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Macの起動が遅い原因と高速化する方法【初心者向け完全ガイド】

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Macの起動が遅い原因と高速化する方法【初心者向け完全ガイド】

「最近、Macの起動に時間がかかるようになった…」そんなお悩みはありませんか? 電源を入れてからデスクトップが使えるようになるまで待たされると、とてもストレスですよね。

実は、Macの起動が遅くなる原因にはハードウェア面とソフトウェア面の両方が考えられます。しかし、多くの場合は日頃のメンテナンス不足や不要なソフトの蓄積によるもので、専門知識がなくても改善できます。

本記事では、初心者の方でも分かるようにやさしく丁寧な言葉で、Macの起動が遅くなったときの原因の診断方法と、高速化のための具体的な手順を解説します。macOS Sequoia 15.x、Sonoma 14.xなど最新OSに対応し、Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4)とIntel Macの両方に対応した内容です。iMac・MacBook Air・MacBook Proなど幅広いモデルに共通する対処法をご紹介しますので、ぜひ順を追って確認し、快適なMacライフを取り戻しましょう。


まずは自分のMacの種類を確認しましょう

高速化の手順に入る前に、お使いのMacがApple Silicon(Mシリーズチップ)かIntel製かを確認することが重要です。一部の手順は両者で異なるためです。

**確認方法は簡単です。**画面左上のAppleメニュー()をクリックし、「このMacについて」を選択してください。表示される画面で以下を確認します。

  • **「チップ」**と書かれていれば → Apple Silicon Mac(M1、M2、M3、M4など)
  • **「プロセッサ」**と書かれていれば → Intel Mac(Intel Core i5、i7など)

この情報を覚えておくと、以降の説明がスムーズに理解できます。


起動が遅くなる主な原因【ハード・ソフト別】

Macの起動が遅くなる原因は大きく分けてハードウェアの問題とソフトウェアの問題に分類できます。まずは考えられる代表的な原因を見てみましょう。

ハードウェアの原因

ストレージの劣化や容量不足: 長年使用したハードディスクドライブ(HDD)の劣化、5年以上使用しているSSDの劣化などがあります。また、ストレージ容量が極端に少ない状態も起動時間の遅延につながります。

メモリ不足: 搭載メモリが少ない、または複数のアプリが大量のメモリを消費していると、起動時にスワップ(仮想メモリ)が発生し時間がかかります。

周辺機器の不具合: 接続している外付けHDDやプリンター、USBハブなどに問題があると、Macは起動時にそれらを認識しようとして時間がかかることがあります。

ハードウェアの老朽化: 古いモデルで処理性能が限界に近い場合、最新のmacOSとの組み合わせで起動が遅くなることがあります。

ソフトウェアの原因

ログイン項目の積み重ね: Mac起動後に自動で立ち上がるアプリのことをログイン項目といいます。Dropbox、Google Drive、Spotify、Adobe Creative Cloudなど、インストール時に自動起動を設定するアプリは多く、気づかないうちに大量に登録されていることがあります。これらのアプリが同時に起動しようとするため、CPUやメモリに負荷がかかり、起動時間が大幅に延びる原因となります。

macOSやアプリの不調: 古いバージョンのアプリが現在のOSと相性が悪く動作を妨げている、システムファイルが破損している、などのケースがあります。

システムキャッシュの蓄積: システムのキャッシュが溜まりすぎていると、起動プロセスに影響します。

ディスクのエラー: APFSファイルシステムのエラーや、起動ディスクの不整合が起きている場合も起動が遅くなります。なお、現代のSSD搭載Macでは断片化による起動遅延はほぼ発生しません。APFSは自動的に最適化を行うため、ユーザーによる手動デフラグは不要です。

macOSアップデート直後の一時的な遅延: メジャーアップデート(Sonoma→Sequoiaなど)の直後は、SpotlightとPhotosがバックグラウンドでデータの再インデックスを実行します。この処理は完了まで24〜48時間かかることがあり、その間は起動やシステム全体が遅く感じられます。数日経過しても改善しない場合のみ、他の原因を疑いましょう。

デスクトップの散らかり: 意外かもしれませんが、デスクトップ上のファイルが多すぎると起動が遅くなります。Finderは起動時にデスクトップ上のすべてのファイルのプレビューアイコンを生成するため、特に画像や動画が多い場合はメモリ消費が増加します。

バックグラウンドプロセスの暴走: VPNソフト、アンチウイルスソフト、クラウド同期サービスなどが起動時に過剰なリソースを消費することがあります。

上記のように様々な要因がありますが、多くの場合はいくつかの基本的なポイントをチェック・対処することで改善が期待できます。次章から、原因を特定するための診断方法と、その解決策を段階的に説明します。


正常な起動時間の目安を知っておこう

問題を診断する前に、お使いのMacでどのくらいの起動時間が正常かを把握しておきましょう。

Macの種類 正常な起動時間 問題あり
Apple Silicon Mac(M1〜M4) 5〜15秒 30秒以上
Intel Mac + 内蔵SSD 15〜45秒 1分以上
Intel Mac + Fusion Drive 30〜60秒 2分以上
Intel Mac + HDD 60〜90秒 3分以上

M1 iMacでは電源ボタンを押してから約5秒でログイン画面に到達するという報告があります。もしApple Silicon Macで起動に30秒以上かかっているなら、何らかの問題を疑うべきです。


起動が遅い原因の診断方法

まずは現在お使いのMacで何が原因になっていそうか、確認・診断してみましょう。専門的なツールを使わなくても、macOSに備わっている機能や簡単な観察で原因の見当をつけることができます。

1. ストレージの空き容量をチェック(難易度:簡単)

Macのストレージ空き容量は十分ありますか? 起動ディスク(通常「Macintosh HD」)の空き容量が極端に少ないと、システムは仮想メモリの確保などに時間がかかり、起動も遅くなります。推奨される空き容量は総容量の15〜20%以上です。256GBのMacなら38〜51GB以上、512GBなら77〜102GB以上を空けておくのが理想的です。

空き容量の確認方法

画面左上のAppleロゴ()メニューから「このMacについて」をクリックし、「ストレージ」タブを選択します。すると下図のようにディスクの使用状況が表示されます。グラフの**灰色部分が未使用領域(空き容量)**です。

空き容量が少ない(バーがほとんど埋まっている)場合は、後述する「高速化のための手順」にて不要ファイル削除などストレージ整理を行いましょう。

2. 「ログイン項目」の確認(難易度:簡単)

次に、Mac起動後に自動的に立ち上がるログイン項目をチェックします。ログイン項目とは、特定のユーザアカウントにログインしたとき自動起動するよう登録されたアプリのことです。例えばメニューバーに常駐する便利ツールや、あるアプリを補助するヘルパーアプリなどがここに登録されます。不要なものまでたくさん登録されていると、ログイン直後に読み込む処理が増えて起動完了まで時間がかかってしまいます。

ログイン項目の確認方法(macOS Sequoia/Sonoma)

  1. 画面左上のAppleメニュー()→「システム設定」をクリック
  2. 左サイドバーで「一般」をクリック(スクロールが必要な場合があります)
  3. 右側で「ログイン項目と機能拡張」をクリック
  4. 「ログイン時に開く」セクションに表示されているアプリを確認
  5. 不要なアプリを選択し、「−」(マイナス)ボタンをクリックして削除

**「バックグラウンドで実行を許可」**セクションには、見えない形で常駐するアプリが表示されます。使っていないアプリのトグルをオフにしましょう。

※macOS Ventura以前の場合は、「システム環境設定」→「ユーザとグループ」→「ログイン項目」タブで同様に確認できます。

安全に削除できる項目の見分け方

削除しても安全なものには、クラウドストレージ同期アプリ(Dropbox、Google Drive)、メニューバーユーティリティ、使用頻度の低いアプリなどがあります。一方、セキュリティソフトや「com.apple」で始まるシステム項目は削除しないでください。

ログイン項目を整理することで、不要なアプリが勝手に常駐しなくなるため起動直後の負荷が軽減されることが期待できます。

3. アクティビティモニタで動作確認(難易度:簡単)

起動してからしばらくMacがモタつく場合は、「アクティビティモニタ」を使ってどのプロセス(プログラム)がリソースを食っているか確認するのも有効です。アクティビティモニタはMac標準のタスクマネージャーのようなもので、CPUやメモリの使用状況をリアルタイムで監視できます。

アクティビティモニタの使い方

  1. Finderで「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダを開き、「アクティビティモニタ」を起動します(Spotlight検索で「アクティビティモニタ」と入力してもOKです)
  2. 起動したら上部の「CPU」タブを選択し、CPU使用率の高い順に並べます(「% CPU」欄をクリック)
  3. もし常に高いCPU%を占有しているプロセスがあれば、それが重さの原因かもしれません

見慣れない名前のプロセスなら検索して何の機能か確認しましょう。必要ないものであれば選択して「✕(終了)」ボタンで終了させることもできます。

「メモリ」タブではメモリ使用状況が見られます。メモリ圧迫がひどい(メモリプレッシャのグラフが赤い、圧縮メモリが数GB以上など)場合は、メモリ不足でスワップが発生し動作が遅くなっている可能性があります。その場合は不要なアプリを終了するか、メモリ増設(できるモデルなら)を検討しましょう。

4. ディスクの状態をチェック(難易度:中級)

ハードディスクやSSD自体に問題があると起動が遅くなることがあります。macOS内蔵の「ディスクユーティリティ」を使って起動ディスクを診断してみましょう。

ディスクユーティリティでの診断手順

  1. Finderの「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダから「ディスクユーティリティ」を起動します(Spotlight検索でも可)
  2. 左サイドバーから起動ディスク(通常は「Macintosh HD」)を選択します
  3. 画面上部のツールバーにある「First Aid(応急処置)」ボタンをクリックし、「実行」を選びます
  4. ディスクの検証が行われ、エラーがあれば修復を試みます

検査の結果、もし「修復できないエラー」が出た場合は、Macが現在起動中のディスクだと完全修復できない可能性があります。その際はリカバリーモードでMacを起動し、ディスクユーティリティから修復を行う必要があります。

リカバリーモードへの入り方

Apple Silicon Mac: Macをシャットダウンし、電源ボタンを長押し→「オプション」をクリック→「続ける」

Intel Mac: Macを再起動し、すぐにCommand + Rを長押し

リカバリーモードが起動したら、メニューから「ディスクユーティリティ」を選択し、同様にFirst Aidを実行してください。

First Aidの詳細実行手順(リカバリモード)

  1. ディスクユーティリティで、メニューバーの「表示」→「すべてのデバイスを表示」を選択
  2. 左サイドバーでボリューム→コンテナ→物理デバイスの順に各項目をFirst Aid実行
  3. 「問題は検出されませんでした」と表示されれば正常です

「修復できない問題が見つかりました」と表示された場合は、データをバックアップした上でディスクの消去とmacOS再インストールを検討してください。

5. 周辺機器の取り外しと確認(難易度:簡単)

意外な盲点として、接続している周辺機器が原因で起動が遅くなるケースがあります。例えば、故障しかけの外付けHDDや相性の悪いUSBハブなどです。そこで以下を試してみましょう。

一度すべての外部機器を外す: マウスやキーボード(純正ならOK)、電源以外のUSB機器・Thunderbolt機器・SDカード・外付けディスプレイなどを全部取り外してからMacを起動してみます。これで明らかに起動が早くなった場合は、外した機器の中に原因が潜んでいます。

一つずつ接続して特定: 改めて1つずつ周辺機器を接続しながら再起動し、どの機器を繋いだときに遅くなるか確認します。もし特定のデバイスを繋ぐと起動が遅いなら、その機器かケーブルに不具合がないかチェックしましょう。

6. セーフモードでの起動テスト(難易度:簡単〜中級)

macOSには「セーフモード」(セーフブート)という特殊な起動方法があり、これを利用すると問題の切り分けに役立ちます。セーフモードは最小限のシステム構成で起動するモードで、サードパーティのカーネル拡張が読み込まれず、起動ディスクの自動修復とキャッシュ削除が行われます。

セーフモードでは不要なログイン項目や外部機能拡張を読み込まずに起動し、さらに起動時にディスク検証・一部修復とシステムキャッシュの削除を自動で行います。そのため、セーフモードで起動すると通常より時間がかかりますが、完了後に再起動するとキャッシュが整理された分だけ起動が速くなる可能性があります。

セーフモードで起動する方法

Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4):

  1. Appleメニュー → システム終了 で完全にシャットダウン
  2. 電源ボタンを**「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで長押し**
  3. 起動ディスク(Macintosh HD)を選択
  4. Shiftキーを押しながら「セーフモードで続ける」をクリック
  5. メニューバーに「セーフブート」と表示されれば成功

Intel Mac:

  1. Macを再起動またはシャットダウン
  2. 電源を入れ、すぐにShiftキーを押し続ける
  3. ログイン画面が表示されたらShiftキーを離す
  4. 画面右上に「セーフブート」と表示されれば成功

結果の解釈

セーフモードで起動が速くなった場合は、サードパーティのソフトウェア(ログイン項目や拡張機能)が原因の可能性が高いです。セーフモードでも起動が遅い場合は、ハードウェアの問題かmacOS自体に問題がある可能性があります。

セーフモード中は一部機能が制限されるので、ネット閲覧程度に留めておき、大事な作業は通常起動に戻ってから行ってください。

以上の診断手順で、「これが原因かも」というポイントは見つけられたでしょうか? 次の章では、具体的な高速化のための実践的な対策を、初心者の方でもできる範囲で順番に紹介します。


Macを高速化するための実践的な手順

それでは、実際にMacの起動を速くするために効果的な対策を行っていきましょう。ここではできるだけ無料で実践可能な方法を優先して紹介します。特別な知識がなくても順番に試せるので、上から順にチャレンジしてみてください。

1. Macの再起動・アップデート(難易度:簡単、所要時間:5分〜)

基本中の基本ですが、Macを一度再起動してみることは重要です。長時間スリープや起動しっぱなしだと、バックグラウンドで動き続けているプロセスが蓄積して不調をきたす場合があります。再起動することで不必要なプロセスが一旦リセットされ、次回起動時には軽くなることがあります。

また、macOSやアプリを最新のバージョンにアップデートしましょう。古いOSと新しいアプリ、またはその逆で互換性の問題が起き起動を妨げるケースがあります。Appleメニューの「システム設定(またはシステム環境設定) > ソフトウェア・アップデート」からOSアップデートを確認し、App Storeの「アップデート」タブでアプリ更新も行ってください。

2. ログイン項目の整理(難易度:簡単、所要時間:5分)

前章「ログイン項目の確認」で不要なものをリストから外しましたが、改めて見直して整理してみましょう。ポイントは「起動直後に使わないアプリは極力登録しない」ことです。

システム設定 → 一般 → ログイン項目と機能拡張を開き、不要なアプリを選択して「−」ボタンで削除します。

効果的なトラブルシューティング方法として、Apple公式は「すべてのログイン項目を一度削除し、1つずつ追加しながら再起動を繰り返す」ことを推奨しています。問題が再発したタイミングで追加した項目が原因です。

もし「削除してもまた勝手に登録されてしまう」場合は、そのアプリの環境設定に自動起動のオン/オフ項目があるか確認してください。

3. ストレージの整理(不要ファイル・アプリの削除)(難易度:簡単、所要時間:15〜30分)

空き容量不足は起動のみならず全体的なパフォーマンス低下を招きます。以下の方法でディスクを整理しましょう。

不要なファイルを削除する

大きなサイズのファイルやもう使わない書類・写真・動画などを外付けドライブやクラウドに移動し、Mac本体から削除します。ゴミ箱に入れただけでは空き容量は増えないので、ゴミ箱を空にすることも忘れずに。特にダウンロードフォルダには一度きりしか使わないファイルが溜まりがちなのでチェックしましょう。

ストレージ管理機能を活用する

「このMacについて > ストレージ > 管理…」をクリックすると、macOSのストレージ管理ツールが開きます。ここで「書類」や「アプリケーション」などカテゴリごとに大容量ファイルを検出して削除できます。

また、以下のAppleの最適化機能を活用しましょう。

  • iCloudに保存: 使用頻度の低いファイルを自動的にクラウドへ移動
  • ストレージを最適化: 視聴済みのApple TV映画・番組を自動削除
  • ゴミ箱を自動的に空にする: 30日以上経過したファイルを削除

使っていないアプリのアンインストール

長い間使っていないアプリケーションはありませんか? アプリ自体のサイズもさることながら、関連するキャッシュやログが蓄積するため、不要なアプリは削除したほうがディスクにもシステムにも優しいです。削除は「アプリケーション」フォルダから対象アプリをゴミ箱に入れるだけでOKです(※アプリによっては専用アンインストーラの使用を推奨)。

手動で削除すべきファイル

  • ダウンロードフォルダ: インストーラー(DMGファイル)は使用後に不要
  • 古いiOSバックアップ: Finderの「iPhoneの管理」から削除可能
  • アプリキャッシュ: ~/Library/Caches/ 内の個別フォルダの中身(フォルダ自体は残す)

特にストレージ残量が数GB単位になっていた方は、上記を行うだけで空き容量が確保され、起動時間が改善する場合が多いです。10%以上の空きができるくらいを目標に整理してみましょう。

4. ディスクのFirst Aid(修復)を実行(難易度:中級、所要時間:10〜30分)

診断手順でも触れましたが、ディスクユーティリティのFirst Aidをまだ試していない場合はぜひ実行してください。ディスクのファイルシステムの不整合や軽微なエラーであれば、自動修復によって改善することがあります。とくに突然の電源断や強制終了をした後はディスク状態が悪化しがちなので、一度チェックしてみる価値があります。

手順は前述の通り、ディスクユーティリティで起動ディスクを選び「First Aid」を実行するだけです。処理中はMacを使用できませんが、数分程度で終わります。エラーが修復された旨のメッセージが出た場合は、修復前と比較して起動速度が向上していないか確認してみましょう。

完全な修復を行うには、リカバリモードから実行することを推奨します。

5. Spotlightインデックスの再構築(難易度:中級、所要時間:数時間)

検索結果が正しく表示されない場合や、ストレージ表示が不正確な場合に有効です。

GUI(システム設定)での手順

  1. システム設定 → Siriとspotlight(またはSpotlight)
  2. 「Spotlightのプライバシー」をクリック
  3. 「+」ボタンで「Macintosh HD」を追加(インデックスから一時除外)
  4. 数秒待ってから、追加した項目を選択し「−」ボタンで削除
  5. 再インデックスが自動的に開始される

再インデックスには数時間かかる場合があるため、重要な作業中は避けてください。

6. セーフモード後の通常再起動(難易度:簡単、所要時間:10〜15分)

前述したセーフモードを利用した起動改善も有効な手段です。もしまだ試していなければ、一度セーフモードで起動→再起動という手順を踏んでみましょう。セーフモードではシステムキャッシュのクリアなどが行われるため、その後の通常起動が速くなるケースがあります。特に長期間再起動していなかったり、メジャーアップデートを繰り返している環境では効果が出やすいです。

7. SMCリセット(Intel Macの場合のみ)(難易度:簡単、所要時間:3分)

Intelプロセッサ搭載のMacをご利用なら、「SMCリセット」を試すことで起動の不調が直ることがあります。SMC(システム管理コントローラ)は電源やバッテリー、各種ハードウェア制御を司るコントローラで、ここに変な情報が残っているとMacの動作全般に支障をきたすことがあります。起動が遅い症状も、SMCリセットで改善する場合がまれにあります。

重要な注意事項: Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4)にはSMCが存在しません。電源管理機能はMシリーズチップに統合されており、通常の再起動で自動的にリセットされます。この手順はIntel Macの方のみ実施してください。

SMCリセット方法(Intel Mac)

MacBookなどノート型(バッテリー取り外し不可モデル):

  1. Macをシステム終了します
  2. 内蔵キーボードの左側のShift + Control + Optionキーを押しながら電源ボタンを10秒間長押し
  3. すべてのキーを離してから電源を入れ直します

iMac/Mac miniなどデスクトップ:

  1. Macの電源を落とし、電源コードをコンセントから抜いて15秒以上待機
  2. 再度電源コードを差し込み、5秒待ってから電源を入れ直します

SMCリセットを行ってもデータが消えたり設定が初期化されることはありませんので安心してください。

8. NVRAM/PRAMリセット(Intel Macの場合のみ)(難易度:簡単、所要時間:2分)

同じくIntel Mac限定の対処法ですが、NVRAM(旧称PRAM)のリセットも効果がある場合があります。NVRAMには画面解像度や起動ディスクの指定などシステム設定の一部が記憶されています。通常これらが原因で極端に起動が遅くなることは少ないですが、何らかの不具合でNVRAM内容が不整合を起こしているときはリセットが有効です。

NVRAM(PRAM)リセットの方法(Intel Mac)

  1. Macをシステム終了し、再度電源を入れます
  2. 起動直後(起動音がある機種では音が鳴った直後)にCommand + Option(⌥) + P + Rキーを同時に長押しします
  3. そのまま約20秒ほど押し続け、Macが再起動してもう一度起動音が鳴ったらキーを離します

これでNVRAMが初期化され、必要な項目はmacOSがデフォルト値を再書き込みします。

重要な注意事項: NVRAMリセットもApple Silicon Macでは原則不要で、起動時に自動調整されるためキー操作は無効です。Intel Macをご使用の方のみお試しください。

9. Apple Silicon Macの電源管理リセット(難易度:簡単、所要時間:2分)

**Apple Silicon MacにはSMCが存在せず、NVRAMも再起動時に自動リセットされます。**問題が発生した場合は、以下の手順を試してください。

  1. Appleメニュー →「システム終了」で完全にシャットダウン
  2. 30秒以上待機
  3. 電源ボタンを押して再起動

この単純な手順で、従来のSMC/NVRAMリセットと同等の効果が得られます。

10. macOSの再インストール(最終手段)(難易度:上級、所要時間:1〜3時間)

以上の対策を全て行っても改善しない場合、macOS自体を再インストールするという方法があります。システムの重要ファイルが何かしら損傷していたり、ソフトウェア的な不具合が蓄積している場合、上書きインストールで解消することがあります。

ポイント: 再インストールしてもユーザーデータやアプリは基本的にそのまま残ります。時間は1時間以上かかる可能性がありますので、夜間や仕事のない日に実行すると良いでしょう。方法はリカバリーモードから「macOSを再インストール」を選ぶだけです(事前にTime Machineなどでバックアップを取っておくとなお安心です)。

これはあくまで最終手段ですが、システムをクリーンアップする効果は高いです。ただし、再インストール後にアプリの再設定などが若干必要になることもありますので、初心者の方はできれば詳しい人に手伝ってもらうか、Appleサポートに相談してから進めることをおすすめします。


症状別トラブルシューティングガイド

よくある症状ごとに、どの対処法から試すべきかをまとめました。

起動に2分以上かかる場合

  1. 通常の再起動を試す
  2. ログイン項目を確認・削除(システム設定 → 一般 → ログイン項目)
  3. ストレージ空き容量を確認(15%以上確保)
  4. セーフモードで起動
  5. Intel MacのみNVRAM/SMCリセット
  6. それでも改善しない場合: Apple Storeまたは認定サービスプロバイダに相談

Appleロゴで長時間止まる場合

  1. 強制再起動(電源ボタン10秒長押し)
  2. 外付けデバイスをすべて取り外して再起動
  3. セーフモードで起動
  4. リカバリモードでFirst Aid実行
  5. macOSを再インストール(リカバリモードから)
  6. それでも改善しない場合: ハードウェア問題の可能性があるため専門家に相談

プログレスバーが途中で止まる場合

macOSアップデート中の場合は最大数時間待機してください。1時間以上進まない場合は強制再起動を試みます。その後、セーフモード起動、First Aid実行、Time Machineからの復元の順に試してください。

起動してからしばらくモタつく場合

  1. アクティビティモニタでCPU/メモリ使用状況を確認
  2. 負荷の高いプロセスを特定し、必要に応じて終了
  3. ログイン項目を整理
  4. バックグラウンドアプリ(VPN、クラウド同期など)を一時停止

Apple Diagnosticsでハードウェアをテストする

ハードウェアの問題が疑われる場合、Apple内蔵の診断ツールを使用できます。

起動方法

Apple Silicon Mac: Macをシャットダウン→電源ボタン長押し→起動オプション画面でCommand + D

Intel Mac: Macをシャットダウン→電源を入れてすぐにDキー長押し

テストの結果、ADP000と表示されれば問題なし。PPP(電源関連)、PPM(メモリ関連)、NDR/NDD(ストレージ関連)などのエラーコードが表示された場合は、専門家への相談をお勧めします。


初心者が注意すべきポイント(やってはいけないこと)

Macの起動が遅いからといって、焦って対処しようとしてかえってトラブルを招くケースもあります。最後に、初心者の方が陥りがちな注意点を挙げておきます。以下のことは避け、安全に改善しましょう。

闇雲に怪しいツールを入れない

ネット上には「Macを一瞬で高速化!」とうたう怪しいクリーニングソフトの広告が溢れています。しかし、こうしたいわゆる”一発解決”系ソフト(例:MacKeeperやAdvanced Mac Cleanerなど)には手を出さないでください。これらは不要な上に逆にシステムを不安定にしたり、個人情報を抜き取るマルウェア紛いのものもあります。基本的に、本記事で紹介したmacOS標準機能や手作業での対応で十分です。

システムファイルを削除しない

中級者向けの情報で「/Library/LaunchDaemonsフォルダ内を整理する」とか「Terminalでキャッシュを手動削除する」等が見つかるかもしれません。しかし知識のないままこうしたシステム領域に手を加えるのは危険です。下手をするとOSが起動しなくなる可能性もあります。初心者の方は、本記事で説明した範囲内の操作に留め、分からないフォルダやファイルは削除・変更しないようにしましょう。

デフラグやクリーンアップの勘違い

Windows経験者の中には「Macもデフラグ(最適化)した方がいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかしMacのファイルシステムAPFSは基本的にデフラグ不要で、下手に市販のデフラグソフトを使うとSSDを痛めるだけです。キャッシュクリアも前述のセーフモード起動で十分対応できます。レジストリ掃除のようなWindows特有の概念もMacにはありません。Windows流のメンテナンスを安易にMacで実行しないようにしましょう。

バックアップを怠らない

起動トラブル対応とは直接関係ありませんが、大事なデータのバックアップは常に取っておきましょう。万一の時に復旧作業がスムーズになります。特にシステムいじりやOS再インストールを行う前にはTime Machineなどで最新バックアップを保存する癖をつけてください。

バックアップなしでメジャーアップデートを実行しない

必ずTime Machineなどでバックアップを取ってからOSアップデートを行いましょう。

ストレージ残り5%未満で使用を続けない

システムの動作に深刻な影響を与えます。すぐにストレージ整理を行ってください。

起動中に強制電源オフを繰り返さない

ディスクに深刻なダメージを与える可能性があります。

Apple Diagnosticsでエラーが出ても放置しない

ハードウェアの問題は自然に治ることはありません。専門家に相談しましょう。

こうした注意点を守りつつ、安全第一で対処すれば、初心者の方でもリスク無くMacの高速化が図れます。


必要に応じて導入したい便利ツール【無料・有料】

基本的には無料でできる対処法から試すのがおすすめですが、場合によっては専用のメンテナンスツールを活用するのも一つの手です。ここでは評判の良いMac用最適化ツールをいくつか紹介します(導入の際は公式サイトから入手し、最新バージョンをご利用ください)。

CleanMyMac X(有料・一部無料体験可)

Macのクリーニングツールとして有名なアプリです。不要ファイルの一括削除、ログイン項目やLaunchAgentの管理、メモリ開放など多彩な機能をワンクリックで実行できます。開発元MacPawは信頼性の高い企業で、Mac App Store版も提供されています。※便利ではありますが、常駐させて常に監視させる必要はありません。必要なときだけ起動して使いましょう。

OnyX(無料)

長年定評のあるMacメンテナンス無料ソフトです。システムキャッシュのクリアや各種最適化を細かく手動で行えます。高度な機能も多いので、初心者には全ては不要ですが、「Automation(自動化)」タブでチェックを入れて実行するだけで主要なメンテナンスができます。英語ソフトですが、日本語解説サイトもあるので興味があれば試してみてください。

DaisyDisk(有料)

ストレージ分析に特化したアプリで、円グラフ状の美しいUIでどのフォルダが容量を食っているか一目瞭然になります。不要な大容量ファイルを見つけ出すのに便利です。似た無料ソフトに「GrandPerspective」や「Disk Inventory X」などがありますが、DaisyDiskは操作性に優れています。

Malwarebytes(無料版あり)

もしウイルスやマルウェア感染が心配な場合は、このセキュリティソフトでスキャンしてみましょう。Macはウイルスに強いとはいえ、広告型の迷惑ソフトなど「ジャンクウェア」に感染する可能性はゼロではありません。Malwarebytesは無料版でも手動スキャン機能が使え、不要な悪質ソフトを検出・削除できます。定期的に使う必要はありませんが、念のためのチェックとして知っておくと安心です。

これらのツールは必須ではありませんが、あると手間が省けるものです。しかし先述のとおり、MacKeeperのような悪評の高いソフトも存在しますので、選択には注意してください。上記に挙げたものは比較的信頼できるツールですが、それでも過信は禁物です。ツール任せにせず、内容を理解した上で活用しましょう。


定期的なメンテナンスで起動速度を維持する

問題が発生する前に、定期的なメンテナンスを行うことで起動速度を維持できます。

週次で行うこと(5分)

  • ダウンロードフォルダの確認と整理
  • ゴミ箱を空にする
  • 週に1回はMacを再起動する(キャッシュが自動クリアされます)

月次で行うこと(15分)

  • ストレージ使用状況の確認(15%以上の空きを維持)
  • 使っていないアプリの削除
  • Time Machineバックアップの確認

Time Machineバックアップの設定

データ保護の観点から、Time Machineバックアップは最重要です。外付けドライブ(Macの内部ストレージの2〜3倍の容量が推奨)を接続し、「システム設定 → 一般 → Time Machine」から設定できます。


まとめ:快適なMacを取り戻そう!

今回は、Macの起動が遅くなってしまう原因の探り方と、その高速化対策を初心者向けに詳しく解説しました。原因の多くは日頃のメンテナンス不足や不要なソフトの蓄積によるものです。逆に言えば、本記事で紹介したポイントを定期的にチェック・対処しておけば、快適な状態を長く保つことができます。

特に効果が出やすいのは以下の3つです。

  1. ログイン項目の整理
  2. ストレージの空き容量確保(総容量の15〜20%以上)
  3. 定期的な再起動とアップデート

まずはここから手を付けてみてください。さらにディスク診断やセーフモード起動など一通り試してみると、多くのケースで起動時間の改善が見られるはずです。

Apple Silicon MacとIntel Macの重要な違い

Apple Silicon Macでは従来のSMC/NVRAMリセットが不要になり、トラブルシューティングがシンプルになりました。一方、Intel Macをお使いの方は、本記事で紹介したSMCリセット・NVRAMリセット手順を覚えておくと、いざというときに役立ちます。

専門家への相談も大切

初心者の方でも実践できる範囲で説明しましたが、不安な点があれば無理せずAppleサポートや詳しい友人に相談するのも大切です。起動時間が異常に長い状態が続く場合や、Apple Diagnosticsでエラーが検出された場合は、無理に自己解決しようとせず、Apple Storeや認定サービスプロバイダへの相談をお勧めします。ハードウェアの問題は専門家の診断が必要です。

大事なMacですから、じっくり丁寧にお手入れしてあげてくださいね。適切な対策を行い、サクサク起動する快適なMacライフを取り戻しましょう! 🖥️💨

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