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一昔前までは家庭に一台PCがある程度の物でしたが、昨今ではスマホやタブレット、ゲーム機までWi-Fi対応される時代になりました。もはやインターネットは私達の生活に必要不可欠な物へとなりつつあります。
無線LANは煩わしい配線もなく利便性も高いですが、通信速度が安定しないデメリットがあります(Wi-Fi電波が遮蔽物にめっぽう弱い等)。
そこで注目するのがPLC(Power Line Communication)です。PLT(Power Line Telecommunication)と呼ばれることもあるようですが、本記事ではPLCで統一させて頂きます。
「PLC」聞き慣れないワードで最新の技術かな?と感じた方もいらっしゃると思います。PLC技術自体は20年以上まえから構想が始まり、2006年から対応製品が流通しています。当時は技術的な面で機器に対するコストが高くなり、ほとんど話題にもならずあまり普及しませんでした。無線Wi-Fiの話題性の方が圧倒的に強かったですよね。
しかし近年、見直されて新製品が続々登場。PLC技術が再注目されつつあります。PLCは電力線を通じてネットワーク回線を利用する技術。有線LAN、無線LANに並ぶネットワーク構築に適した方法です。そのPLCを可能にするのが、コンセントLANです。
この記事のまとめ
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コンセントLANとは
コンセントLANはコンセントに挿し込む事でPLCを可能とするアダプター。PLCアダプターとも呼ばれています。
コンセントLANで出来る事
PLCを利用するにあたって核になるのがコンセントLANです。コンセントLANが電力線の情報信号を取り出し各端末に渡すことによりネートワークとして機能するようになります。
今回はコンセントLANについての知識やオススメのコンセントLANをご紹介します。PLCの採用を検討中の方や、無線LANの通信速度に満足されていない方は参考にして頂けると幸いです。
コンセントLANの設定方法
コンセントLANに複雑な設定は必要ありません。いくつものメーカーが多種多様なコンセントLANを販売していますが、そのいずれもコンセントに挿し込むだけでインターネット通信が可能となります。
*ただし、現在インターネット通信環境が整ってない方はインターネット回線の契約やルーター等の設置が別途必要になります。
セキュリティについて
インターネット通信方法を変えるとやはり気になるのはセキュリティ面です。どんなに便利でもセキュリティ面が脆弱では意味がありません。
セキュリティ面では有線という特性上、無線LANと比べてリスクは遥かに下がります。
また、複雑なセキュリティ設定もなくこの点もお手軽です。リスクが一切ない!とは言い切れませんが、私達一般家庭で利用する分には申し分ない性能です。
設置に向いている場所
コンセントLANを設置する場所として気をつける点が1つあります。
コンセントLANは家電のノイズに干渉されやすい特徴があるため、電子レンジや電気ポッド等をコンセントに挿すだけでノイズが発生し通信速度が下がる可能性があります。
そのためコンセントLANを挿すコンセントは可能であれば空けたままにしておくとパフォーマンスを落とすことなく利用できます。
コンセントLANのメリット
①電波が届きにくい場所での電波供給
モデムやルーターからいくら距離があいてもコンセントLANは影響がありません。
現在、無線LANを利用している方は、コンセントLANに変更する事で回線速度が大きく改善する可能性があります。特性をよく理解した上で検討してみると満足のいく結果が得られるかもしれません。
②配線工事が不要
コンセントLANは、どの家にもある電力線を利用したネットワーク通信です。その為、配線工事等が不要になり簡単にインターネット環境を構築できます。
お仕事の都合などで頻繁にお引越しされる方はその都度、工事に立ち会うのは大変ですよね。
また、インターネット関連にありがちな煩わしい設定は一切ありません。設定に時間を取られることなく、インターネット環境を構築できます。
③無線LANと比べて通信速度が早い
絶対にこの限りではないのですが、基本的にコンセントLANを利用したPLCの方が通信速度が早く安定します。
無線LANは遮蔽物に弱い側面があり、通信状態を常に良好に保つのが難しく、通信速度の面ではやはり有線であるコンセントLANに軍配が上がります。
コンセントLANのデメリット
①通信速度の遅さ
通信速度は有線LANと比べて1/2~1/4と言われています。
そのため、現在有線LANをご利用の方にとってはコンセントLANに切り替えるメリットはほぼないと言えます。
②他の家電を使うと通信速度が落ちる
コンセントLANは家電のノイズに影響されやすい特徴があります。同一コンセントで他の家電を使うと急激に通信速度が落ちるデメリットがあります。
そのため、家電利用に制限がかかりますので一人暮らしの方はともかく。家族暮らしの方にはどうしても厳しいデメリットとなります。
PLCを検討する際には家族の方とコンセントの使い方について相談される事をおすすめします。
③実際に使わないと分からない事がある
電力線が長いとその分通信速度が落ちたりと、マンションやアパートの電力線構造に依存する部分も多く、それぞれの環境に依存する事が多いデメリットがあります。
おすすめコンセントLAN3選
①Wi-Fiメーカー世界No.1シェア「TP-Link PLCアダプター TL-PA4010 KIT」
世界シェアNo.1のTP-Link社製のコンセントLAN。
ホームプラグAV技術により高速データ通信をカバー。動画ストリーミングなど、容量の大きいタスクに対して効果的です。
サポート面では、電話やE-Mailの技術サポートの他、Webサイトの対応もしています。サポート体制がしっかりしている商品のため、初めてコンセントLANを利用する方にオススメです。
②安定性の高いネットワーク環境を形成「TRENDnet Powerline 500 AV Nano アダプターキット」
優れたソリューションを提供し続ける、TRENDnet社製のコンセントLAN。
コンセントに差し込むだけで安定性の高いネットワーク環境を形成。消費電力は最大80%カット省エネタイプ。QoS技術によりビデオやオーディオを優先的に楽しめます。
セキュリティ面では信頼性の高い128ビットAES暗号化搭載。安全なネットワーク環境を構築できます。
③安心の和製アダプター「I-O DATA コンセントLAN PLCアダプター」
I-O DATA(株式会社アイ・オー・データ機器)社製のコンセントLAN。I-O DATAは日本のPC黎明期から周辺機器を製造・販売している老舗です。
前項2つと比べると価格の違いに驚いてしまいますが、やはり和製。あまり知識を持ち合わせてない分野においては重要な選択材料になります。
「第3世代HD-PLCアダプター」により安定・高速・省電力を図り、安定したネットワーク通信を提供。ストリーミングやオンラインゲームのような継続した大容量の通信にも最適です。
④「Speed Wi-fi HOME L02」
「Speed Wi-fi HOME L02」は、モバイルWi-fiでも有名な「Broad WiMAX」が提供しているホームルーターです。
コンセントに接続するだけでネット回線を利用することができ、下り最大1Gbpsの高速通信が提供されます。
対応エリアも広く「WiMAX2」「au4GLTE」が繋がる場所であれば利用することができます。最大42台までの同時接続も可能ですので、会議などの利用シーンにもおすすめです。
最新機種は「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」
「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」は、UQ WiMAXの最新ホームルーターです。
Wi-fi6、5Gに対応している製品であるため、最新のネットワーク環境を簡単に構築したい人におすすめです。
よくある質問と回答
Q1: コンセントLANの設定は難しいですか? A1: いいえ、難しくありません。多くの場合、コンセントに挿すだけで使用可能です。
Q2: コンセントLANは無線LANより安全ですか? A2: はい、有線という特性上、無線LANよりもセキュリティリスクは低くなります。
Q3: コンセントLANを使用する際の注意点はありますか? A3: 家電のノイズに影響されやすいため、できるだけ専用のコンセントを使用することをおすすめします。
2024年最新:PLCの進化とWi-Fi 6Eとの共存
近年のPLC技術は大きく進化し、最新規格のIEEE 1901-2020では理論上最大2.4Gbpsの通信速度を実現しています。この進化により、4K・8Kストリーミングや大容量ファイル転送などの高帯域アプリケーションにも十分対応できるようになりました。
一方で、Wi-Fi技術も進化を続けており、特にWi-Fi 6E(802.11ax)の登場により、2.4GHz、5GHz帯に加えて6GHz帯も使用可能になりました。これにより、より多くのデバイスを同時接続しつつ、高速で安定した通信が可能になっています。
しかし、Wi-Fi 6Eには建物の構造や障害物の影響を受けやすいという従来からの課題が残されています。ここで、PLCとWi-Fi 6Eを組み合わせた「ハイブリッドネットワーク」が注目を集めています。
具体的には、PLCを建物のバックボーンネットワークとして使用し、各部屋にWi-Fi 6Eアクセスポイントを設置する方法です。これにより、建物全体で安定した高速通信が可能になり、デッドゾーンの解消にも効果的です。
最新のPLCアダプターには、Wi-Fi 6E対応のものも登場しています。例えば、DEVOLOの「Magic 2 WiFi 6E」は、PLCとWi-Fi 6Eを1つの機器で実現し、最大2400Mbpsのプレーハブを提供します。
このようなハイブリッドソリューションは、特に大型の住宅やオフィス、IoTデバイスを多数使用する環境で効果を発揮します。ただし、導入コストが比較的高いことや、電力線の状態によってはPLCの性能が影響を受ける可能性があることには注意が必要です。
今後は、PLCとWi-Fiの融合がさらに進み、よりシームレスで高性能なネットワーク環境が実現されると予想されます。ネットワーク構築の際は、建物の構造や使用環境、必要な通信速度を考慮し、PLCとWi-Fiを適切に組み合わせることで、最適なネットワーク環境を構築することができるでしょう。
まとめ
インターネット環境はそれぞれのご家庭で細かく条件が違っていたりと、一概には言えない部分もあります。それだけに悩んでる方は多いと思います。今回、こちらの記事で少しでも参考になる情報が得られたなら幸いです。
PLC技術が登場した当時は関連機器のコストが高く、敷居も高かったPLCですが、現在は技術の進歩によりコンセントLANの価格も下がっています。
デメリットもあるコンセントLANですが、条件次第ではお悩み解決に繋がるかもしれません。無線LANを使用していて通信速度にお悩みの方はぜひ検討してみて下さい。ストレスフリーなインターネット環境構築を目指しましょう。