【完全ガイド】Macの移行アシスタントで簡単データ転送！注意点も解説

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(1) 移行アシスタントの起動
移行元のMacと同様に、［ユーティリティ］フォルダから「移行アシスタント」を起動します。
移行元がMacの場合は一番上を、移行元がWindowsの場合は、2番目の「Windows PCから」を選択し、「続ける」ボタンをクリックします。

(2) 移行元の選択
画面上部に、移行元で「移行アシスタント」が起動されている場合に対象機器が表示されます。移行元の機器を選んで「続ける」ボタンをクリックします。

移行元、移行先とも「パスコード確認」画面で同じ数字のパスコードが表示されていることを確認し、「続ける」ボタンをクリックします。

(3) 転送する情報を選択
転送対象となるデータ項目が画面に表示されます。ユーザアカウント、対象フォルダ等を選択することができます。各フォルダや項目については、対象となるデータの容量が表示されます。ここでは、転送の必要がないデータ、ユーザアカウントのチェックを外してください。

選択したデータの移行先は、データの種類によって異なります。移行元のデータと移行先の詳細については、Apple社のサイト(先に紹介したリンク先)で詳しく解説されていますので参照してください。

(4) 情報の転送
転送対象の情報の取捨選択が終わりましたら、「続ける」ボタンをクリックします。
情報の転送が開始されると、大まかな目安で所要時間が表示されますが、この表示時間はあまりあてにはなりません。

転送先のMacには、新しいユーザアカウントでデータが転送されますが、移行元と移行先で同じユーザアカウントが存在した場合は、次のような画面が表示され「新しい名前」の入力が必要となります。

移行後の注意点

移行後は次のような課題がありますので、移行された新しいユーザアカウントでログインし必要な確認を行なってください。

(1) ライセンス認証が必要なアプリでは、改めてアクティベーション等を行う必要があります。古いMacでのアクティベーションの解除が必要となる場合があります。

(2) ゴミ箱の内容も転送されます。

(3) 移行元のフォルダが深い階層となっている場合はデータ転送されませんので、この場合は、USBメモリやネットワーク接続によりデータを移動する必要があります。

(4) 解除したファイアウォールの設定、アンチウイルスソフトによる保護の有効化、その他の移行に際して解除しておいた設定を元に戻すことを忘れずに実施しましょう。

(5) 転送時間が長く途中停止させた場合
転送対象のデータ量、移行元と移行先の接続状況によっては大変時間を要する場合があります。「移行アシスタント」は、移行元と移行先で「キャンセル」を実行することは可能です。ただし、移行先に新しいユーザアカウントが作成されている場合があります。この場合、不要なユーザアカウントであれば、「システム環境設定…」の「ユーザとグループ」から作成されたユーザを削除しておきましょう。
ただし、クリーンインストールされたMacの場合では、改めてクリーンインストールが必要となります。

「Time Machine」でもデータ移行だけなら可能

Time Machine（タイムマシン）は、Appleのバックアップソフトウェアです。

Macのデータをバックアップ＆復元することができます。古いMacから新しいMacにデータを転送することもできます。

macOS Sonoma以降の移行アシスタントの新機能と注意点

macOS Sonoma（macOS 14）以降、移行アシスタントにいくつかの改善が加えられました。これらの新機能と注意点について詳しく見ていきましょう。

1. 高速な無線転送

macOS Sonoma以降では、Wi-Fi 6E対応のMac同士であれば、より高速な無線転送が可能になりました。例えば、2021年以降に発売されたMacBook ProやMac miniなどが該当します。この機能により、大容量のデータ転送時間が大幅に短縮されます。

具体的な手順：

1. 両方のMacがWi-Fi 6E対応であることを確認します。
2. 両方のMacを同じWi-Fi 6Eネットワークに接続します。
3. 通常の移行アシスタントの手順に従いますが、接続方法の選択時に「無線」を選びます。

注意点：Wi-Fi 6E対応のルーターが必要です。対応していない場合は、従来の転送速度になります。

2. iCloudとの連携強化

最新のmacOSでは、iCloudとの連携が強化され、移行プロセスがよりスムーズになりました。

主な改善点：

• iCloudに保存されているデータの移行が高速化
• iCloudキーチェーンの自動同期が改善され、パスワードやクレジットカード情報の移行がより確実に

使用方法：

1. 移行アシスタント起動時に、Apple IDでサインインします。
2. 転送するデータを選択する画面で、「iCloudデータを含める」オプションにチェックを入れます。

注意点：十分なiCloudストレージ容量があることを確認してください。容量が不足している場合は、一時的にストレージをアップグレードすることをお勧めします。

3. アプリケーションの互換性チェック機能

macOS Sonoma以降の移行アシスタントでは、転送するアプリケーションの互換性を自動的にチェックする機能が追加されました。

機能の詳細：

• 互換性のないアプリケーションを事前に検出
• M1/M2チップ搭載Macへの移行時、Rosetta 2が必要なアプリを識別

使用方法：

1. 通常の移行手順を進めます。
2. アプリケーションの転送を選択する画面で、自動的に互換性チェックが行われます。
3. 互換性の問題があるアプリは警告マークが表示されます。

注意点：互換性の問題があるアプリは転送されますが、新しいMacで正常に動作しない可能性があります。これらのアプリは、開発元の公式サイトから最新バージョンをダウンロードすることをお勧めします。

4. セキュリティ強化

最新のmacOSでは、データ転送時のセキュリティが強化されました。

主な改善点：

• エンドツーエンドの暗号化がデフォルトで有効
• 転送中のデータに対する改ざん検知機能の追加

使用方法： 特別な設定は不要で、自動的に適用されます。

注意点：セキュリティ強化により、旧バージョンのmacOSを使用している場合、互換性の問題が発生する可能性があります。両方のMacを最新のOSにアップデートすることをお勧めします。

よくある質問とその回答

Q: 移行アシスタントは無料で使えますか？ A: はい、移行アシスタントはMacに標準搭載されている無料のツールです。

Q: WindowsPCからMacへの移行も可能ですか？ A: はい、Windows用の移行アシスタントをダウンロードすることで可能です。

Q: データ移行にはどのくらい時間がかかりますか？ A: データ量と接続方法によって異なりますが、大量のデータの場合は数時間かかることもあります。

まとめ

「移行アシスタント」によるコンテンツの移動方法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。操作は簡単で一括してデータ移行が可能で便利なツールである反面、データの転送に時間がかかる、転送対象の選択が限定的といった欠点もあります。

このような場合は、TimeMachineや他のクラウドストレージを利用したデータ移行方法も検討してください。Mac同士でのユーザアカウントごと一括して転送する場合は、種々の設定を一つ一つ実施する必要がなく便利ではあります。移行に要する手間と所要時間を天秤にかけ「移行アシスタント」を効果的に利用してください。

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