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Windows 11でUSB機器が「不明なデバイス」と表示される時の対処法【完全ガイド】

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Windows 11でUSB機器が「不明なデバイス」と表示される時の対処法【完全ガイド】

USBメモリやマウス、外付けHDD、プリンターなどのUSB機器をパソコンに接続したとき、Windows 11のデバイスマネージャーで機器名ではなく**「不明なデバイス」**と表示されて認識されないことがあります。突然この状況になると焦ってしまいますが、実は多くのWindows 11ユーザーが経験している一般的なトラブルです。

原因を正しく理解し、適切な手順で対処すれば、ほとんどのケースは自分で解決できます。

本記事では、ITに詳しくない方でも安心して取り組めるよう、「簡単な対処法」から「やや高度な対処法」まで、ステップバイステップで丁寧に解説していきます。焦らず、順番に確認していきましょう。


この記事でわかること

  • USB機器が「不明なデバイス」になる主な原因
  • 今すぐ試せる基本的な対処法(初心者向け)
  • デバイスマネージャーを使ったドライバーの修復方法
  • Windows Updateや電源管理の見直し方
  • システムファイルの修復やBIOS設定の確認方法(上級者向け)
  • USB機器の種類別チェックポイント
  • 今後のトラブルを防ぐための予防策

「不明なデバイス」とは?どんな症状が出る?

まず、「不明なデバイス」とは何かを確認しておきましょう。

USB機器をパソコンに接続すると、通常はWindowsが自動的にその機器を認識し、必要なソフトウェア(ドライバー)をインストールして使えるようにしてくれます。しかし何らかの原因でWindowsがその機器を正しく認識できないと、デバイスマネージャーに**「不明なデバイス」**という名前で表示されます。

よく見られる症状

  • デバイスマネージャーの「その他のデバイス」や「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」の下に、**黄色い三角マーク(⚠)付きで「不明なデバイス」**と表示される
  • USB機器を接続した時に「USBデバイスが認識されません」というポップアップ通知が出る
  • デバイスのプロパティを開くと**「エラーコード43: 問題が報告されたためWindowsはこのデバイスを停止しました」**と表示される
  • **「デバイス記述子要求の失敗(Device Descriptor Request Failed)」**というメッセージが出る
  • USB機器が接続と切断を繰り返す(接続音が何度も鳴る)

上記のいずれかに該当する場合、この記事の対処法が役立ちます。


USB機器が「不明なデバイス」になる主な原因

原因を知ることが解決の近道です。USB機器が「不明なデバイス」と認識されてしまう原因はさまざまですが、主に以下のようなものが考えられます。

原因①:ドライバーの問題(最も多い原因)

デバイスに対応する**ドライバー(機器を動かすためのソフトウェア)**がインストールされていないか、古くなっている場合、Windowsは機器を正しく認識できません。

新しいUSB機器を接続した直後や、Windowsを大型アップデートした後に発生しやすいトラブルです。また、ドライバーが破損していたり、Windows 11との互換性に問題がある場合も同様です。

原因②:USBポートやケーブルの物理的な不具合

USBポートの故障、接触不良、ケーブルの断線や劣化など、物理的な問題で通信できないと、機器が「不明なデバイス」として表示されることがあります。

例えば、パソコン前面のポートでは認識しなくても、背面のポートなら認識する、といったケースは珍しくありません。ほこりの蓄積による接触不良も見落としがちな原因の一つです。

原因③:USB機器自体の故障

接続しているUSB機器そのものが故障していると、当然ながら正常に認識されません。別のパソコンに接続しても動作しない場合は、機器側の故障が疑われます。

原因④:電源供給不足や省電力設定の問題

ノートPCなどでは省電力のためにUSBポートへの電力供給が制限されることがあります。Windowsの**「USBセレクティブサスペンド」**機能やUSBルートハブの電源管理設定が働くと、以下のような症状を引き起こすことがあります。

  • 接続中の機器が突然認識されなくなる
  • スリープからの復帰後にUSB機器が使えない
  • USBハブ経由の機器が不安定になる

特にバスパワー(電源アダプタなし)のUSBハブを使用している場合、ハブの電力不足で機器が認識されないケースが多く見られます。

原因⑤:高速スタートアップの影響

Windows 11にはパソコンの起動を速くする**「高速スタートアップ」**という機能がデフォルトで有効になっています。この機能は便利ですが、シャットダウン時にカーネル(OSの中核部分)の状態をファイルに保存する仕組みのため、ハードウェアドライバーが正しくリセットされないことがあります

USBデバイスが「再起動すれば直るが、シャットダウン→電源ONでは直らない」という場合、高速スタートアップが原因の可能性があります。

原因⑥:Windowsシステムファイルの破損

Windows自体のシステムファイルが破損していると、USB関連の機能が正常に動作しなくなることがあります。大型アップデートの失敗や、強制シャットダウンの繰り返しなどが原因で発生します。

原因⑦:BIOS/UEFIの設定

まれなケースですが、パソコンのBIOS(またはUEFI)設定でUSBポートが無効化されていたり、USB関連の設定が適切でない場合にも問題が起こることがあります。


【基本編】まず試してほしい対処法

難しい設定変更を行う前に、まずは簡単な確認と対処から始めましょう。これだけで解決することも実は多いので、上から順番に試してみてください。

対処法1:USBプラグの挿し直し

最もシンプルですが、意外と効果的な方法です。

  1. 接続しているUSB機器を一度パソコンから抜きます
  2. 10秒ほど待ちます
  3. もう一度、しっかりと奥まで差し込みます

接触が悪くて認識されなかっただけの場合、挿し直すことで正常に検出されることがあります。USBプラグがぐらつかないか確認しましょう。

対処法2:別のUSBポートに接続する

同じ機器を別のUSBポートに差し替えてみましょう。

  • デスクトップPCの場合: 前面ポートではなく背面のポートに挿してみてください。前面ポートはマザーボードから内部ケーブルで延長されているため、接触不良が起きやすい傾向があります
  • ノートPCの場合: 左右にポートがあれば、反対側のポートを試してみましょう
  • USB 2.0とUSB 3.0の両方がある場合: 逆のタイプのポートに挿してみることも有効です(USB 3.0ポートは通常、内部が青色になっています)

「前面ポートではダメだったが、背面ポートに挿したら認識した」というケースは実際に多く報告されています。

対処法3:USBハブを外して直接接続する

USB機器をUSBハブ経由で接続している場合は、一度パソコン本体のUSBポートに直接接続してみてください。

USBハブ(特にバスパワータイプ)は電力供給が不安定になりやすく、認識トラブルの原因になることがあります。直接接続で問題なく認識される場合は、ハブ側に原因がある可能性が高いです。

対処法4:別のUSBケーブルを使う

USB機器がケーブルで接続するタイプ(外付けHDD、プリンターなど)の場合、別のケーブルに交換してみてください。

ケーブルの内部断線は見た目ではわからないことが多く、長期間使用しているケーブルは劣化している可能性があります。100均などの安価なケーブルもデータ通信に対応していない(充電専用の)場合があるので注意が必要です。

対処法5:パソコンを再起動する

基本中の基本ですが、PCを再起動することは非常に有効な対処法です。

  1. USB機器を一度すべて取り外します
  2. パソコンを**「再起動」**します(※シャットダウンではなく「再起動」を選ぶのがポイント。理由は後述する「高速スタートアップ」に関係します)
  3. 再起動が完了したら、問題のUSB機器を接続してみてください

一時的な認識不良であれば、再起動によって問題が解消されることがあります。

ポイント:「シャットダウン」ではなく「再起動」を選ぶ理由

Windows 11では「高速スタートアップ」がデフォルトで有効になっています。この機能が有効だと、「シャットダウン」してもシステムが完全にリセットされません。「再起動」を選ぶことで完全なリフレッシュが行われるため、USB関連の問題が解消されやすくなります。

対処法6:別のパソコンで動作確認する

もし手元に別のパソコンがあれば、問題のUSB機器をそちらに接続してみてください。

  • 別のPCでも認識されない場合: USB機器自体の故障の可能性が高いです
  • 別のPCでは正常に認識される場合: 元のPCの設定やドライバーに問題がある可能性が高いです

この切り分けは、問題がPC側にあるのか機器側にあるのかを判断するうえで非常に重要です。


【中級編】デバイスマネージャーでドライバーを修復する

基本的な確認で解決しなかった場合、デバイスマネージャーを使って、ドライバーの更新や再インストールを行いましょう。

対処法7:デバイスマネージャーでドライバーを更新する

Windowsに正しく認識されていないデバイスは、デバイスマネージャーに「不明なデバイス」として表示されています。ここからドライバーを更新できます。

手順:

  1. キーボードの Windowsキー+X を押すか、スタートボタンを右クリックして、メニューから**「デバイスマネージャー」**を選択します
  2. デバイスマネージャーが開いたら、一覧の中に**「不明なデバイス」**がないか探します。「その他のデバイス」や「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」の配下に表示されていることが多いです
  3. 「不明なデバイス」を右クリックし、**「ドライバーの更新」**をクリックします
  4. **「ドライバーを自動的に検索」**を選びます。Windowsがインターネットから適切なドライバーを探してインストールしてくれます
  5. 完了したらパソコンを再起動して、デバイスが認識されるか確認してください

対処法8:デバイスをアンインストールして再検出させる

ドライバー更新でも改善しない場合は、デバイスを一度アンインストールしてからWindowsに再検出させます。

手順:

  1. デバイスマネージャーを開き、「不明なデバイス」を右クリックします
  2. **「デバイスのアンインストール」**を選択します
  3. 確認メッセージが表示されたら**「アンインストール」**をクリックします
  4. パソコンを再起動します
  5. 再起動後、Windowsが改めてデバイスを検出し、適切なドライバーを自動的に再インストールします

もしくは、再起動せずにデバイスマネージャーのメニューバーから**「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」**をクリックしても、デバイスの再検出が行われます。

注意: オーディオインターフェースなど専用ドライバーが必要な機器をお使いの場合、アンインストール後にメーカーのドライバーが必要になることがあります。事前にメーカーサイトからドライバーをダウンロードしておくと安心です。

対処法9:USBコントローラーを再インストールする

問題が特定のデバイスではなく、USBポート全体にある場合は、USBコントローラー自体を再インストールすると効果的です。

手順:

  1. デバイスマネージャーを開きます
  2. **「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」**を展開します
  3. 表示されているUSBホストコントローラーUSBルートハブを一つずつ右クリックし、**「デバイスのアンインストール」**を選択します
  4. すべてのUSBコントローラーをアンインストールしたら、パソコンを再起動します
  5. 再起動時にWindowsが自動的にUSBコントローラーを再インストールします

この方法は、USBコントローラーのドライバーが破損していた場合に特に効果があります。再起動中はキーボードやマウスも一時的に使えなくなる可能性がありますが、再起動後に自動で復帰しますのでご安心ください。

対処法10:メーカー公式サイトからドライバーを手動インストールする

自動更新でドライバーが見つからない場合、USB機器のメーカー公式サイトから最新のドライバーをダウンロードして手動でインストールする方法があります。

手順:

  1. USB機器の**製品名(型番)**を確認します(機器本体やパッケージに記載されています)
  2. メーカーの公式サイトにアクセスし、サポートまたはダウンロードページを開きます
  3. 製品名で検索するか、カテゴリから該当する製品を選びます
  4. Windows 11対応の最新ドライバーをダウンロードします
  5. ダウンロードしたファイルを実行してインストールします
  6. インストール後、パソコンを再起動します

特にプリンター、スキャナー、オーディオ機器など専用ドライバーが必要な機器では、メーカーサイトにWindows 11対応の最新ドライバーが用意されていることが多いです。「(製品名) ドライバ ダウンロード」でGoogle検索すると見つけやすいでしょう。


【中級編】Windows Updateで最新の修正プログラムを適用する

対処法11:Windows Updateを実行する

Windows自体のアップデートによって問題が解決することもあります。マイクロソフトはUSB関連の不具合修正を定期的に配信しています。

手順:

  1. スタートメニューから**「設定」**を開きます
  2. 左メニューの**「Windows Update」**をクリックします
  3. **「更新プログラムのチェック」**ボタンをクリックします
  4. 利用可能な更新があれば一覧に表示されるので、すべてインストールします
  5. **「詳細オプション」→「オプションの更新プログラム」**も確認してください。ここにデバイスドライバーの更新が表示されていることがあります。USB関連の更新があればチェックを入れてインストールしましょう
  6. 更新が完了したら、パソコンを再起動してUSB機器を確認します

補足: 過去にWindows 11の更新後に一部のUSB機器やプリンターが認識されなくなる不具合が報告されましたが、後日配信された修正プログラムで解決されています。2025年10月のセキュリティ更新(KB5066835)では、回復環境でUSBキーボードとマウスが動作しなくなる問題が確認され、その後修正されています。常に最新の更新を適用しておくことが大切です。


【中級編】USBの電源管理設定を見直す

USB機器が頻繁に接続・切断を繰り返したり、スリープ復帰後に認識されない場合は、電源管理の設定が原因の可能性があります。

対処法12:USBルートハブの電源管理設定を変更する

Windowsの省電力機能がUSBポートの電源をオフにしてしまうことがあります。これを無効にします。

手順:

  1. デバイスマネージャーを開きます
  2. **「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」**を展開します
  3. **「USBルートハブ」**をダブルクリック(または右クリック→プロパティ)して開きます
  4. **「電源の管理」**タブを選択します
  5. 「電力の節約のために、コンピューターがこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外して、「OK」をクリックします
  6. この操作をすべてのUSBルートハブと汎用USBハブについて繰り返します

この設定を変更することで、Windowsが省電力のためにUSBポートの電源を自動的に切ってしまうのを防ぎます。

対処法13:USBセレクティブサスペンドを無効にする

上記の方法でも解決しない場合、電源プランのUSBセレクティブサスペンド機能をオフにしてみます。この機能は未使用のUSBポートを自動的に休止状態にする省電力機能ですが、環境によっては誤作動して問題を引き起こすことがあります。

手順:

  1. コントロールパネルを開きます(スタートメニューで「コントロールパネル」と検索)
  2. **「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」**をクリックします
  3. 現在利用中の電源プランの**「プラン設定の変更」**をクリックします
  4. **「詳細な電源設定の変更」**をクリックします
  5. 一覧から**「USB設定」**を探して展開します
  6. **「USBのセレクティブ サスペンドの設定」を展開し、値を「無効」**に変更します。「バッテリ駆動」と「電源に接続」の両方がある場合は、それぞれ「無効」にしてください
  7. **「適用」→「OK」**を押して設定を閉じます
  8. パソコンを再起動して、USB機器の状態を確認します

この操作で、システム全体でUSBの省電力機能をオフにできます。特に外付けHDDなど電力を多く必要とするUSB機器をお使いの場合に効果があります。

注意: この設定を変更すると、ノートPCではバッテリー駆動時間が若干短くなる可能性があります。効果がなかった場合は元に戻すことも検討してください。


【上級編】高速スタートアップを無効にする

対処法14:高速スタートアップをオフにする

Windows 11の「高速スタートアップ」はPCの起動を高速化する便利な機能ですが、USBデバイスやBluetoothアダプター、ネットワークアダプターなどのハードウェアが正しく初期化されない原因になることがあります。

「再起動すれば直るけど、シャットダウンしてから電源を入れると同じ問題が出る」という場合は、高速スタートアップが原因の可能性が高いです。

手順:

  1. コントロールパネルを開きます
  2. **「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」**をクリックします
  3. 左メニューの**「電源ボタンの動作を選択する」**をクリックします
  4. **「現在利用可能ではない設定を変更します」**をクリックします(管理者権限が必要です)
  5. 「シャットダウン設定」セクションの**「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外します**
  6. **「変更の保存」**をクリックします
  7. パソコンをシャットダウンして、再度電源を入れます

補足: SSD搭載のパソコンでは、高速スタートアップを無効にしても起動速度への影響はほとんどありません。SSDは元々十分に高速なので、この機能のメリットは限定的です。トラブルが解消されたらそのまま無効にしておいて問題ないでしょう。


【上級編】Windowsのシステムファイルを修復する

ここまでの対処法で解決しない場合、Windows自体のシステムファイルが破損している可能性があります。コマンドプロンプトを使ってシステムファイルの修復を行いましょう。

対処法15:SFCとDISMコマンドでシステムを修復する

「コマンドプロンプト」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、入力するコマンドは決まっていますので、この手順通りに進めれば大丈夫です。

手順:

  1. スタートメニューで**「cmd」**と入力します
  2. 表示された**「コマンド プロンプト」右クリックして、「管理者として実行」**を選択します
  3. 黒い画面(コマンドプロンプト)が開いたら、まず以下のコマンドをそのままコピーして貼り付け、Enterキーを押します:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  1. 処理が完了するまで10~20分程度かかります。「操作は正常に完了しました」と表示されるまでお待ちください
  2. 次に、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します:
sfc /scannow
  1. こちらも10~15分程度かかります。「Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした」と表示されれば問題なしです。「破損したファイルを正常に修復しました」と表示された場合は修復が行われています
  2. 完了したらパソコンを再起動して、USB機器の状態を確認します

DISMとSFCの違い: DISMはWindowsの修復用イメージ(元データ)を修復するツール、SFCは実際のシステムファイルを修復するツールです。DISMで元データを修復してからSFCで本体を修復する、という順番が重要です。


【上級編】ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールを実行する

対処法16:Windows組み込みのトラブルシューティングツールを使う

Windows 11にはハードウェアの問題を自動診断・修復するツールが組み込まれています。

手順:

  1. キーボードの Windowsキー+R を同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます
  2. 以下のコマンドを入力して「OK」をクリックします:
msdt.exe -id DeviceDiagnostic
  1. 「ハードウェアとデバイス」のトラブルシューティングツールが起動します
  2. **「次へ」**をクリックして診断を開始します
  3. 問題が検出された場合は、画面の指示に従って修復を適用します

【上級編】BIOS/UEFIのUSB設定を確認する

対処法17:BIOS設定でUSBが有効になっているか確認する

ごくまれに、BIOS(またはUEFI)の設定でUSBポートが無効になっている場合があります。特にBIOSのアップデート後や設定をリセットした後に起こりえます。

BIOS画面への入り方:

  1. **「設定」→「システム」→「回復」**を開きます
  2. 「PC の起動をカスタマイズする」の**「今すぐ再起動」**をクリックします
  3. 再起動後に表示される画面で**「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」**を選択します
  4. **「再起動」**をクリックするとBIOS/UEFI画面が開きます

BIOS画面で確認すること:

  • **「Advanced」「Integrated Peripherals」**などのメニューにUSB関連の設定がないか確認します
  • **「USB Configuration」「USB Controller」「Enabled」**になっているか確認します
  • **「Legacy USB Support」がある場合は「Enabled」**に設定します
  • 設定を変更した場合は、F10キーを押して保存・再起動します

注意: BIOS/UEFIの画面はパソコンのメーカーや機種によって異なります。わからない設定は変更しないでください。変更が必要かどうか不明な場合は、お使いのパソコンのメーカーサポートに問い合わせるのが安全です。


デバイスの種類別:追加で確認すべきポイント

上記の一般的な対処法に加えて、USB機器の種類によっては別途チェックすべきポイントがあります。

USBメモリ・外付けHDD/SSDの場合

  • 電力不足に注意: 特に外付けHDDはバスパワーでは動作が不安定になることがあります。パソコン本体に直接接続するか、セルフパワー(ACアダプター付き)のUSBハブを使いましょう
  • 「ディスクの管理」も確認: デバイスマネージャーでは「不明なデバイス」でも、Windowsの「ディスクの管理」ツール(Windowsキー+Xのメニューから開けます)にはドライブとして表示されている場合があります
  • 「RAW」と表示される場合: ファイルシステムが破損している可能性があります。フォーマットを要求されても、重要なデータがある場合は絶対にフォーマットしないでください。データ復旧の専門業者に相談しましょう
  • USB 2.0ポートを試す: 一部の古いUSBメモリはUSB 3.0ポートとの相性が悪い場合があります。USB 2.0ポート(内部が黒いポート)に接続してみてください

USBキーボード・マウスの場合

  • 他の機器で切り分け: 別のキーボードやマウスを接続してみて、そちらが正常に動作するか確認します
  • ワイヤレスの場合: USBレシーバーの差し直し、ペアリングの再設定を試してください。レシーバーが「不明なデバイス」になっている場合は、メーカーの専用ソフトウェアが必要な場合があります
  • デバイスマネージャーのチェック: 「キーボード」や「マウスとそのほかのポインティングデバイス」の項目にエラー(黄色い⚠マーク)が出ていないかも確認しましょう

USBプリンター・スキャナーの場合

  • メーカー専用ドライバーが必須: プリンターやスキャナーはメーカー専用のドライバーが必要なことが多く、Windows標準ドライバーだけでは「不明なデバイス」になる場合があります
  • メーカー公式サイトからドライバーを入手: お使いの機種のWindows 11対応ドライバーをダウンロードしてインストールしましょう
  • 古いドライバーを先に削除: 既存の古いドライバーが残っている場合は、いったんアンインストールしてから新しいドライバーを入れるとうまくいくことがあります
  • Windows Updateも確認: プリンターのドライバーがWindows Updateの「オプションの更新プログラム」として提供されていることがあります

USBオーディオ機器(ヘッドセット・マイクなど)の場合

  • サウンド設定を確認: デバイスマネージャー上は正常でも、サウンド設定で無効になっている場合があります。**「設定」→「システム」→「サウンド」**を開き、入出力デバイスの一覧に機器が表示されているか確認してください
  • 既定のデバイスに設定: 表示されていれば、それを既定のデバイスに設定すると音が出るようになります
  • サンプリングレートの確認: 高性能なオーディオインターフェースの場合、サンプリングレートの設定が合っていないと認識されないことがあります

USBウェブカメラの場合

  • プライバシー設定を確認: Windows 11の「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「カメラ」で、カメラへのアクセスが許可されているか確認してください
  • 使用中のアプリを閉じる: 他のアプリがカメラを使用中だと、別のアプリからアクセスできないことがあります

USB規格の違いと互換性について

トラブルシューティングの補足知識として、USBの規格について簡単に説明します。

USB規格 最大転送速度 ポートの色(一般的) 備考
USB 2.0 480Mbps マウス・キーボードなどに十分
USB 3.0(3.1 Gen1/3.2 Gen1) 5Gbps 外付けHDD/SSDに推奨
USB 3.1 Gen2(3.2 Gen2) 10Gbps 青or赤 高速データ転送
USB 3.2 Gen2x2 20Gbps 最新の高速デバイス向け
USB4 40Gbps Thunderbolt 3互換

USB規格には下位互換性があります。つまり、USB 3.0の機器をUSB 2.0のポートに接続しても動作します(速度はUSB 2.0に制限されます)。しかし、まれに互換性の問題で認識されないこともあります。

認識トラブルが起きた場合は、USB 3.0の機器をあえてUSB 2.0ポートに接続してみる、またはその逆を試してみることで解決する場合もあります。


予防策:今後のトラブルを防ぐために

最後に、USB機器の認識トラブルを未然に防ぐためのポイントを紹介します。

「安全な取り外し」を習慣にする

USBメモリや外付けHDDなどの記憶媒体を抜くときは、必ずタスクトレイ(画面右下)の取り外しアイコンから**「ハードウェアの安全な取り外し」**を実行してから外してください。

いきなり抜いてしまうと、データの破損やデバイス側の不具合につながり、次回接続時に認識されない原因になります。

USBハブの選び方に気をつける

外付けHDDやプリンターのような電力を要する機器は、可能であればPC本体に直接接続しましょう。ハブを使う場合は電源付きのセルフパワーハブを選ぶことで、電力不足によるトラブルを防げます。

安価なハブの中には通信品質が不安定なものもあるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶのがおすすめです。

USBポートとコネクタを清潔に保つ

PCのUSBポートおよびUSB機器のコネクタ部分に、ほこりや汚れが溜まっていないか定期的にチェックしましょう。埃は接触不良の大敵です。エアダスターなどで優しく吹き飛ばして清掃するのが効果的です。

USBケーブルも消耗品です。長期間使っているケーブルは内部が劣化している可能性があるので、接続が不安定になったら新品への交換を検討しましょう。

OSとドライバーを最新に保つ

Windows自体のアップデートやデバイスドライバーの更新を定期的に確認し、適用しましょう。新しく発売された機器ほど、最新のドライバーやWindowsバージョンでないと正しく動作しないことがあります。


それでも解決しない場合は

上記のすべての対処法を試しても解決しない場合は、以下の可能性を検討してください。

ハードウェアの故障が疑われるケース

  • 別のPCでもUSB機器が認識されない場合 → USB機器自体の故障の可能性が高いです。メーカー保証期間内であれば、修理・交換の相談をしましょう
  • どのUSBポートでも、どの機器でも認識しない場合 → PC側のUSBコントローラーやマザーボードの問題かもしれません。パソコンメーカーのサポートや修理業者への相談を検討してください

データ復旧が必要な場合

USBメモリや外付けHDDに大切なデータが入っていて認識されない場合、自分でフォーマットや復旧ソフトを試すのは避けてください。操作を誤るとデータが完全に失われる恐れがあります。専門のデータ復旧業者に相談するのが最も安全です。

メーカーサポートへの相談

パソコンメーカーやUSB機器メーカーのサポート窓口に問い合わせるのも有効です。特に保証期間内の製品であれば、無償で対応してもらえることがあります。問い合わせの際は、以下の情報を事前に整理しておくとスムーズです。

  • パソコンの型番とWindows 11のバージョン(「設定」→「システム」→「バージョン情報」で確認できます)
  • USB機器の製品名・型番
  • どのような状況で問題が発生するか(常に発生する/特定の操作後に発生する、など)
  • 試した対処法とその結果

まとめ

USB機器が「不明なデバイス」と表示されて認識しない場合でも、落ち着いて対処すれば多くのケースで解決できます。

本記事で紹介した対処法を以下にまとめます。

【基本編:まず試すこと】

  • USBプラグの挿し直し
  • 別のUSBポートに接続
  • USBハブを外して直接接続
  • USBケーブルの交換
  • パソコンの再起動(※「再起動」を選ぶ)
  • 別のPCで動作確認

【中級編:ドライバーと設定の見直し】

  • デバイスマネージャーでドライバーを更新
  • デバイスのアンインストール&再検出
  • USBコントローラーの再インストール
  • メーカーサイトからドライバーを手動インストール
  • Windows Updateの実行
  • USBルートハブの電源管理設定の変更
  • USBセレクティブサスペンドの無効化

【上級編:システムレベルの修復】

  • 高速スタートアップの無効化
  • SFC/DISMコマンドでシステムファイルを修復
  • ハードウェアトラブルシューティングツールの実行
  • BIOS/UEFIのUSB設定の確認

初心者の方は基本編から順番に試してみてください。多くの場合、ドライバーの更新や電源管理の設定変更で解決します。

困ったときはこの記事の手順を思い出して、ひとつずつ確認してみてくださいね。適切に対処すれば、きっとまたUSB機器が正常に使えるようになるはずです。

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