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「Macの時計がなんかずれてる…」「会議の時間を間違えた!」「タイムゾーンが勝手に変わった!」そんな経験をしたことはありませんか?
Macの時刻・タイムゾーンのズレは、意外と多くの人が悩む問題です。放置しておくと、カレンダーの予定がズレたり、ファイルのタイムスタンプが狂ったり、ビジネスシーンで大きなトラブルにつながることもあります。
本記事では、Macの時刻・タイムゾーンがずれる原因から、具体的な対処法まで丁寧に解説します。初心者の方でも手順通りに進めるだけで解決できます。
- Macの時刻・タイムゾーンがずれる主な原因
- タイムゾーンを手動・自動で正しく設定する方法
- タイムゾーンが勝手に変わる問題の解決策
- 海外旅行・リモートワーク時のタイムゾーン設定
- World Clockウィジェットで複数タイムゾーンを表示する方法
- SMCリセットで時刻問題を根本から解決する方法

Macの時刻・タイムゾーンがずれる主な原因
まずは原因を把握しておきましょう。原因がわかれば、適切な対処法を選べます。
1. タイムゾーンの設定が間違っている
最も多い原因がこれです。Macを購入した際や、OSをアップデートした後に、タイムゾーンが誤って設定されていることがあります。特に「日本標準時(Asia/Tokyo)」ではなく、別のタイムゾーンが選ばれてしまっているケースが多いです。
2. 「現在地に基づいて自動的に設定」が誤作動している
Macには、位置情報を使ってタイムゾーンを自動設定する機能があります。しかし、VPNを使っていたり、Wi-Fiの電波が外国のサーバーを経由していたりすると、誤った位置情報を検出してタイムゾーンが変わってしまうことがあります。
3. NTPサーバーとの同期が失敗している
Macは通常、インターネット上のNTP(Network Time Protocol)サーバーと時刻を同期させています。インターネット接続が不安定だったり、NTPサーバーの設定が間違っていると、時刻がずれてしまいます。
4. SMC(システム管理コントローラ)の不具合
MacBookなどのSMCは、時計の管理にも関わっています。SMCが何らかの理由で不具合を起こすと、時刻が正確に保たれなくなることがあります。
5. 内蔵バッテリーや電源の問題(古いMac)
古いMacには時計専用の電池(PRAM/NVRAMバッテリー)が搭載されているモデルがあります。この電池が切れると、電源を切るたびに時刻がリセットされることがあります。ただし、近年のMacではこの問題は発生しにくくなっています。
| 原因 | 症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| タイムゾーン設定ミス | 時刻が数時間ずれる | 手動でタイムゾーン設定 |
| 自動設定の誤作動 | タイムゾーンが勝手に変わる | 位置情報サービスの設定変更 |
| NTP同期失敗 | 数分〜数十分のズレ | NTPサーバーを再設定 |
| SMCの不具合 | 再起動後に時刻がずれる | SMCリセット |
タイムゾーンを手動で設定する方法
Macのタイムゾーンを手動で正しく設定し直す手順を説明します。macOS Ventura以降と、それ以前では設定画面が少し異なります。
macOS Ventura(13)以降の場合
macOS Ventura以降は「システム設定」という名称になっています。
- 画面左上のAppleメニュー()をクリックする
- 「システム設定」を選択する
- 左側のサイドバーから「一般」をクリックする
- 右側に表示される項目から「日付と時刻」をクリックする
- 「タイムゾーンを現在地に基づいて自動的に設定」のチェックをオフにする
- 地図上に表示される検索欄に「Tokyo」または「Japan」と入力する
- 表示されたサジェストから「Tokyo, Japan」を選択する
- タイムゾーンが「Asia/Tokyo(GMT+9)」になっていることを確認する
macOS Monterey(12)以前の場合
- Appleメニュー()→「システム環境設定」を開く
- 「日付と時刻」をクリックする
- 「タイムゾーン」タブをクリックする
- 「現在地を使用してタイムゾーンを自動的に設定」のチェックを外す
- 地図上の日本の位置(東京付近)をクリックする
- 「一番近い都市」の欄が「Tokyo」になっていることを確認する
- 「タイムゾーン」が「Japan Standard Time」になっていることを確認する

時刻を自動で設定する方法(NTPサーバー設定)
タイムゾーンが正しくても、時刻そのものがずれる場合は、NTPサーバーとの自動同期を確認・再設定します。
NTPサーバーとは?
NTP(Network Time Protocol)サーバーは、インターネット上で正確な時刻を配信しているサーバーです。Macはこのサーバーと定期的に通信して時刻を合わせています。
macOS Ventura以降での設定手順
- Appleメニュー → 「システム設定」を開く
- サイドバーから「一般」→「日付と時刻」を選択する
- 「日付と時刻を自動的に設定」のトグルがオンになっているか確認する
- オンになっている場合、NTPサーバーのアドレスが表示される
- デフォルトでは
time.apple.comが設定されている - もし別のサーバーが設定されていたり、空欄になっている場合は
time.apple.comと入力する
推奨NTPサーバーの一覧
| サーバー名 | 運営元 | 特徴 |
|---|---|---|
time.apple.com |
Apple | Macのデフォルト。最も安定して動作する |
ntp.nict.jp |
情報通信研究機構(NICT) | 日本の公式NTPサーバー。高精度 |
pool.ntp.org |
NTP Pool Project | 世界中のサーバーから最適を自動選択 |
time.cloudflare.com |
Cloudflare | 高速・セキュアなNTPサービス |
ターミナルで時刻を強制的に同期させる
設定を変えても時刻がずれたままの場合は、ターミナルから強制的に同期させることができます。
sudo sntp -sS time.apple.com
- Finderで「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を開く
- 上記のコマンドをコピーして貼り付ける
- Enterキーを押す
- 管理者パスワードを求められたら入力する
- エラーなく完了すれば時刻が同期される
タイムゾーンが自動で変わる問題の解決
「設定したはずなのに、気づいたらタイムゾーンが変わっていた」という場合、位置情報サービスが原因のことが多いです。
なぜタイムゾーンが勝手に変わるのか?
Macは「タイムゾーンを現在地に基づいて自動的に設定」がオンになっていると、位置情報サービスを使って現在地を検出し、それに合わせてタイムゾーンを自動変更します。
問題が起きやすいケース:
- VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用している → 海外サーバー経由で接続すると海外の場所と判断される
- 海外のWi-Fiルーターや中継器を使っている
- 位置情報の精度が低く、隣国として検出される
- macOSのバグによる誤検出
対処法1:自動設定をオフにして手動設定に切り替える
- 「システム設定」→「一般」→「日付と時刻」を開く
- 「タイムゾーンを現在地に基づいて自動的に設定」をオフにする
- 地図からAsia/Tokyoを手動で選択する
対処法2:システムサービスの位置情報設定を変更する
自動設定をオフにしても問題が続く場合は、システムサービスの位置情報設定を確認します。
- 「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開く
- 「位置情報サービス」をクリックする
- 下にスクロールして「システムサービス」をクリックする
- 「タイムゾーンと現在地」の項目を見つける
- タイムゾーンを固定したい場合はオフにする
対処法3:VPN使用時の対策
VPNを日常的に使っている方は、VPN接続中にタイムゾーンが変わりやすいです。以下の設定を確認してください。
- VPNアプリの設定で「位置情報サービスへのアクセス」を制限する
- Macの「日付と時刻」で自動設定をオフにし、手動でAsia/Tokyoを設定する
- 使用しているVPNが「スプリットトンネリング」に対応している場合、システムサービスのトラフィックはVPN経由にしない設定にする
海外旅行・リモートワーク時のタイムゾーン設定
海外出張や旅行の際、Macのタイムゾーン設定をどうすべきか迷う方も多いと思います。目的別に最適な設定方法を紹介します。
現地の時刻を使いたい場合(自動設定がおすすめ)
- 「システム設定」→「一般」→「日付と時刻」を開く
- 「タイムゾーンを現在地に基づいて自動的に設定」をオンにする
- 位置情報サービスも有効にしておく(プライバシーとセキュリティ → 位置情報サービス)
- 現地に到着してWi-Fiに接続すれば、自動でタイムゾーンが切り替わる
日本時間を維持したい場合(手動設定)
日本のクライアントとやりとりしながら海外で作業するリモートワーカーには、Macは日本時間のままにしておく方が便利な場合があります。
- 「タイムゾーンを現在地に基づいて自動的に設定」をオフにする
- 地図からTokyo(Asia/Tokyo)を選択して固定する
- 現地時間はiPhoneの時計や別のアプリで確認する
現地時間と日本時間の両方を確認したい場合
メニューバーの時計に複数のタイムゾーンを表示することはできませんが、後述する「World Clockウィジェット」を使えば複数の時刻を一目で確認できます。
| シチュエーション | 推奨設定 | メリット |
|---|---|---|
| 海外旅行・観光 | 自動設定オン | 現地の時刻に自動対応、カレンダー連携も便利 |
| 海外リモートワーク(日本向け業務) | 手動でAsia/Tokyo固定 | 日本の業務時間が一目でわかる |
| 両方の時刻を確認したい | World Clockウィジェット活用 | 複数タイムゾーンを同時表示 |

World Clockウィジェットの使い方
macOS Big Sur以降では、通知センターにWorld Clock(世界時計)ウィジェットを追加できます。これを使えば、複数のタイムゾーンの時刻を一目で確認できます。
World Clockウィジェットの追加手順
- 画面右上のメニューバーから日付・時刻をクリックする(または通知センターを開く)
- 通知センターの一番下までスクロールする
- 「ウィジェットを編集」ボタンをクリックする
- 左側のウィジェット一覧から「時計」を探す
- 「時計」ウィジェットの横にある「+」ボタンをクリックして追加する
- 追加後、ウィジェット上で右クリックして「ウィジェットを編集」を選択する
- 表示したい都市(例:Tokyo、New York、Londonなど)を選択する
- 完了後、「完了」をクリックする
Clockアプリを使った世界時計の表示
macOS Ventura以降には「時計(Clock)」アプリが追加されました。このアプリを使えば、より見やすい形で複数の世界時計を管理できます。
- LaunchpadまたはSpotlight検索(Command+Space)で「時計」と検索して開く
- 「世界時計」タブを選択する
- 「+」ボタンをクリックして都市を追加する
- 検索欄に都市名(例:「Tokyo」「New York」)を入力して追加する
- メニューバーに時刻を表示したい場合は、時計アプリのメニュー→「環境設定」から設定できる
メニューバーに時計のカスタマイズ
メニューバーに表示される時計をより詳細な形式で表示することも可能です。
- 「システム設定」→「コントロールセンター」を開く
- 右側のリストから「時計」を見つける
- 表示形式を変更できる:デジタル時計、アナログ時計、秒の表示有無、日付の表示など
- 好みの形式に設定して完了
MacのSMCリセットで時刻問題を解決する
上記の方法を試してもなお時刻がずれ続ける場合は、SMC(System Management Controller:システム管理コントローラ)のリセットが有効なことがあります。
SMCリセットとは?
SMCはMacのハードウェア全般を管理するチップで、電源管理・温度管理・バッテリー管理などを担当しています。リアルタイムクロック(RTC)の管理にも関わっているため、SMCの設定をリセットすることで時刻に関連する問題が改善されることがあります。
Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4チップ)の場合
Apple Silicon搭載Macには従来のSMCが存在しないため、シャットダウンして再起動するだけでSMCに相当するリセットが行われます。
- すべての作業を保存してアプリを終了する
- Appleメニュー → 「システム終了」をクリックする
- Macが完全にシャットダウンするまで待つ
- 30秒以上待ってから電源ボタンを押して起動する
Intel Mac(MacBook Pro/Air)のSMCリセット手順
T2チップ搭載のIntel Mac(2018年以降のMacBook Pro/Air)の場合:
- Macをシャットダウンする
- 左側の「Controlキー」+「Option(Alt)キー」+「Shift(右側)キー」を同時に7秒間長押しする
- そのまま電源ボタンも追加で押し、計10秒間4つのキーを同時に押し続ける
- すべてのキーを離す
- 数秒待ってから電源ボタンを押してMacを起動する
T2チップなしのIntel Mac(2017年以前のMacBook Pro/Air)の場合:
- Macをシャットダウンする
- 「Shift(左側)キー」+「Control(左側)キー」+「Option(左側)キー」を同時に押す
- そのまま電源ボタンも押し、10秒間4つのキーを同時に押し続ける
- すべてのキーを離す
- 電源ボタンを押してMacを起動する
Intel Mac(デスクトップ:Mac mini / iMac / Mac Pro)のSMCリセット
- Macをシャットダウンする
- 電源ケーブルをコンセントから抜く
- 15秒以上待つ
- 電源ケーブルを再度接続する
- 5秒待ってから電源ボタンを押して起動する
NVRAM/PRAMもリセットする(Intel Macのみ)
SMCリセットと合わせて、NVRAM(Non-Volatile RAM)のリセットも行うと効果的なことがあります。NVRAMにはタイムゾーンなどの基本設定が保存されています。
- Macをシャットダウンする
- 電源ボタンを押してすぐに 「Option + Command + P + R」 の4つのキーを同時に押す
- 起動音が2回鳴るまで(または画面にAppleロゴが2回表示されるまで)押し続ける
- キーを離してMacが通常起動するのを待つ
- 起動後、日付と時刻の設定を再度確認・設定する
よくある質問(FAQ)
Q1. Macの時計が毎日少しずつずれていくのはなぜですか?
A. NTPサーバーとの同期が正常に行われていない可能性があります。「日付と時刻」の設定で「日付と時刻を自動的に設定」がオンになっているか確認してください。オンになっていてもずれる場合は、NTPサーバーを time.apple.com から ntp.nict.jp などに変更してみてください。また、インターネット接続が不安定な環境では同期頻度が下がります。
Q2. VPNを使うとタイムゾーンが変わってしまいます。どうすれば固定できますか?
A. 「システム設定」→「一般」→「日付と時刻」で「タイムゾーンを現在地に基づいて自動的に設定」をオフにして、手動でAsia/Tokyoを設定してください。また、「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「システムサービス」で「タイムゾーンと現在地」もオフにすることで、VPN使用時でもタイムゾーンが変わらなくなります。
Q3. 海外旅行から帰国したら時刻がおかしくなりました。どうすればいいですか?
A. 帰国後は「日付と時刻」の設定を確認してください。自動設定の場合は日本のWi-Fiに接続すれば自動で戻るはずですが、戻らない場合は一度手動でAsia/Tokyo(Japan Standard Time)を選択し直してください。それでも正しくない場合は、「日付と時刻を自動的に設定」をオフにして再度オンにすることで、NTPサーバーとの再同期が行われます。
Q4. Macのカレンダーアプリの時刻もずれています。時計を直したら自動で直りますか?
A. はい、Macのシステム時計を正しく設定すれば、カレンダーアプリの時刻表示も自動的に正しくなります。ただし、既に入力済みの予定の時刻は変わりません(予定の時刻はタイムゾーン情報と一緒に保存されているため、タイムゾーンを変更すると表示が変わる場合があります)。iCloudカレンダーを使用している場合は、設定変更後に同期を一度行うことをおすすめします。
Q5. 「日付と時刻を自動的に設定」がグレーアウトしていて変更できません。
A. 管理者権限が必要な設定のため、鍵アイコンが表示されている場合はクリックして管理者パスワードを入力してください(macOS Monterey以前)。macOS Ventura以降では設定の一部が保護されており、ユーザーアカウントの種類によって変更できない場合があります。「システム設定」→「ユーザーとグループ」で自分のアカウントが管理者になっているか確認してください。
Q6. SMCリセットをしたら何か問題が起きることはありますか?
A. SMCリセット自体でデータが失われることはありません。ただし、電源管理・ファン速度・ディスプレイの輝度などのハードウェア設定がリセットされるため、再度好みに調整が必要になることがあります。また、リセット後に初回起動が通常より少し時間がかかる場合がありますが、これは正常な動作です。
Q7. MacBook を長期間使わずに保管していたら時計がリセットされていました。
A. これは古いMacや、バッテリーが完全に放電してしまった場合に起こります。電源に接続してから起動し、「システム設定」→「一般」→「日付と時刻」で自動設定をオンにするか、手動で日付・時刻を設定してください。インターネットに接続した状態でNTPサーバーと同期することで正確な時刻に戻ります。
まとめ
Macの時刻・タイムゾーンがずれる問題は、原因によって対処法が異なりますが、ほとんどの場合は以下のステップで解決できます。
- まず確認:「システム設定」→「一般」→「日付と時刻」でタイムゾーンがAsia/Tokyoになっているか確認する
- NTP同期:「日付と時刻を自動的に設定」がオンになっているか確認し、NTPサーバーを
time.apple.comまたはntp.nict.jpに設定する - 自動変更の防止:タイムゾーンが勝手に変わる場合は、自動設定をオフにして手動固定する。また位置情報サービスのシステムサービスでも「タイムゾーンと現在地」をオフにする
- 強制同期:それでもずれる場合はターミナルから
sudo sntp -sS time.apple.comを実行する - SMC/NVRAMリセット:すべての方法を試してもなお問題が続く場合はSMCリセット(Apple Silicon Macはシャットダウン→30秒待ち→起動)、Intel MacはNVRAMリセットも試みる
| 対処法 | 難易度 | 効果 | 対象 |
|---|---|---|---|
| タイムゾーン手動設定 | ★☆☆☆☆ | 高 | 数時間単位のズレ |
| NTP自動同期設定 | ★☆☆☆☆ | 高 | 数分〜数十分のズレ |
| 位置情報サービス設定 | ★★☆☆☆ | 高 | タイムゾーンが勝手に変わる |
| ターミナル強制同期 | ★★★☆☆ | 中〜高 | NTP同期が失敗している場合 |
| SMCリセット | ★★★★☆ | 中 | 再起動後にずれる場合 |
| NVRAMリセット(Intel Macのみ) | ★★★★☆ | 中 | 設定がリセットされる場合 |
この記事の手順を参考に、ぜひMacの時刻問題を解決してみてください。どの方法でも解決しない場合や、Macの動作自体に問題がある場合は、Appleサポート(support.apple.com)またはApple Storeのジーニアスバーに相談することをおすすめします。
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