この15℃の差がスロットリング発生の分かれ目になることがあり、スタンドの3〜8℃の改善がまさに「効く」ポイントになります。

あなたに合ったスタンドの選び方

目的別おすすめ

「姿勢改善がメイン、冷却はおまけ」→ アルミ傾斜スタンドで十分です。安定性と角度調整の自由度を重視しましょう。BoYata N-19(約5,300円)が定番です。MOFTの貼り付け型(約2,700円〜)は持ち運びに便利です。

「暑い部屋でビデオ会議や動画視聴が多い」→ 冷却ファン付きパッドが効果的です。ただし高負荷では限界があることを理解した上で、まずはエントリーモデル(KEYNICE約2,085円、LiANGSTAR約2,380円)で試してみましょう。

「デスクを広く使いたい(外部モニターあり)」→ 縦置きスタンドは省スペースに最適ですが、放熱効果はありません。重い処理をする場合は蓋を少し開ける「オープンクラムシェル」を検討してください。

「まずは安く試したい」→ 100均スタンド(110円)かペットボトルキャップ(0円)で始めましょう。効果の大部分は「底面を浮かせること」自体から来るので、これで十分な場合も多いです。

購入前にチェックすること

まず、自分のPCの吸気口と排気口の位置を確認しましょう。底面を見て、スリット状の穴が開いている場所が吸気口です。ここを塞がないことが最も重要です。側面や背面のスリットは排気口のことが多いです。

冷却パッドを買う場合は、パッドのファン位置とPCの吸気口位置が合っているかを確認してください。ファンがPCの吸気口の真下に来ないと、効果が半減します。

スタンド以外の冷却対策も忘れずに

スタンドだけに頼るのではなく、以下の基本対策も組み合わせるとさらに効果的です。

ホコリ詰まりの掃除:吸排気口にホコリが溜まると冷却効率が大幅に低下します。圧縮空気(エアダスター)で定期的に吹き飛ばしましょう。掃除機は静電気リスクがあるためメーカーは推奨していません。

電源プランの見直し:Windowsの電源設定で「バランス」モードにすると、不要な高負荷を抑えられます。

室温管理:前述の通り、室温は温度に直結します。夏場はエアコンとの併用が最も確実な対策です。

まとめ

ノートPCスタンドの放熱効果について、温度データを元に徹底検証しました。最後にポイントを整理します。

スタンドの放熱効果は「ある」。ただし万能ではない。最もコスパが良いのは「底面を浮かせる」行為そのものです。冷却パッドのファンによる追加効果は、実は底面の持ち上げほどではありません。100均スタンド(110円)でも科学的に有効です。2cmの隙間で自然対流が改善され、2〜5℃の温度低下が見込めます。

冷却ファン付きパッドは、軽〜中負荷で効果が出やすいですが、重い3Dゲームのような高負荷では温度が下がらないケースもあります。縦置きスタンドは放熱目的では買わないでください。クラムシェルモード自体が放熱の妨げになります。夏場こそスタンドの出番です。室温+15℃がCPUに加算されるため、スタンドの3〜8℃の改善がスロットリング回避の決め手になります。

自分のPCの吸気口位置を確認し、それに合ったスタンドを選ぶことが、効果を最大化するコツです。まずは100均スタンドで試してみて、もっと冷やしたくなったらステップアップする——そんな段階的なアプローチがおすすめです。

Check Also

NASの初期設定とRAID構成失敗しない選び方【2026年最新版】完全ガイド

  この記事のまとめ …