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【2026年最新】Windows Defenderが重い原因と対処法|初心者でもできる高速化設定ガイド
Windows 10/11をお使いで、「最近なんだかパソコンの動作が遅い…もしかしてウイルス対策ソフト(Windows Defender)のせい?」と感じたことはありませんか?
実はこの悩み、非常に多くのユーザーが抱えている問題です。Windows Defender(正式名称:Microsoft Defender ウイルス対策)はWindows標準搭載のウイルス対策機能で、PC上のファイルやプログラムを常に監視・スキャンしてマルウェアから守ってくれます。しかし、その「守ってくれる」動作自体がPCの動作を重くしてしまうことがあるのです。
本記事では、Windows Defenderが原因でPCが重くなる場合の対策を初心者向けに丁寧に解説します。リアルタイム保護や定期スキャンによる負荷の理由から、具体的な設定変更の手順、CPU負荷の制限方法、さらには高度な最適化方法やハードウェア面の改善策まで網羅しています。
スクリーンショットを交えつつ手順を番号付きで示し、注意点やよくある質問にも触れますので、パソコンに詳しくない方でも安心して読み進めてください。セキュリティと快適さを両立させ、初心者でも自分で安全に設定を変更できるようになることが本記事のゴールです。
なぜWindows DefenderでPCが重くなるの?原因を理解しよう
まずは「なぜ重くなるのか」を理解しましょう。原因がわかれば、対処法の意味もスッと頭に入ってきます。
原因① リアルタイム保護によるスキャン負荷
リアルタイム保護とは、ファイルを開いたり保存したりするたびにウイルスがいないか即座にチェックする機能です。
この機能の中核を担っているのが「MsMpEng.exe(Antimalware Service Executable)」というプロセスです。タスクマネージャーを開いたときに「Antimalware Service Executable」という名前で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
MsMpEng.exeは、カーネルレベルの「WdFilter」というドライバを使って、ファイルのオープン・作成・変更・実行のたびにスキャンを挟み込む仕組みになっています。つまり、ファイルが検査されるまでアクセスが完了しないのです。
通常時のMsMpEng.exeのメモリ使用量は約200〜400MB程度、CPU使用率もアイドル時で数%以下です。しかし、以下のような場面ではCPU使用率が80〜100%まで跳ね上がることがあります。
- 大量のファイルをコピー・移動するとき(特にネットワーク経由)
- ソフトウェアをインストールするとき(多数のファイル展開が発生)
- ゲームの起動時(大量のゲームファイルを読み込む)
- ZIP・ISOなどの圧縮ファイルを解凍するとき(中身まで検査するため時間がかかる)
- Windows Update直後(他のシステムプロセスと負荷が重なる)
特に知っておきたいのが「自己スキャンループ」という問題です。Windows Defenderはスキャン時にファイルをスキップしないため、C:\Program Files\Windows Defenderフォルダ内にある自分自身のファイルまで定期的にスキャンしてしまいます。これがCPU・メモリの異常消費の主な原因になることがあり、Dell公式サポートなど複数の技術サイトが対策として当該フォルダの除外設定を推奨しています(除外設定の手順は後述します)。
原因② 定期スキャン(スケジュールされたスキャン)の負荷
Windows Defenderは自動メンテナンスの一環として定期的にPC全体のスキャンも行っています。
スキャンには主に2種類あります。
クイックスキャンは、マルウェアが存在しやすい主要な場所のみを対象にするスキャンです。SSD搭載のPCなら約1〜5分で完了します。
フルスキャンは、PCに接続されたすべてのドライブの全ファイルを検査するスキャンです。こちらは1時間〜数時間以上かかることもあり、実行中はPCの動作がかなり遅くなります。ファイル数が多い環境では6〜9時間かかったという報告もあるほどです。
デフォルトではPCがアイドル状態(使っていないとき)にスキャンするよう設計されていますが、タイミングによっては作業中に重いスキャンが走ってしまうことがあります。メーカーも「使わない時間帯にスキャンを実施するのがおすすめ」と案内しています。
原因③ 定義ファイルの蓄積
Windows Defenderは日々新しいウイルス定義ファイル(ウイルスの特徴を記録したデータ)をダウンロードしています。古い定義ファイルの残骸が蓄積すると、これもパフォーマンス低下の原因になることがあります。
まとめ:重くなる原因は「守るための処理」
要するに、「ウイルスを検出するための処理」がCPUやディスクに負荷をかけ、結果としてPCが重くなるというわけです。しかし安心してください。次のセクションから、この負荷を軽減する具体的な方法を順番に紹介していきます。 セキュリティの保護機能を維持しつつ快適さを取り戻すことは十分可能です。
【対処法①】リアルタイム保護を一時停止する方法
まず手軽にできる対策として、Windows Defenderのリアルタイム保護を一時的にオフにする方法があります。重い作業をするときだけリアルタイム保護を止めておけば、その間はDefenderの監視による負荷が軽減されます。
例えば「今からゲームをプレイしたいので、その間だけウイルスチェックを緩めたい」といった場合に有効です。ただし必要なときだけ一時停止し、終わったら再度有効に戻すことが大切です。
手順(Windows 10/11 共通)
- 「Windowsセキュリティ」アプリを開く。 タスクバー右下の「^」マークをクリックし、盾のアイコン(Windowsセキュリティ)を選択します。または、スタートメニューの検索バーで「Windowsセキュリティ」と入力して起動してもOKです。
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリック。 Windowsセキュリティのホーム画面からウイルス対策の設定画面に移動します。
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」の中の「設定の管理」をクリック。 詳細設定画面を開きます。
- 「リアルタイム保護」のスイッチを「オフ」に切り替える。 スイッチをクリックするとユーザーアカウント制御(UAC)の確認メッセージが表示されるので、「はい」を選択します。
- 設定画面を閉じます。
📸 スクリーンショット挿入ポイント: Windowsセキュリティの「ウイルスと脅威の防止」画面。「設定の管理」リンクの位置と、リアルタイム保護のオン/オフ切替スイッチを示す。
以上の操作でリアルタイム保護を停止できます。ただし、この方法でオフにできるのは一時的であり、しばらく経つと自動的にリアルタイム保護は再度オンに戻ります(Windowsを再起動した場合も同様です)。これはセキュリティを維持するためのWindowsの仕様です。
⚠️ 注意: リアルタイム保護をオフにしている間はウイルスやマルウェアからのリアルタイムな防御が停止します。この措置は必要な場合に限定し、長時間の無防備状態は避けてください。 作業が終わったら早めにリアルタイム保護をオンに戻すか、PCを再起動してDefenderを再有効化しましょう。オフにしている間にダウンロードしたファイルは、作業後にまとめてスキャンするなど安全への配慮を忘れないようにしてください。
【対処法②】スキャン対象から除外を追加する(特定フォルダ・アプリの除外)
次に、特定のフォルダやアプリケーションをスキャン対象から除外する設定です。Defenderの負荷を減らすのに最も効果的な方法のひとつで、Microsoftも公式に推奨しています。
例えば「信頼できるゲームフォルダは毎回スキャンしなくても良いから除外したい」「特定のアプリの動作中はDefenderにスキャンされないようにしたい」といった場合に有効です。除外設定をすることで、指定したファイルやフォルダに対してはDefenderがリアルタイム保護や定期スキャンを行わなくなります。
手順(Windows 10/11 共通)
- Windowsセキュリティの「ウイルスと脅威の防止の設定」画面を開く。(前セクションの手順①~③を参照。同じ設定画面から操作を続けられます。)
- 「除外」の項目まで下にスクロールし、「除外の追加または削除」をクリック。 除外リストの管理画面に移ります。
- 「除外の追加」ボタン(+マーク)をクリック。 「ファイル」「フォルダー」「ファイルの種類」「プロセス」から選べます。
- 除外対象を指定する。 エクスプローラー画面が開くので、除外したい特定のフォルダやファイルを選択します。プロセス(アプリ名)を除外する場合は実行ファイル名を入力します。
- 除外リストに追加されたことを確認。 選択した項目が「除外の一覧」に表示されていれば設定完了です。
📸 スクリーンショット挿入ポイント: 「除外の追加または削除」画面と、「除外の追加」メニュー(ファイル/フォルダー/ファイルの種類/プロセスの選択肢)を示す。
除外におすすめの対象
以下は、除外設定をしても比較的安全で、パフォーマンス改善効果が高いフォルダです。
- Windows Defenderの自身のフォルダ:
C:\Program Files\Windows Defender(自己スキャンループの防止) - ゲームのインストールフォルダ:
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps、C:\Program Files\Epic Gamesなど - 大容量メディアフォルダ: 動画や音楽を大量に保存しているフォルダ
- 開発環境フォルダ(プログラミングをする方向け):
source\repos、node_modulesなど - 仮想マシンファイル:
.vhd、.vmdkなど
除外設定の注意点
⚠️ 注意: 除外設定は便利な反面、指定したファイルやフォルダについてはウイルススキャンが一切行われなくなるためリスクも伴います。Microsoftも「不必要な除外設定は推奨しない」としており、除外リストに追加するのは「悪意がないと確信できるファイル/フォルダ」に限るべきと注意喚起しています。
除外した場所に万一マルウェアが入り込んでもDefenderが検出できなくなるので、除外の追加は最小限に留め、定期的に見直して不要になったら除外を外すことをおすすめします。
【対処法③】スキャン実行のタイミングを調整する(タスクスケジューラの活用)
続いて、Defenderによる定期スキャンの実行タイミングを調整する方法です。自分でスキャンのスケジュール(日時や頻度)を設定し直すことで、作業中に重いスキャンがかぶることを防げます。
Windows標準の「タスクスケジューラ」というツールを使います。
手順
- 「タスクスケジューラ」を起動する。 スタートメニューの検索バーに「タスクスケジューラ」と入力して起動します。
- Defenderのスキャンタスクを探す。 画面左側で「タスクスケジューラ ライブラリ > Microsoft > Windows > Windows Defender」とフォルダーを展開してください。「Windows Defender」フォルダーをクリックすると、画面中央に「Windows Defender Scheduled Scan」という項目が表示されます。
- 「Windows Defender Scheduled Scan」をダブルクリック。 スキャンタスクの詳細プロパティが表示されます。
- 新しいスケジュールを設定する。 「トリガー」タブを選択し、「新規」ボタンをクリックします。「タスクの開始」で「スケジュールに従う」を選択し、スキャンを実行したい頻度(毎日/毎週/毎月)と時刻を指定します。
- おすすめ: 「毎週日曜日の深夜3時」など、自分がPCを使っていない時間帯
- 「条件」タブで「コンピューターがAC電源で使用されている場合のみタスクを開始する」にチェック。 ノートPCの場合、バッテリー駆動中にスキャンが走るのを防げます。
- 「OK」で保存。
📸 スクリーンショット挿入ポイント: タスクスケジューラの「Windows Defender」フォルダ表示画面と、「Windows Defender Scheduled Scan」のプロパティ(トリガータブ)を示す。
スキャン頻度のポイント
Microsoftは「一般ユーザーはフルスキャンを定期実行する必要はない」としており、クイックスキャン+リアルタイム保護+クラウド保護の組み合わせを推奨しています。
まずは毎日のクイックスキャンが適切な時間に実行されるよう調整し、フルスキャンは必要に応じて月1回程度にするのが理想的なバランスです。
⚠️ 注意: 設定した時間にPCの電源が入っていないとスキャンは行われません。スリープ中でも実行されないため、可能であれば電源プランで該当時間帯にスリープしないようにするか、後でPCを起動した際に手動でスキャンを実行しましょう。
【対処法④】スキャン時のCPU負荷を制限する(PowerShellコマンド)
ここからは少し踏み込んだ設定ですが、手順どおりに進めれば初心者の方でも実施可能です。Defenderのスキャンに使うCPUリソースの上限を制限することで、スキャン中でも他の操作がもたつきにくくなります。
手順
- 管理者権限でPowerShellを起動する。 スタートメニューで「PowerShell」と検索し、「管理者として実行」をクリックします。
- 以下のコマンドを順番に入力して、Enterキーで実行します。
スキャン時のCPU使用率上限を25%に制限する:
Set-MpPreference -ScanAvgCPULoadFactor 25
デフォルトは50%です。低スペックPCでは25%程度に設定すると、スキャン中でもPCが快適に動作します。ただし、値を低くしすぎるとスキャン完了までに時間がかかるため、まずは25〜30で様子を見てください。
スキャンのCPU優先度を低に設定する:
Set-MpPreference -EnableLowCpuPriority $true
Defenderのバックグラウンドスキャンが他のアプリより低い優先度で実行されるようになり、スキャン中でも他の操作がスムーズになります。
(HDD搭載PCの場合)圧縮ファイルのスキャンを無効化する:
Set-MpPreference -DisableArchiveScanning $true
圧縮ファイル(ZIP、RARなど)の中身のスキャンを省略します。HDD環境ではこの設定だけでも体感速度がかなり変わります。ただし、圧縮ファイル内のマルウェアを見逃す可能性があるため、SSD環境では無理に設定する必要はありません。
元に戻したい場合
デフォルト値に戻したいときは以下のコマンドを実行します。
Set-MpPreference -ScanAvgCPULoadFactor 50
Set-MpPreference -EnableLowCpuPriority $false
Set-MpPreference -DisableArchiveScanning $false
【対処法⑤】定義ファイルの更新とキャッシュクリア
古い定義ファイルの蓄積や保護の履歴データがパフォーマンス低下の原因になっていることがあります。以下の方法でクリーンアップしましょう。
定義ファイルを最新に更新する
- Windowsセキュリティを開く
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリック
- 「ウイルスと脅威の防止の更新」の下にある「更新プログラムの確認」をクリック
これだけで最新の定義ファイルがダウンロードされます。定義ファイルが古いとスキャン効率が落ちる場合があるため、Windows Updateが止まっている環境では手動で更新するのがおすすめです。
保護の履歴をクリアする(上級者向け)
保護の履歴が大量に蓄積していると動作が重くなることがあります。以下のフォルダ内のファイルを管理者権限で削除することでクリアできます。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender\Scans\History\Service\DetectionHistory
💡 ヒント: このフォルダは通常非表示になっています。エクスプローラーの「表示」タブから「隠しファイル」にチェックを入れると表示されます。
また、PowerShellで自動削除期間を短縮する方法もあります。
Set-MpPreference -ScanPurgeItemsAfterDelay 7
これにより、7日経過した履歴データが自動的に削除されるようになります。
【対処法⑥】PC全体のパフォーマンスを改善する
Windows Defenderの設定を最適化しても改善が感じられない場合は、PC自体のスペックや状態がボトルネックになっている可能性があります。以下の対策も合わせて検討してみてください。
SSDへの換装(最も効果が大きい!)
ストレージの種類はDefenderのパフォーマンスに最も大きな影響を与える要素です。
NVMe SSD(500GB)でのクイックスキャンは約1分で完了するのに対し、HDD(5400rpm)でのフルスキャンは6〜11時間かかるという報告があります。SSDへの換装だけでスキャン時間が数十倍短縮される可能性があり、HDD搭載PCでDefenderが重い場合の最も費用対効果が高い対策です。
最近はSSDの価格も大幅に下がっており、500GBで5,000円前後から購入できます。まだHDDを使っている方は、SSD換装を最優先で検討してみてください。
メモリの増設
MsMpEng.exeのメモリ使用量はフルスキャン中に最大2GB以上に達することがあります。メモリが4GBの環境ではスワップ(メモリ不足分をストレージで補う処理)が頻発し、特にHDD環境で劇的に遅くなります。
4GB→8GBの増設で体感は大幅に改善し、スキャン中でもブラウザ操作が可能になります。Windows 11の推奨最小要件は4GBですが、Defender利用を考慮すると実質8GB以上が推奨です。
不要なスタートアップアプリの整理
起動時に自動的に立ち上がるアプリが多いと、Defenderと合わせてCPU・メモリを圧迫します。
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「スタートアップ」タブ(Windows 11では「スタートアップアプリ」)を選択
- 「有効」になっているアプリの中から、不要なものを右クリックして「無効化」
影響度が「高」のアプリを優先的に無効化しましょう。Adobe Creative Cloud、iTunes、Spotify、Discord、メーカー独自ソフトなどは手動起動で十分な場合が多いです。
ディスククリーンアップ
不要な一時ファイルを削除することで、スキャン対象のファイル数が減り、スキャン時間が短縮されます。
- スタートメニューで「ディスク クリーンアップ」と検索して起動
- 「システムファイルのクリーンアップ」をクリック
- 「Microsoft Defender ウイルス対策」にチェックを入れる(古い定義ファイルの残骸を削除)
- その他の一時ファイルもチェックして「OK」で削除
SSDは空き容量を20〜30%以上維持することが推奨されます。空き容量が少ないとSSD自体のパフォーマンスが低下します。
【対処法⑦】ゲーム中にDefenderが重い場合の対策
ゲームプレイ中にDefenderの負荷が気になる方は、以下の設定を組み合わせると効果的です。
ゲームモードをオンにする
Windows 11には「ゲームモード」が搭載されており、有効にするとバックグラウンド処理が抑制されます。
- 設定 → ゲーム → ゲームモード を開く
- 「ゲームモード」のスイッチをオンにする
これだけで1〜6%程度のパフォーマンス改善が見込めます。
ゲーム関連の除外設定
前述の除外設定で、以下のゲームフォルダを除外しておきましょう。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\commonC:\Program Files\Epic Games- その他、よくプレイするゲームのインストールフォルダ
スキャンスケジュールをゲーム時間帯から外す
前述のタスクスケジューラで、スキャンの実行時刻をゲームをプレイしない時間帯(深夜など)に設定しておきましょう。
グループポリシーやレジストリを使った高度な最適化(上級者向け)
ここからはさらに踏み込んだ最適化策です。内容的に少し高度になりますが、手順どおりに進めれば初心者の方でも実施可能な範囲で説明します。ただし、Windowsの深い設定変更になるため十分注意して行ってください。
リアルタイム保護を永久に無効化する方法(※要注意)
グループポリシーエディター(GPE)やレジストリエディターを使うことで、リアルタイム保護を完全に無効化した状態に固定することも可能です。「サードパーティ製のウイルス対策ソフトに乗り換えたのでDefenderは二度と使わない」という場合などに検討される手法です。
Windows 10/11 Proの場合(グループポリシーの利用):
- 「Win + R」キーで
gpedit.mscと入力してグループポリシーエディターを起動 - 左側のツリーから「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windowsコンポーネント > Microsoft Defender Antivirus > Real-time Protection」を開く
- 「Turn off real-time protection(リアルタイム保護をオフにする)」をダブルクリック
- 「有効」に切り替えてOKを押す
Windows Homeの場合(レジストリの利用):
- 「Win + R」で
regeditと入力してレジストリエディターを開く - 次のキーまで移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows Defender\Real-Time Protection(「Real-Time Protection」キーが無い場合は新規作成) DisableRealtimeMonitoringというDWORD値を作成し、値を1に設定- PCを再起動
⚠️ 重要な注意: リアルタイム保護をオフに固定することはセキュリティ上大きなリスクを伴います。ほかにウイルス対策ソフトを入れている場合はDefenderがオフでも構いませんが、そうでない場合は常に無防備になるため基本的に推奨されません。
改ざん防止(Tamper Protection)について
Windows 10以降のDefenderには「改ざん防止」という機能があり、Defenderの重要な設定が外部から変更されるのを防ぐ仕組みになっています。グループポリシーやレジストリによる設定変更が反映されない場合は、一時的に「Windowsセキュリティ > ウイルスと脅威の防止の設定」で改ざん防止をオフにしてから設定変更を行い、再度オンに戻してください。
スキャン時のCPU使用率をグループポリシーで制限する方法
Windows Pro以上のエディションでは、gpedit.mscから「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windowsコンポーネント > Microsoft Defender ウイルス対策 > Scan」フォルダ内の「Specify the maximum percentage of CPU utilization during a scan」で5〜100%の範囲で設定できます。
💡 ヒント: グループポリシーの設定はPowerShell(Set-MpPreference)の設定を上書きします。両方を変更している場合は注意してください。設定変更後は
gpupdate /forceコマンドで反映させましょう。
やってはいけない3つのNG行為
Defenderが重いからといって、以下の行為は絶対に避けてください。
NG① Windows Defenderの完全無効化
Defenderを完全に無効化すると、リアルタイム保護、定義ファイル自動更新、SmartScreen(Web保護)がすべて停止し、ウイルス感染・ランサムウェア被害・アカウント情報窃取のリスクが格段に高まります。
NG② 非公式ツールの使用
「Defender Control」などの非公式ツールはDefenderをワンクリックで無効化できますが、Microsoft非推奨の操作であり、OS更新で動作しなくなる可能性があります。セキュリティ上のリスクも高いため、使用は避けてください。
NG③ セキュリティソフトの二重運用
Defenderと他社製セキュリティソフトの両方のリアルタイム保護を同時に動作させると、互いにスキャンし合い、CPU・メモリの悪循環的消費を引き起こします。
サードパーティソフト導入時はDefenderが自動的に待機モードに入る仕様ですが、「定期的なスキャン」がオンのまま残るケースがあります。他社ソフトを導入したら、Windowsセキュリティで「Microsoft Defender ウイルス対策のオプション」を確認し、不要な「定期的なスキャン」をオフにしましょう。
他のセキュリティソフトへの乗り換え(注意点とおすすめ)
本記事で紹介した最適化を試しても改善が感じられない場合は、他社製のウイルス対策ソフトへの乗り換えも選択肢のひとつです。
乗り換え時の注意点
- 二重に動作させない: 他社製ソフトをインストールすると、Defenderは自動的に無効化(待機状態)になります。1台のPCで複数のウイルス対策ソフトを同時常駐させないようにしましょう。
- 乗り換え後のパフォーマンス: 他社ソフトに変えれば必ず軽くなるとは限りません。「動作の軽快さ」に定評のある製品を選ぶことが重要です。
- 古いソフトの残骸: 乗り換え時には古いセキュリティソフトを正しくアンインストールし、クリーンな状態で新しいソフトを導入しましょう。
おすすめセキュリティソフト
ESET(イーセット) – 「軽さ重視」の代表格。AV-Comparatives 2024年の「Product of the Year」を受賞しており、メモリ使用量も約100MBと非常に軽量です。ウイルス検出率が高く、日本でも「動作が軽い」と定評があります。とにかく快適さを優先したい方に最もおすすめの有料ソフトです。
Norton 360(ノートン360) – 「総合力重視」の王道。防御力の高さと豊富な追加機能(パスワード管理、VPN、クラウドバックアップなど)が特徴です。ネットバンキングやショッピングも含め総合的な保護が欲しい方に向いています。
Bitdefender – 検出力と軽さのバランスが優秀。AV-TESTで満点を常連で獲得しています。コスパ重視なら、Bitdefenderエンジンを採用した買い切り型の「ZERO スーパーセキュリティ」も選択肢に入ります。
Avast/AVG – 「無料で始めたい方向け」。無料版でも基本的なマルウェア防御が可能で、ゲームモード搭載など軽快さにも配慮されています。まずは無料で試してみたい方におすすめです。
Windows Defender – 改めてになりますが、Defender自体も年々改良が重ねられ高性能になっています。AV-TEST 2025年12月の最新評価では、Protection 6.0/Performance 6.0/Usability 6.0の満点18.0を獲得しており、Bitdefender・Kaspersky・Nortonと同等スコアです。本記事の設定最適化を行ったうえで継続使用するのも非常に有力な選択肢です。
結局どれを選べば良い?
- ✅ とにかく軽さ重視 → ESET が最有力
- ✅ 総合的な保護が欲しい → Norton 360 など高機能スイート
- ✅ 無料で始めたい → Avast/AVG
- ✅ 追加費用なしで十分な保護 → Windows Defender(本記事の最適化を実施)
よくある質問(FAQ)
Q1: リアルタイム保護をずっとオフにしておいても大丈夫ですか?
基本的にはおすすめできません。 リアルタイム保護をオフのままにすると、その間PCは新たなウイルスから無防備になります。短時間の一時停止は問題ありませんが、長時間オフにしたままにするのは避けましょう。Windowsの仕様上、リアルタイム保護は時間経過や再起動により自動でオンに戻ります。これは「常にオフにしておくのは想定されていない」ということです。
Q2: 除外設定を追加するとウイルス感染のリスクが高まりませんか?
残念ながら高まります。 除外に指定したファイル/フォルダはDefenderが一切スキャンしなくなるため、仮にその中にウイルスが入り込んでも検知・駆除されません。除外設定は「どうしても必要な場合のみ、かつ信頼できるものに限定して」行うのが鉄則です。定期的に除外リストを見直し、不要になった項目は削除する習慣を持ちましょう。
Q3: Windows Defenderだけで十分ですか?有料ソフトに変えるべき?
多くの一般ユーザーにはDefenderだけで十分です。 AV-TESTの最新評価では満点を獲得しており、0-dayマルウェア検出率も99.3〜100%と高水準です。信頼できるWebサイトのみ閲覧し、メールの添付ファイルを慎重に扱える基本的なデジタルリテラシーがある方であれば、Defenderだけで問題ありません。
ただし以下のケースでは有料ソフトの検討をおすすめします。
- ネットバンキングを頻繁に利用する
- 仕事で機密情報を扱う
- 家族(特にお子さん)とPCを共有する
- VPNが必要
Q4: ゲーム中にDefenderが重くなるのですが、どうすればいいですか?
ゲームモードのオン + ゲームフォルダの除外設定 + スキャンスケジュールの調整の3つを組み合わせるのが最も効果的です。詳しくは本記事の「対処法⑦ ゲーム中にDefenderが重い場合の対策」をご覧ください。
Q5: タスクマネージャーで「Antimalware Service Executable」のCPU使用率がずっと高いのですが?
以下の手順で対処してみてください。
- まず定義ファイルを最新に更新する(対処法⑤参照)
- Windows Defenderのフォルダを除外設定に追加する(
C:\Program Files\Windows Defender) - CPU負荷制限を設定する(対処法④参照)
- それでも改善しない場合はPCを再起動する
再起動で改善する場合は、一時的な処理の集中が原因だった可能性が高いです。再起動しても改善しない場合は、Windows Updateの実行やシステムファイルの破損チェック(sfc /scannowコマンド)も試してみてください。
Q6: SSDに換装したらDefenderの重さは解消しますか?
HDDからSSDへの換装は劇的な効果があります。 クイックスキャンの時間が数十分から1〜2分程度に短縮され、リアルタイム保護によるファイルアクセスの遅延も大幅に軽減されます。HDD搭載PCでDefenderが重いと感じている場合は、Defenderの設定変更よりもSSD換装の方が費用対効果が高い場合が多いです。
まとめ:セキュリティと快適さを両立しよう
「ウイルス対策を無効にすればPCは軽くなるかもしれないけど、セキュリティが心配…」というジレンマは多くのユーザーが抱えるところです。しかしセキュリティ対策はPCを使う上で必要不可欠であり、「重いから」といって守りを怠ってしまっては本末転倒です。
本記事で紹介した7つの対処法を実践すれば、Windows Defenderの強力な保護機能を維持したまま快適なPC動作を手に入れることも十分可能です。
対処法の優先順位(おすすめ順)
- 除外設定の追加(効果大・リスク小)
- スキャンスケジュールの調整(効果中・リスクなし)
- CPU負荷制限の設定(効果中・リスクなし)
- 定義ファイルの更新とキャッシュクリア(効果小〜中・リスクなし)
- SSD換装・メモリ増設(効果特大・コストあり)
- リアルタイム保護の一時停止(効果大・一時的なリスクあり)
- 他社ソフトへの乗り換え(最終手段)
まずはできる範囲から設定の最適化を始め、様子を見てみましょう。それでも改善が感じられない場合は、SSD換装やメモリ増設といったハードウェア面の改善、あるいは他のソフトへの乗り換えを検討してみてください。
大事なのは、自分のPC環境に合った形でセキュリティと快適さのバランスを取ることです。本記事がお読みの皆さんの環境改善の一助となれば幸いです。ぜひ今日からできるところから試してみてください。
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