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【2026年最新版】MacのディスクユーティリティFirst Aidでディスク修復する方法【完全ガイド】
Macが起動時にもたつく、外付けハードディスクが急に読めなくなった、ファイルのコピー中にエラーが出る——こうした症状の多くは、ディスクの論理構造の軽い破損が原因で起きています。Macには標準でこのトラブルを自動修復してくれる「ディスクユーティリティ」と、その中の「First Aid」という機能が用意されており、知っておくだけで多くの不調を自力で解消できるようになります。
本記事では、First Aidが具体的に何をしているのかという基礎から、内蔵SSD・外付けディスクの修復手順、リカバリーモードでの起動First Aidの使い方、エラーメッセージが出た時の判断基準、Time Machineバックアップとの併用までを、ひとつずつ丁寧に解説していきます。

この記事でわかること
- First Aidが行っているチェックと修復の中身
- ディスクユーティリティの開き方とインターフェースの見方
- 外付けディスク・内蔵SSDそれぞれの修復手順
- リカバリーモードでFirst Aidを実行する方法
- APFSとHFS+の違いと、フォーマット別の挙動
- 「修復できませんでした」と出た時の判断・対処法
- Time Machineバックアップを取ってからFirst Aidを実行する流れ
First Aidとは何をする機能か
First Aidは、ディスクユーティリティの中に組み込まれている「ディスクの健康診断」と「軽度の修復」をまとめて行うツールです。ディスクの故障そのものを直すわけではなく、ファイルシステム(ディスクの目次にあたる部分)の整合性をチェックして、見つかった軽度の不整合を自動で修復してくれます。
First Aidが行うチェックの中身
First Aidはコマンドラインの「fsck(File System Consistency Check)」を内部的に呼び出しており、主に次のような項目を検証しています。
- カタログファイルの整合性: ファイル名・場所・サイズの記録が壊れていないか
- エクステントツリー: ファイル本体の格納位置情報が正しいか
- アロケーションビットマップ: 使用中・空き領域の記録が正しいか
- 属性ファイル: 拡張属性(タグ・メタデータなど)の整合性
- マルチリンクファイル: ハードリンクの参照先が正常か
これらに食い違いがあると、ファイルが消えたように見えたり、サイズがおかしくなったり、ディスクへの書き込みが失敗したりする原因になります。First Aidは見つけた不整合を可能な範囲で書き直し、整合性を取り戻してくれます。
First Aidで直せること・直せないこと
万能ツールではないので、できる範囲を理解しておきましょう。
| 症状 | First Aidで対応可能か | 補足 |
|---|---|---|
| ファイルシステムの軽度破損 | ○ 多くは修復可能 | 主用途 |
| 突然マウントできなくなった外付けHDD | △ 程度による | 物理破損なら不可 |
| 起動時の動作もたつき | △ 改善する場合あり | 他要因と合わせて検証 |
| 物理的なセクタ不良(クリック音) | × 不可 | ディスク交換が必要 |
| 削除済みファイルの復元 | × 不可 | 復元ソフトが別途必要 |
| パスワード忘れによるロック解除 | × 不可 | アカウント別管理 |
ディスクユーティリティの開き方
ディスクユーティリティはmacOSに標準搭載されており、追加インストールは不要です。3つの開き方を覚えておきましょう。
方法1: Spotlightから開く(通常時)
- 「Command + Space」でSpotlightを開く
- 「ディスクユーティリティ」と入力
- 表示されたら「Return」キーで起動
方法2: ユーティリティフォルダから開く
- Finderのメニューバーから「移動」→「ユーティリティ」(Shift + Command + U)
- 「ディスクユーティリティ.app」をダブルクリック
方法3: リカバリーモードから開く(起動できない時)
起動ディスク自体に異常がある時はリカバリーモードからの実行が必須です。手順は後述しますが、概要としてはMac起動時に特定キーを押し続けることでリカバリー画面を呼び出し、その中の「ディスクユーティリティ」を選びます。
インターフェースの基本
左サイドバーには接続中のすべてのディスクとボリュームがツリー状に並びます。階層は「物理ディスク → コンテナ(APFSの場合) → ボリューム」となっており、修復対象を選ぶ際にどの階層を選ぶかで挙動が変わるので、後述する「修復順序」を必ず守ってください。画面上部には「ボリューム」「First Aid」「パーティション作成」「消去」「復元」「マウント解除」のボタンが並んでおり、本記事で使うのは主に「First Aid」ボタンです。
外付けディスクをFirst Aidで修復する手順
最も日常的に使うのが外付けHDD・SSD・USBメモリの修復です。まずは外付けディスクの基本手順をマスターしましょう。
事前準備: 重要なデータのバックアップ
First Aid自体はデータを書き換えにいくため、ごくまれに状態がさらに悪化することもあります。実行前に、開けるファイルだけでも別の場所にコピーしておくのが鉄則です。マウントできているうちにコピーしておくこと。
修復の基本手順
- ディスクユーティリティを起動
- 左上の「表示」ボタンをクリックし「すべてのデバイスを表示」を選択(階層全体が見える状態にする)
- 左サイドバーで対象ディスクを選択。修復順は「ボリューム → コンテナ → 物理ディスク」の下から上へ
- 画面上部の「First Aid」ボタンをクリック
- 確認ダイアログで「実行」をクリック
- 進行バーが100%になり「操作が正常に完了しました」と表示されたら成功
修復順を守る理由は、上位階層(物理ディスク)から先に修復すると、下位階層(ボリューム)の不整合が見落とされるケースがあるためです。下から順に積み上げていくのが基本です。
マウントできていないディスクの場合
サイドバーにグレーアウトで表示されている(マウントされていない)ディスクは、選択した状態で「マウント」ボタンを押してから修復するか、それでもマウントしない場合はマウント解除のままFirst Aidを試します。物理的に認識されているのに何度試しても無理な場合は、そのままFirst Aidを実行することで再マウント可能になることもあります。

内蔵SSDをFirst Aidで修復する手順
内蔵SSDは現在Macが使用中の領域なので、外付けと比べて少し制約があります。それでも軽度の不調なら通常のディスクユーティリティから実行可能です。
通常モードでできる範囲
- ディスクユーティリティを起動
- 表示モードを「すべてのデバイスを表示」に切り替え
- 「Macintosh HD – データ」(ユーザーデータ領域)を選択
- 「First Aid」をクリック→「実行」
- 完了したら次に「Macintosh HD」(システム領域)を選択して同様に実行
- 最後に「Container disk」「物理ディスク」と階層を上がって実行
システム領域にFirst Aidをかける際、認証ダイアログが出ることがあります。管理者パスワードを入力してください。完了までに5〜15分程度かかる場合があります。
システム稼働中ゆえの制限
通常モードではmacOS自体が起動ボリュームを使い続けているため、深いレベルの修復ができないことがあります。「リソースが使用中のため一部の検査をスキップしました」のようなメッセージが出たら、後述するリカバリーモードでの再実行を検討してください。
リカバリーモードでFirst Aidを実行する方法
リカバリーモードは、macOS本体を起動せずにmacOS復旧用の最小環境から各種ツールを使えるモードです。First Aidの真の実力はこのモードで発揮されます。
Apple Silicon Mac(M1・M2・M3・M4)の起動方法
- Macを完全にシャットダウン(メニューバーのアップルマーク→「システム終了」)
- 電源ボタンを長押し(押し続ける)
- 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで離さない
- 「オプション」を選択→「続ける」
- 必要に応じてユーザーアカウントを選びパスワードを入力
- 復旧画面のメニューから「ディスクユーティリティ」を選択→「続ける」
Intel Mac の起動方法
- Macを完全にシャットダウン
- 電源ボタンを押した直後に「Command + R」を同時に押し続ける
- Appleロゴまたは地球マークが表示されたら離す
- 復旧画面のメニューから「ディスクユーティリティ」を選択
リカバリー版First Aidの実行
起動方法は通常モードと同じです。サイドバーから対象を選び、「First Aid」→「実行」の順に進めます。リカバリーモードのメリットは、システムボリュームをアンマウントした状態で深く検査できる点で、通常モードでは「使用中」とスキップされた箇所まで確認してくれます。
所要時間は内蔵SSDの容量にもよりますが、平均で15〜30分。途中で電源を切らないこと。完了したら「ディスクユーティリティ」メニューから「ディスクユーティリティを終了」を選び、再起動して通常モードに戻ります。
APFSとHFS+の違いと修復時の注意
Macのフォーマットは大きく分けて2種類あり、First Aidの挙動も少し変わります。
| 項目 | APFS | HFS+(Mac OS拡張) |
|---|---|---|
| 登場時期 | macOS 10.13(2017年〜) | Mac OS 8.1(1998年)〜 |
| 推奨用途 | SSD・内蔵ディスク | HDD・Time Machine用 |
| 構造 | コンテナ+ボリューム階層 | パーティション直結 |
| スナップショット | 対応(高速バックアップ) | 非対応 |
| First Aid所要時間 | 短め(数分〜) | 容量に比例して長い |
| 修復粒度 | ボリューム・コンテナ・物理 | パーティション・物理 |
APFSの場合、修復対象階層が3層あるため必ず「ボリューム→コンテナ→物理ディスク」の順で実行することを忘れずに。HFS+は2層なので「ボリューム→物理ディスク」と単純です。
「修復できませんでした」と出た時の対処
First Aidが赤字でエラーを返してきた時、慌てずに次の判断ステップを踏んでください。
ステップ1: もう一度実行してみる
初回の修復で一部だけ直り、2回目で残りが直るというケースは珍しくありません。まずは同じ操作をもう一度試します。
ステップ2: リカバリーモードで実行
通常モードで失敗した場合、リカバリーモードからの実行で成功することがあります。深いレベルの検査が可能になるためです。
ステップ3: バックアップを取ってフォーマット
2度試しても直らない場合、ファイルシステムが致命的に壊れている可能性が高いので、開けるファイルを救出してからフォーマットを検討します。
- マウントできているうちに重要ファイルを別ディスクへコピー
- ディスクユーティリティで対象を選択
- 「消去」ボタンをクリックしフォーマット形式を選択(APFSまたはMac OS拡張)
- 名前をつけて「消去」を実行
- 必要なら復元したいデータを書き戻す
ステップ4: 物理破損の疑い
フォーマットすら通らない、SMARTステータスで「不良」と表示される、外付けHDDからカチカチと異音がする——こうした場合は物理故障です。データ復旧専門業者への相談を検討してください。書き込みを続けると復旧率が下がるので、これ以上触らないことが鉄則です。

Time Machineバックアップとの併用ベストプラクティス
First Aidはあくまで「直す」ツールであり、消えてしまったデータを取り戻すツールではありません。ふだんからTime Machineで自動バックアップを取っておけば、いざという時に怖いものはありません。
First Aid実行前後のバックアップ手順
- 実行前: 直近のTime Machineバックアップが完了していることを確認(メニューバーのTime Machineアイコン→「いますぐバックアップ」を実行)
- 実行中: バックアップディスクは抜かずに置いておく(別ディスクの修復でも安心材料になる)
- 実行後: 修復に成功した場合も念のためもう一度バックアップ
- 失敗した場合: バックアップから復元するか、新しいディスクに移行アシスタントで戻す
外付けディスク用のバックアップ戦略
Time MachineはMac本体のバックアップ専用なので、外付けディスクの中身は別途守る必要があります。「もう1台の外付けディスクに丸ごとコピーしておく」「クラウドストレージに重要フォルダを同期しておく」など、二重化しておくと安心です。
ディスクユーティリティFirst Aidに関するFAQ
Q1. First Aidは定期的にやった方がいいですか?
不調がない時に毎週・毎月やる必要はありません。むしろ無闇に書き換える行為になるので、症状が出てから・OSアップデート前後のタイミング・外付けディスクを新しく繋いだ時くらいで十分です。
Q2. First Aid実行中にMacの電源が落ちたらどうなる?
修復処理が途中で中断されるため、ファイルシステムが中途半端な状態になる可能性があります。再起動後にもう一度First Aidをかければ再修復してくれることが多いですが、心配なら最初からノートPCならACアダプタを繋いだ状態で実行してください。
Q3. ターミナルで実行するfsckとFirst Aidは何が違う?
内部ロジックはほぼ同じです。GUI版がディスクユーティリティのFirst Aid、CUI版が「fsck_apfs」「fsck_hfs」コマンドだとイメージしてください。シングルユーザーモードからfsckを直接叩く方が古典的ですが、Apple Silicon世代以降は通常リカバリーモードのFirst Aidで十分です。
Q4. SDカード・USBメモリにもFirst Aidは使えますか?
はい、ファイルシステムがHFS+またはAPFSであれば使えます。FAT32やexFATでフォーマットされたものは別の修復ロジックが必要なため、ディスクユーティリティでも一定の検査はできますが、Windows系のフォーマットを完全に直したい場合はWindows側の「chkdsk」を併用するのが確実です。
Q5. 暗号化されたディスクでもFirst Aidは実行できますか?
FileVaultで暗号化されたボリュームでも、ロック解除済みの状態であればFirst Aidは実行可能です。ロックされた状態だと内容を解釈できないため、まずパスワードを入力して解錠してから実行してください。
Q6. 「修復に失敗しました」と出たけど、その後は普通に使えています。大丈夫?
軽度の不整合でも「警告」として赤字エラーが出ることがあります。普通に使えていて読み書きエラーも起きていないなら、ひとまず使い続けても問題ないケースが大半です。ただし、いつ症状が顕在化するかわからないので、重要データのバックアップ頻度を上げる・余裕がある時に新ディスクへ移行する、といった備えはしておきましょう。
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まとめ
ディスクユーティリティの「First Aid」は、Macユーザーにとって最も身近な自己修復ツールです。本記事で解説してきたポイントを整理すると、(1)First Aidはファイルシステムの整合性チェックと自動修復を行う、(2)修復は「ボリューム→コンテナ→物理ディスク」の下から上へ進めるのが基本、(3)通常モードで直らない場合はリカバリーモードからの実行が有効、(4)APFSは3層・HFS+は2層構造で挙動が異なる、(5)修復不可なら無理せずバックアップを取ってフォーマットや専門業者を検討する、(6)Time Machineと組み合わせれば心強い保険になる、という6つです。
「Macの動きがいつもより重い」「外付けが急に読み込めなくなった」と感じた時は、買い替える前にまずFirst Aidを実行してみてください。たった数分のクリック操作で症状が解消することは珍しくなく、無駄な出費を防げる可能性が大いにあります。本記事をブックマークしておけば、次にトラブルが起きた時にも落ち着いて対処できるはずです。
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