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USB-Cドックの選び方:電力供給とポート数の最適解【2026年完全ガイド】

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USB-Cドックの選び方:電力供給とポート数の最適解【2026年完全ガイド】

USB-Cドッキングステーション(以下「ドック」)は、ノートPCの1本のUSB-Cケーブルで外部モニター・キーボード・マウス・有線LANなどを一括接続できる便利な周辺機器です。テレワークの普及とともに需要が急増していますが、「買ったのに映像が映らない」「充電が遅い」といったトラブルが後を絶ちません。

その原因はシンプルです。USB-Cは”端子の形”が同じでも、中身の機能がバラバラだからです。映像出力(DisplayPort Alt Mode)、高速データ転送(USB 10/20/40Gbps)、高出力給電(USB PD)――これらはすべて、PC側・ドック側の対応次第で「できる/できない」が決まります。

本ガイドでは、ITに詳しくない一般家庭のユーザーでもドックを正しく選び、快適に使えるよう、必要な知識を網羅的にまとめました。2024年後半〜2025年に日本市場で入手できる具体的な製品情報と、用途別のおすすめ構成もあわせて紹介します。


結論:家庭用途での”最適解”はこの優先順位で決まる

ドック選びで失敗しないためのポイントを、優先度の高い順に整理します。

① 最優先は給電(USB PD) ノートPCを安定して充電できるW数が足りないと、バッテリーが減る・性能が落ちる・充電が不安定になる原因になります。迷ったら「ホスト給電65W以上」を基準にしてください。

② 次に映像(解像度・リフレッシュレート) 在宅ワークや動画視聴なら「4K/60Hz」が最もコスパの良い目安です。HDMI 2.0対応のドックで十分対応できます。

③ ポートは”数”より”種類と配置” USB-A(マウス/キーボード/USBメモリ)、有線LAN(Web会議の安定性)、SD/microSD(写真を扱う人だけ)など、自分の生活導線に直結する種類を優先すると失敗しにくいです。

④ Macの複数画面は要注意 WindowsのようにMST(DisplayPortのマルチストリーム)前提の安いドックを買うと、macOSでは期待どおりに画面が増えないケースがあります。macOSはMSTに非対応です。

⑤ 信頼性は「保証+ファームウェア更新」で担保する ドックは”PCの一部”に近い存在です。Dell、Lenovo、CalDigit、Ankerなどはファームウェア更新手順や配布ツールを用意しています。「安いから」で無名品を選ぶと、トラブル時に対処できなくなります。


USB PD(Power Delivery)の仕組みを理解する

USB-Cドックを選ぶ際に最も重要な基礎知識が、**USB PD(Power Delivery)**です。これはUSB-Cケーブル1本でノートPCに電力を供給するための国際標準規格で、充電器とデバイスがCC(Configuration Channel)信号ラインで通信し、最適な電圧・電流を自動で決定します。

電圧ステップとワット数の関係

USB PDには**SPR(Standard Power Range)EPR(Extended Power Range)**の2つの電力範囲があります。

電圧 最大電力 主な用途 電力範囲
5V 15W スマホ・小型機器(すべてのPD機器の基本電圧) SPR
9V 27W スマホ急速充電 SPR
15V 45W タブレット・薄型ノートPC SPR
20V 100W ノートPC充電の主力電圧 SPR
28V 140W MacBook Pro 16インチなど EPR
36V 180W 高性能ワークステーション EPR
48V 240W 大型デバイス・産業機器 EPR

SPRは従来規格(USB PD 3.0以前)で対応する範囲で、最大100W(20V×5A)まで。EPRはUSB PD 3.1で追加された拡張範囲で、最大240W(48V×5A)に対応します。

端末別:必要W数の目安

実用面で押さえるべきポイントは、自分のPCが必要とするワット数に合ったドックを選ぶことです。

端末カテゴリ 目安W数 補足
スマホ(iPhone等) 20W以上 Apple公式で高速充電の目安として明記
タブレット(iPad等) 15W以上 機種によりさらに高いW数が推奨
ノートPC(薄型) 30〜65W MacBook Airは30W/35W〜67W/70Wの選択肢あり
ノートPC(高負荷/大画面) 85〜100W 15インチ以上の高性能モデル
MacBook Pro 16インチ 140W EPR(PD 3.1)対応が必要

**初心者が迷ったら「ホスト給電65W以上(できれば90W以上)」**を基準にし、写真編集や負荷が高い用途があるなら100W級へ寄せるのが無難です。PCの裏面やACアダプタに記載されたワット数を必ず確認してください。

パススルー充電のロスに注意

パススルー充電とは、ACアダプタ → ドック → ノートPCという経路で電力を中継する機能です。ドック自体の駆動(チップ動作・周辺機器への給電)に10〜15W程度が消費されるため、PCに届く電力はその分少なくなります。

たとえば100WのACアダプタ付属ドックでは、PCへの実効給電は85〜90W程度です。したがって**「45W必要なPCに45Wのドック」ではギリギリで充電が追いつかないことがあります**。ワンランク上(60〜65W以上)のドックを選ぶことが推奨されており、余裕のある電力供給は発熱抑制にもつながります。

USB PD 3.0とPD 3.1の違い

項目 USB PD 3.0 USB PD 3.1
最大電力 100W(20V/5A) 240W(48V/5A)
電圧範囲 5V/9V/15V/20V 上記+28V/36V/48V
電力範囲 SPRのみ SPR+EPR
電圧微調整 PPS(20mV刻み、オプション) PPS+AVS(100mV刻み、EPR用)
ケーブル要件 100Wは5Aケーブル EPRはEPR認定ケーブル必須

一般ユーザーにとって重要なのは、100Wを超える充電が必要な場合にのみPD 3.1(EPR)が関係するという点です。60Wを超える充電にはeMarker搭載の5A対応ケーブルが必須で、非対応ケーブルでは最大60Wに制限されます。ドック付属のケーブルを使えば通常は問題ありませんが、別途購入する際は要注意です。


ドッキングステーション・ハブ・アダプターの違い

「USB-Cドック」と一口に言っても、製品カテゴリには明確な違いがあります。

3つのカテゴリを理解する

ドッキングステーションは据え置き型で、ACアダプタ(セルフパワー)を持つのが最大の特徴です。ポートは8〜18個と豊富で、4K映像の2〜3画面同時出力やPC充電を安定して行えます。価格帯は1万〜5万円以上。デスクに常設して「ケーブル1本で全接続」を実現する製品です。

USBハブは小型・携帯向きで、PCのUSBポートから電力をもらう「バスパワー」方式が主流です。ポートは4〜8個程度で、価格は3千〜1万5千円。外出先での使用や、最小限の拡張に向いています。ただし高機能なハブはドッキングステーション並みの機能を持つ製品もあり、メーカーによって名称の区分は曖昧です。

マルチポートアダプターは最小構成(2〜4ポート)の変換器で、1千〜5千円。「USB-CからHDMIに変換したい」「USB-Aポートを1〜2個追加したい」という最小限のニーズに対応します。

選ぶ基準はシンプルです。 デスクに常設するならドッキングステーション、持ち運びメインならハブ、特定の変換だけが必要ならアダプターが適切です。


Thunderboltドック vs USB-Cドック vs DisplayLinkドック

ドックの接続方式には大きく3つの系統があり、それぞれ特徴と制約が異なります。

接続方式の比較

項目 Thunderbolt 4ドック Thunderbolt 5ドック USB-Cドック(DP Alt Mode) DisplayLinkドック
データ転送速度 40Gbps 80〜120Gbps 5〜20Gbps USBデータ帯域に依存
映像出力 デュアル4K@60Hz 3×4K@144Hzまで 1〜2画面(制限あり) 2〜3画面(ソフトウェア処理)
PC充電 最大100W 最大240W 最大100W 製品による
デイジーチェーン 対応 対応 非対応 非対応
ドライバー 不要 不要 不要 必要
DMA保護 VT-dベース対応 対応 なし なし
価格帯 2〜5万円 4〜8万円 5千〜2.5万円 1〜3.5万円

Thunderbolt 4/5を選ぶべきケース

ThunderboltはIntel認証が必須で、品質が統一されている点が強みです。すべてのThunderboltポートはUSB-CおよびDisplayPort Alt Modeを内包しているため、USB-C機器も接続できます。逆に、通常のUSB-CポートにThunderboltドックを接続しても正常動作しないことが多いので注意してください。

USB4は「40Gbpsが必ず出る」とは限らず、機器とケーブルの条件次第で20Gbps動作になることもあります。一方Thunderbolt 4は最大40Gbps・2台の4Kディスプレイ等の要件が保証されており、Thunderbolt 3デバイスとも互換性があります。

判断基準:4K@60Hzモニター1枚+周辺機器数台の接続なら一般的なUSB-Cドックで十分です。4Kデュアルモニター+高速データ転送が同時に必要なクリエイター用途では、Thunderbolt 4以上が推奨されます。2025年時点ではThunderbolt 5対応のPC自体がまだ少なく(Apple M4 Pro/Maxなど一部機種のみ)、コストパフォーマンスではThunderbolt 4ドックが最も優れています

DisplayLinkドックとMacの外部ディスプレイ問題

Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4の無印チップ搭載モデル)は、ネイティブで外部ディスプレイ1台しか接続できないというハードウェア制限があります。M1 Pro/M2 Proで最大2台、M1 Max/M2 Maxで3〜4台です。

さらに重要な点として、macOSはMST(Multi-Stream Transport)による画面拡張をサポートしていません。WindowsのようにMST前提の”安い多画面ドック”を買うと、macOSでは画面がミラーリング(複製)になり、拡張表示はできません。Apple自身もポートの種類によって接続できるディスプレイの種類・台数が決まると案内しています。

この問題の解決策がDisplayLink対応ドックです。DisplayLink(Synaptics社開発)は、USB経由で映像データをソフトウェア的に圧縮・伝送し、ドック側のDisplayLinkチップで映像信号に再変換する技術です。PCのGPU制限を回避できるため、M1 MacBook Airでも2〜3台の外部ディスプレイに拡張出力が可能になります。

DisplayLinkの注意点(重要)

DisplayLinkは便利ですが、以下の制約が公式に注意喚起されています。

  • 専用アプリ「DisplayLink Manager」のインストールが必須(macOSでは「画面収録」の権限許可も必要)
  • HDCP保護コンテンツ(Netflix、Amazon Prime Videoなど)がDisplayLink経由の画面では表示できない・不安定になる可能性がある(DisplayLink側およびメーカー注意事項として明示)
  • macOSの大型アップデート後にドライバーの再インストールが必要になるケースがある
  • ドライバー不要のDP Alt Modeドックと比較して、わずかな表示遅延とCPU負荷がある

動画配信(Netflix等)を重視する家庭は、DisplayLink依存を避け、通常のDP Alt Mode/Thunderboltで映像を出すドックを優先すると安全です。 Mac以外のユーザーで、PCがDP Alt Modeに対応していれば、DisplayLink不要のドックを選ぶのが無難です。


映像出力規格の見方

何が4K/60Hzに対応するか

ドックを選ぶ際に最もわかりにくいのが映像出力規格です。結論から言うと、一般的なオフィスワークや動画視聴なら4K/60Hz対応(HDMI 2.0またはDisplayPort 1.4)で十分です。

規格 帯域幅 4K対応 8K対応 主な特徴
HDMI 2.0 18Gbps 4K@60Hz 非対応 現在最も普及。一般用途に十分
HDMI 2.1 48Gbps 4K@120Hz 8K@30Hz VRR/eARC対応。PS5やゲーミング向け
DisplayPort 1.4 32.4Gbps 4K@120Hz 8K@30Hz DSC対応でさらに高解像度可。MST対応
DisplayPort 2.1 最大77.4Gbps 4K@240Hz 8K@120Hz 次世代規格。対応機器はまだ少ない

ドックの説明に「4K/60Hz」と書かれていても、PC側のUSB-C仕様や同時接続数によって条件が変わることがあります。ケーブル側もHDMI 2.0なら「Premium High Speed」など対応品が必要です。

なお、DSC(Display Stream Compression)という視覚的にほぼ劣化のない圧縮技術により、帯域が限られるUSB-Cドックでもデュアル4K@60Hzを実現する製品が増えています。

ゲーム用途は「ドック経由」が難しい

PCゲームで4K/120Hz以上を狙う場合、一般的なUSB-Cドック(HDMI 2.0止まり)では対応できないことがほとんどです。ゲーミング用途ではモニターをPC本体に直結し、ドックはUSB機器・LAN・充電の整理役に徹するのが失敗しにくい方法です。


ポート種類と数の最適化:家庭で”効く”最小構成

「多いほど良い」ではなく、不足しがちなところだけ補う発想で選ぶのがコツです。

家庭用途で失敗が少ない”必要十分”構成

ポート種類 推奨数 用途と注意点
USB-A 2〜3口 マウス/キーボード/USBメモリ/プリンター。マウス・キーボード・プリンターはUSB 2.0速度で十分
USB-C(データ) 1口以上 SSD接続、スマホ接続、将来の周辺機器用
USB-C PD(周辺充電) あると便利 スマホ・イヤホンの充電に。ただしW数を確認(30W程度の製品が多い)
HDMI/DisplayPort 1口以上 4K/60Hz対応推奨。デュアルモニターなら2口
有線LAN(Ethernet) 1口 テレワークでのZoom/Teams安定化に非常に有効。1GbEで一般用途は十分
SD/microSD 写真を扱う人のみ UHS-I対応(最大104MB/s)が主流。プロ向けはUHS-II(最大312MB/s)を確認
3.5mmオーディオ Web会議が多い人 ヘッドセットやスピーカーをドック経由で接続。USBヘッドセット運用なら不要

USB 3.xの名称は紛らわしいが「Gen」の数字だけ見ればOK

USB 3.x系は名称変更が繰り返されて非常にわかりにくいですが、重要なのは転送速度だけです。

現在の正式名称 よくある旧名称 転送速度
USB 3.2 Gen1 USB 3.0 5Gbps
USB 3.2 Gen2 USB 3.1 Gen2 10Gbps
USB 3.2 Gen2x2 20Gbps(Type-Cのみ)

外付けHDD/SSDの接続にはUSB 3.0(5Gbps)以上が必要です。写真編集で外付けSSDを多用する場合、USB 10Gbps以上やThunderbolt級があると快適になります。


判断フローチャート:あなたに合ったドックはどれ?

ドック選びで迷ったら、以下の流れで判断してください。

ステップ1:PCのUSB-Cは何に対応しているか確認する

  • Thunderbolt 4/USB4(40Gbps)対応 → TB4/USB4ドックが本命(選択肢が最も広い)
  • USB-C+DP Alt Mode対応 → USB-Cドック/ハブでOK
  • USB-C(充電のみ/映像不可) → 映像は出ない。仕様確認が先

ステップ2:外部モニターは何枚・何Hzか

  • 1枚・4K/60Hzまで → 4K/60Hz対応+PD 65〜100Wを優先
  • 2枚以上 → OSによって分岐(次のステップへ)

ステップ3:OSはWindowsかMacか(2枚以上の場合)

  • Windows → MST対応ドックを検討
  • Mac → Thunderbolt系またはDisplayLink系を検討

ステップ4:Macで動画配信(Netflix等)を重視するか

  • 重視する → DisplayLinkは避ける(HDCP制約のため)
  • 重視しない → DisplayLinkで画面数を稼ぐ選択肢あり

ステップ5:必要ポートを過不足なく選ぶ → USB-A/USB-C/HDMI・DP/Ethernet/SD/音声を自分の環境に合わせて

ステップ6:保証・ファームウェア更新・同梱電源/ケーブルも確認


用途別おすすめ構成ガイド

在宅ワーク(ノートPC+外部モニター1〜2枚)

在宅ワークで効くのは「安定」と「片付く」です。テレワークでは「ケーブル1本で全接続」が快適さの鍵になります。

推奨スペック:ホスト給電65W以上、Ethernet 1GbE、USB-A 2〜3口、4K/60Hz出力(HDMI/DPいずれか)、3.5mmオーディオジャック

結論:会議・資料作成中心なら、TB4級でなくても「USB-C+DP Alt Mode対応ドック」で十分なことが多いです。有線LANはZoomやVPNの安定性に大きく寄与します。モニター2枚なら、デュアルHDMI搭載のドックを選びましょう。

動画視聴メインの家庭

動画視聴は「4K/60Hz」と「HDCP(著作権保護)」がボトルネックになりやすい用途です。

推奨スペック:HDMI 2.0以上(4K/60Hz対応)、PD 45W以上

結論:動画配信(Netflix等)を重視する家庭は、まずDisplayLink依存を避けること。通常のDP Alt Mode/Thunderboltで映像を出すドックを優先すると安全です。

ゲーム用途

ゲームは「高リフレッシュレート」と「遅延」が要点です。4K/120Hz以上はHDMI 2.1やより高帯域の伝送が必要で、一般的なUSB-Cドック(HDMI 2.0止まり)では難しいのが現状です。

結論:PCゲームで高Hzを狙うなら、モニターは可能な限りPC本体に直結し、ドックはUSB機器・LAN・充電の整理役に徹すると失敗しにくいです。

写真編集

写真編集は「ストレージ速度」と「カードスロット」が重要です。

推奨スペック:SD/microSDスロット(UHS-II対応が理想)、USB 10Gbps以上、PD 65W以上

結論:写真編集が”たまに”ならUSB-Cドック(カードリーダー付き)で十分、”頻繁に大量”ならTB4/USB4側へ寄せる価値が出ます。CalDigit TS4のようにSD/microSDスロットを前面に持ち、全ポートが10Gbps以上の製品が理想的です。

モバイル充電(家族のスマホ/タブレット)

家族のスマホ/タブレットも一緒に充電したい場合、「ホスト給電」と「周辺給電」を分けて考えます。

結論:ドックにUSB-C PD(周辺用)があると便利ですが、周辺給電は30W程度のものも多いです。タブレットを急速充電したい家庭はW数を確認してください。


2024〜2025年の日本市場おすすめ製品(価格帯別)

5,000円以下:まずはここから始めるエントリーモデル

製品名 参考価格 主なスペック
Anker 332 USB-Cハブ(5-in-1) 約2,800〜3,000円 4K HDMI、USB-A×2、100W PD、約50g。Amazon売れ筋上位
UGREEN Revodok 6-in-1 約3,980円 4K@60Hz、10Gbps、100W PD。コスパ最強クラス
Anker Nano USB-Cハブ(7-in-1) 約3,990円 4K@60Hz、SD/microSD、USB-A/C

Anker 332はAmazonで3,500件超のレビュー(評価4.19/5)のベストセラーで、USB-Cハブの入門として最も安全な選択肢です。ただし映像出力は4K@30Hzのため、4K@60Hzが必要なら約1,000円追加でUGREEN Revodok 6-in-1が10Gbps転送にも対応しており驚異的なコスパです。

5,000円〜1万5千円:テレワークに最適なミドルレンジ

製品名 参考価格 主なスペック
Anker PowerExpand 8-in-1 約7,990円 10Gbps、4K HDMI、1GbE LAN、SD/microSD
Belkin 7-in-1 USB-Cハブ 約5,556円 100W PD、HDMI、SD/microSD、3.5mmオーディオ
UGREEN Revodok Pro 210(10-in-1) 約9,990円 HDMI×2(デュアル4K@60Hz)、100W PD、1GbE LAN

テレワーク用にLANポートが必要ならAnker PowerExpand 8-in-1が鉄板です。外部モニター2枚を使いたい場合はUGREEN Revodok Pro 210がこの価格帯では最も機能的です。

1万5千円〜3万円:本格ドッキングステーション

製品名 参考価格 主なスペック
Anker Nano ドッキングステーション(13-in-1) 約19,990円 着脱式ハブ付き、HDMI×2+DP、3画面出力、10Gbps、100W PD
UGREEN Revodok Pro 314(14-in-1) 約14,600〜20,900円 3画面出力(HDMI×2+DP 8K)、100W PD、10Gbps、LAN
Anker Prime(14-in-1, 160W) 約24,230円 HDMI×2、合計160W出力、10Gbps、GaN AC内蔵
Lenovo ThinkPad Universal USB-Cドック(40AY) 約28,578円 DP1.4×2+HDMI2.0×1で最大3画面、USB-A×5、1GbE、保証3年

Anker Nano 13-in-1は、据え置きドック本体に着脱可能な6-in-1ハブが付属する1台2役のユニークな設計です。自宅では据え置き、外出先にはハブだけ持ち出す使い方が可能です。Lenovo 40AYは価格とポートのバランスが良く、企業向け管理機能も充実しています。

3万円以上:プレミアム・Thunderboltドック

製品名 参考価格 主なスペック
Anker Prime TB5(14-in-1, 8K) 約49,990円 TB5対応、140W PD、8K@60Hz、120Gbps、2.5GbE
CalDigit TS4 約52,470円 TB4対応、18ポート(業界最多級)、98W PD、2.5GbE、全USB 10Gbps以上
Dell Thunderbolt Dock WD22TB4 約45,059円 TB4、Dell向け最大130W/非Dell向け90W、DP×2+HDMI
Belkin CONNECT Pro TB4(INC006) 約54,978円 TB4、12ポート、90W PD、HDMI2.0×2、0.8m TB4ケーブル/120W電源同梱
UGREEN Revodok Max 213(TB4) 約56,990円 TB4、13ポート、90W PD、2.5GbE、8K@30Hz

代表モデル5機種の詳細比較

家庭向けに比較しやすい代表的な5機種を、より詳細に比較します。

項目 Anker 564(10-in-1) Lenovo 40AY Dell WD22TB4 Belkin INC006 CalDigit TS4
接続規格 USB-C(DisplayLink系) USB-C(業界標準互換) TB4 TB4(12ポート) TB4(18ポート)
ホスト給電 最大100W 65W(90W電源時)/100W(135W時) Dell向け130W/非Dell向け90W 最大90W 最大98W
映像出力 HDMI×2+DPで4K/60Hz DP1.4×2+HDMI2.0×1で最大3画面 DP1.4×2+HDMI2.0等 HDMI2.0×2等 DP1.4等
主なポート HDMI×2、DP×1、LAN、USB-A/C、音声(計10) DP×2、HDMI×1、USB-A×5、USB-C、LAN、音声 DP×2、HDMI×1、TB4×2、USB-A×3、USB-C複数 TB4×2、HDMI×2、USB-C、USB-A多数、SD、LAN、音声 TB4×3、USB-C×3、USB-A×5、DP1.4、SD/microSD、2.5GbE、音声
同梱ケーブル USB 3.2 Gen2 1.0m USB-C 1.0m 0.8m TB4 0.8m TB4 0.8m
同梱電源 180W ACアダプタ 90W ACアダプタ 180W電源 120W電源 230W電源
参考価格 31,990円 28,578円 45,059円 54,978円 52,470円
長所 ポート構成が家庭向けに一通り揃う。DisplayLinkでMac多画面対応 価格とポートのバランス良好。保証3年。管理機能あり 仕様情報が公式ドキュメントに充実。給電条件が明確 ポートが多く同梱品も充実。TB4の安定感 ポート数業界最多級。2.5GbE。全USB 10Gbps以上。Mac定番
短所・注意点 DisplayLinkはHDCPコンテンツ制約あり macOSでの多画面はMST前提だと非対応の可能性 非Dell機は給電90W上限。映像構成表が複雑 価格帯が高め。家庭用途だと余るポートも 高機能ゆえに使い切れないと割高

同梱電源・ケーブル長は「実用性」そのもの

初心者が見落としがちなのが、同梱電源アダプタとケーブル長です。机の配置によっては「0.8mが短い」ということが起こります。

ケーブル長の目安として、ノートPCをドックの隣に置くなら0.8mで足りますが、机の下にドックを設置する場合やPCを少し離れた場所に置く場合は1.0m以上が必要です。別途購入する際は、USB-CケーブルのUSB PD対応ワット数・データ転送速度・映像出力対応を必ず確認してください。見た目が同じでも性能が異なるケーブルが市場に混在しています。


発熱問題は「アルミ筐体」で大幅に軽減できる

ドックは映像出力・PD充電・データ転送を同時に行うため、発熱は避けられません。外部表面で40〜52℃程度は正常範囲ですが、プラスチック筐体の安価なハブは放熱が悪く、不安定動作の原因になることがあります。

対策として最も効果的なのは、アルミ筐体のドック/ハブを選ぶことです。通気性の良い場所に設置し、物を積み重ねないことも重要です。画面のブラックアウトやフリッカー、データ転送の不安定化が現れたら、過熱の危険信号です。


購入前チェックリスト(この順番で確認する)

以下の順番でチェックすると、失敗確率が大幅に下がります。

□ 1. PC側USB-Cが「映像(DP Alt Mode)」に対応しているか 対応していないと、ドックにHDMI/DP端子があっても映りません。確認方法:ポート横のアイコン(⚡マーク=Thunderbolt、DPマーク=DisplayPort)を見るか、メーカー公式サイトで型番の仕様を確認するのが最も確実です。MacBook(M1以降)はすべてのUSB-C/Thunderboltポートが映像出力対応です。

□ 2. ホスト給電のW数が足りるか 少なくとも65W、余裕を見て90W〜100Wが理想。Dellのように「Dell/非Dellで給電が変わる」製品もあるため、注記まで読んでください。

□ 3. モニターの目標が4K/60Hzか、120Hz以上か 4K/60HzならHDMI 2.0目安で十分。120Hz以上はドック経由が難しいことが多いです。

□ 4. 必要ポートの種類を先に決める USB-A/Ethernet/SD/音声の必要数をリストアップ。「数合わせ」で買わないのがコツです。

□ 5. Macで複数画面が必要なら、方式を決める MSTではなく、Thunderbolt接続かDisplayLinkのどちらで増やすかを先に決めてください(macOSはMST非対応)。

□ 6. DisplayLinkを使うなら、HDCP制約を許容できるか 動画配信(Netflix等)との相性問題を許容できないなら、DisplayLinkは避けましょう。

□ 7. 保証年数とファームウェア更新が提供されているか 更新手順・ツールを提供しているメーカー(Dell/Lenovo/CalDigit/Ankerなど)を優先。初心者ほどここが効きます。

□ 8. 同梱品(電源・ケーブル長)を確認 追加で買うものが増えると、結局高くつきます。


よくある質問(FAQ)

Q. USB-Cドックを買ったのにモニターに映りません

原因の多くは、PC側USB-CがDisplayPort Alt Mode(映像出力)に非対応であることです。USB-Cの端子は見た目がすべて同じで、充電専用・データ転送専用の端子では映像出力は一切できません。メーカー公式サイトでPCの型番を検索し、「DisplayPort Alt Mode対応」「Thunderbolt対応」の記載を確認してください。

映像出力に対応していないPCでも、**DisplayLink対応ドック(要ドライバー)**を使えば外部モニターに出力可能です。ただしHDCPの制約がある上級者向けの選択肢です。

Q. 「PD100W」と書いてあれば、どんなノートPCでも安心ですか?

必ずしも安心ではありません。製品によっては給電条件があります。たとえばDell WD22TB4は同梱180W電源でも、Dell向けは最大130W、非Dell向けは最大90Wと明示されています。また、パススルー充電のロス(10〜15W)も考慮すると、「表記W数=PCに届くW数」ではない点に注意してください。

Q. Macで外部ディスプレイを2台以上に増やしたいです

まずApple公式サイトで、自分のMacモデルが何台まで公式に対応するか確認してください。macOSはMST非対応のため、安価な「USB-C MSTドック」では期待どおり増えません。画面数を増やす手段として、Thunderbolt対応ドック(Pro/Max/Ultraチップの場合)またはDisplayLink対応ドック(無印チップの場合)を検討してください。

Q. DisplayLinkドックのデメリットは何ですか?

最大のデメリットは、HDCP保護されたコンテンツ(Netflix、Amazon Prime Video等)がDisplayLink経由の画面で再生できない・不安定になる可能性があることです。DisplayLink側・メーカー側から公式に注意喚起されています。また、専用ドライバーのインストールが必須で、macOSアップデート後に再設定が必要になることもあります。

Q. 有線LAN(Ethernet)付きドックは安全ですか?

家庭利用では一般に利便性が高いです。企業向けドックにはMACアドレスパススルーやWake on LANの機能を持つものもありますが、自宅で必須になることは多くありません。社用PCを自宅で使う場合は、会社のセキュリティ方針に従い、機器・設定を勝手に変えないのが安全です。

Q. ファームウェア更新は本当に必要ですか?

必要です。ドックは内部にコントローラやネットワーク機能も持つため、安定性・互換性の面でファームウェア更新が効きます。Dellはドックのファームウェア更新手順を公開し、Lenovoは「推奨」として提供、CalDigitやAnkerもサポートページで更新手順・ツールを案内しています。初心者ほど「買って終わり」になりやすい部分ですが、不具合予防のためにぜひ確認してください。

Q. ドックがすごく熱くなります。大丈夫ですか?

外部表面で40〜52℃程度は正常範囲です。ただし、画面のブラックアウト・フリッカー・データ転送の不安定化が出る場合は過熱の可能性があります。アルミ筐体の製品を選ぶ、通気性の良い場所に設置する、物を積み重ねないといった対策が効果的です。


まとめ:失敗しないための最重要ポイント

USB-Cドック選びで最も重要なのは、次の2つです。

① PCのUSB-C端子の対応状況を確認すること。 Thunderbolt対応なら選択肢が最も広く、DP Alt Mode対応ならドライバー不要で快適、どちらも非対応ならDisplayLink搭載ドックか、PC本体のHDMI端子を映像出力に使う方法を検討しましょう。

② 自分の用途に「必要十分」なスペックを見極めること。 高機能・高価格な製品が必ずしも最適とは限りません。在宅ワーク中心なら1〜3万円のUSB-Cドックで十分なケースが大半です。

2025年の市場トレンド

Ankerがエントリーからプレミアムまで全価格帯で日本市場をリードしており、とくにAnker Nano 13-in-1(着脱式ハブ付き)は注目の新設計です。コスパ重視ならUGREENが急成長中で、Revodok 6-in-1(約4,000円で10Gbps+4K@60Hz)は価格破壊的な存在です。

Thunderbolt 5ドックは選択肢が増え始めていますが、対応PCがまだ限られるため、コストパフォーマンスでは現時点でThunderbolt 4ドックが最も賢い選択と言えます。

最後に、購入はできれば返品・交換対応のあるショップで行うのが安心です。USB-Cの互換性問題は実際に接続してみないとわからない部分もあるためです。保証・ファームウェア更新・同梱品までを「製品の一部」として評価し、長く安心して使えるドックを選んでください。

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