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テレビが映らないときは、やみくもに操作する前に「電源ランプの状態」と「画面に出ている表示」の2点を確認してください。E202などの番号が出ていればアンテナ受信の問題、真っ暗で音も出ないなら電源系、「信号がありません」と出るなら入力切替の間違いが最多です。この記事では、画面の状態から原因を特定し、最短の手順で復旧するまでの道筋を症状別にご案内します。
📑 この記事の目次(タップで開く)
30秒診断:画面の状態から原因を特定する
テレビの「映らない」は、実際には原因のまったく違う症状の集まりです。アンテナの問題なのに電源を疑ったり、入力切替の間違いなのにアンテナ線を触ったりすると、遠回りになるだけでなく、正常だった部分の設定まで崩してしまうことがあります。
そこで最初に、下の表でご自分の症状がどれに当てはまるかを決めてください。見るのは「画面に何が出ているか」と「電源ランプが点いているか」の2点だけです。当てはまる行が決まったら、この記事内の該当する章、または症状専用の記事に進んでください。
| 画面の状態 | 主な原因 | まず試すこと | 詳しい解説 |
|---|---|---|---|
| E202・E201・E203の番号が出る | 放送の電波が届いていない(アンテナ受信) | アンテナケーブルを壁側・テレビ側の両方で差し直す | E202・E201・E203の章へ |
| 真っ暗で電源ランプも消えている | 電気が来ていない(電源系) | コンセント・電源タップ・本体の主電源を確認 | 電源系の章へ |
| 真っ暗だが電源ランプは点灯・点滅 | 内部の一時的な誤動作・エラー通知 | 電源プラグを抜いて数分待つ(放電リセット) | 電源系の章へ |
| 「信号がありません」と表示される | 入力切替の間違い・HDMI接続 | 入力切替ボタンで全入力を一周する | 入力・外部機器の章へ |
| 特定のチャンネルだけ映らない | 放送休止・チャンネル情報が古い | チャンネルの再スキャンを実行 | E202・E201・E203の章へ |
| 地デジは映るがBS・CSだけ映らない | 衛星アンテナの電源設定・接続 | アンテナ電源(電源供給)の設定を確認 | BS・CSだけ映らない時の対処法 |
| 映るが画面に線が入る・一部だけ乱れる | パネル・基板の不具合、接触不良 | 放電リセットをして変化を確認 | 画面に線が入る時の対処法 |
| ゲーム機など外部機器だけ映らない | HDMIケーブル・端子・機器側の設定 | ケーブルを差し直し、別のHDMI端子も試す | 入力・外部機器の章へ |
複数の症状が重なっている場合(例:真っ暗で電源ランプも消えている)は、電源 → アンテナ受信 → 入力切替の順で確認すると切り分けやすくなります。テレビは「電源が入る → 放送を受信する → 選ばれた入力を表示する」という順番で動いているため、上流から順に潰していくのが最短経路です。

E202・E201・E203エラーの意味と対処
画面にエラー番号とメッセージが表示されている場合、テレビ本体はきちんと動いています。問題は放送の電波がテレビまで正しく届いていないことにあります。まず番号の意味を確認しましょう。
| エラー番号 | 意味 | 主に疑う場所 |
|---|---|---|
| E202 | 放送信号を受信できていない | アンテナケーブルの接続・アンテナ設備 |
| E201 | 信号レベルの低下(電波が弱い) | 天候・ケーブルの劣化・分配のしすぎ |
| E203 | 放送休止または受信不可 | 放送局側の休止・チャンネル設定 |
全チャンネルで出るのか、特定のチャンネルだけなのかで疑う場所が変わります。全チャンネルならケーブルやアンテナ設備、特定チャンネルだけなら放送休止(E203)やチャンネル情報の古さが濃厚です。対処は次の順で進めてください。
手順1:アンテナケーブルの緩みを確認する
最も多い原因は、壁のアンテナ端子とテレビ背面をつなぐケーブルの緩み・抜けです。掃除や模様替えでテレビを動かした後に起きやすく、見た目はつながっていても奥まで刺さっていないことがあります。壁側・テレビ側の両方を一度抜き、しっかり差し直してください。レコーダーを経由している場合は「壁 → レコーダー → テレビ」の接続点をすべて確認します。分配器や中継の接続部がある場合はそこも対象です。テレビ側の差し込み口が「地上デジタル」と「BS・110度CS」に分かれている機種では、逆に差していないかも見てください。
手順2:B-CASカード(ACAS)の状態を確認する
放送の視聴にはB-CASカード、または内蔵のACASチップによる処理が必要です。カード式の機種では接触不良によって受信系のエラーやカード関連のメッセージが出ることがあります。テレビの電源を切ってからカードを抜き、金属端子面を乾いた柔らかい布で軽く拭いて、向きを確認して奥まで差し直してください。なお、新しい4K対応テレビなどではACASチップ内蔵でカードスロット自体がない機種もあり、その場合この手順は不要です。
手順3:アンテナレベルを確認する
設定メニューの中に、受信状態(アンテナレベル)を数値で確認できる画面があります。名称は「アンテナ設定」「受信設定」「放送受信設定」など機種によって異なります。レベルが推奨値を大きく下回っているなら、ケーブルの劣化・分配のしすぎ・アンテナ自体の不具合が疑われます。推奨値の基準は機種ごとに違うため、画面内の目安表示や取扱説明書に従って判断してください。
アンテナレベルの見方や、悪天候で数値が下がる時の調整のコツは悪天候でテレビが映らない時のアンテナレベル確認と調整方法で詳しく解説しています。また、ケーブルの挿し込みが浅い・端子の種類を間違えているケースはアンテナケーブルを接続するときの注意点が参考になります。
手順4:チャンネルの再スキャンを行う
引越しの後や、地域の中継局・放送設備に変更があった後は、テレビが保持しているチャンネル情報が古くなっていることがあります。設定メニューから「チャンネルスキャン」「初期スキャン」「再スキャン」などの項目を実行してください。このとき、地域設定(都道府県・地域)が以前の住所のままになっていないかも合わせて確認します。特定チャンネルだけ映らない症状は、再スキャンで解消することが多いです。
なお、地デジは映るのにBS・CSだけE202になる場合は、原因が衛星アンテナへの電源供給の設定と衛星側の接続にほぼ絞られます。この症状は地デジは映るのにBS・CSだけ映らない(E202)原因と対処法で、確認する順番を詳しく解説しています。
真っ暗で何も映らない:電源系の切り分け
画面が真っ暗でエラー表示すら出ない場合は、まず本体の電源ランプを見てください。ランプの状態によって、疑う場所がはっきり分かれます。
電源ランプが消えている:電気が届いていない
ランプが完全に消えているなら、テレビまで電気が来ていない可能性が高い状態です。次を順に確認してください。
- 電源プラグがコンセントから抜けかけていないか。一度抜いて差し直す
- 電源タップを使っている場合、タップの個別スイッチが切れていないか。可能なら壁のコンセントに直接差して変化を見る
- 本体の主電源が切れていないか。リモコンの電源とは別に、本体の側面や下部に物理的な電源ボタンがある機種があります
- リモコンの電池切れではないか。本体側の電源ボタンで入るかを試す
壁のコンセントに直接つないでもランプが点かないなら、本体の電源部の故障が疑われます。この場合は後述の「故障・買い替えの判断基準」に進んでください。
ランプは点いているのに真っ暗:放電リセットを試す
電源ランプは点いているのに画面だけ真っ暗な場合、内部の一時的な誤動作で映像処理が止まっていることがあります。最初に試す価値があるのが放電リセット(電源リセット)です。
- リモコンまたは本体ボタンでテレビの電源を切る
- 電源プラグをコンセントから抜く
- そのまま数分待つ(内部に残った電気が抜けるのを待ちます)
- プラグを差し直して電源を入れる
録画中に電源プラグを抜くとその録画は失敗するため、録画予約の時間帯を避けて行ってください。放電リセットは設定や録画済みの番組を消す操作ではないので、安心して試して大丈夫です。
リセットの具体的な手順や、映像・音声・ネット接続の不調がまとめて起きている時の対処はテレビ本体のリセット方法・手順でも解説しています。
電源ランプが点滅している:エラー通知の可能性
電源ランプが規則的に点滅し続けている場合、本体が異常を検知して知らせている可能性があります。点滅の回数や色が持つ意味はメーカー・機種ごとに異なるため、この記事では断定しません。お使いの機種の取扱説明書、またはメーカーサポートの案内で点滅パターンの意味を確認してください。放電リセットで復帰する場合もありますが、何度も点滅が再発するなら内部故障のサインであることが多く、無理に使い続けることはおすすめしません。
また、「真っ暗」ではなくうっすら映っている・全体的に暗いだけという場合は、故障ではなく明るさ設定や省エネ設定が原因のことがあります。テレビの画面が暗い時の原因と明るさの変更手順で設定の直し方を解説しています。

「信号がありません」と出る・外部機器が映らない
「信号がありません」「入力信号がありません」といった表示は、テレビ本体は正常で、いま選択している入力に映像が届いていないことを意味します。放送が受信できないE202とは原因の系統が別で、確認すべきは入力まわりです。
まず入力切替を一周する
リモコンの「入力切替」ボタンを押し、地上デジタル → HDMI1 → HDMI2 → ビデオ入力…と順番に切り替えて、映る入力がないか確認してください。テレビ放送を見たいのに外部入力が選ばれたままだった、というのが最も多いパターンです。外部機器を見たい場合は、機器をつないだHDMI端子の番号(テレビ背面や側面に印字されています)と、画面で選んでいる入力番号が一致しているかを確認します。
HDMI接続の切り分け:ケーブル → 端子 → 機器の順
正しい入力を選んでいるのに映らない場合は、次の順で切り分けます。
- ケーブルの抜き差し:テレビ側・機器側の両方を一度抜き、奥までしっかり差し直す
- 別のHDMI端子に差し替える:HDMI1で映らなければHDMI2へ。差し替えて映るなら元の端子の故障が疑われます
- 別のケーブルに交換する:HDMIケーブルは断線していても外見では分かりません。4K機器をつなぐ場合は、対応した規格のケーブルを使ってください
- 機器側を再起動する:レコーダーやゲーム機の電源を入れ直し、機器側が正常に起動しているかを確認する
レコーダー経由でテレビ放送を見ている場合は、テレビではなくレコーダー側の受信・起動状態が原因のこともあります。テレビ単体の地上デジタルに切り替えて映るなら、テレビは正常でレコーダー側の問題です。
ゲーム機だけ映らない場合は専用記事へ
ゲーム機は映像出力の仕様が機種ごとに異なり、本体側の映像設定リセットが必要なケースがあります。機種に合わせて次の記事に進んでください。
- Nintendo Switchがテレビに映らない → Nintendo Switchがテレビに映らない・画面が出ない原因と対処法(ドックの接続順序や給電まわりの確認手順を解説)
- PS5で「信号なし」になる → PS5をテレビに繋いでも映らない・HDMI信号なしになる原因と対処法(映像出力の初期化などPS5特有の手順を解説)
ケーブルや端子を替えてもHDMI機器だけが映らない場合は、テレビのHDMI接続が映らない・認識しない原因と対処法(メーカー別)で入力機器側・テレビ側それぞれの設定を確認してください。
映るけれど別の症状がある:症状別の分岐
「まったく映らない」わけではないものの表示や音がおかしい、という場合は、症状ごとに専用の記事を用意しています。電源・受信・入力に問題がないと確認できた方は、次の表から該当する記事へ進んでください。
| 症状・やりたいこと | よくある原因・内容 | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 画面に縦線・横線が入る、表示の一部が乱れる | パネルや基板の不具合、ケーブルの接触 | テレビ画面に線が入る原因と対処法 |
| 線が消えない。修理すべきか判断したい | パネル故障の進行度の見極め | 縦線・横線の症状から修理判断する |
| 画面が全体的に暗い・明るさを調整したい | 明るさ設定・省エネ設定 | 画面が暗い時の明るさ変更手順 |
| 番組表が表示されない・空欄のまま | 番組情報が未取得のまま | 番組表が表示されない時の対処法 |
| 音声が二重に聞こえる・外国語に切り替わる | 副音声への切り替わり | 副音声の切り替え方・消し方 |
| 画面に時計を表示させたい | 機種ごとの時計表示設定 | テレビに時計を表示する方法 |

それでも直らない場合:故障・買い替えの判断基準
ここまでの手順(電源・アンテナ・入力の確認と放電リセット)をすべて試しても改善しない場合は、本体の故障を視野に入れます。判断材料は「使用年数」「症状の性質」「見積もり金額」の3つです。
使用年数の目安
液晶テレビはバックライトなど部品の寿命があり、一般に8〜10年程度が寿命の目安と言われます。ただし1日の使用時間や設置環境で大きく変わるため、あくまで目安です。10年前後使っている機種で不調が出た場合は、修理しても別の部品が続けて傷む可能性があり、買い替えの検討が現実的になってきます。逆に購入から数年以内なら、メーカー保証や販売店の延長保証の対象になっていないかを先に確認してください。保証期間内なら迷わず保証を使いましょう。
パネル・バックライト故障のサイン
- 音は出るのに映像だけ出ない。暗い部屋で懐中電灯を画面に近づけると、うっすら映像が見える(バックライト系の故障でよく見られる状態)
- 縦線・横線が日ごとに増える、画面の一部だけ色がおかしい(パネル系の不具合の典型)
- 放電リセットで一時的に直るが、数日以内に必ず再発する
これらに当てはまる場合、自力での復旧は難しく、修理か買い替えの二択になります。
修理と買い替えの判断軸
修理費用はメーカー・症状・交換部品によって幅が大きく、特にパネル交換は高額になりやすい修理です。金額はここでは断定しませんので、必ずメーカーの修理窓口か購入した量販店で見積もりを取り、その金額と「同等クラスの新品の価格」「現在の使用年数」を並べて判断してください。見積もりだけでも出張費や診断料がかかる場合があるため、依頼前に料金体系を確認しておくと安心です。買い替える場合は、故障したテレビの処分に家電リサイクルの手続きが必要になる点も頭に入れておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 昨日までは普通に見られたのに、急に映らなくなりました
A. 前日まで正常だった場合、大がかりな故障よりも一時的な誤動作か、接続の物理的な問題が先に疑われます。放電リセット → アンテナケーブルの差し直し → チャンネル再スキャンの順で試してください。家族が掃除でケーブルに触れた、レコーダーの配線を変えた、といった心当たりの確認も有効です。また、地域の放送設備の工事や障害が原因のこともあります。家の別のテレビや近所でも同じ症状が出ているかが分かると、自宅の問題か地域の問題かを一気に切り分けられます。
Q2. 雨や強風の日だけ映らなくなります
A. BS・CSの衛星放送は雨や雪に弱く、強い雨の日に受信レベルが下がって映らなくなる「降雨減衰」という現象が起きます。天候の回復とともに映るようになるなら、設備の故障ではありません。一方、地デジまで悪天候のたびに乱れる場合は、アンテナの向きのズレや固定の緩み、ケーブルの劣化が進んでいるサインです。屋根の上のアンテナ点検は転落の危険があるため自分では登らず、アンテナ工事業者や販売店に依頼してください。
Q3. 一人暮らしを始めたら、テレビをつけても映りません
A. 引越し直後の「映らない」は、故障ではないことがほとんどです。まず、壁のアンテナ端子とテレビをアンテナケーブルでつないでいるかを確認してください。アンテナケーブルはテレビに付属しないことが多く、つながずに設置しているケースが非常に多いです。つないだら、チャンネルスキャンを新しい住所の地域設定で実行します。それでも映らない場合、物件の共聴設備がケーブルテレビや光回線経由の配信で、専用チューナーや契約が必要なことがあります。設備の方式は物件ごとに違うため、管理会社や大家さんに「テレビの視聴方法」を確認するのが確実です。
まとめ
- 最初に見るのは「電源ランプ」と「画面の表示」の2点。これだけで原因の系統がほぼ決まる
- E202・E201・E203はアンテナ受信の問題。ケーブル差し直し → B-CAS確認 → レベル確認 → 再スキャンの順で対処
- 真っ暗で無音なら電源系。ランプ消灯はコンセント確認、点灯なら放電リセット、点滅は取扱説明書で意味を確認
- 「信号がありません」は入力切替とHDMIまわり。ケーブル → 端子 → 機器の順に切り分ける
- リセットしても再発する・線が増える・音だけ出るなら故障のサイン。見積もりを取って修理か買い替えを判断
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