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モバイルバッテリーの選び方:容量と出力の最適解

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モバイルバッテリーの選び方:容量と出力の最適解

この記事のまとめ モバイルバッテリーは「容量(mAh・Wh)」と「出力(W)」の2つを押さえれば、自分にピッタリの1台が見つかります。スマホ充電がメインなら 10,000mAhクラス・USB-C PD 20〜30W以上、ノートPCも充電したいなら 20,000mAhクラス・45W以上 が目安。この記事では、容量・出力・ポートの基本から用途別おすすめ・メーカー比較・よくある失敗例・購入チェックリストまで、初心者の方でも迷わず選べるように丁寧に解説します。


モバイルバッテリー、こんなに活躍する場面がある

「スマホの充電が夕方にはもうギリギリ……」そんな経験はありませんか? 通勤中に動画を見たり、旅行先で地図アプリをフル活用したり、私たちのスマートフォンは毎日フル稼働しています。バッテリー切れは、現代の生活において地味に大きなストレスです。

モバイルバッテリーが活躍するシーンは、実はとても幅広いです。毎日の 通勤・通学 はもちろん、長時間の 旅行・出張、キャンプや登山などの アウトドア、そして近年とくに注目されているのが 防災用途 です。地震や台風で停電したとき、スマートフォンが唯一の情報収集・連絡手段になることも珍しくありません。

しかし、いざ買おうとすると「10,000mAhって何回充電できるの?」「USB PDって何?」「ワット数は高いほうがいいの?」と、わからないことだらけ。この記事では 容量(mAh・Wh)出力(W) という2つの最重要ポイントを中心に、失敗しないモバイルバッテリーの選び方を徹底解説します。


容量(mAh・Wh)の基本を知ろう

mAh(ミリアンペアアワー)とは?水タンクで考えるとわかりやすい

モバイルバッテリーのパッケージに大きく書かれている「10,000mAh」「20,000mAh」という数字。この mAh(ミリアンペアアワー) は、バッテリーが蓄えられる電気の量を表しています。

バッテリーは「水タンク」mAhは「タンクに入る水の量」 だと思ってください。タンクが大きければ(=mAhの数字が大きければ)、たくさんの水(=電気)を溜めておけるので、何度もコップに水を注ぐ(=スマホを充電する)ことができるわけです。

ただし、ここに大きな落とし穴があります。

「mAhだけ」で考えると失敗する:Wh(ワット時)が本当の指標

実は、mAhよりも Wh(ワット時) で容量を把握するのが、モバイルバッテリー選びの最短ルートです。

なぜかというと、モバイルバッテリー内部のバッテリーセルは 約3.7V という電圧で電気を蓄えていますが、スマホへの充電は 5V以上(急速充電時は9V・15V・20Vなど) に電圧変換して送ります。この変換の過程で電気のロスが生じるため、mAhの数字どおりには充電できないのです。

Whへの換算式はシンプルです。

Wh = mAh × V ÷ 1,000

例:10,000mAh × 3.7V ÷ 1,000 = 37Wh

多くの製品仕様書には「3.7V / 10,000mAh(37Wh)」のようにWhが併記されています。飛行機への持ち込みルールもWh基準なので、Whで理解しておくと一石二鳥です。

変換効率の落とし穴:実際に届く電気は60〜70%

モバイルバッテリーの電気がスマホに届くまでには、いくつかの変換ロスが発生します。

モバイルバッテリー内部セル(約3.7V)
       ↓ 昇圧・降圧変換(熱・ロス)
USB出力(5V / 9V / 15V / 20V…)
       ↓ ケーブル・端子の抵抗ロス
端末の充電制御IC(PD/QCで電圧交渉)
       ↓ 発熱・制御ロス
端末のバッテリーへ蓄電

この経路全体でのロスを加味すると、実際にスマホに届く電力は 約60〜70% が目安です(メーカーFAQでも同様の説明がされています)。

実効容量の計算式:

端末へ渡せるWh ≒ モバイルバッテリーのWh × 0.65

「定格容量」と「セル容量」:スペック表の読み方

ここをおさえると、スペック表が一気に読みやすくなります。

経済産業省のFAQでは、定格容量=モバイルバッテリーとして5時間にわたり供給できる電気容量 であり、内蔵電池の容量(セル容量)と必ずしも一致しないと明記されています。

実際に、CIOの「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」のように「Total Cell Capacity:20,000mAh」に対して「Rated Capacity(定格容量):11,000mAh@5V」と併記している製品もあります。この 定格容量の数字が、あなたが体感する実効容量に近い値 です。

購入時に定格容量が書いてある製品を選ぶと、より正確に充電回数を見積もることができます。

デバイス別の充電回数を計算してみよう

以下は、10,000mAhクラス(37Wh)のモバイルバッテリーで何回充電できるかの目安です(変換効率65%で計算)。

スマートフォン(例:バッテリー4,500mAh ≒ 16.7Wh)

37Wh × 0.65 ÷ 16.7Wh ≒ 約1.4回

「10,000mAhならスマホを2回フル充電できる!」と期待してガッカリする方が多いのは、この変換ロスを知らないからです。

タブレット(例:iPad Air ≒ 28.9Wh)

37Wh × 0.65 ÷ 28.9Wh ≒ 約0.8回(満充電には届かない)

タブレットも一緒に使いたいなら、10,000mAhでは不足しがち。20,000mAhクラス(約74Wh) を選ぶと余裕が生まれます。

ノートPC(例:MacBook Air ≒ 49.9Wh)

74Wh × 0.65 ÷ 49.9Wh ≒ 約0.96回

計算上は1回に近いですが、作業しながら充電する場合は消費電力も加わるため、実際にはそれ以下になります。ノートPCの充電では 容量よりも出力(W)が先に問題になる ことが多いのです(次章で詳しく解説)。

容量ごとの用途とおすすめ

容量 重さの目安 主な用途 価格帯
5,000mAh 約100〜150g スマホを1回だけ。超軽量・ポケットサイズ 1,500〜3,000円
10,000mAh 約190〜260g 最もバランス良し。通勤〜日帰り旅行まで対応 2,000〜5,000円
20,000mAh 約350〜430g 泊まりの旅行・出張。タブレット・ノートPCにも 3,500〜11,000円
30,000mAh以上 500g超 防災・キャンプ。毎日持ち歩きには不向き 5,000円〜

迷ったら「10,000mAhクラス」が最初の1台として最適解です。 スマホ約1〜2回充電でき、重さも200g前後と実用的。価格も手頃です。

容量が増えると重くなる:持ち歩きとのトレードオフ

容量が2倍になれば、重さもほぼ2倍になります。

「大は小を兼ねる」と思って30,000mAhの大容量を買ったものの、重くて結局持ち歩かなくなった……という失敗談は非常に多いです。自分が実際にどんな場面で使うかをイメージして、必要十分な容量を選ぶ ことが大切です。

飛行機に持ち込めるのは何Whまで?航空機ルールを確認

旅行・出張で飛行機を使う方は 必ず 確認してください。IATAの案内では以下のとおりです。

容量(Wh) mAh換算目安 飛行機への持ち込み
100Wh以下 約27,000mAh以下 ✅ 制限なしでOK
100〜160Wh 約27,000〜43,000mAh ⚠️ 航空会社の承認が必要(1人2個まで)
160Wh超 約43,000mAh超 ❌ 持ち込み・預け入れともに禁止

重要:モバイルバッテリーはすべて機内持ち込みが原則 です。スーツケースに入れた預け入れ荷物にすることはできません。また、端子部分はテープで覆うなどの短絡防止措置が推奨されています。

一般的な20,000mAh(約74Wh)以下なら問題なく持ち込めます。購入時にWh表示があるか確認しておくと安心です。


出力(W・V・A)を理解すれば充電速度がわかる

W(ワット)とは何か?充電速度を決める「太さ」

容量(mAh・Wh)が「どれだけ充電できるか」なら、出力(W)は「どれだけ速く充電できるか」 を決める数値です。

出力に関わる単位は3つあります。

  • V(ボルト):電気を押し出す力(水道の「水圧」)
  • A(アンペア):電気の流れる量(水道の「流量」)
  • W(ワット)= V × A:実際に届けられる電力(水道の「蛇口から出る水の勢い」)

製品仕様に「USB-C出力:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=2.25A(最大45W)」のように書かれていたら、端末との交渉でその範囲の電圧・電流を出力できる、という意味です。

W(ワット)数が大きいほど充電が速い と覚えてください。

急速充電規格(USB PD・PPS・Quick Charge)の違い

最近のモバイルバッテリーでよく目にする「急速充電対応」の表示。代表的な規格を整理します。

USB PD(Power Delivery) は、USB規格の策定団体(USB-IF)が定めた世界共通の急速充電規格です。USB-Cポートを使い、最新の PD 3.1 では 最大240W まで対応。iPhoneもAndroidもiPadもMacBookも対応しており、2025年現在、最も普及している急速充電規格 です。

PPS(Programmable Power Supply) は、USB PD 3.0以上で規格化された上位機能です。接続機器の要求に応じて電圧・電流を小刻みに自動調整し、ムダな電力を減らして発熱やバッテリー負荷を抑えます。Android系スマホで「発熱を抑えつつ速い充電」を実現したい方に効果的です。製品仕様に「PPS 3.3–11V/5A」のように記載されている製品があります。

Quick Charge(QC) はQualcomm社が開発した規格で、主にQualcomm製チップを搭載したAndroidスマートフォンで利用できます。QC 4以降はUSB PDと互換性があり、市場全体としてはUSB PDに収束する方向です。実務的には、USB-CポートはPD・PPS中心、USB-AポートはQC中心 と覚えておくと迷いません。

2025年の今、モバイルバッテリーを買うなら「USB PD対応」を選ぶのが正解です。

デバイス別:何Wあればいいのか

デバイス 推奨出力 補足
スマートフォン 20〜30W iPhone 16は最大約27W対応。多くのAndroidも20〜30W
タブレット(iPad等) 20〜30W iPad Proなど大型は30W以上だとより快適
ノートPC(MacBook Air等) 45W以上 使用しながら充電するなら45W推奨。MacBook Proは65W以上
ノートPC(高性能モデル) 65〜100W 付属ACアダプターのW数を確認し、同等以上を選ぶ
ワイヤレスイヤホン 5〜10W 低電流モード対応かを確認。USB PDは低電力機器も想定済み

出力が足りないとどうなる?

出力W数が足りないモバイルバッテリーを使うと、大きく2つの問題が起こります。

充電できない・認識されない: とくにノートPCで起こりやすく、18W程度のモバイルバッテリーではMacBookが充電を開始しないことがあります。

充電速度が極端に遅くなる: 急速充電対応のスマートフォンに5Wの低出力バッテリーを使うと、フル充電に3時間以上かかることも。容量(mAh)だけでなく、出力(W)を必ずチェックする のが後悔しないための鉄則です。

合計最大出力に注意:複数台同時充電で速度が落ちる

初心者が見落としがちなのが「合計最大出力」です。たとえば「最大30W」と明記されているモデルでも、USB-CとUSB-Aの合計が30Wという場合、2台同時に充電すると各ポートの出力が半分程度に下がります。

家族や友人のスマホも一緒に充電する機会が多い方は、製品仕様の「合計最大出力」の欄を必ず確認してください。


ポート数と種類で使い勝手が大きく変わる

USB-AとUSB-C、どう違うのか

USB-A は従来からある長方形のポートです。上下の向きがあり、最大出力は 12W(5V/2.4A)程度。急速充電には対応しておらず、現行デバイスでの用途は限られてきています。

USB-C は小さな楕円形でリバーシブル(上下どちらでも差せる)のポートです。USB PD対応で 最大240Wの出力 が可能。2025年現在、ほぼすべてのスマートフォン・タブレット・ノートPCがUSB-Cを採用しています。

今から買うなら、USB-C(PD対応)ポートを備えたモバイルバッテリーを選ぶのが基本 です。ただし、古いデバイスやワイヤレスイヤホン用にUSB-Aも1つあると便利な場面があります。

複数ポートで家族・複数台をまとめて充電

ポートが複数あれば、自分のスマホとワイヤレスイヤホンを同時に充電したり、旅行中に家族のスマホもまとめて充電できます。旅行やキャンプで重宝します。ただし前述のとおり、同時充電時は1ポートあたりの出力が下がる 点を覚えておきましょう。

パススルー充電機能とは

パススルー充電 とは、モバイルバッテリー自体を充電しながら、同時にスマートフォンにも給電できる機能です。ホテルのコンセントが1つしかない場面で「コンセント → モバイルバッテリー → スマホ」とつなげば、1つの電源で両方を充電できます。

ただし充電と放電を同時に行うため 発熱しやすく 、頻繁に使うとバッテリーの劣化を早める可能性があります。「パススルー充電対応」と明記されている製品を選んでください。


用途別おすすめ:容量×出力の最適解

用途 推奨容量 推奨出力 重さの目安 価格帯 ポイント
通勤・通学(日常) 5,000〜10,000mAh USB-C PD 20〜30W 100〜260g 2,000〜5,000円 軽さ重視。ケーブル一体型が忘れにくい
日帰り旅行・お出かけ 10,000mAh 20〜30W 200〜260g 3,000〜5,000円 スマホ約1〜2回充電で安心
泊まりの旅行・出張 20,000mAh 30W以上(PD) 350〜430g 3,500〜11,000円 複数デバイス対応。飛行機もOK(74Wh)
アウトドア・キャンプ 20,000〜30,000mAh 30W以上 400〜600g 4,000〜8,000円 防水・耐衝撃モデルも検討
防災・非常用 20,000mAh以上 20W以上(複数ポート) 350g以上 3,500円以上 長寿命タイプ(リン酸鉄等)が理想
ノートPC充電 20,000mAh以上 USB PD 45W以上(推奨65W〜) 350g以上 5,000〜13,000円 USB PD必須。ケーブルも5A対応品を

選び方フローチャート(初心者向け)

充電したい機器を洗い出す
        ↓
ノートPCを充電したい?
    ├─ YES → PCの付属ACアダプターのW数を確認(45W/65W/100Wなど)
    │         モバイルバッテリーのUSB PD出力が同等以上か確認
    │         USB-Cケーブルも5A対応品か確認(60W超は必須)
    │         容量はWhで選ぶ(飛行機利用なら100Wh以内)
    │
    └─ NO → スマホ中心?
                ├─ YES → 10,000mAh前後 + USB-C PD 20〜30W級
                └─ タブレットも使う → 20,000mAh前後 + 30W級

最後に安全チェック:PSEマーク / 保護回路 / 飛行機Whルール

主要メーカー・代表モデル比較

日本で入手しやすい主要ブランドの代表モデルを比較します(価格は2026年2月時点の参考値)。

ブランド 代表モデル(例) 容量 最大出力 定格容量の記載 重量 価格帯目安 特徴
Anker Zolo Power Bank(USB-Cケーブル一体) 10,000mAh 合計最大30W 約212g 約3,990円 合計最大出力の明記あり。ケーブル一体型で持ち運び楽
CIO SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K 20,000mAh USB-C最大100W・PPS最大55W 定格11,000mAh@5V を明記 約390g 9,000〜11,000円 定格容量・PPS仕様を明記。実効容量の見積もりが立てやすい
UGREEN Nexode 10,000mAh 30W 10,000mAh USB-C最大30W 約188g 5,000〜6,000円 軽量・PSE認証あり。コスパ良好
Belkin BoostCharge Power Bank 10K 10,000mAh USB-C PD最大20W 定格容量の記載例あり 約221g 4,500〜5,000円 PD・パススルーの仕様が整理されている
サンワサプライ BTL-RDC42 72Wh(≒20,000mAh相当) AC最大65W・USB-C最大45W Whで把握しやすい 約740g 実売2万円台後半 AC出力付き。ノートPCや家電寄りのヘビーユーザー向け
エレコム EC-C05BK 10,000mAh 3.7V/10,000mAh(37Wh) 合計5V/3A(15W相当) PSE適合を明記 約231g 実売2,000円台〜 PSEマークの明記あり。国内安心ブランド
バッファロー BSMPB10030C3 10,000mAh(36.3Wh) USB-C最大5V/3A 約191g 約4,900円 3ポート対応。仕様とポート数が確認しやすい
オウルテック OWL-LPB10005 3.7V/10,000mAh(37Wh) 5V/2.4A(合計) PSE適合・保護機能を詳細明記 約210g 3,000〜4,000円台 保護機能の内訳(過充電・過放電・短絡)まで仕様で確認できる

「定格容量(5V換算)」を明記している製品は、実効容量を見積もりやすい というメリットがあります。購入時の参考にしてください。


見落としがちなチェックポイント

PSEマークは安全の最低条件

日本国内で販売されるモバイルバッテリーには、PSEマーク の表示が法律で義務付けられています(2019年2月1日以降、PSEマーク無し品の販売禁止)。PSEは電気用品安全法に基づく安全基準を満たしている証です。

PSEマークがない製品は、過充電防止や過電流保護などの安全機能が十分でない可能性があります。最悪の場合、発火や爆発のリスクも。

Anker・CIO・エレコム・オウルテックなど、国内外の信頼できるブランドを選ぶことが基本です。ネット通販で極端に安い無名ブランド製品を見かけたら、PSEマークの有無を必ず確認してください(偽造マークの報告もあります)。

なお、UL(UL 2056)・IEC 62133-2・UN 38.3 など国際安全規格への言及がある製品は、安全試験の枠組みを意識している一つの目安にもなります。

充電サイクルと寿命:2年が交換の目安

一般的なモバイルバッテリーの寿命は 約300〜500回の充電サイクル です。毎日使う方なら1〜2年で寿命を迎えます。「以前より持ちが悪くなった」「充電に時間がかかるようになった」と感じたら買い替えのサインです。

なお、2025年に登場した エレコムのナトリウムイオン電池採用モデル(約5,000サイクル)や リン酸鉄リチウムイオン電池採用モデル(約1,000〜2,000サイクル)は従来品の数倍の寿命を実現しています。発火リスクの低さも特長で、防災用や長期利用を想定する方にはおすすめです。

高温環境への放置は厳禁

製品評価技術基盤機構(NITE)の注意喚起では、2020〜2024年の5年間でリチウムイオン電池搭載製品の事故が1,860件あり、約85%が火災事故に発展、春〜夏(6〜8月)にピーク傾向があるとされています。

家庭でできる対策はシンプルです。

  • 直射日光・車内・暖房機器の近くに放置しない
  • 変形・膨張・異臭・異常発熱があれば すぐに使用を止める
  • 万一の発火時は素手で触らず、安全確保と119番通報を優先

残量表示ディスプレイで安心感アップ

残量表示は「LEDランプ(4段階点灯)」と「デジタルディスプレイ(%表示)」の2種類があります。旅行中や防災時など正確に残量を管理したい場面ではディスプレイ付きが圧倒的に便利です。2025年現在、追加コストもほとんどかからないため、特にこだわりがなければ ディスプレイ付きを選んでおくのがおすすめ です。

2025年のトレンド:ケーブル一体型・充電器一体型

荷物を減らしたい方に特に人気なのが、USB-Cケーブルが本体に内蔵された ケーブル一体型(Anker Zolo Power Bank、CIO SMARTCOBY DUOなど)と、ACプラグを内蔵した 充電器一体型(Fusion型)(Anker Power Bank Fusionシリーズなど)です。1台でバッテリー・充電器・ケーブルの3役をこなします。

また、Qi2/MagSafe対応のワイヤレス充電モバイルバッテリー も拡大中。iPhone 12以降やPixel 10など対応機種が増え、ケーブルすら不要な使い勝手が魅力です。


よくある失敗例5つ

失敗①「大は小を兼ねる」と30,000mAhを買ったが重すぎて使わない 普段使いには5,000〜10,000mAhで十分です。大容量は旅行・キャンプ専用として別途用意するのがスマートな選択です。

失敗②出力が18Wしかなく、ノートPCがまったく充電できない 容量は20,000mAhでも、出力が18WではMacBookの充電が開始されないケースがあります。ノートPC充電には最低でも45W以上が必要です。

失敗③変換効率を知らず「思ったより充電できない」とがっかり 10,000mAhのバッテリーでスマホに届く実効は約6,000〜7,000mAh分。必要な容量の約1.3〜1.5倍を目安に選ぶ と安心です。

失敗④安さだけで選び、粗悪品を購入してしまった PSEマークが偽造されていたり、表示容量と実際の容量が大きく違う製品も存在します。信頼できるメーカー品を選ぶことが安全・品質の基本です。

失敗⑤ケーブルの規格を確認しなかった 60Wを超えるUSB PD充電には、eMarker(認証チップ)搭載の 5A対応USB-Cケーブル が必要です。一般的な3Aケーブルでは60Wが上限となり、65W・100W対応のモバイルバッテリーを買っても性能を発揮できません。


購入前チェックリスト

チェック項目 具体的に見る場所 なぜ重要か
充電したいデバイスを全部書き出す 自分の持ち物 必要な出力(W)と容量(Wh)が決まる
出力(W)と規格(USB PD / PPS / QC) 仕様表の「最大○W」「PPS」表記 規格が合わないと急速充電にならない。PCは充電できない場合も
合計最大出力(同時充電時) 仕様表の「合計最大出力」 家族・複数台充電で速度が落ちる原因
容量はWhで把握 製品のWh表記、またはmAh×V計算 実効容量の見積もりと飛行機ルール確認に必須
PSEマーク 本体外側の表示 日本国内販売の必須要件。ないものは避ける
飛行機に持ち込む可能性 製品のWh表記 100Wh以下かどうかを確認する
保護回路・保証の明記 仕様表・メーカー説明 過充電・過放電・短絡保護の記載が安心材料
廃棄先(回収ルート) JBRC・自治体案内 分解厳禁。回収協力店・協力自治体に持ち込む

よくある質問(FAQ)

Q. 「10,000mAhなのにスマホが2回フル充電できない。故障?」 A. 故障ではありません。表記のmAhは内蔵セル(3.7Vベース)の理論容量で、5V以上への変換ロスにより実効は約60〜70%になります。経済産業省のFAQでも同様の説明があります。必要な容量の1.3〜1.5倍を目安に選ぶことで回避できます。

Q. USB-CポートがあればUSB PD急速充電できる? A. できるとは限りません。USB PDは別途対応が必要な規格です。製品仕様に「USB PD」「最大○W」等の明記があるかを確認してください。記載がないUSB-Cは「5V出力のみ」の場合があります。

Q. ノートPCを充電したい。何Wを選べばいい? A. まずPC付属のACアダプターのW数(45W/65W/100Wなど)を確認し、モバイルバッテリーがUSB PDでそれ以上の出力を出せるかを確認します。また、60W超の充電には5A対応のUSB-Cケーブルも必要です。

Q. 急速充電(高W)は危険? A. 危険というより、発熱と使用環境の管理が大切です。PPSは電圧・電流を自動調整し発熱を抑える設計ですが、夏場の高温環境では事故が増えやすい傾向(NITEの統計より)があります。充電中に異常発熱があればすぐに中止してください。

Q. 飛行機に持ち込める容量の目安は? A. IATAの案内では、100Wh以下が一般に許可、100〜160Whは航空会社承認、160Wh超は原則不可です。モバイルバッテリーはすべて手荷物として機内持ち込みが原則で、端子の短絡防止措置も推奨されています。

Q. 捨てるときはどうすればいい?分解して電池だけ出す? A. 分解厳禁です。JBRCはスマホ充電を主機能とするモバイルバッテリーを本体回収対象とし、分解して電池を取り出さないよう明記しています。回収協力店(家電量販店など)または協力自治体に持ち込んでください。


まとめ:3ステップで最適な1台を見つけよう

モバイルバッテリー選びは、次の3ステップで考えると迷いがなくなります。

ステップ1:容量を決める。 スマホだけなら10,000mAh(約37Wh)、タブレットも使うなら20,000mAh(約74Wh)。変換ロスを考慮し、必要量の1.3〜1.5倍の容量を選びましょう。Whで考えると飛行機ルールの確認も一緒にできます。

ステップ2:出力を確認する。 スマホの急速充電なら20W以上、ノートPCなら45W以上。USB-C PD対応は2025年の必須条件です。合計最大出力と、ノートPC用なら5A対応ケーブルも確認を。

ステップ3:使い勝手と安全性をチェックする。 PSEマーク・重さ・ポート数・ケーブル一体型かどうか・残量ディスプレイの有無。毎日持ち歩くなら200g前後が快適です。

モバイルバッテリーは、良い1台に出会えば毎日の安心感がまったく変わるアイテムです。この記事があなたにピッタリの選択をするお手伝いになれば幸いです。

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