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シンガポール旅行のSIMカード事情|初心者向け全手順と料金比較【保存版】

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日本or現地購入?シンガポールでのおすすめSIMと設定方法

最近は、国内外を問わずインターネット接続は水や電気と同じようにインフラとして必須です。海外旅行中でもインターネットを利用することも多いでしょう。ネットにつながらないと不安や不便さを感じられる方も多いと思います。でも、そのためにローミングなどで高額な通信料を支払うのも我慢できませんね。

日本でポケットWi-Fiをレンタルして持参される方もいらっしゃいますが、もう一歩進んで、現地で使えるSIMカードを自分のスマホに差して使用してみませんか?これなら、使い慣れたいつものスマホで、インターネット接続はもちろん電話も普通に利用できます。

「SIMカードの交換ってむずかしそう」「プランがいろいろあってどれを選べばいいのかわからない」など不安もあると思いますので、今日はみなさんの疑問に答えていきたいと思います。今回はシンガポールで使用できるSIMカードについてご紹介していきます。

この記事のまとめ:

この記事のまとめ:

海外旅行でのインターネット接続手段として、現地SIMカードの利用が注目されています。特にシンガポールでは、Singtel、StarHub、M1の3大キャリアが、旅行者向けと長期滞在者向けの2種類のSIMカードを提供しています。短期旅行者向けのSIMカードは、通常100GBのデータ容量と無料通話分が含まれ、7日から15日間有効です。価格はS$12から S$50程度で、空港やコンビニで簡単に購入できます。長期滞在者向けのSIMカードは有効期間が90日から180日と長く、必要に応じてチャージや追加プランの購入が可能です。購入時は、自分のスマートフォンがSIMロック解除されているか、現地の通信周波数に対応しているかの確認が必要です。また、1人あたり購入できるSIMカードは3枚までという制限があります。購入場所は、チャンギ国際空港内の各キャリアショップや両替所、市内のコンビニエンスストアなどです。日本で事前に購入することもできますが、現地購入の方が選択肢が多く、価格も安くなります。

 

スマホを海外で使うには

海外でスマホを使うには4つの方法があります。

・モバイル用のWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)を利用する
・現地のSIMカードを利用する(プリペイドがおすすめ)
・海外ローミングを利用する(ドコモなど契約しているキャリアにプランを確認)
・現地のWi-Fiスポットを利用する

モバイル用のWi-Fiルーター

海外でも使える、持ち運び用のモバイルWi-Fiルーターです。海外で通信できる機器をレンタルして利用することが一般的です。

日本でモバイルWi-Fiルーターを使うのと同じように、海外でも安定したネット環境を得ることができます。多くのプランは定額制のため、通信量を気にしないで接続できるメリットがあります。レンタル業者によって、旅行日までに自宅に届いたり、空港等で受け渡しなど、旅行のたびに申込や設定が必要となる点はデメリットかもしれません。

現地のSIMカード

渡航先のキャリアが発行している現地のSIMカードを、普段使っているスマホに差し替えて利用する方法です。ご自身の端末がSIMフリー端末であることが条件となります。2021年6月以降に新規契約や機種変更によって新しくスマホを持たれた方はSIMフリー端末が渡されていると思われます。

おすすめはプリペイド式のSIMカードです。これであれば使いすぎることはありません。現地価格の通信料金のため、日本ほど高くはない場合が多いです。プリペイド式は期限が決められていることもあり、長期滞在の場合はSIMカードの買替などが発生するので注意が必要です。

海外ローミング

日本で手続きができ、お手持ちのスマホをそのまま海外で利用できる方法です。難しい設定はなく、料金についても各キャリアでプランが用意されています。ドコモではプランを超えると自動的に通信が停止され、利用開始手続きをとらなければ再度通信ができなくなっており、高額請求がおこらないようなサービスを提供しています。

とはいえ、1時間200円、7日間5,280円 とある程度お値段がかかります。また、お使いの機種が渡航先で使えない場合もありますので、事前にしっかりチェックしておきましょう。サイトやショップ・電話で確認ができます。

現地のWi-Fiスポット

現地のWi-Fiスポットも利用可能です。現地のプリペイドSIMカードによっては、Wi-Fi接続に対応していないものもありますが、金額の低いごくわずかな種類です。

利用は可能ですが、セキュリティの観点からすると不安な部分があるのも事実です。利用にはじゅうぶんに注意をしましょう。

シンガポールで有名なキャリア各社比較

シンガポールでサービスを提供している大手キャリアのプランを見ていきましょう。

シンガポールには、Singtel、StarHub、M1(MobileOne)の3つのキャリアがあります。Singtelが最大手ですが、シンガポール自体国が狭いこともありどのキャリアもエリアカバー率はほぼ100%です。

まず、シンガポールでは日本と異なる点がいくつかありますのでご注意ください。

あなたのスマホはSIMフリーか?

日本で使用されているスマホをシンガポールのSIMカードで利用するためには、「SIMフリー」対応になっていないと使えません。

ご自身のスマホが「SIMフリー」かどうかわからない場合は、契約しているキャリアに確認してください。「SIMロック」と言われた場合は、「SIMフリー」化が必要ですが、条件、費用などが必要となります。

SIMカード購入はひとり3枚まで

2014年4月から購入できるSIMカードの枚数がひとりあたり10枚から3枚に制限されています。

通常はあまり問題になりませんが、ご家族分を一度に購入するような場合はくれぐれもお気をつけください。また、購入時は身分証明書(パスポートでOK)の提示を要求されます。提示した氏名が購入したSIMカード番号に登録されます。

以前に購入したSIMカードがあって、有効期限が残っている場合は対象カードとしてカウントされますので、ご注意ください。

使用周波数の違い

携帯電話では、キャリアにより使用しているバンド(周波数)が異なります。ご利用のスマホがそのキャリアで使用されているバンドに対応していないと、せっかくSIMカードを購入されても利用できません。

シンガポールではG3ではWCDMAのバンド1、G4(LTE)ではバンド3,7,8が使用されており、特にG4(LTE)のバンド8は日本ではソフトバンクのみが使用しているので、ソフトバンクのスマホは親和性が高いです。

逆にauは使用しているバンドが重なっていないので、auで使用しているスマホはシンガポールでは使用できない可能性が高くなります。また、2020年よりシンガポールでも5Gが導入されているため、より高速通信を楽しめる環境となりました。いずれにしても、事前にお使いのスマホの対応バンドを確認しておくことをお勧めします。

G3使用バンド:2018年12月現在

キャリア名 1 6 8 9 11 19 BC0
Singtel
Starhub/m1
ドコモ
ソフトバンク
au

G4(LTE)使用バンド:2018年12月現在

キャリア名 1 3 7 8 11 18 19 21 26 28 41 42
Singtel
Starhub/m1
ドコモ
ソフトバンク
au

キャリア各社のプリペイドSIMカード比較

シンガポールの3社と、今伸びているタイの会社でご紹介いたします。

Singtel

Singtel社はシンガポール最大手の会社ですので、安心感もありおすすめです。空港や両替所で購入できます。購入できるプリペイドSIMカードには、旅行者向けの「hi! Tourist SIM」と通常利用向けの「hi! SIM Cards」の2種類があります。

hi! Tourist SIM

3種類のSIMカードが販売されています。有効期限によって価格が異なります。特にS$50では、SIMカード2枚セットで、最初からデータ100GB(4G)、国内SMS無制限、SignalWi-Fi利用料無料がセットされており、有効期間(15日間)を考えるとほぼ十分に思えます。

また、滞在期間が延長になった時でも、1日単位で延長も可能なので安心です。購入はチャンギ国際空港はじめコンビニでも可能なので、非常に便利です。

旅行者向け「hi!Tourist SIM」(音声通話+データ通信)
販売価格 S$12.00 S$30.00 S$50.00 (SIM 2枚セット)
データ有効期間 7日間 12日間 15日間
データ容量 100GB 100GB 100GB
市内通話 500分 無制限 無制限
国内SMS 100通 無制限 無制限
国際通話 30分 90分 90分
国際SMS 無し
有効期間延長料金 S$3/日。500MB, 国内通話100分, SMS100通、国際通話5分追加。
SIMサイズ mini / micro / nano (トリプルカット仕様)
その他 Top-upカードやクレジットカードによるチャージで延長やプラン購入可能
販売場所 チャンギ国際空港ターミナル1,2,3,4内(両替所(Travelex)やChangi Recommends booths) / Singtel店舗 / セブンイレブンやチアーズ(コンビニ) など

hi! SIM Cards

通話&データ3種類が販売されています。旅行者向けの「hi! Tourist SIM」に比べると有効期間が長いため、留学や就労など長期滞在向けになります。また別途データ定額プランを購入することでデータ量を追加することも可能です。自由度がある分、手間がかかる面もあるのでご自身の希望と必要な手続きがよく理解できていない方は注意が必要です。

 

通常利用向け「hi! SIM Cards」

「hi! SIM」(音声通話+データ通信)、「hi! Data SIM」(データ通信のみ)

名称 hi! SIM
販売価格 S$8.00 S$15.00 S$38.00
残高 S$10 S$15 S$38
有効期間 90日間 120日間 180日間
データ容量 S$10のデータに加えて1.5GB無料(hi!App利用で2GB無料) S$15のデータに

加えて3GB無料

(hi!App利用で2GB無料

$38のデータに

加えて11GB無料

データ通信 S$0.054/10KB S$0.027/10KB
国内通話 S$0.08/min. (平日20:00-7:59, 土日) 、S$0.16/min (平日8:00-19:59)
国内SMS S$0.05/SMS ※割引あり
国際通話 地域による (日本はS$0.42/min.~)
国際SMS 事業者による (日本はS$0.15/SMS)
データローミング 地域による
SIMサイズ mini / micro / nano(トリプルカット仕様)
その他 Top-upカードやクレジットカードによるチャージで延長や定額プラン購入可能
販売場所 チャンギ国際空港ターミナル1,2,3,4内(両替所(Travelex)やChangi Recommends booths) / Singtel店舗 / セブンイレブンやチアーズ(コンビニ) など

StarHub

StarHubのSIMカードはチャンギ空港4か所で購入できるほか、シンガポールのセブンイレブンでも購入可能です。プリペイドSIMカードの種類は、旅行者向けの「Travel Prepaid SIM」、通常利用向けの「Prepaid SIM Cards」の2種類があります。

Travel Prepaid SIM

通話&データ2種類のSIMカードが販売されています。最初からデータ100GB、国内通話がセットされており、有効期間(7日間または12日間)を考えるとほぼ十分に思えます。

旅行者向け「Travel Prepaid SIM」(音声通話+データ通信)
名称 $12 Travel 4G Prepaid SIM $32 Travel 4G Prepaid SIM
販売価格 S$12.00 S$32.00
有効期間 7日間 12日間
データ容量 100GB 100GB
フリーカウント データ容量を使い切ってもWhatsApp, Viber, WeChat, LINE, 他が使用可能
国内通話 500分 3000分
国内SMS 100通 500通
国際通話 30分(日本は対象外) 90分(日本は対象外)
データローミング 1GB 3GB (30日間)
SIMサイズ mini / micro / nano (トリプルカット仕様)
その他 Top-upカードやクレジットカードによるチャージで延長やプラン購入可能
販売場所 チャンギ国際空港内(両替所(ターミナル1, 2, 3,4のStraHub店舗、UOB)やTravellers Counter(ターミナル2, 3, 到着ホール))/ StarHub店舗 / セブンイレブンやチアーズ(コンビニ) など

Prepaid SIM Cards

通話&データ3種類が販売されています。旅行者向けの「Travel Prepaid SIM」に比べると有効期間が長いため、留学や就労など長期滞在向けになります。また別途データ定額プランを購入することでデータ量を追加することも可能です。自由度がある分、手間がかかる面もあるのでご自身の希望と必要な手続きがよく理解できていない方は注意が必要です。

通常利用向け「Prepaid SIM Cards」(音声通話+データ通信)
名称 $8 Prepaid SIM Cards $15 Prepaid SIM Cards $50 Prepaid SIM Cards
販売価格 S$8.00 S$15.00 S$50.00
残高 S$10 S$15 S$50
有効期間 90日間 180日間 180日間
無料データ容量 1GB(新規のみ) 180日8GB(新規)

72GB(28日間)

100GB(10日間)

5GB(ローミング可、30日間)

フリーカウント なし データ容量を使い切ってもWhatsApp, Viber, WeChat, LINE, 他が使用可能 なし
データ通信 S$0.04/10KB、定額プランあり
国内通話 最初の1分: S$0.22, その後: S$0.08/min.
国内SMS S$0.05/SMS
国際通話 地域による
国際SMS S$0.15/SMS
データローミング 無し
SIMサイズ mini / micro / nano (トリプルカット仕様)
その他 Top-upカードやクレジットカードによるチャージで延長やプラン購入可能
販売場所 チャンギ国際空港内(ターミナル1, 2, 3,4のUOBやTravellers Counter) /
StarHub店舗 / セブンイレブン(コンビニ) など

Prepaid Top-up

Travel Prepaid SIMとPrepaid SIM Cardsを利用している場合のみ、プリペイドチャージが可能となります。120日~180日間有効で、$10~$80まで選ぶことができ、価格が上がるとボーナスクレジットも上がってお得になります。

m1

購入できるプリペイドSIMカードには、旅行者向けの「M1 Prepaid Tourist Sim」、通常利用向けの「M1 Prepaid Sim」があります。コンビニで購入できる手軽さもあり人気があります。

M1 Prepaid Tourist Sim

通話&データ3種類が販売されています。有効期間が7日、12日、14日で、いずれも通話とデータ100GBがセットになっています。ただし、このSIMカードはTOP-UPカードなどの購入による通話時間やデータの増量は出来ません。

旅行者向け「M1 Prepaid Tourist Sim」(音声通話+データ通信)
販売価格 S$15.00 S$30.00 S$50.00
データ有効期間 7日間 12日間 14日間
データ容量 100 GB 100 GB 100 GB
国内通話 500分 3000分 3000分
国内SMS 100通 5000通 5000通
国際通話 20分 50分 50分
国際SMS 地域による
データローミング 地域による(日本不可)
SIMサイズ mini / micro / nano(トリプルカット仕様)
その他 Top-upカードの利用不可。
販売場所 チャンギ国際空港ターミナル1,2,4内(M1店舗やChangi Recommends booths) / M1店舗 / セブンイレブンやチアーズ(コンビニ) チャンギ国際空港ターミナル1,2,4内(M1店舗やChangi Recommends booths)のみ

M Card SIM

通話&データ2種類が販売されています。S$5は最安値です。500MBではデータ量が不足だと思いますが、別途自分に合う定額プランを購入して利用することが出来ます。旅行者向けの「Tourist SIM」に比べると有効期間が長いため、留学や就労など長期滞在向けになります。

通常利用向け「M Card SIM」(音声通話+データ通信)
名称 M Card SIM
販売価格 S$12.00 S$14.00
残高 S$12 S$14
有効期間 180日間 180日間
無料データ容量 0.5GB (20日間) 4GB (120日間)
データ通信 S$0.07/10KB

またはデータプランを別途購入(7日間1GBでS$7など)

国内通話 S$0.08/min. (平日20:00-7:59, 土日) ただし平日8:00-19:59はS$0.16/min.
国内SMS S$0.05/SMS ※割引あり
国際通話 地域による
国際SMS 事業者による
データローミング 一部地域のみ可:国内データ容量を利用可能、他:地域による
SIMサイズ mini / micro / nanoの3種類(トリプルカット仕様)
その他 Top-upカードやクレジットカードからのチャージで期間延長やプランの購入が可能
販売場所 チャンギ国際空港内(M1店舗(ターミナル1, 2, 3のパブリックエリア)) / 市中のM1店舗 /セブンイレブンやチアーズ(コンビニ) / SingPost など

M1社は日本ご対応のサイトがある

現地で交渉するのが苦手な方、いらっしゃいますよね。M1社のPrepaid Tourist Simであれば、日本で予約をしてシンガポールで受け取ることができます。サイトで手続き後、シンガポールの空港やシンガポール内のM1ショップで、予約QR画面(印刷可)と顔写真つきの身分証明書があれば受取ができます。

シンガポールM1 プリペイドSIMカード 予約

AIS

AISはタイの大手通信社です。プリペイドSIMカードも取り扱っています。シンガポール1週間程度の旅行者に人気になってきています。

SIM2Flyはアジア圏をサポートしており、Amazonでも購入可能。4G対応8日間4GBで1500円程度です。5G対応も用意されており10日間6GBで399バーツ(1,400円前後)です。

SIMカードを選ぶには?

短期の滞在(1週間ほど)で、電話もLINEなどですまそうと思っている方には、旅行者向けが割安ですね。データ100GBあれば、滞在中ほぼ困らないのでは、と思います。3社の中から、利用日数と値段で選ぶといいと思います。

滞在が数か月におよぶ方には、通常利用向けのSIMカードになります。期間と使い方がはっきりしている方は、最適なSIMカードを最初から決められると思いますが、そうでない方は、一番安いSIMカードを購入してTOP-UPと言われるプランを追加購入していくのが実態に合わせやすいと思います。

この場合、その都度TOP-UPカードを購入するかインターネットで購入する必要があるので、多少言葉が話せないと厳しいかもしれません。

シンガポールのSIMカードはどこで購入するのがおすすめか

今回の旅行では、SIMカードを入れ替えてみよう、と決心された方、購入の方法もいくつかあります。特に日本で購入してから出発という方法も含めてご紹介しましょう。

「英語に自信がない・海外で万が一のトラブルも嫌」なら日本で先に購入 

シンガポールでの購入に自信がないので出発前に日本で購入したい、と考える方もいらっしゃいます。もちろん割高にはなりますが、購入できるSIMカードもあります。

例えば、タイのAIS(最大手のキャリア)が提供しているアジア14か国で使えるSIMカードはamazonで購入できます。8日間、4GBで1,500円ほどになります。シンガポール以外に日本も対応しているので出発前に日本での試験も可能です。ただし、シンガポールで本当に使えるかどうかは最終的に現地での確認が必要です。また、日本で接続した時点で使用日数のカウントが始まりますので注意してください。

「料金・容量のコスパ重視」なら現地空港で購入

やはり、シンガポールに到着してから購入すると、価格も安く容量などの選択肢も多くなります。

到着してすぐにSIMカードが必要な場合は、チャンギ空港での購入がお勧めとなります。空港内では、上記で紹介したシンガポールの大手キャリア3社のSIMカードが購入できます。また、街中のセブンイレブンでも販売されているので、空港で購入できなかった、追加のSIMカードが必要な場合でも購入に困ることはないでしょう。

とはいえ、出発前に旅行の日程とご自身の利用方法を想定して、どの会社のどのプランがよさそうかを検討されることをお勧めします。現地でいきなり選ぼうとしても時間がなかったり、条件が抜けたりして後で後悔するかもしれません。やはり、買い物には準備が必要ですね。

最新テクノロジー 

最近は、SIMカード自体をソフトウェアで実現する「クラウドSIMテクノロジー」という技術が実用化されています。この「クラウドSIMテクノロジー」を利用したスマホなら、面倒なSIMカードの交換は不要で、その国に到着後電源をいれれば、自動的に現地のSIMカード情報がダウンロードされ、利用可能になります。1つのスマホで全世界対応しています。

日本で現在発売されているのはMAYA SYSTEMのjetfoneです。料金は現地のSIMカードに比べるとまだまだ割高ですが、手間や心配は不要となります。興味がある方は検索してみてください。

【補足】simカードの設定方法

最後に、手に入れたSIMカードをあなたのスマホに入れて、設定する手順に関して説明しておきます。ご自分で実行される場合はあくまでも自己責任でお願いします

自分でやる場合

自分でできるようになれば、SIMカードさえ手に入れればいつでもどこでも交換して利用可能となり便利です。

事前準備

以下のものを準備してください。

  • スマホ(必要ならデータバックアップ)
  • スマホの説明書(SIMカードの入れ方)
  • SIMカード取り出し用のツール(スマホに添付されていた場合)
  • 現地のSIMカードと説明書

交換作業

iPhoneからSIMカードを取り出すのに苦労した経験がある方も多いのではないでしょうか。通常取り出しにはiPhoneに付いている「SIM取り出しツール」を使います。クリップで代用も可能です。

SIM取り出しツールの先端を本体の側面にある穴に差し込んで少し押し込むとてこの原理でSIMトレイを抜き出すことが出来ます。

次にAndroid端末ですが、裏ブタを外して電池パックを取り外したところにSIMトレイを入れるスロットがあるタイプ、本体に挿入口があるタイプなど様々です。

購入した現地のSIMカードを対応するSIMカードの大きさ(3種類あるのでそのいずれか)に合わせて切り出します。SIMカードの向きに注意をしながら交換して、本体に差し込んで完了。

なお、SIMカードは小さいので机、テーブルの上など広めの場所で作業してください。また、日本のSIMカードは日本で使用する場合に再度必要になりますので、静電気などに気をつけて保管してください。

設定作業

現地のSIMカードを差して、最初に電源を入れた時には、APN(アクセスポイント名)の設定が必要です。APNというのはインターネット接続先の指定で、通常は購入されたSIMカードを販売するキャリア名が指定されます。設定の方法は、購入したSIMカードに書かれている内容を参照してください。多くの場合は、自動で設定され使用可能となりますが、参考のために一般的な設定方法を書いておきます。

Android端末の場合は、「設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」→「新しいAPN」の順にタップして進んでいき、SIMカードについているマニュアルに従って、その後アクセスポイント名、認証ID、パスワード、認証方式などを入力していきます。

iPhoneの場合は手動ではなく、「APN構成プロファイル」を使用するのが一般的です。指定されたURLからダウンロードが必要なので、ホテルなどの無料Wifiが利用できる場所で実行してください。

店員にお願いする場合

すべての店舗で交換作業をしてくれる訳ではないので、購入前に確認しましょう。
“ Could you exchage SIM cards for me ?”

シンガポールでのモバイル決済事情【2024年最新】

シンガポールでは、キャッシュレス決済が急速に普及しており、現地SIMカードがあることで様々な便利なサービスにアクセスできます。

現地アプリの活用

  1. Grab(配車・フードデリバリー)
    • 現地の電話番号(SIMカード)が必要
    • タクシーより安価で、行き先を伝える手間も省ける
    • 料金:MRTより若干高いが、荷物が多い時や暑い日に重宝
  2. PayNow(送金アプリ)
    • 現地の銀行口座不要、SIMカードの電話番号で登録可能
    • ホーカーセンター(屋台)でもQRコード決済が一般的
    • 使用例:4人で食事→1人が支払い→後でPayNowで割り勘

お得な使い方

  • データローミング:マレーシアのジョホールバルに日帰り旅行する場合、StarHubの一部プランならそのまま使える
  • Wi-Fiスポット:SingtelのSIMカード所持でChanfi Wi-Fiが無料に
  • バンドル割引:現地SIMと交通系ICカードのセット販売あり

注意点

  • 本人確認:パスポートが必要、コピーは不可
  • 起動時設定:一部機種で自動設定されない場合の手動設定方法を解説
  • トラブル対応:各キャリアのカスタマーサポート(日本語対応時間含む)

オススメの活用シーン

  1. 観光スポット
    • Gardens by the Bayでのライトショーをライブ配信
    • マリーナベイサンズのスカイパークからの絶景をすぐにSNSへ
  2. フードコート
    • 人気店の待ち時間をGoogle Mapsでチェック
    • 注文した料金をその場でPayNowで割り勘
  3. ショッピング
    • オーチャードロードでの買い物をリアルタイムで家族に相談
    • ムスタファセンターでの価格比較をその場でネットで確認

具体的な節約例

1日の観光でこんな使い方ができます:

  • 朝:Grabで移動(8 SGD)
  • 昼:ホーカーセンターでPayNow決済(6 SGD)
  • 夕:MRTの運行情報をリアルタイムチェック
  • 夜:家族とビデオ通話で観光報告

これらすべてが、現地SIMカードがあれば追加料金なしで利用可能です。

新しい選択肢:eSIM対応

2024年の新しいトレンドとして、物理的なSIMカードを必要としないeSIMの選択肢も増えています。

メリット

  • 出発前にダウンロード可能
  • SIMカードの交換作業不要
  • 複数プランの同時利用が可能

対応端末

  • iPhone XS以降
  • Google Pixel 3以降
  • 一部のSamsung Galaxy

主要プロバイダ

  1. Airalo
    • 7日間 1GB:9.5 USD
    • 30日間 3GB:15 USD
  2. Maya Mobile
    • 8日間 5GB:19.99 USD
    • 無制限通話付き

よくある質問と回答:

Q1: SIMカードの交換は難しいですか? A1: 特別な技術は必要ありません。SIM取り出しツールを使って古いSIMを取り出し、新しいSIMを挿入するだけです。多くの店舗では、店員さんが交換を手伝ってくれます。

Q2: 日本の携帯電話はシンガポールで使えますか? A2: SIMロックが解除されており、シンガポールの通信周波数に対応していれば使えます。特にソフトバンクのスマートフォンは、シンガポールの周波数との親和性が高いです。

Q3: データ通信量100GBは多すぎませんか? A3: SNSやマップアプリの使用、写真のアップロードなどを考えると、旅行中でも意外とデータを使います。100GBあれば、ほとんどの旅行者は心配なく使えるでしょう。

まとめ

今回は、海外でスマホを使う方法として、シンガポールでの現地SIMカードの利用をメインに説明してまいりました。SIMカードの交換は初めてだと多少ハードルが高いかもしれませんが、一度経験してしまうと現地での快適さはポケットWifiの比でありません。

たった1人では心細いかもしれませんが、友達同士の旅行なら試行錯誤でもよい経験になると思います。ぜひ、あなたも現地SIMカードデビューしてください。
Have a nice trip !

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