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iPhoneの機種変更時にFace IDセットアップが失敗する問題とは
iPhoneを新しい機種に買い替えたとき、クイックスタートやiCloudバックアップからの復元を行った後でFace IDのセットアップに失敗するという問題が多く報告されています。「カメラが反応しない」「顔を認識できません」「もう一度試す」のループから抜けられないなど、初期設定の最中に詰まってしまうケースは少なくありません。本記事では、機種変更時のFace IDセットアップが失敗する主な原因と、確実に設定を完了させるための対処法を詳しく解説します。

- 機種変更時のFace IDセットアップのフロー
- Face IDセットアップが失敗する主な原因
- 「もう一度試す」と「後で設定する」の使い分け
- 設定アプリからの手動セットアップ手順
- マスク・眼鏡着用時の追加登録方法
- 旧機種のFace IDデータが引き継がれない仕様
機種変更時のFace IDセットアップフロー
iPhoneの機種変更には主に「クイックスタート」「iCloudバックアップからの復元」「iTunesバックアップからの復元」の3つの方法があります。いずれの方法でも、新しいiPhoneのFace IDは初回起動時に新規セットアップが必要です。
クイックスタート移行後のFace ID設定タイミング
クイックスタートを使って旧機種から新機種にデータを移行する場合、移行プロセスの途中でFace IDのセットアップ画面が表示されます。この画面を飛ばして「後で設定する」を選んだ場合は、設定アプリから後で設定することができます。
重要な点として、旧機種に登録していたFace IDの生体認証データ(顔の特徴データ)は新しい機種には転送されません。これはセキュリティ上の仕様であり、新しいiPhoneでは必ず顔を新規登録し直す必要があります。
Face IDセットアップが失敗する主な原因と対処法
原因1:カメラやTrueDepthカメラの問題
Face IDはiPhoneのノッチまたはダイナミックアイランド部分に搭載されたTrueDepthカメラシステムを使用します。このカメラが何らかの原因でブロックされていると、セットアップが失敗します。
対処法:
- 画面保護フィルムやケースがカメラ部分にかかっていないか確認する
- TrueDepthカメラのレンズ部分をきれいな布で拭く
- 指がカメラ部分を覆っていないか確認しながらセットアップを行う
- 新品時の保護シールが剥がれているか確認する
原因2:部屋の明るさが不十分または強すぎる
Face IDは赤外線センサーを使用しているため、基本的に暗い場所でも動作しますが、セットアップ時は適度な明るさの場所で行うことを推奨します。直射日光が当たる屋外では、赤外線センサーが正常に機能しないことがあります。
対処法:
- 室内の通常照明がある環境でセットアップを行う
- 直射日光が当たる場所でのセットアップは避ける
- 完全な暗闇での初期セットアップは避け、うっすら光がある環境で行う
原因3:顔の角度や距離が適切でない
Face IDのセットアップでは、iPhoneを顔から25〜50cmほど離し、画面を正面から見る必要があります。顔が傾きすぎていたり、距離が近すぎたり遠すぎたりすると認識に失敗します。
対処法:
- iPhoneを顔の正面に保持し、画面を正面から見る
- 円を描くように顔を動かすとき、画面内の輪郭を確認しながらゆっくり行う
- 頭を素早く動かさず、ゆっくりと一定のペースで動かす
| セットアップ条件 | 推奨 | 避けるべき状況 |
|---|---|---|
| 距離 | 25〜50cm | 10cm以内または1m以上 |
| 明るさ | 室内照明がある環境 | 直射日光・完全な暗闇 |
| 角度 | 正面から見る | 横向き・上下に大きく傾けた状態 |
| カメラ前の障害物 | なし | 保護フィルム・ケース・指 |

原因4:ソフトウェアの初期化が不完全
クイックスタートやバックアップ復元の直後は、ソフトウェアの初期化が完全に終わっていない状態でFace IDセットアップ画面が表示されることがあります。この場合、一度セットアップをスキップして再起動後に試すと解決することがあります。
対処法:
- 「後で設定する」を選んでセットアップ画面をスキップ
- iPhoneを完全に再起動する(電源オフ→オン)
- 数分待ってからFace IDセットアップを手動で開始する
「もう一度試す」と「後で設定する」の違い
Face IDセットアップが失敗すると、「もう一度試す」と「後で設定する(またはスキップ)」の2つの選択肢が表示されます。
もう一度試す:同じセットアップ画面で再度Face IDの登録を試みます。原因が一時的なもの(明るさや位置)であれば、これで解決できます。
後で設定する:Face IDのセットアップを後回しにして、先に他の設定を進めます。Face IDなしでもパスコードでiPhoneを使用できます。後から設定アプリで改めてセットアップできます。
セットアップが3回以上失敗する場合は「後で設定する」を選び、iPhoneを再起動してから手動でセットアップする方が確実です。
設定アプリからの手動セットアップ手順
初期設定でFace IDのセットアップをスキップした場合や、後から設定し直したい場合は、設定アプリから手動でセットアップできます。
- 「設定」アプリを開く
- 「Face IDとパスコード」をタップ
- パスコードを入力
- 「Face IDを設定」をタップ
- 「開始する」をタップ
- 顔が円の枠内に収まるようにiPhoneを持ち、円を描くようにゆっくり頭を動かす(第1スキャン)
- 「続ける」をタップ
- 再度同じように頭を動かす(第2スキャン)
- 「Face IDが設定されました」が表示されれば完了
マスクや眼鏡着用時の追加登録方法
マスクを着用した状態でのFace ID認証はiOS 15.4以降でサポートされています。また、異なる外見(眼鏡あり/なし)でも認識させるために「もう一つの容姿を設定する」機能が使えます。
マスク着用時のFace ID設定
- 「設定」→「Face IDとパスコード」を開く
- 「マスク着用時のFace ID」をオンにする
- 画面の指示に従ってスキャンを行う
眼鏡やサングラスへの対応
- 「設定」→「Face IDとパスコード」を開く
- 「もう一つの容姿を設定する」をタップ
- 普段とは異なる状態(眼鏡あり/なしなど)で登録する

旧機種のFace IDデータが新機種に移行されない仕様について
iPhoneの機種変更時に、旧機種のFace IDデータ(生体認証データ)が新しい機種に転送されることはありません。これはAppleがセキュリティ上の理由で意図的に設計した仕様です。
Face IDの生体データはiPhoneの「Secure Enclave(セキュアエンクレーブ)」と呼ばれる専用チップに暗号化して保存されており、このデータは外部に出力できない構造になっています。iCloudバックアップやクイックスタートの転送データにも含まれません。
したがって、機種変更後は必ず新しいiPhoneで顔を一から登録する必要があります。「なぜ移行後にFace IDを再設定しなければならないのか」と疑問に思った方は、この仕様をご理解ください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. Face IDのセットアップで「カメラを確認できません」と表示されます。
このメッセージはTrueDepthカメラが何らかの原因でブロックされているか、ソフトウェアの問題で認識できない状態です。画面保護フィルムやケースがカメラ部分にかかっていないか確認し、iPhoneを再起動してから再試行してください。それでも解決しない場合は、Appleサポートに連絡して端末の診断を受けることを推奨します。
Q2. Face IDのセットアップは後からでも設定できますか?
はい、いつでも「設定」→「Face IDとパスコード」から設定できます。初期設定でスキップしても、後から同じ手順でFace IDを登録できます。
Q3. 顔を2人分登録することはできますか?
「もう一つの容姿を設定する」機能で追加登録できますが、この機能は同一人物の別の見た目(眼鏡あり/なし、マスクなど)を想定しています。家族など別人の顔を登録することはAppleの利用規約上推奨されていません。別人のロック解除が必要な場合はパスコードを使用してください。
Q4. Face IDセットアップが何度やっても「スキャンが完了できませんでした」になります。
端末のハードウェアの問題が考えられます。iPhoneを再起動して再試行し、それでも同様の問題が続く場合は購入店またはAppleサポートに相談してください。新品・交換品であれば保証対応になる場合があります。
まとめ
iPhoneの機種変更時にFace IDセットアップが失敗する原因は、カメラの障害物、明るさや距離の問題、ソフトウェアの初期化が不完全なケースが多く見られます。セットアップが繰り返し失敗する場合は「後で設定する」を選び、iPhoneを再起動してから設定アプリの「Face IDとパスコード」から手動でセットアップする方法が最も確実です。また、旧機種のFace IDデータは新機種には引き継がれないため、必ず新規登録が必要な点も覚えておきましょう。
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