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2.5GbE対応LANアダプターは本当に必要?速度検証レポート【2026年版】

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2.5GbE対応LANアダプターは本当に必要?速度検証レポート【2026年版】

インターネットの速度が気になる方や、自宅のネットワーク環境をもっと快適にしたいと考えている方の中で、「2.5GbE(ギガビットイーサネット)」という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか?

「今まで使っていた1GbEでは遅いの?」「2.5GbEにするとどれくらい速くなるの?」「自分には本当に必要なの?」——こうした疑問を持っている方は多いと思います。

結論から言うと、2.5GbE対応LANアダプターが必要かどうかは「家の中で大容量データをよく動かすかどうか」で決まります。 NAS(ネットワーク接続ストレージ)を活用して大きなファイルをやり取りする方や、2Gbps以上の高速インターネット回線を契約している方にとっては、体感速度が大きく変わる投資になります。一方で、普段のWebブラウジングや動画視聴がメインの方には、正直なところ恩恵は限定的です。

なお、「2.5GbEにすればPing(遅延)が下がるのでは?」と期待する方もいらっしゃいますが、帯域(通れるデータ量)が増えることと、遅延(最初のデータが届くまでの時間)は別の指標です。2.5GbEは「コピー待ち時間を短くする」技術であって、「Pingを劇的に下げる魔法」ではありません。

この記事では、2.5GbEの基礎知識から公開ベンチマークに基づく速度検証結果、おすすめ製品、そして「あなたに必要かどうか」の判断基準まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説していきます。

📝 本記事の検証データについて この記事の速度データは、INTERNET Watch、アイ・オー・データ機器、エレコム、バッファロー、ServeTheHome等の公開ベンチマークを統合・整理したものです。「どの条件で、誰が測った数値か」を明記しています。


この記事のまとめ

  • 2.5GbEは従来の1GbE(1ギガビット)の約2.5倍の速度を実現するLAN規格で、今自宅に敷いてあるCat5e(カテゴリ5e)以上のLANケーブルがそのまま使えます
  • 第三者計測でiPerf3実効が**約0.94Gbps(1GbE)→約2.34Gbps(2.5GbE)**に伸びることが確認されています
  • NASへのファイル転送では、2.5GbE環境で読み込み約201〜294MB/s、書き込み約143〜266MB/sが報告されており(構成による)、1GbEの”約110MB/sの天井”を大きく超えられます
  • USBタイプのアダプターは約2,000〜4,000円で購入でき、手軽に導入可能です
  • ただし3つの落とし穴に注意:①経路のどこかが1GbEだと全体が1GbE相当になる ②USB 2.0に挿すと速度が大幅に低下する ③OSとドライバーの相性で不安定になる場合がある

そもそも2.5GbEとは?初心者向けにやさしく解説

まず用語をそろえよう

2.5GbEの話に入る前に、混乱しがちな3つの用語を整理しておきましょう。この3つの違いを押さえておくと、この記事だけでなくネットワーク全般の理解がグッと深まります。

帯域幅(Bandwidth) = 理論上の最大データ量。「道路の車線数」に例えると分かりやすいです。1GbEは1車線、2.5GbEは2.5車線のイメージです。

スループット(Throughput) = 実際に流れたデータ量。道路の車線数が多くても、信号や渋滞があれば実際の交通量は理論値より少なくなります。

レイテンシ(Latency / 遅延) = 最初のデータが届くまでの時間。これは「車線数」とは関係なく、「目的地までの距離」や「信号の数」で決まります。帯域が太くても遅延は別要因で決まるのです。

この区別が重要な理由は、「2.5GbEにしたらPingが下がるはず」という誤解を防ぐためです。2.5GbEで改善するのは主に帯域幅(=大きなファイルを速くコピーできる)であって、遅延そのものではありません。

有線LANの速度規格をおさらいしよう

GbE(ギガビット・イーサネット)は有線LANの速度規格で、1GbE=1Gbps、2.5GbE=2.5Gbps、10GbE=10Gbpsのように表します。2.5GbEと5GbEは、2016年にIEEE(アイ・トリプル・イー:電気電子工学の国際的な標準化機関)が策定したIEEE 802.3bzという規格で標準化されました。

規格名 最大速度 実際に出る速度の目安 必要なLANケーブル
1GbE(ギガビットイーサネット) 1Gbps 約100〜118MB/s Cat5e以上
2.5GbE 2.5Gbps 約240〜280MB/s Cat5e以上
5GbE 5Gbps 約500〜580MB/s Cat6以上
10GbE 10Gbps 約1,000MB/s以上 Cat6A以上

ここで「Gbps」と「MB/s」という2つの単位が出てきますが、簡単に言うと 1Gbps ≒ 約125MB/s です(1バイト=8ビットのため)。Gbpsは回線やネットワークの速度を表すときに、MB/sはファイルの転送速度を表すときによく使われます。

現在、ほとんどの家庭で使われているのが**1GbE(1ギガビットイーサネット)**です。1999年に策定された規格で、20年以上も家庭用ネットワークの主流として活躍してきました。

2.5GbEが注目される3つの理由

理由①:今あるLANケーブルがそのまま使える

2.5GbEの最大の魅力は、自宅に既に敷設されているCat5e(カテゴリ5e)以上のLANケーブルをそのまま使えることです。

技術的には、10GbEの伝送方式を流用しながらクロック(動作周波数)を下げることで、Cat5eケーブルの帯域幅である100MHzに収めることに成功しました。つまり、壁の中を通っているLANケーブルの張り替え工事が不要なのです。

5GbE以上になるとCat6以上、10GbEにはCat6A以上のケーブルが必要になるため、既存の住宅では配線工事が大きなハードルになりますが、2.5GbEならその心配がありません。実際、15年以上前に敷設したCat5eの配線でも問題なく2.5Gbpsでリンクできたという報告が多数あります。

理由②:Wi-Fi 6時代のボトルネック解消

Wi-Fi 6(802.11ax)対応ルーターでは、近距離で1〜1.4Gbps程度の実測速度が出るようになっています。ところが、ルーターと各部屋のアクセスポイントをつなぐ有線部分(バックホール)が1GbE止まりだと、せっかくの高速Wi-Fiも1Gbps以上の速度を発揮できません。

ルーターのWANポート(インターネット回線を接続するポート)やLANポートを2.5GbEにすることで、Wi-Fi 6の性能を最大限に活かせるようになります。

理由③:圧倒的なコストパフォーマンス

10GbE対応機器はまだ高価で、スイッチングハブだけでも数万円、さらにCat6Aケーブルへの張り替えコストも加わります。一方、2.5GbEならUSBアダプターが約2,000〜4,000円、PCIeカードが約3,000円、5ポートのスイッチングハブが約7,000〜10,000円で手に入ります。ケーブルの買い替えも不要なので、手軽に約2.5倍の高速化が実現できるのです。


【最重要】2.5GbEの効果を得るための3つの前提条件

製品紹介や検証結果の前に、最も大事なことをお伝えします。2.5GbEアダプターを買っただけでは速くならないケースがあります。以下の3つの条件を確認してください。

条件①:経路のすべてが2.5GbE対応であること

これが「買ったのに速くならない」の最大の原因です。

PC(2.5GbE)→ ルーター/スイッチ(1GbE)→ NAS(2.5GbE)

この場合、途中のルーター/スイッチが1GbEなので、全体の速度は1GbE相当になります。データの「道」は、最も狭い部分の幅で決まります。PC⇄ルーター/スイッチ⇄NASの”道”が2.5GbEでそろって初めて効果が出るのです。

メーカーも「2.5Gbpsで使うには経路上の機器が2.5GbE対応である必要がある」と明記しています。

条件②:USB 3.0以上のポートに接続すること

USB接続の2.5GbEアダプターを使う場合、必ずUSB 3.0(USB 3.2 Gen1)以上のポートに接続してください。

第三者測定(INTERNET Watch)では、同じ2.5GbEアダプターでも接続先のUSBポートによって以下の差が出ています。

接続ポート 実測速度
USB 3.x 約2,270〜2,340Mbps
USB 2.0 約361Mbps

USB 2.0に挿すと、本来の速度の約15%しか出ません。「2.5GbEアダプターを買ったのに遅い」という典型的な原因がこれです。USBポートの見分け方は、端子の内部が青色ならUSB 3.0です(ただし、すべてのUSB 3.0ポートが青いわけではないため、PCの仕様書も確認してください)。

また、USBハブ経由での接続も性能が悪化する可能性が指摘されていますので、できるだけPC本体のUSBポートに直接差し込みましょう。

条件③:ドライバーを最新に保つこと

特にRealtek(リアルテック)系チップを搭載したUSBアダプターでは、ドライバーの世代が性能と安定性に直結します。

ServeTheHomeのレビューでは、古いドライバーでエラーや切断が発生し、ドライバーを更新したら安定して約2.3Gbpsが出るようになった例が報告されています。

Windows 11やmacOS最新版では多くの製品がOS標準ドライバーで動作しますが、それでもメーカー公式サイトから最新ドライバーをダウンロードして適用することをおすすめします。特にmacOSは対応バージョンが製品ごとに大きく異なるため(macOS 11非対応を明記する製品もあれば、macOS 15まで対応する製品もある)、購入前に必ず確認してください。


速度検証レポート:1GbE vs 2.5GbEで実際どれくらい変わるのか

実効スループット:「回線だけ」の上限を測る

まずは、NASやファイルの影響を除外した「ネットワーク回線そのものの最大速度」を見てみましょう。ネットワークの性能測定ツール「iPerf3」を使った第三者テストの結果です。

iPerf3実効スループット比較

接続方式 実測速度 出典
1GbE(PCIe NIC) 約942Mbps INTERNET Watch
2.5GbE(USB 3.x) 約2,340Mbps INTERNET Watch
2.5GbE(USB 2.0接続) 約361Mbps INTERNET Watch
10GbE(PCIe NIC) 約7,350Mbps INTERNET Watch

※INTERNET Watch 清水理史氏の検証。PC: Intel Core i7-7700 / 16GB / NVMe 512GB、相手: Synology DS1517+(10GbE NIC)、スイッチ: NETGEAR XS505M、iPerf3 -t10 -i1 -P10(並列10)

2.5GbEが理論値の約94%にあたる2,340Mbpsを記録しており、「理論値2.5倍に近い」伸び方をしていることがわかります。

この結果は、メーカー公開のテストとも整合しています。アイ・オー・データ機器のETQG-US3では、Cat5e 100m直結のiPerf3テスト(5回平均)で2,372Mbpsが報告されています(Core i9-7920X / 16GB / Win10 Pro、PC同士の直結測定)。

NASファイル転送テスト:ここが「いちばん効く」ポイント

家庭ユーザーにとって2.5GbEの恩恵を最も感じるのが、NAS(ネットワーク接続型のデータ保存装置)へのファイル転送です。ただし、NASの転送速度はNAS本体のHDD/SSD・RAID構成・CPU性能にも大きく左右されます。2.5GbEにしても常に2.5倍になるわけではなく、「1GbEの約110MB/s前後の天井を超える余地が出る」のが本質です。

ケース1:I-O DATA HDL2-LE/E(2.5GbE対応NAS)

I-O DATA公式のCrystalDiskMark測定結果(1GiB、SEQ1M Q8T1、4回平均):

RAID構成 読み込み 書き込み
RAID 0(速度重視) 294.2MB/s 266.2MB/s
RAIDeX(安全寄り) 201.6MB/s 142.9MB/s

※PC: Core i3-12100TE / Win10 Home 22H2 / NIC: ETQG-US3、スイッチ: ETQG-ESH08

ケース2:QNAP TS-253D(2.5GbE対応NAS)

AKIBA PC Hotline!の検証では、10GBのファイル転送にかかった時間が以下のように報告されています。

接続方式 転送時間 転送速度
1GbE 約90秒 約118MB/s
2.5GbE 約46秒 約254MB/s

10GBのファイル転送が90秒から46秒に、ほぼ半分の時間で完了しています。

ケース3:ELECOM検証(SSD搭載NAS)

ELECOM公式ブログの検証では、SSD搭載NASの場合にダウンロード速度が1GbEの約112MiB/sから2.5GbEで**約270MiB/s(2.41倍)**にまで向上。HDD搭載NASでもダウンロード約216MiB/s(1.94倍)という結果が出ています。

ここで重要なのは、HDD搭載NASの場合はHDD自体の読み書き速度が次のボトルネックになる点です。HDD単体の転送速度は約150〜200MB/s程度なので、2.5GbEの理論上の最大速度(約312.5MB/s)をフルに活かすにはSSD搭載NASが理想的です。

まとめると:

構成 読み込み速度の目安 1GbEとの差
1GbE + HDD NAS 約100〜118MB/s
2.5GbE + HDD NAS 約160〜216MB/s 約1.4〜1.9倍
2.5GbE + SSD NAS / RAID 0 約254〜294MB/s 約2.2〜2.5倍

Wi-Fi 6/6Eと有線2.5GbE、どちらが速い?

「無線(Wi-Fi)が速くなっているなら、わざわざ有線にこだわる必要はないのでは?」という疑問を持つ方もいるでしょう。実測データで比較してみましょう。

Wi-Fi 6(802.11ax)の実測速度

  • 近距離・理想条件(160MHz幅):約1,000〜1,400Mbps
  • 壁1枚を隔てた場合:数百Mbps以下に大幅低下
  • 一般的な家庭環境:300〜800Mbps程度

Wi-Fi 6E(6GHz帯対応)の実測速度

  • 近距離(約1m):約800〜1,500Mbps
  • 6GHz帯は障害物に弱く、壁を隔てると大幅に減衰

有線2.5GbEの実測速度

  • 安定して約2,000〜2,350Mbps(2.0〜2.35Gbps)

つまり、有線2.5GbEは最新のWi-Fi 6Eよりも安定して高速です。Wi-Fiは距離や障害物(壁、家具、電子レンジなど)の影響を大きく受けるため、速度が不安定になりがちですが、有線接続なら常に一定の高速通信が可能です。

もちろん、家中どこでもケーブルを引き回すのは現実的ではありませんので、「デスクトップPCやNASなど固定機器は有線2.5GbE、スマホやタブレットはWi-Fi」という使い分けが最も合理的です。

レイテンシ(遅延)について:2.5GbEでPingは下がる?

ここは誤解が多いポイントなので、しっかり説明しておきます。

結論:何も混んでいない状態では、1GbE→2.5GbEに変えてもPingはほぼ変わりません。

遅延は距離・キューイング(待ち行列)・デバイスの処理速度・設定(例:Windowsの割り込みモデレーション)の影響が大きく、帯域幅とは別の要因で決まります。

ただし、例外があります。家族が同時に大容量ダウンロードやNASバックアップを走らせて、1GbEが”詰まり気味”になっている場合、待ち行列(キュー)で体感の遅延が増えることがあります。このケースでは帯域を2.5GbEに増やすことで”混雑時の体感”が改善されることはあります。

自宅のネットワークが「混雑しているかどうか」を確認する簡単な方法があります。

  1. 何もしていないときにコマンドプロンプトで ping ルーターのIPアドレス を実行(例:ping 192.168.1.1
  2. 大容量ファイルのコピー中に同じコマンドを実行
  3. コピー中だけPingが大幅に増えていれば、帯域の混雑が影響している可能性があります

CPU負荷:USB接続だと重い?

「USB経由だとCPU負荷が高くなるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。

ServeTheHomeのレビューでは、2.5GbE USBアダプター利用時のCPU負荷も監視していますが、USBだからといって特に上がりやすい傾向は見られなかったと報告されています。ただし、これはCPUや環境によって異なるため、古いPCでは影響が出る可能性もあります。


ユースケース別:体感の差はどれくらい?

用途ごとに、1GbEから2.5GbEに変えた場合の体感差と推奨度を整理します。

利用シーン 体感の変化 2.5GbE推奨度 理由
NASへ写真/動画を頻繁にバックアップ 大きく改善 ★★★★★ 1GbEの天井(約100MB/s級)を超えられる
NAS上の動画素材をPCで編集 大きく改善 ★★★★★ 読み込み200MB/s級が見える構成もある
2Gbps以上の光回線をPC1台で活かしたい 改善あり ★★★★ 1GbEがボトルネックになり得る
家族同時にクラウド同期やバックアップ やや改善 ★★★ 混雑しにくくなり”待ち”が減る可能性
ゲームのダウンロード やや改善 ★★★ 数十〜100GB超のアップデートが速くなる
動画視聴(4K/8K) ほぼ変わらない ★★ Netflix 4K推奨帯域は約25Mbps。1GbEで十分
Web閲覧・SNS・ビデオ会議 ほぼ変わらない ★★ 1GbEで帯域不足になりにくい
オンラインゲームのPing改善 ほぼ変わらない Pingは帯域ではなく別要因で決まる

大容量ファイルの転送時間の比較(目安):

データサイズ 1GbE(110MB/s) 2.5GbE(200MB/s) 短縮時間
10GB 約1.5分 約50秒 約40秒短縮
50GB 約7.5分 約4分 約3.5分短縮
100GB 約15分 約8分 約7分短縮

※速度は環境依存。110MB/sや200MB/s級は公開測定値の範囲に基づく目安です。

週に1回100GBのバックアップをする方なら、1回あたり約7分の短縮、月4回で約28分の短縮になります。「待ち時間を買う投資」と考えると、アダプター代(約2,000〜4,000円)は十分元が取れる計算です。


日本の光回線事情:そもそもインターネット側は何Mbps出ている?

2.5GbEの必要性を考えるうえで重要なのが、自宅のインターネット回線の実測速度です。

1Gbps回線の実態

日本で最も普及しているのは、フレッツ光ネクストなどの最大1Gbpsの光回線です。しかし、「最大1Gbps」はあくまで理論値であり、実際に出る速度は大きく異なります。

みんなのネット回線速度(みんそく)のデータによると、フレッツ光ネクスト(1Gbps)の平均実測速度は以下の通りです。

条件 平均ダウンロード速度
全体平均 約265〜377Mbps
戸建て・好条件 400〜700Mbps
マンション 200〜350Mbps
夜間の混雑時間帯(20〜23時) 150〜300Mbps
VDSL方式マンション 50〜100Mbps

つまり、1Gbps契約でも実測は200〜500Mbps程度が一般的です。この速度帯では、宅内LANを2.5GbEにしてもインターネットの速度は変わりません。あくまでインターネット回線側がボトルネックになっているためです。

ただし、NASなどの宅内ファイル転送はインターネット回線速度とは無関係です。1Gbps回線でも、宅内のPC⇄NAS間を2.5GbE化すればファイル転送は確実に速くなります。

高速回線(2Gbps以上)の登場と普及

近年は2Gbps以上の高速回線も急速に普及しています。

回線サービス 最大速度 実測平均(参考) 月額料金(目安)
NURO光 2G 下り2Gbps 約500〜800Mbps 5,200円(3年契約)
NURO光 10G 上下10Gbps 約2.5Gbps 5,700〜6,050円
フレッツ光クロス 最大10Gbps 約1.5〜3Gbps 6,000〜7,000円
auひかり 10G/5G 最大10/5Gbps 約2.5〜3Gbps 約6,000〜7,000円

2025年3月時点でFTTH(光ファイバー回線)全体約4,105万件のうち、10Gbps契約は約111.7万件(全体の約2.7%)です。MM総研の予測では2028年には400万件超に成長する見込みで、高速回線の普及は加速しています。

これらの高速回線を契約している方は、1GbEのLANポートが明確なボトルネックになります。2.5GbEアダプターを導入するだけで、回線速度をより活かせるようになります


LANケーブルは買い替えが必要?Cat5eでOKという安心材料

自宅のLANケーブルのカテゴリ(種類)を確認してみましょう。ケーブルの外装(被覆)に「CAT5e」「CAT6」などと印字されているはずです。

ケーブル規格 帯域幅 2.5GbE対応 10GbE対応
Cat5e 100MHz ✅ 100mまでOK ❌ 非対応
Cat6 250MHz ✅ 100mまでOK △ 55mまで(条件付き)
Cat6A 500MHz ✅ 100mまでOK ✅ 100mまでOK

2.5GbEはCat5eケーブルで最大100メートルまで正式に対応しています。2000年代半ば以降に建てられた住宅の宅内LAN配線はCat5eが主流ですので、ほとんどの家庭でケーブルの買い替えは不要です。

ちなみに、ServeTheHomeのテストでは91.44m(300フィート)のCat5eでも2.5GbEが安定動作したと報告されています。ただし、長いケーブルでは消費電力がやや増える傾向があり(短いCat6で約1.2W → 長いCat5eで約1.8Wの測定例あり)、PHY(物理層チップ)がより頑張る分の影響と考えられています。

もし新しくLANケーブルを購入するなら、将来性を考えてCat6Aがおすすめです。Cat6Aなら10GbEにも対応でき、価格もCat5eとほぼ変わらない水準まで下がっています。


おすすめ2.5GbE対応LANアダプター【2025年版】

USB接続タイプ:ノートPCにおすすめ

ノートPCや、LANポートのないPCに2.5GbEを追加するなら、USB接続タイプのアダプターが最も手軽です。

製品を選ぶ際に最も重要なのが搭載チップセットです。Realtek(リアルテック)社のRTL8156シリーズが業界標準ですが、世代によって発熱や安定性が大きく異なります。

チップ世代の選び方:

  • RTL8156(初代):発熱が大きく、消費電力も高い → 避けるべき
  • RTL8156B / RTL8156B-CG:初代比で約50%の省電力化、発熱改善 → おすすめ
  • RTL8156BG(最新世代):さらなる省電力化 → 最もおすすめ

おすすめ製品一覧(2025年2月時点・日本で購入可能):

メーカー 製品名 参考価格 USB端子 チップ メーカー公開実測 おすすめ度
UGREEN USB-C 2.5G(25052等) 約2,000〜3,000円 USB-C RTL8156BG ★★★★★ コスパ最強
プラネックス USB-LAN2500R2 約3,500〜4,000円 USB-A RTL8156BG ★★★★★ 安定性◎
プラネックス USBC-LAN2500R2 約3,980円 USB-C RTL8156BG ★★★★★ Type-C版
ADTEC AUCL-V025G-U31 約2,232円 USB-C RTL8156B ★★★★★ 最安クラス
アイ・オー・データ ETQG-US3 約3,654円(税込6,050円) USB-A RTL8156B-CG iPerf3: 2,372Mbps ★★★★ 国内メーカー
エレコム EDC-QUA3C-B 約9,163円 USB-A(C変換付) IxChariot: 約2,354Mbps ★★★ 高めだが両対応
バッファロー LUA-U3-A2G 約5,308円 USB-A(C変換付属) RTL8156AG(旧世代) IxChariot: 最大約2,338Mbps ★★★ 発熱注意

コスパで選ぶならUGREENの製品(約2,000〜3,000円)が最新チップRTL8156BG搭載でアルミ筐体。品質と安心感で選ぶならプラネックスの製品が日本メーカーならではのサポート体制で安心です。メーカー実測値が公開されている点で選ぶならアイ・オー・データのETQG-US3(Cat5e 100m直結でiPerf3平均2,372Mbps)が透明性が高いです。

**バッファローのLUA-U3-A2Gについての注意:**旧世代チップ(RTL8156AG)を搭載しており、Amazonレビューで「熱ダレで通信が途切れる」「短期間で故障した」などの報告が複数あります。なお、ジャンボフレームはWindowsのみ対応(9KB)で、Macには非対応と明記されています。消費電力は最大1.95Wです。

macOSユーザーへの注意: macOSの対応バージョンは製品ごとに差が大きいです。macOS 12〜15まで明確にサポートを掲げる製品(アイ・オー・データETQG-US3など)もあれば、macOS 10.15までしか対応しない製品もあります。購入前に必ず確認してください。

PCIeカードタイプ:デスクトップPCにおすすめ

デスクトップPCをお持ちの方には、PCIeカードタイプがおすすめです。USBアダプターよりも安定性が高く、CPU負荷も低くなります。

メーカー 製品名 参考価格 チップ 備考
TP-Link TX201 約2,970〜3,300円 RTL8125B コスパ最強。ヒートシンク付き・ロープロファイル対応
バッファロー LGY-PCIE-MG 約5,000〜6,000円 RTL8125B 国内メーカーの安心感

デスクトップPCならTP-LinkのTX201が圧倒的におすすめです。約3,000円という低価格ながら、ヒートシンク付きカバーとロープロファイルブラケット(スリム型PCケース対応)が付属。全製品ともRTL8125Bチップベースで性能差はほぼないため、価格とサポートで選ぶのが良いでしょう。

ジャンボフレームについて

製品仕様に「ジャンボフレーム対応」と書かれていることがありますが、**初心者の方は「まずはデフォルト設定のままでOK」**です。

ジャンボフレームは大きなパケットを使って効率を上げる技術ですが、経路上のすべての機器で設定を揃える必要があり、揃っていないとかえって通信トラブル(フラグメントやパケットドロップ)の原因になります。速度が安定している環境で「もう少し効率を上げたい」と感じたら、改めて検討すれば十分です。


2.5GbE対応ルーター&スイッチングハブのおすすめ

ルーター:WAN側2.5GbE対応が重要

2.5GbE環境を構築するには、ルーター側も対応している必要があります。特に重要なのはWAN側(インターネット回線を接続する側)のポートが2.5GbE対応かどうかです。

メーカー 製品名 参考価格 WAN LAN Wi-Fi規格
TP-Link Archer BE400 約16,800円 2.5G×1 2.5G×1 + 1G×3 Wi-Fi 7
TP-Link Archer BE550 約22,000〜25,000円 2.5G×1 2.5G×4 Wi-Fi 7
バッファロー WSR6500BE6P 約18,980円 2.5G×1 1G×3 Wi-Fi 7
NEC Aterm 7200D8BE 約30,000〜35,000円 10G×1 2.5G×1 + 1G×3 Wi-Fi 7

コスパ重視ならTP-LinkのArcher BE400(約16,800円)。LAN側もすべて2.5GbEにしたいならArcher BE550(約22,000〜25,000円)が全5ポート2.5GbE対応で最強クラスです。

スイッチングハブ:2.5GbE対応機器を複数つなぐなら必須

ルーターのLANポートだけでは足りない場合や、ルーターを買い替えずに特定の機器間だけ2.5GbE化したい場合に必要です。

5ポートモデル(小規模向け):

メーカー 型番 参考価格 特徴
エレコム EHC-LQ01-5 約6,885円 最安クラス
プラネックス FX2G-05EM 約7,000〜9,990円 両面放熱・ループ検知付き
TP-Link TL-SG105-M2 約8,000〜10,000円 金属筐体の定番
QNAP QSW-1105-5T 約10,000〜12,000円 NASメーカー製で信頼性高い

8ポートモデル(家族向け・拡張性重視):

メーカー 型番 参考価格 特徴
エレコム EHC-LQ01-8 約8,480円 8ポート最安クラス
プラネックス FX2G-08EM 約15,000〜18,000円 両面放熱設計
NETGEAR MS308 約16,000〜20,000円 5年保証

いずれの製品もファンレス(無音)設計で、リビングや書斎に置いても騒音の心配はありません。設定不要のプラグ&プレイ対応で、LANケーブルを差し込むだけで使えます。2.5GbE非対応の機器(1GbEのPC等)を接続しても自動で1Gbps通信に切り替わるため、混在利用も問題ありません。


導入にかかるコストはどれくらい?パターン別に試算

パターン①:最小構成「まずは1台だけお試し」(約2,000〜4,000円)

  • USBアダプター1個(UGREEN:約2,000円〜 / プラネックス:約3,500円〜)

前提条件:ルーター側に2.5GbEポートが既にあること。PC1台とルーターの間だけ2.5GbE化できます。

パターン②:PC+NASの2台を高速化(約13,000円)

  • 5ポートスイッチ:エレコム EHC-LQ01-5 約7,000円 or プラネックス FX2G-05EM 約8,000円
  • USBアダプター2個:UGREEN × 2 約5,000円
  • 合計:約12,000〜13,000円

ルーターが1GbEでもOKなパターンです。スイッチ配下のPC⇄NAS間だけが2.5GbEで通信します。「インターネット速度は変わらなくていいが、NASとのファイルのやり取りだけ速くしたい」という方に最適です。

パターン③:家庭内ネットワーク全体を2.5GbE化(約48,000〜50,000円)

  • Wi-Fi 7ルーター(2.5GbE対応):TP-Link Archer BE400 約16,800円
  • 8ポートスイッチ:プラネックス FX2G-08EM 約16,000円
  • USBアダプター × 2(ノートPC用):約8,000円
  • PCIeカード × 1(デスクトップ用):TP-Link TX201 約3,300円
  • Cat6A LANケーブル:約4,000円
  • 合計:約48,000〜50,000円

おすすめの進め方: パターン①から始めて効果を実感してから、徐々にパターン②→③へとステップアップしていくのが無駄のない導入方法です。


10GbEとの比較:家庭では2.5GbEが「ちょうどいい」理由

「もっと速い10GbEにしたほうがいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。結論から言うと、家庭用途では2.5GbEが最も合理的な選択肢です。

比較項目 2.5GbE 10GbE
実効速度 約2.3Gbps 約7.35Gbps
必要なケーブル Cat5e(既存でOK) Cat6A以上(張り替え必要な場合あり)
USBアダプター価格 約2,000〜6,000円 ほぼ存在しない(PCIeが主流)
PCIeカード価格 約3,000円 約1〜2万円
スイッチングハブ(5P) 約7,000〜12,000円 約3〜10万円
消費電力 約1.2〜1.8W 高い
Cat6でのケーブル長制限 なし(100mまで) 55mまで(条件付き)

10GbEは確かに速いのですが、ケーブル要件が厳しく、機器も高額です。Cat6Aケーブルの張り替え工事だけで数万円〜十数万円かかる場合もあります。

一方、2.5GbEは既設Cat5eをそのまま活かしながら、実効2.3Gbps級を実現できます。NAS用途では「まず2.5GbE」が合理的な落としどころと言えるでしょう。

なお、USB 5GbEアダプター(例:QNAP QNA-UC5G1T)も存在しますが、OSサポートが限定される場合があり(macOS/Linuxの公式サポート終了やWindows 11非対応表記の例あり)、現時点では選びづらい状況です。


購入前チェックリスト:失敗しないための5つの確認

2.5GbEアダプターを購入する前に、以下のポイントを確認しましょう。

✅ チェック1:経路上の機器は2.5GbE対応か?

PC → ルーター/スイッチ → NAS の経路で、すべての機器が2.5GbE対応か確認してください。途中に1GbE機器があると、全体が1GbE相当になります。NASだけ2.5GbE化したい場合でも、間にあるスイッチが対応している必要があります。

✅ チェック2:PCのUSBポートは3.0以上か?

USB接続タイプを選ぶ場合、USB 3.0以上のポートが必要です。USB 2.0に挿すと速度が約6分の1に低下します。USBハブ経由も避けてください。

✅ チェック3:使用OSに対応しているか?

特にmacOSユーザーは要注意。対応バージョンが製品ごとに大きく異なります。古めの製品はmacOS 10.15まで、新しい製品はmacOS 15まで対応と、差が激しいです。

✅ チェック4:チップの世代は新しいか?

RTL8156(初代)搭載製品は発熱が大きく不安定になりがちです。RTL8156B以降、できればRTL8156BG搭載の製品を選びましょう。

✅ チェック5:ジャンボフレームの設定は不要か?

購入後に「ジャンボフレームを有効にすべき?」と迷う方がいますが、デフォルト(標準MTU 1500)のままで問題ありません。設定を揃えられない環境ではかえってトラブルの原因になります。


【結論】あなたに2.5GbEは必要?不要?

2.5GbEを導入すべき人

✅ NAS(ネットワーク対応ストレージ)を使っている人

2.5GbEの恩恵を最も受けるのがNASユーザーです。ファイル転送速度が約1.5〜2.5倍に向上し、写真のRAWデータや動画ファイルの読み書きが大幅に快適になります。最近の個人向けNAS(Synology、QNAP、バッファローなど)は2.5GbEポートの標準搭載が進んでおり、PC側にアダプターを追加するだけですぐに高速化できます。

✅ 2Gbps以上の高速インターネット回線を契約している人

NURO光 2G/10G、フレッツ光クロス(10G)、auひかり 5G/10Gを契約している場合、1GbEのLANポートが明確なボトルネックです。2.5GbEアダプターを導入するだけで、回線本来の速度をより活かせるようになります。

✅ 動画編集など大容量ファイルを日常的に扱う人

NAS上の動画ファイルを直接編集する場合、1GbEではスムーズな再生が難しいことがあります。2.5GbEなら約200〜280MB/sの転送速度があるため、フルHDや4K素材でもNAS上から直接作業できるケースが増えます。

✅ 将来の環境変化に備えたい人

USBアダプター約2,000円からの低コストで「将来への投資」ができます。新しいWi-Fi 7ルーターやNASは2.5GbEポートが標準装備されつつあり、今のうちから対応しておけば将来の買い替えコストを抑えられます。

2.5GbEが不要な人

❌ Web閲覧や動画視聴がメインの人

Netflix 4Kの推奨帯域は約25Mbps、YouTube 4Kでも約35Mbps程度。1GbEで余裕がありすぎるレベルなので、体感は変わりません。

❌ 1Gbps回線で実測が500Mbps以下、かつNASを使わない人

インターネット側がボトルネックの環境で、宅内にNASもなければ、2.5GbEの恩恵を受ける場面がありません。

❌ オンラインゲームのPing改善だけが目的の人

Ping(レイテンシ)は帯域幅ではなく、距離・ルーティング・キュー制御・設定で決まります。2.5GbEにしてもPingは基本的に変わりません。ゲームのダウンロード速度は向上しますが、それだけのために投資する必要があるかは要検討です。

❌ Wi-Fiしか使わない人

スマホやタブレットだけを使う場合、LANアダプターを接続する端末がそもそもありません。Wi-Fiルーターの2.5GbE WANポートは有意義ですが、これはルーター買い替え時に自然と対応していく部分です。


よくある質問(FAQ)

Q1. 2.5GbEアダプターを買えばインターネットの速度は上がりますか?

A1. インターネットの速度が上がるかどうかは、回線のプランと実測速度次第です。1Gbps回線で実測が500Mbps以下の場合、LAN側を2.5GbEにしても変わりません。2Gbps以上の回線を契約していて、かつルーター側も2.5GbE対応であれば向上が期待できます。LAN内のNASへのファイル転送は、回線速度に関係なく高速化されます

Q2. 今使っているLANケーブルで2.5GbEは使えますか?

A2. ケーブルの表面に「CAT5e」以上の印字があれば使えます。Cat5eで100メートルまで2.5GbE通信に対応しています。2000年代以降に設置されたLANケーブルのほとんどはCat5e以上です。新規購入するならCat6Aがおすすめ。

Q3. USBアダプターとPCIeカード、どちらを選べばいいですか?

A3. ノートPCならUSBアダプター、デスクトップPCならPCIeカードがおすすめです。PCIeカードの方が安定性が高くCPU負荷も低いですが、USBアダプターでも実用上の問題はほとんどありません。USBアダプターは複数のPCで使い回せるメリットもあります。

Q4. 2.5GbE対応のルーターがない場合はどうすればいいですか?

A4. 2.5GbE対応のスイッチングハブを追加する方法があります。PC⇄スイッチ⇄NAS の経路にスイッチを置けば、ルーターが1GbEのままでもLAN内の機器同士は2.5GbEで通信できます。インターネット側の速度向上も目指す場合は、ルーターの買い替えが必要です。

Q5. 「買ったのに速くならない」場合の対処法は?

A5. 以下を順番に確認してください。

  1. USBポートは3.0以上か?(USB 2.0だと約361Mbpsまで低下)
  2. 経路上のすべての機器が2.5GbE対応か?(途中に1GbE機器があると1GbE相当に)
  3. ドライバーは最新か?(特にRealtek系は古いドライバーで不安定になる報告あり)
  4. USBハブ経由ではなくPC本体に直挿ししているか?

Q6. 発熱が心配なのですが大丈夫ですか?

A6. 最新チップ(RTL8156BG / RTL8156B)搭載の製品であれば、発熱は大幅に改善されています。消費電力は概ね1.2〜1.8W級です。アルミ筐体の製品や放熱設計を謳っている製品を選べば安心です。旧世代チップ(RTL8156やRTL8156AG)搭載の製品は発熱が大きいため避けることをおすすめします。

Q7. 2.5GbEにすればオンラインゲームのPingは下がりますか?

A7. 基本的には下がりません。Pingは帯域幅ではなく、距離・経路・設定で決まります。ただし、家族が同時に大容量通信をしていて1GbEが”詰まっている”状態であれば、帯域増強で混雑時の体感が改善されることはあります。普段空いている環境では変化は感じにくいでしょう。


まとめ:NASを使うなら「待ち時間を買う」投資。使わないなら「有線化」と「ボトルネック解消」が先

2.5GbEは、10GbEのような高価な投資をせずとも、既存のCat5eケーブルを活かして約2.5倍のネットワーク高速化を実現できる、非常にバランスの取れた規格です。

第三者計測でiPerf3実効約2,340Mbpsが確認され、NASファイル転送では読み込み200〜294MB/s級が報告されています。USBアダプターが約2,000円から手に入り、PCIeカードなら約3,000円。かつてないほど導入コストが下がった2025年は、2.5GbE導入のベストタイミングです。

ただし、3つの前提条件(経路すべてが2.5GbE対応 / USB 3.0以上に接続 / ドライバーを最新に)を満たさないと効果が出ない点は忘れないでください。

最終的な判断はシンプルです:

  • NASをよく使う → 2.5GbEは”待ち時間を買う”投資として強くおすすめ
  • NASは使わないが高速回線を契約している → アダプターだけなら低コストで試す価値あり
  • NASも使わず1Gbps回線 → まずは”有線化(1GbEでも)”と”経路のボトルネック解消”が先

まずは手持ちのPCにUSBアダプターを1つ追加してみて、速度の違いを体感するところから始めてみてはいかがでしょうか。

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