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iPhoneには文字入力が快適に行えるように予測変換機能が搭載されています。
文字入力をする度に変換候補が表示され、その後は入力しなくても該当候補を1タップすれば入力が完了できます。
ただし、状況によっては予測変換機能が邪魔になることもあります。ここでは、iPhoneの変換機能をうまく使うポイントを3つご紹介します。
記事のまとめ:
記事のまとめ:
1.予測変換機能をリセットする
予測変換機能について
iPhoneの文字入力には予測変換機能が搭載されており、数文字入力するだけで関連する単語や語句が候補として表示され、入力をスピーディーに行えます。
例えば、「日」と入力すると「日曜」「日本」「日本代表」などが表示されたりすることです。該当の単語や語句があれば、タップするだけで入力できます。
予測変換機能のすごい点は、過去の入力履歴に基いてユーザの入力パターンを日々学習し、候補を表示するというという点です。
ですので、使えば使うほどその人が入力する単語や語句が表示されるようになり便利になります。
ユーザにかかわらず使用頻度が高いと考えられる単語、語句には初めから変換予測に出てくるものもあります。
予測候補をリセットしたくなるケース
見られたくない単語、語句が頻繁に表示される
LINEでトークしている時など、文字入力の際にふと他人に見られたくない単語、語句が予測候補に表示されることってありますよね。「そんな単語を頻繁に検索している人だと思われたくない」というような単語です。
友達、家族、恋人、もしくは通りすがりの人など、他人にふとスマホを覗かれるタイミングで予測変換にそういった単語、語句が出てきたらヒヤヒヤしますよね。
「今、私誤解されたかも」なんて経験、誰しも一度はしたことがあるかと思います。そんな事が頻繁に起こったら、予測候補をリセットしたくなりますよね。
予測変換の精度が著しく悪い
iPhoneアップデートの際のバグやその他の要因で予測変換の精度が著しく悪くなることがあります。
まったく関連の無い固有名詞が予測候補にでてきて、それを間違って打って送信してしまった、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
LINEで友達に送信して笑われる、といった程度ならまだいいかもしれませんが、仕事でのチャット、となるとちょっと困りますよね。予測の精度が著しく悪い時は予測候補をリセットしたくなります。
予測変換しないようにできる?
iPhoneの予測変換機能ですが、予測しないようにすること・機能をOFFにすることは現状できません(日本語の場合)。
日本語ではなく英語キーボードであれば予測変換機能をOFFにすることが可能です。方法は下記のとおりです。
- 文字入力画面で英語キーボードを出現させる
- 地球儀マークを長押しする
- するとメニューが表示され「予測」が出てくるのでOFFにすれば完了(「設定」が出てきた場合は、設定から入り「予測」をOFFにすれば予測変換が表示されなくなります。)
予測候補のリセットのしかた
iPhoneの予測変換をリセットすれば過去の入力から学習した予測候補が表示されなくなります。
iPhoneの辞書にもともと搭載されてあるベーシックな予測候補しか表示されなくなるため、例え予測候補を他人に見られたとしても変な誤解を与えることもなくなります。
リセットの方法は下記のとおりです。
- ホーム画面で設定アイコンを開く
- メニュー一覧から「一般」を選択する
- 「転送またはiPhoneをリセット」を選択する
- 「リセット」をタップ
- 「キーボードの変換学習をリセット」を選択
- パスコードを入力
- 「変換学習をリセット」を選択
これでiPhoneの変換学習を初期設定に戻すことができます。
また、古いiOSを利用されている方は下記の手順の場合があります。
- ホーム画面で設定アイコンを開く
- メニュー一覧から「一般」を選択する
- 一般のメニューから「リセット」を選択する
- 次の画面で「キーボードの変換学習をリセット」をタップする
- パスワードを入力して「辞書をリセット」をタップすれば予測変換がリセットされる
変換学習をリセットしても、ユーザー辞書の登録は初期化されませんのでご安心ください。
予測変換をリセットする際の注意点
この単語だけ削除したい!ということもあるかもしれませんが、予測変換のリセットは個別の単語や語句だけを対象にすることはできません。
すべての単語・語句がリセットされるため、文字入力の際に多少不便になります。
2.自動修正機能と自動大文字入力機能をOFFにする
自動修正機能
iPhoneには自動修正機能も搭載されています。
入力文字から判断して単語を入力・修正してくれる機能です。英語の単語を入力している際に、自動修正されて違う単語が入力されたことはありませんか。
本来は非常に便利な機能のはずですが、こちらが意図する文字へと修正してくれるまでに多くの学習が必要となります。
ですので、場合によっては機能が邪魔に感じる場合もあります。不要な場合は機能自体をOFFにしましょう。
自動大文字入力機能
アルファベットのキーボードで1文字目を打つときに自動的にShiftが押された状態になり、単語の先頭を大文字にしてくれる機能です。
こちらも非常に便利な機能のはずですが、普段英語を使わない人にとっては邪魔になるかもしれません。
機能をOFFにするには?
自動修正機能も自動大文字機能もOFFにする方法は同じで下記のとおりです。
- 設定アイコンを開き「一般」→「キーボード」を選択する
- 「キーボード」のメニュー一覧で「自動修正」or「自動大文字入力」をOFFにすれば完了
3.ユーザ辞書を使って予測変換をさらに活用する
iPhoneには「ユーザ辞書」と呼ばれる機能が搭載されています。
予測変換だけでも十分便利ですが、ユーザ辞書により、普段入力することの多い単語や固有名詞、文章を予測変換候補として表示させることができ、文字入力がよりスピーディーに行えるようになります。
1.ユーザ辞書機能とは
iPhoneのユーザ辞書機能とは、ユーザが自分でカスタムして語句や単語、文をiPhone内にストックしておけるという機能です。
ユーザ辞書に予め単語や固有名詞を登録しておけば、文字入力の際、変換候補に表示されるようになります。
よく入力する単語や入力に時間がかかる固有名詞を登録しておくことで、スピーディーな文字入力が可能になります。
2.ユーザ辞書に登録できるもの
iPhoneのユーザ辞書に登録できるのは先に紹介した単語・固有名詞だけではありません。
文や文章も登録できます。そのため、よく使う挨拶文や住所、メールアドレス、URLなどを登録することもできます。
割と頻繁に入力するもので「ちょっと長くて入力が面倒」と感じるものを登録しておけば、変換候補として表示されるようになり、1タップで入力が完了します。
3.ユーザ辞書を他のデバイスと同期する
ユーザ辞書はiCloudにより、iPhone⇔Mac⇔iPadなど、他のデバイスと同期できます。
iPhoneよりもMacの方が登録がしやすい方はMacで入力・登録などを完了し、同期してiPhoneでも使いましょう。
iOS 17での新機能:キーボードの進化
iOS 17では、文字入力に関する新機能がいくつか追加されました。特に注目すべきは以下の3点です:
- インラインプレディクション機能 文章の続きを予測して、グレーの文字で表示する機能が追加されました。表示された予測文をスペースキーで確定できるため、長文の入力が格段に速くなりました。
設定方法:
- 「設定」→「一般」→「キーボード」
- 「インラインプレディクション」をオンにする
- カスタム辞書のiCloud同期の改善 以前からiCloudでの同期は可能でしたが、iOS 17ではより安定的になりました。同期の頻度が上がり、新しいデバイスでもすぐに辞書が使えるようになっています。
- 音声入力の強化 キーボードの音声入力ボタンを長押しすることで、より正確な音声認識が可能になりました。特に固有名詞の認識精度が向上しています。
活用のコツ:ショートカットとの連携
iOS 16以降、ショートカットアプリと組み合わせることで、さらに文字入力を効率化できます:
- よく使うフレーズをショートカットとして登録
- その後、キーボードの上部に表示される候補からショートカットを選択
実際の手順:
- ショートカットアプリを開く
- 「+」をタップして新規ショートカットを作成
- 「テキスト」アクションを追加
- よく使うフレーズを入力
- ショートカットに分かりやすい名前を付ける
例えば、「あり」というショートカット名に「ありがとうございます。」という文章を登録しておけば、「あり」と入力するだけで完全な文章が表示されます。
絵文字予測の活用
iOS 17では絵文字予測の精度も向上しています。日本語入力中に関連する絵文字が自動的に候補として表示されるようになりました。この機能は特にビジネスでの使用には注意が必要です。
設定のカスタマイズ:
- 「設定」→「一般」→「キーボード」
- 「絵文字候補を表示」のオン/オフを切り替え可能
文字入力のトラブルシューティング
最新のiOSでよく報告される問題と解決方法:
- 予測変換が突然遅くなる
- 解決法:キーボードの変換学習をリセット
- 特定のアプリでキーボードが表示されない
- 解決法:アプリを完全に終了し、再起動する
- カスタム辞書が同期されない
- 解決法:
- iCloudのキーボード同期をオフにする
- デバイスを再起動
- 同期を再度オンにする
- 解決法:
企業での利用に関する注意点
- セキュリティ面での考慮
- 企業の機密情報をユーザ辞書に登録する際は注意が必要
- MDM(モバイルデバイス管理)を使用している場合、一部の機能が制限される可能性がある
- ビジネスメール用の設定
- フォーマルな文章用のユーザ辞書を別途作成することを推奨
- 「簡単返信」機能との併用で、定型文の入力を効率化
よくある質問と回答:
Q1: 予測変換を完全にオフにすることはできますか? A1: 日本語キーボードでは完全にオフにすることはできません。ただし、英語キーボードではオフにすることが可能です。
Q2: 特定の単語だけを予測変換から削除できますか? A2: 残念ながら、個別の単語のみを削除することはできません。リセットは全ての学習データを消去します。
Q3: ユーザ辞書に登録できる内容に制限はありますか? A3: 単語や固有名詞だけでなく、文章、メールアドレス、URLなども登録可能です。頻繁に使用する長い文章の登録がおすすめです。
Q4: リセットするとユーザ辞書の内容も消えてしまいますか? A4: いいえ、予測変換をリセットしてもユーザ辞書の登録内容は保持されます。
まとめ
iPhoneの予測変換機能は非常に便利ですが、状況によっては変換予測をリセットしたほうがよい場合もあります。
心配な方は定期的にリセットするようにしましょう。英語キーボードに関しては予測変換機能をOFFにすることもできます。
また、普段から決まった文章や固有名詞を入力する方は、ユーザ辞書も活用しましょう。
編集や削除もできるため非常に便利です。自動修正機能や自動大文字入力機能もiPhoneの便利な機能ではあるのですが、、、不便に感じる人も多いはずです。不要な場合は機能をOFFにしておきましょう。
自分の使いやすいように設定を変更することで、より快適に文字入力ができるようになります。