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【2026年最新版】iPhoneのパスキーでパスワードレスログインする完全ガイド
最終更新: 2026年3月 / 対象: iOS 16以降 / 所要時間: 約10分
「パスワードを忘れた」「何度も入力が面倒」——そんな悩みをまるごと解決するのがパスキー(Passkey)です。iPhoneに搭載されたパスキー機能を使えば、Face IDやTouch IDだけでアプリやWebサービスに安全かつ瞬時にログインできます。本記事では、パスキーの仕組みから設定手順、対応サービス一覧、バックアップ方法まで徹底解説します。
この記事でわかること
- パスキーとは何か、従来パスワードとの違い
- iPhoneでパスキーを設定・有効化する手順
- 2026年現在の対応サービス一覧
- Face ID/Touch IDでのログイン手順
- パスキーのバックアップと他デバイスとの共有方法
- よくあるトラブルと解決策

パスキーとは何か?基礎知識を理解しよう
パスキーの定義と仕組み
パスキー(Passkey)は、公開鍵暗号方式をベースにしたパスワード不要の認証技術です。FIDO Alliance と W3C が策定した「WebAuthn」規格に準拠しており、Apple・Google・Microsoft の3社が共同で推進しています。
仕組みを簡単に説明すると、次のとおりです。
- サービスに登録するとき、iPhoneが「公開鍵」と「秘密鍵」のペアを生成します。
- 公開鍵はサーバーに送られ、秘密鍵はiPhoneのセキュアエンクレーブ(専用チップ)に保存されます。
- ログイン時、サーバーが「チャレンジ」を送信し、iPhoneが秘密鍵で署名して返します。
- Face IDやTouch IDで本人確認を行うことで、秘密鍵の使用が承認されます。
重要なのは、秘密鍵がデバイス外に出ないという点です。サーバーには公開鍵しか送られないため、サーバーが攻撃されてもパスワードが漏れる心配がありません。
パスワードとパスキーの違い
| 比較項目 | 従来パスワード | パスキー |
|---|---|---|
| 認証方法 | 文字列の入力 | 生体認証(Face ID / Touch ID) |
| フィッシング耐性 | 弱い(偽サイトに入力可能) | 強い(ドメインが一致しないと使用不可) |
| 漏洩リスク | 高い(サーバー漏洩で全滅) | 低い(秘密鍵はデバイス内のみ) |
| 利便性 | 記憶が必要、入力の手間あり | 生体認証のみ、即時ログイン |
| 2段階認証の必要性 | 推奨(必要) | 不要(パスキー自体が多要素認証) |
| デバイス間共有 | 手動で記憶・管理 | iCloudキーチェーンで自動同期 |
パスキーが使えるiOSのバージョン
パスキーは iOS 16以降 で利用可能です。2026年3月現在はiOS 18が最新ですが、iOS 16・17でもパスキーは問題なく動作します。ただし、最新のiOSでは対応サービスが増え、UI改善も行われているため、できるだけアップデートすることをおすすめします。
iPhoneでパスキーを使うための事前準備
必要な条件を確認する
パスキーを利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- iOS 16以降がインストールされていること
- Face IDまたはTouch IDが設定されていること
- iCloudキーチェーンが有効になっていること
- Apple IDで2ファクタ認証が有効になっていること
iCloudキーチェーンを有効にする
パスキーはiCloudキーチェーンに保存されます。有効になっていない場合は、以下の手順で設定してください。
- 「設定」アプリを開く
- 最上部の自分の名前(Apple ID)をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「パスワードとキーチェーン」をタップ
- 「iCloudキーチェーン」のスイッチをオンにする
スイッチをオンにするとApple IDのパスワード確認が求められる場合があります。入力して完了してください。
Face ID / Touch IDを確認する
- 「設定」アプリを開く
- 「Face IDとパスコード」(Touch ID搭載機種では「Touch IDとパスコード」)をタップ
- パスコードを入力してロック解除
- 「Face IDを使用する項目」または「Touch IDを使用する項目」に「パスワードの自動入力」が含まれていることを確認

パスキーを設定する手順(サービスへの登録)
パスキーの登録は「サービス側」で行う
パスキーはiPhone側だけでなく、各サービスのアカウント設定画面から登録します。サービスごとに手順は若干異なりますが、基本の流れは同じです。以下ではApple IDとGoogleアカウントを例に説明します。
Appleサービス(iCloud.com等)でパスキーを登録する
- Safariで
appleid.apple.comを開く - Apple IDとパスワードでサインイン
- 「サインインとセキュリティ」セクションを開く
- 「パスキー」または「2ファクタ認証」の項目をタップ
- 「パスキーを追加」をタップ
- Face ID / Touch IDで認証する
- 「完了」をタップしてパスキーが登録される
Googleアカウントでパスキーを登録する
- SafariまたはChromeで
myaccount.google.comを開く - Googleアカウントにサインイン
- 「セキュリティ」→「Google へのログイン方法」を開く
- 「パスキーと秘密鍵」をタップ
- 「パスキーを作成する」をタップ
- 「このデバイスを使用する」を選択
- Face ID / Touch IDで認証して完了
一般的なWebサービスでパスキーを登録する一般手順
- 対象サービスに通常のパスワードでログイン
- アカウント設定・セキュリティ設定画面を開く
- 「パスキー」「生体認証」「パスワードレスログイン」などの項目を探す
- 「パスキーを追加」「デバイスを登録」をタップ
- Face ID / Touch IDで認証する
- 「保存」または「完了」をタップ
登録したパスキーはiCloudキーチェーンに自動保存され、同じApple IDでサインインしているiPadやMacでも使用できます。
パスキーでログインする手順
iPhoneのSafariでパスキーを使ってログインする
- Safariで対象サービスのログインページを開く
- ユーザー名(メールアドレス等)を入力する
- iPhoneが自動的に「パスキーでサインイン」ポップアップを表示する
- 「続ける」または「パスキーを使用」をタップ
- Face ID / Touch IDで認証する
- ログイン完了(数秒以内)
ポップアップが表示されない場合は、パスワード入力欄をタップしてキーボード上部のツールバーに「パスキー」アイコンが表示されていないか確認してください。
アプリでパスキーを使ってログインする
- 対応アプリのログイン画面を開く
- メールアドレス等を入力するか、「パスキーでサインイン」ボタンをタップ
- Face ID / Touch IDの認証が求められる
- 認証が成功するとそのままログイン完了
別のデバイス(PCなど)からiPhoneのパスキーを使ってログインする
WindowsのChromeなど、パスキーが登録されていないデバイスからも、iPhoneのパスキーを利用できます。
- PCのブラウザでログインページを開き「パスキーでサインイン」を選択
- 「別のデバイスを使用」または「スマートフォンでログイン」をタップ
- QRコードが表示される
- iPhoneのカメラでQRコードをスキャン
- 「パスキーでサインイン」をタップ
- Face ID / Touch IDで認証する
- PCのブラウザで自動的にログイン完了

2026年現在のパスキー対応サービス一覧
主要サービスの対応状況
| サービス名 | カテゴリ | パスキー対応状況 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Apple ID / iCloud | Apple | ✅ 対応 | iOS 16以降で利用可 |
| Google アカウント | ✅ 対応 | Gmail/YouTube等に有効 | |
| Microsoft アカウント | Microsoft | ✅ 対応 | 2023年より本格展開 |
| X(旧Twitter) | SNS | ✅ 対応 | セキュリティ設定から登録 |
| GitHub | 開発ツール | ✅ 対応 | 2023年末より対応 |
| Amazon | EC | ✅ 対応 | アカウント設定から追加 |
| PayPal | 決済 | ✅ 対応 | セキュリティ設定から登録 |
| 楽天 | EC/決済 | ✅ 対応 | 2024年より対応開始 |
| LINE | SNS/メッセージ | ✅ 対応 | アカウント設定から登録 |
| ドコモ(d アカウント) | 通信 | ✅ 対応 | dアカウント設定から登録 |
パスキーのバックアップと複数デバイスへの共有
iCloudキーチェーンによる自動バックアップ
iPhoneで作成したパスキーは、iCloudキーチェーンに自動的にバックアップされます。これにより、iPhoneを機種変更したり初期化したりしても、同じApple IDでサインインすれば全パスキーが復元されます。
バックアップが正常に行われているかは、以下の手順で確認できます。
- 「設定」→「パスワード」を開く
- 登録済みのパスキー一覧が表示されれば、バックアップ済みの証拠
複数のAppleデバイスでパスキーを共有する
同じApple IDでサインインしているiPad・Mac・Apple WatchなどでもパスキーはiCloudキーチェーン経由で共有されます。追加の設定は不要です。ただし、各デバイスでiCloudキーチェーンが有効になっている必要があります。
Appleデバイス以外(AndroidやPC)との共有
パスキーは原則としてApple IDのエコシステム内で同期されますが、以下の方法でAndroidやWindowsでも利用できます。
- QRコード経由のクロスデバイスログイン: 前述の「別のデバイスからログインする方法」を使う
- サードパーティパスキーマネージャー: 1Password・Bitwarden などはクロスプラットフォームでパスキーを管理できる(2025年以降対応強化)
パスキーを削除・管理する方法
不要になったパスキーは以下の手順で削除できます。
- 「設定」→「パスワード」を開く
- 削除したいサービスをタップ
- 右上の「編集」→「削除」をタップ
なお、サービス側でもパスキーを削除できます。対象サービスのアカウント設定から「パスキー」または「登録済みデバイス」の管理画面を開いて削除してください。
よくあるトラブルと解決方法
「パスキーを保存できませんでした」と表示される場合
iCloudキーチェーンが無効になっている可能性があります。「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「パスワードとキーチェーン」でスイッチをオンにしてください。また、iPhoneの空き容量が極端に少ない場合も保存に失敗することがあります。
Face IDが反応しない場合
Face IDの認識精度は環境光の影響を受けます。暗い場所や直射日光下では認識率が下がります。また、フェイスマスクや新しい眼鏡着用時はFace IDの再設定(追加の容姿を登録)を行うと改善します。
「このブラウザはパスキーに対応していません」と表示される場合
iOS 16以降のSafariはパスキーに対応していますが、古いバージョンのChromeやFirefoxでは対応していない場合があります。まずSafariでお試しください。ChromeはiOS版でも対応していますが、バージョンが古いと使えないことがあります。
パスキー登録後もパスワードを求められる場合
サービスによっては初回ログイン時のみパスワードを求める仕様のものがあります。また、プライベートブラウジングモードではパスキーが利用できない場合もあります。通常のタブで試してください。
機種変更後にパスキーが使えない場合
新しいiPhoneに同じApple IDでサインインし、iCloudキーチェーンを有効にすれば自動的にパスキーが復元されます。ただし、iCloudバックアップからの復元完了後、数分〜数十分かかる場合があります。
パスキーのセキュリティについて詳しく理解する
フィッシングに強い理由
パスキーはドメインに紐づいて生成されます。たとえば amazon.co.jp に登録したパスキーは、amazon-fake.com などの偽サイトでは絶対に動作しません。これはパスワードとの決定的な違いです。パスワードは偽サイトでも入力してしまえば盗まれますが、パスキーは技術的に偽サイトへの送信が不可能です。
秘密鍵がデバイスから出ない仕組み
秘密鍵はiPhoneのSecure Enclave(セキュアエンクレーブ)と呼ばれる専用チップに格納されます。このチップはメインプロセッサとは物理的に分離されており、マルウェアがiPhoneに感染しても秘密鍵を取り出すことはできません。秘密鍵はFace IDやTouch IDで認証されたときのみ使用が許可されます。
パスキーはパスワードマネージャーの代替になるか
パスキーはパスワードを完全に置き換えるものですが、すべてのサービスが対応しているわけではありません(2026年3月現在)。パスキー非対応のサービスにはまだパスワードが必要なため、当面はパスキー対応サービスはパスキー、非対応サービスはパスワードマネージャーで管理するハイブリッド運用が現実的です。
よくある質問(FAQ)
Q1. パスキーはiOS何から使えますか?
A. iOS 16以降で利用可能です。ただし、macOSはVentura(13.0)以降、iPadOSは16以降が必要です。
Q2. パスキーを登録するとパスワードは不要になりますか?
A. サービスによります。パスキーのみでログインできるサービスもありますが、初回ログインやパスキーが使えない環境のためにパスワードを残しておくことを推奨するサービスも多いです。
Q3. iPhoneを紛失したらパスキーはどうなりますか?
A. iCloudキーチェーンにバックアップされているため、別のAppleデバイスで同じApple IDにサインインすれば復元できます。紛失したiPhoneはすぐに「iPhoneを探す」でリモートロックしてください。
Q4. Android端末でも同じパスキーが使えますか?
A. iPhoneとAndroidでパスキーを直接共有することはできません。ただし、QRコードを使ったクロスデバイス認証でiPhoneのパスキーをAndroid上のサービスログインに使うことは可能です。
Q5. パスキーを無効化してパスワードに戻せますか?
A. はい。各サービスのアカウント設定からパスキーを削除すれば、通常のパスワードログインに戻せます。iPhoneの「設定」→「パスワード」からも削除可能です。
Q6. 家族や職場でiPhoneを共有している場合は?
A. パスキーはFace ID / Touch IDに紐づいているため、登録した本人以外は使用できません。Apple IDを共有している場合、iCloudキーチェーンは同期されますが、生体認証が異なるため別の人がログインすることはできません。
Q7. 1Password などのパスワードマネージャーとパスキーは共存できますか?
A. はい。iOS 17以降では、パスワードマネージャーアプリをパスキーの保存先として選択できます。「設定」→「パスワード」→「パスワードオプション」からサードパーティアプリを選択してください。
Q8. Face IDの顔が変わった(ヒゲ・眼鏡など)場合、パスキーは使えなくなりますか?
A. Face IDは多少の外見の変化には自動で適応しますが、大きく変わった場合は認識できないことがあります。「設定」→「Face IDとパスコード」→「もう一つの容姿を設定」で別の顔を登録しておくことをおすすめします。
まとめ:パスキーでセキュリティと利便性を同時に向上させよう
iPhoneのパスキー機能は、パスワードの「面倒さ」と「危険さ」を同時に解決する革新的な認証技術です。Face ID / Touch IDだけでログインできる快適さに加え、フィッシングやパスワード漏洩への強力な耐性も兼ね備えています。
本記事のポイントをまとめると以下のとおりです。
- パスキーはiOS 16以降で使え、iCloudキーチェーンで自動バックアップ・同期される
- 事前にiCloudキーチェーンとFace ID / Touch IDを有効にしておく必要がある
- 登録は各サービスのアカウント設定画面から行う
- Google・Apple・Amazon・楽天・LINE など主要サービスが対応済み(2026年3月現在)
- フィッシングへの耐性が高く、秘密鍵はデバイス外に出ない
まずはよく使うサービス1つからパスキーを設定して、その使いやすさを体験してみてください。一度使い始めると、パスワードに戻れなくなるほど便利です。
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