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メッシュWi-Fiは「置けば勝手に速くなる」機器ではありません。親機(メイン)とサテライト(子機)の“つながり方”を設計することで、初めて家じゅうで安定した速度が出ます。
0. まず結論:最適配置のルールはこの4つだけ覚えればOK
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親機は家の“中心寄り”+“高め”+“開けた場所”
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子機は「電波が弱い場所」ではなく「親機の電波がまだ強い場所」に置く(ここ超重要)
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子機同士は“等間隔”ではなく「必要な部屋に届くように中継点を作る」
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可能ならバックホール(親機↔子機)を有線化。無線バックホールでも“2ホップ以内”に抑える
この4つだけで、9割の家庭は改善します。
1. メッシュWi-Fiで性能が落ちる“本当の原因”はバックホール
メッシュWi-Fiの速度は、だいたい次の“弱いところ”で決まります。
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端末 ↔ 近くのノード(ここは近ければ速い)
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ノード ↔ 親機(バックホール)(ここが弱いと全員が遅くなる)
だから、子機を「電波が届かない部屋」に置いても、子機自体が親機とまともに通信できず、結果として遅くなります。
子機は“電波の届かない場所”を救うのではなく、“電波の届く地点”から押し広げる装置だと思ってください。
2. 初心者向け:失敗しない配置の“最短手順”(10分でできる)
Step 1:親機(メイン)を置く場所を決める
理想:家の中心寄り・床から1〜2m・周囲がスカスカ
避けたい:床置き、テレビ裏、金属棚の中、部屋の隅、窓際(電波が外に逃げる)
コンクリや金属は電波を大きく減衰させます。重い建材ほど2.4GHzより5GHzの方が厳しくなる傾向があり、データとしても“重い材料ほど周波数が高いほど減衰が増える”ことが示されています。
Step 2:子機(サテライト)候補位置を「電波が“まだ強い場所”」から選ぶ
やり方(超簡単):
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スマホを持って家を歩く
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親機のSSIDに接続した状態で、電波が落ち始めるエリア(動画がたまに止まる/速度が落ちる)を探す
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その“手前”に子機を置く(廊下・階段・ドア近辺が鉄板)
Step 3:置いたら必ず“バックホール品質”を確認
多くのメッシュ製品はアプリで「ノード間の接続品質(Good/Weakなど)」が見られます。
子機がWeakなら、子機を“電波が強い側へ”少し戻す。これだけで劇的に改善します。
3. 間取り別:定番の最適パターン
3-1. 2階建て戸建て(最頻出)
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親機:1階リビング中心寄り
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子機①:階段踊り場 or 2階の階段付近(上下をつなぐ“中継点”)
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子機②(必要なら):2階の最奥の部屋手前
ポイント:上下階は床・天井が障害物になるので、階段周りがいちばん成功率が高い。
3-2. マンション(RC造が多い)
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親機:リビング(回線終端に縛られるなら、可能なら有線で“中心寄り”に寄せる)
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子機:廊下の中央 or リビングと奥部屋の“中間”
RC(鉄筋コンクリート)は減衰が大きく、特に5GHzでは203mm厚コンクリートで50dB級の減衰データもあります。
このタイプは「1台で頑張る」より、ノードを増やして“壁を跨ぐ回数”を減らす方が正解です。
4. よくある誤解(ここで9割つまずく)
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× 子機を“電波ゼロの部屋”に置く
→ 子機が親機を掴めず、ネット全体が不安定に。 -
× 子機を親機のすぐ隣に置く
→ 範囲が広がらない。干渉だけ増える。 -
× キッチン(電子レンジ周辺)に置く
→ 2.4GHz帯は電子レンジと干渉しやすい。できるだけ距離を取る。 -
× 家具の中、金属ラックの中
→ 反射・吸収で死にやすい。見た目より電波優先。
5. 周波数帯の性格を理解すると、配置の正解が一気に見える
ざっくり言うと:
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2.4GHz:遠くまで届きやすいが混雑しやすい
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5GHz:速度が出やすいが壁に弱い
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6GHz:さらにクリーンだが、壁越しがより厳しい傾向 → ノード密度が重要
日本の6GHz(Wi-Fi 6E/7)については、**5925〜6425MHz(500MHz)が屋内中心に利用可能で、20MHz幅で24chという整理が一般向け解説でも示されています。
つまり6GHzを主力にするほど、「ノード間隔を短め」「見通し重視」**が効いてきます。
6. DFSは“メッシュのバックホール”で踏むと一番痛い
あなたの原稿の通り、DFS対象チャネルを使っていると、レーダー検知時にチャネル移動+待ち(CAC)が発生し得ます。
メーカーFAQやベンダ資料でも、CACが1〜10分程度になり得ることが説明されています。
メッシュで怖いのはここ:
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バックホールがDFS上だと、親機↔子機が揺れて配下の端末もまとめて不安定
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体感として「家中のWi-Fiが一斉に切れた」になる
DFS対策の優先順位(実務向け)
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有線バックホール(最強。DFSの影響を“構造的に”回避)
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6GHzバックホール(対応機のみ):DFS不要のメリットが一般解説でも言及されています
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5GHzをW52寄りで運用(製品で固定できる場合)
7. チャネル幅は「速さ」ではなく「成立条件」で選ぶ
あなたの表が良いので、考え方だけ“家庭用に翻訳”します。
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集合住宅(電波が混んでる):まずは安定を優先(5GHzは40〜80MHzが現実的)
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戸建て(周囲が静か):80MHzで安定、条件が良ければ160MHz
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6GHz:近隣干渉が少ないケースが多く、160MHzが活きやすい(ただし壁越しは厳しいのでノード増設の発想が必要)
要は、太い道路(広いチャネル幅)を作っても、家の壁で塞がれていたら意味がない、という話です。
8. ローミング(802.11k/v/r)は“配置の重なり”で効く
メッシュの快適さは「どこでも繋がる」ですが、端末が切り替えやすいには、**電波が重なる帯(オーバーラップゾーン)**が必要です。
ここは端末依存が強く、Apple/Androidで挙動も違うので、数値を断定しませんが、実務の目安としては -65〜-70dBm程度を切り替え帯に作る意識が有効です(あなたの“全エリアで-65dBm以上”の方針はかなり堅い設計)。
9. Wi-Fi 7(MLO)の位置づけ:配置を“楽にする”が、魔法ではない
Wi-Fi 7では MLO(Multi-Link Operation) が導入され、複数バンドを束ねてスループットや遅延を改善する方向性が、ベンダ資料でも説明されています。
ただし、MLOがあっても「壁が厚い」「ノード間が遠い」問題は消えません。
MLOは“良い配置の上で伸びる”技術です。
10. 仕上げ:設置後にやるべき“最小チェックリスト”(これだけでOK)
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ノード間(バックホール)の品質がアプリで Good以上
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重要な部屋(仕事部屋・寝室)で動画が止まらない
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2階/奥部屋で速度が落ちるなら、子機を 10〜50cm単位で移動(壁・ドア位置で変わる)
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不安定さが「特定の時間帯」なら、DFSや近隣干渉を疑う → バックホールの有線化を優先検討
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6GHzを主力にするなら ノード間隔は短め(壁越し前提にしない)
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