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Excelのコメントやメモが編集できない場合、原因のほとんどは「シートの保護」「旧式のブック共有機能」「読み取り専用・保護ビュー」のいずれか、または「コメント」と「メモ」で編集の手順が異なることによる操作の行き違いです。
コメント・メモが表示されないときはExcelオプションの表示設定、挿入メニューがグレーアウトして押せないときは複数シートの同時選択、@メンションが使えないときは「Microsoft 365以外(買い切り版)を使っている」「ファイルをOneDriveに保存していない」が代表的な原因です。
この記事では、Excelのコメント・メモの「編集できない」「表示されない」「挿入できない」「メンションできない」という4大トラブルについて、原因の見分け方と対処法を、2026年6月時点のMicrosoft 365・Excel 2024・Excel 2021の画面名称に沿って初心者の方にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 「コメント」(スレッド型)と「メモ」(旧コメント)の違いと見分け方
- コメント・メモが編集できない5大原因(シート保護・旧ブック共有・読み取り専用・新旧形式の操作差・他人のコメント)
- 表示されない場合のExcelオプション設定・個別表示・VBAの確認手順
- 挿入メニューがグレーアウトする条件と解除方法
- @メンションが使える条件(Microsoft 365+OneDrive保存)と設定手順
- 印刷時にコメント・メモを含める設定
- どうしても直らないときのファイル修復・Office修復の手順
「編集できない」のはなぜ?まず「コメント」と「メモ」の違いを確認

対処法に入る前に、トラブルの根源になっている「コメント」と「メモ」の違いを1分で整理しておきましょう。「編集できない」「メニューが見つからない」という悩みの多くは、実はこの2つの機能を取り違えていることが原因です。
Excel 2019以前で「コメント」と呼ばれていた黄色い付箋型の注釈は、Microsoft 365やExcel 2021以降では「メモ」に名称が変わりました。現在の「コメント」は、返信や@メンションができるスレッド型の新機能を指します。同じ「コメント」という言葉でも、バージョンによって指す機能が違うのです。
コメントとメモの違い早見表
| 項目 | コメント(スレッド型) | メモ(旧コメント) |
|---|---|---|
| 主な用途 | 質問・依頼などのやり取り(共同作業向け) | セルへの注釈・自分用の覚え書き |
| セルの目印 | 紫色のマーク | 赤い三角(インジケーター) |
| 返信・スレッド | できる | できない |
| @メンション | できる(Microsoft 365+OneDrive保存時) | できない |
| 編集の方法 | 吹き出し内の「編集」(鉛筆アイコン) | 右クリック→「メモの編集」 |
| 編集できる人 | 投稿した本人のみ | 編集権限があれば誰でも |
バージョン別の対応状況(2026年6月時点)
| 利用環境 | コメント(スレッド型) | メモ | @メンション |
|---|---|---|---|
| Microsoft 365(サブスク版) | ○ | ○ | ○(OneDrive保存時) |
| Excel 2024 / 2021(買い切り版) | ○ | ○ | × |
| Excel 2019以前 | × | ○(名称は「コメント」) | × |
| Excel for the web(ブラウザー版) | ○ | ○ | ○(要サインイン) |
ポイント:右クリックメニューの表記は、Microsoft 365・Excel 2024・2021では「新しいコメント」と「新しいメモ」の2つ、Excel 2019以前では「コメントの挿入」の1つだけです。メニューが見当たらないと感じたら、まずバージョンと操作対象がどちらの機能かを確認しましょう。
症状別トラブル早見表

あなたの症状に当てはまる行を見つけて、該当する章から読み進めてください。急いでいる場合は、この表だけでも原因の見当が付きます。
| 症状 | 主な原因 | 読むべき章 |
|---|---|---|
| コメント・メモを編集できない、編集ボタンが出ない | シート保護/旧ブック共有/読み取り専用/他人のコメント | 編集できない場合の章 |
| マウスを合わせても表示されない、赤い三角が消えた | Excelオプションの表示設定/個別非表示/VBA | 表示されない場合の章 |
| 「新しいコメント」「新しいメモ」がグレーアウト | 複数シートの同時選択/セル編集モード/保護 | 挿入できない場合の章 |
| @を入力してもメンション候補が出ない | 買い切り版を使用/ローカル保存/権限不足 | @メンションの章 |
| 印刷するとコメント・メモが出てこない | ページ設定の既定が「(なし)」 | 印刷設定の章 |
Excelのコメント・メモが編集できない場合の原因と対処法

「メモを書き換えようとしたら警告が出る」「コメントに編集ボタンが表示されない」――この章では、検索でも特に悩む人が多い「編集できない」トラブルの5大原因を、頻度の高い順に解説します。
原因1:シートが保護されている(最頻出)
編集しようとしたときに「変更しようとしているセルやグラフは保護されているシート上にあります」という警告が出る場合や、右クリックメニューの「メモの編集」がグレーアウトしている場合は、シートの保護が原因です。
ステップ1:リボンの「校閲」タブをクリックします。
ステップ2:「シート保護の解除」をクリックします。ボタンが「シートの保護」と表示されている場合、シートは保護されていないので、別の原因を確認してください。
ステップ3:パスワードが設定されている場合は入力して「OK」をクリックします。これでコメント・メモの編集が可能になります。
セキュリティ上の理由で保護を解除できない場合は、保護を維持したままメモの編集だけを許可する設定が使えます。いったん保護を解除して「校閲」タブ→「シートの保護」を開き、「このシートのすべてのユーザーに許可する操作」で「オブジェクトの編集」にチェックを入れて保護をかけ直してください。メモは図形オブジェクトとして扱われるため、この項目がメモの追加・編集の許可に該当します。
補足:「シートの保護」ダイアログに「コメントの挿入」という独立した項目はなく、Microsoftの仕様では「オブジェクトの編集」のチェックがコメント・メモの追加と編集を含みます。データの改ざんは防ぎつつ注釈のやり取りは許可できる、実務で便利な設定です。
原因2:旧「ブックの共有」機能がオンになっている(タイトルバーに[共有])
タイトルバーのファイル名の横に「[共有]」と表示されている場合、旧式の「ブックの共有(共有ブック)」機能が有効になっています。この状態ではスレッド型コメントが一切使えず、メモや他の多くの機能にも制限がかかります。古い職場ファイルを引き継いだときによく見られる原因です。
解除するには「校閲」タブの「ブックの共有解除」をクリックします。Microsoft 365では旧共有機能のボタンが既定で非表示のため、見当たらない場合は「ファイル」→「オプション」→「クイックアクセスツールバー」→「コマンドの選択」で「すべてのコマンド」を選び、「ブックの共有解除」を追加してから実行してください。解除後はスレッド型コメントの挿入・編集が使えるようになります。
注意:旧「ブックの共有」は現在は非推奨の機能です。複数人での同時編集が目的なら、ファイルをOneDriveまたはSharePointに保存して「共同編集」を使う方法に移行すると、コメント機能もフルに使えます。
原因3:読み取り専用・保護ビュー・最終版で開いている
ファイル自体が読み取り専用の状態だと、コメント・メモを含む編集操作の全般ができません。次の3つの表示を確認してください。
- タイトルバーに「[読み取り専用]」 → 他のユーザーが同じファイルを開いているか、読み取り専用設定で開いています
- 黄色いバーに「保護ビュー」 → インターネットから入手したファイルです。「編集を有効にする」をクリックします
- 「最終版」と表示 → バーの「編集する」をクリックするか、「ファイル」→「情報」で解除します
共有フォルダー上のファイルを他の人が先に開いている場合は、相手が閉じるのを待つか、「名前を付けて保存」で自分用のコピーを作って編集します。OneDrive上のファイルなら複数人で同時に開いても共同編集できるため、この問題自体が起こりにくくなります。
原因4:「コメントの編集」メニューが見つからない(新旧形式の操作の違い)
「右クリックしても編集の項目がない」という相談で意外に多いのが、スレッド型コメントとメモで編集の入り口が違うことを知らないケースです。故障でも設定ミスでもありません。
| 対象 | 編集の手順 |
|---|---|
| メモ(赤い三角) | セルを右クリック→「メモの編集」(Excel 2019以前は「コメントの編集」) |
| コメント(紫のマーク) | セルを選択して吹き出しを開き、自分のコメントにマウスを合わせて「コメントを編集」(鉛筆アイコン)→修正→「保存」 |
スレッド型コメントの右クリックメニューには「コメントの編集」という項目が存在しません。メモの感覚でコメントを編集しようとして「編集できない」と感じるのが典型パターンです。セルの目印が赤い三角ならメモ、紫のマークならコメントと覚えておきましょう。
原因5:他のユーザーが投稿したコメントは編集できない(仕様)
スレッド型コメントは、投稿した本人しか本文を編集できない仕様です。他の人のコメントにマウスを合わせても鉛筆アイコンは表示されません。コメントは「発言の記録」として扱われるためで、設定では変更できません。修正したい場合は次のいずれかで対応します。
- 返信を付ける:訂正内容をスレッドに返信として残す(経緯が残るため最も推奨)
- スレッドを解決する:完了したやり取りは「スレッドを解決する」で閉じる
- 削除する:編集権限があればスレッドの削除は可能(断りなく消すのはトラブルのもと)
自分のコメントなのに編集できない場合:投稿したときと別のMicrosoftアカウントでサインインしていると、Excelからは他人のコメントとして扱われ、編集ボタンが表示されません。会社アカウントと個人アカウントを併用している方は、画面右上のサインイン状態を確認してください。
コメント・メモが表示されない場合の原因と対処法

「メモを付けたはずのセルにマウスを合わせても何も出ない」「赤い三角マークが消えた」という場合は、①Excelオプションの表示設定 → ②個別の非表示設定 → ③サイズ・文字色 → ④VBAによる制御、の順に確認すると効率よく原因へたどり着けます。
対処1:Excelオプションの表示設定を確認する
最も多い原因が、Excelオプションでコメント(メモ)の表示が「コメントとインジケーターなし」になっているケースです。この設定だと、すべてのメモと赤い三角マークが非表示になります。
ステップ1:「ファイル」タブ→左下の「オプション」をクリックします(「その他」の中にある場合もあります)。
ステップ2:「Excelのオプション」ダイアログで左メニューの「詳細設定」を選びます。
ステップ3:下にスクロールして「表示」セクションの「コメントのあるセルに対して表示」を探します(バージョンによって文言が多少異なります)。
ステップ4:次の3つの選択肢から、推奨の2番目を選んで「OK」をクリックします。
| 選択肢 | 動作 |
|---|---|
| コメントとインジケーターなし | 赤い三角もメモも一切表示されない(非推奨) |
| インジケーターのみ。ただしポイント時にコメントを表示 | 赤い三角が表示され、マウスを合わせるとメモが出る(推奨・既定値) |
| コメントとインジケーター | すべてのメモが常に表示された状態になる |
確認のコツ:設定を変えたら、メモ付きのセルにマウスを合わせてみてください。赤い三角が表示され、メモがポップアップすれば正常です。この設定はファイルではなくExcel本体(パソコンごと)の設定なので、他のPCで開くと表示状態が違うことがあります。
対処2:個別のメモの表示/非表示を切り替える
特定のセルのメモだけ見えない場合は、そのメモが個別に非表示へ切り替えられている可能性があります。
- 個別に表示:メモ付きのセルを右クリック→「メモの表示/非表示」(Excel 2019以前は「コメントの表示/非表示」)
- 一括で表示:「校閲」タブ→「メモ」→「すべてのメモを表示」(Excel 2019以前は「すべてのコメントの表示」)。もう一度クリックすると一括非表示に戻ります
- スレッド型コメントの一覧:「校閲」タブ→「コメントの表示」で、画面右側にコメントウィンドウが開き、シート内の全コメントを一覧できます
注意:「すべてのメモを表示」が効くのはメモだけです。スレッド型コメントには常時表示の機能がなく、コメントウィンドウまたはセル選択時の吹き出しで確認します。「表示ボタンを押したのに出ない」ときは、対象がコメントかメモかを再確認してください。
対処3:メモのサイズと文字色を確認する
メモの枠は表示されるのに中身が読めない場合は、サイズが極端に小さいか、文字色が背景色と同化しています。
サイズの修正:対象セルを右クリック→「メモの編集」で枠線を表示し、四隅・辺のハンドルをドラッグして読める大きさまで広げます。数値で直したい場合は、枠線上を右クリック→「コメントの書式設定」→「サイズ」タブで高さと幅を指定します。
文字色の修正:メモの編集中にCtrl + Aで全文を選択→右クリック→「コメントの書式設定」→「フォント」タブで色を「自動」または黒に変更します。
対処4:VBAマクロで非表示にされていないか確認する
マクロ付きファイル(.xlsm)では、VBAコードがコメントの表示を制御していることがあります。「オプションを直しても、ファイルを開き直すと元に戻る」場合はこのパターンが濃厚です。
| プロパティ | 機能 |
|---|---|
| Application.DisplayCommentIndicator | Excel全体のメモ表示モードを制御 |
| Comment.Visible | 個別メモの表示/非表示を制御 |
ステップ1:Alt + F11でVBAエディターを開きます。
ステップ2:Ctrl + Fの検索(対象を「カレントプロジェクト」に設定)で「DisplayCommentIndicator」「xlNoIndicator」「Visible」を探します。
ステップ3:次のようなコードが見つかったら、それが非表示の原因です。
Application.DisplayCommentIndicator = xlNoIndicator
以下のように書き換えると、赤い三角+ポイント時表示の標準動作に戻ります。
Application.DisplayCommentIndicator = xlCommentIndicatorOnly
VBAがわからない場合:コードの変更は他の機能に影響することがあります。会社の共有マクロファイルなら、作成者または管理者に「コメント表示を制御するコードが入っていないか」を確認してもらうのが安全です。
コメント・メモが挿入できない(グレーアウト)場合の対処法

右クリックの「新しいコメント」「新しいメモ」が灰色で押せない、リボンのボタンが反応しない場合は、Excelが「今は挿入できない状態」にあります。次の4つを上から順に確認すれば、ほぼ解決します。
対処1:複数シートの同時選択(グループ化)を解除する
複数のシートを同時に選択(グループ化)した状態では、コメント・メモの挿入が必ずグレーアウトします。Ctrlキーを押しながらシートタブをクリックした後などに、知らないうちにこの状態になっていることがあります。
確認方法:タイトルバーのファイル名の横に「[グループ]」と表示されているか、画面下部で複数のシートタブが白く(選択状態に)なっていないかを見ます。
解除方法:グループに含まれていない別のシートタブを1つクリックするか、選択中のシートタブを右クリックして「シートのグループ解除」を選びます。解除した瞬間にメニューが使えるようになります。
対処2:セルの編集モードを終了する
セル内にカーソルが点滅している入力・編集中(F2キーで入る編集モード)は、コメント関連のメニューが使えません。EscキーまたはEnterキーで編集を確定・キャンセルしてから操作してください。画面左下のステータスバーが「編集」なら編集モード中、「準備完了」なら通常状態です。
対処3:シートやファイルの保護を解除する
シートの保護・読み取り専用・保護ビューは、挿入がグレーアウトする定番の原因です。確認と解除の手順は前述の「編集できない場合の原因と対処法」の章(原因1〜3)と共通です。なお、「校閲」タブの「ブックの保護」はシート構成を守る機能のため、これ単体でコメントが挿入できなくなることは基本的にありません。
対処4:右クリックに項目がないときはリボンとショートカットキーを使う
Microsoft 365のアップデート直後などに、右クリックメニューから「新しいコメント」「新しいメモ」が一時的に消える事例が報告されています。メニューにない場合でも、次の方法で挿入できます。
- 「校閲」タブ→「新しいコメント」:スレッド型コメントを挿入
- 「校閲」タブ→「メモ」→「新しいメモ」:従来型メモを挿入
| 操作 | ショートカットキー |
|---|---|
| 新しいメモを挿入・既存メモを編集 | Shift + F2 |
| 新しいコメント(スレッド型)を挿入 | Ctrl + Shift + F2 |
根本対処としては、「ファイル」→「アカウント」→「更新オプション」→「今すぐ更新」でOfficeを最新ビルドにアップデートしてください。メニュー消失系の不具合は更新で解消されることがほとんどです。
@メンションできない場合の条件と対処法

スレッド型コメントで「@田中」のように入力して相手を呼び出す@メンションは、「@を打っても候補が出ない」という相談が非常に多い機能です。次の4つの条件がすべてそろわないと動作しません。
メンションが使える4つの条件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| ① Microsoft 365を使っている | サブスクリプション版限定。買い切り版(Excel 2024・2021・2019)ではスレッド型コメントは使えてもメンションは不可 |
| ② OneDrive/SharePoint上に保存 | パソコン内(ローカル)保存のファイルでは@を入力しても候補が出ません |
| ③ Microsoftアカウントでサインイン | 職場・学校アカウントまたは個人アカウントでのサインインが必要 |
| ④ 相手がファイルにアクセスできる | 権限のない相手には通知が届かず、共有を促すダイアログが表示されます |
メンションを使えるようにする手順
ステップ1:「ファイル」→「名前を付けて保存」で、保存先にOneDrive(会社なら指定のSharePoint)を選びます。クラウド保存ができていれば、画面左上の「自動保存」が自動的にオンになります。
ステップ2:セルを右クリック→「新しいコメント」を選び、本文に@に続けて相手の名前またはメールアドレスを入力し、表示された候補から選択します。
ステップ3:投稿すると相手に通知メールが届きます。相手に権限がない場合は共有の確認画面が出るので、必要な権限を付与して送信します。
候補に相手が出てこない場合:個人用OneDriveでは連絡先の相手、会社のSharePointでは同じ組織のユーザーが候補に出ます。組織のポリシーで外部共有が制限されていると社外の相手はメンションできないため、その場合はIT管理者に確認してください。
印刷時にコメント・メモを含める設定

コメント・メモは初期設定では印刷されません。印刷物に含めたい場合は、ページ設定で明示的に指定します。
ステップ1:「ページレイアウト」タブ→「ページ設定」グループ右下の小さな矢印をクリックします。
ステップ2:「シート」タブを開き、「コメントとメモ」(旧バージョンでは「コメント」)のドロップダウンから印刷方法を選びます。
| 選択肢 | 印刷のされ方 |
|---|---|
| シートの末尾 | コメント・メモの内容をセル番地付きの一覧として最終ページにまとめて印刷 |
| 画面表示イメージ | 表示状態にしたメモを見た目のとおりシート上に印刷(スレッド型コメントはこの方法では印刷されません) |
「画面表示イメージ」で印刷する場合は、あらかじめ「校閲」タブ→「メモ」→「すべてのメモを表示」で表示状態にしておきます。スレッド型コメントを紙に残すなら「シートの末尾」一択です。
それでも解決しない場合:ファイルとExcel本体を修復する

ここまでの設定をすべて確認しても直らない場合は、ファイルの破損またはExcel本体の不具合を疑います。まず、これまでのチェック項目を一覧で振り返りましょう。
| チェック項目 | 確認方法 | 対処法 |
|---|---|---|
| シートの保護 | 校閲タブに「シート保護の解除」が出るか | 解除、または「オブジェクトの編集」を許可 |
| 旧ブック共有 | タイトルバーに[共有]と表示されるか | ブックの共有解除→共同編集へ移行 |
| 読み取り専用・保護ビュー | タイトルバーと黄色いバーの表示 | 「編集を有効にする」、別名保存 |
| 操作する機能の取り違え | セルの目印が紫(コメント)か赤い三角(メモ)か | コメントは吹き出しの鉛筆、メモは「メモの編集」 |
| Excelオプションの表示設定 | ファイル→オプション→詳細設定→表示 | 「インジケーターのみ〜」を選択 |
| 複数シート選択・セル編集中 | タイトルバーの[グループ]、ステータスバーの「編集」 | グループ解除、EscまたはEnter |
| VBAマクロの影響 | Alt+F11で表示制御コードを検索 | 該当コードを修正 |
| メンションの条件 | Microsoft 365か、OneDrive保存か | クラウド保存+サインイン |
| ファイル・アプリの不具合 | 他のファイル・他のPCでも再現するか | 開いて修復、セーフモード、Office修復 |
「開いて修復」でファイルを修復する
ステップ1:Excelを起動し、「ファイル」→「開く」→「参照」を選びます。
ステップ2:問題のファイルを1回クリックで選択だけし、「開く」ボタン右の▼から「開いて修復」を選択します。
ステップ3:まず「修復」を実行し、改善しなければ「データの抽出」を試します。それでも不安定なら、新しいブックを作成し、シートタブの右クリック→「移動またはコピー」で正常な部分だけを移す方法が有効です。
セーフモード起動とOfficeの修復
どのファイルでも同じ症状が出る場合は、Excel本体側の問題です。
ステップ1:Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、excel /safe と入力してEnterを押し、セーフモードで起動します。セーフモードで正常に動くならアドインが原因の可能性が高いので、「ファイル」→「オプション」→「アドイン」からCOMアドインを一つずつ無効にして切り分けます。
ステップ2:改善しない場合は、Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」→「Microsoft 365」または「Microsoft Office」→「変更」を開き、まず「クイック修復」、ダメなら「オンライン修復」を実行します。
よくある質問(FAQ)

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まとめ

Excelのコメント・メモが編集できない・表示されない・挿入できない・メンションできないトラブルの原因と対処法を解説しました。最後に要点を振り返ります。
この記事のまとめ
- 旧「コメント」=「メモ」(赤い三角)、新しい「コメント」=スレッド型(紫のマーク)。編集の入り口も別
- 編集できない原因は、シート保護・旧ブック共有([共有]表示)・読み取り専用/保護ビュー・新旧形式の取り違え・他人のコメントの5つ
- シート保護を維持するなら「オブジェクトの編集」を許可すればメモの追加・編集が可能
- スレッド型コメントを編集できるのは投稿者本人だけ。別アカウントでのサインインにも注意
- 表示されないときはExcelオプション→詳細設定→表示、挿入できないときは[グループ]表示とセル編集モードを確認
- @メンションはMicrosoft 365+OneDrive/SharePoint保存+サインインがそろって初めて使える
- 右クリックに項目がなくても、校閲タブやShift + F2(メモ)・Ctrl + Shift + F2(コメント)で操作できる
「編集できない」トラブルの大半は、保護まわりの設定か、コメントとメモの操作の取り違えで説明が付きます。まずタイトルバーの表示([共有]・[グループ]・[読み取り専用])とセルの目印の色を見るだけでも、原因はかなり絞り込めます。
この記事が、Excelのコメント・メモのトラブル解決のお役に立てれば幸いです。
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