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iPhone8やiPhone Xの発売に伴い、新しいiPhoneへ機種変更する人も多いのではないでしょうか。機種変更する時のデータ移行の際、気をつけなければアプリやLINEなどの履歴が消えてしまいます。
ここでは、データ移行の際の確認事項や注意事項、データ移行方法などについて紹介します。そろそろ新しいiPhoneへ機種変更を検討している方は、事前に把握しておきスムーズにデータ移行を行いましょう。
これからのiPhone間のデータ移行は「クイックスタート」
iPhoneは、iOS11から「クイックスタート」という機能が提供され、iCloudなどにバックアップを取得しなくても、iPhone同士をかざすだけでデータを移行することができるようになりました。
これまで煩雑な手順を踏む必要があったiPhone間のデータ移行も簡単にできるようになったため、新しいiPhoneを購入したとしても、データの整理に半日を費やすようなこともなくなります。
クイックスタートを利用するために、事前に次の準備をしておきましょう。
- 二つの端末を同じWi-fiネットワークに接続/Lightningケーブルで繋ぐ
- 新iPhoneに旧iPhoneのデータを移行できるだけの容量を確保する
- iOSのバージョンを最新にアップデートする
上記の準備ができたら、下記の手順で「クイックスタート」でデータ移行を進めていきましょう。
- 初期化された状態の新端末の電源をいれ、言語選択画面まで進む
- 旧端末の画面に「新しいiPhoneを設定」と表示されるので「続ける」を選択
- 新端末に丸のアニメーションが表示されるので、旧端末のカメラをそのアニメーションに向ける
- 旧端末で「設定完了」の表示が出るのを確認
- 新端末で旧端末のパスコードの入力をする
- FaceIDやTouchIDの設定を行う
- データ転送が開始される
- 新端末が再移動され、データが全て移行された状態で利用できる
上記で「クイックスタート」でのデータ移行は完了です。所要時間は10分ほどあれば十分ですので、かなり移行作業が楽になりました。
ただし、LINEなどのアプリ内データの移行は別途必要となりますので、クイックスタートが完了したら、必要なアプリを一度開いて、データの移行状況を確認してみてください。
なお、写真や動画などの容量が重いデータが入っていると移行に係る時間も増えてしまいますので、iCloudなどを用いてクラウドに移管しておくことをおすすめします。
対応端末はiOS12.4以上のiPhone/iPad
クイックスタートに対応しているApple製品は、iOS12.4以上を搭載しているiPhone/iPadになります。
新旧どちらのiPhoneも最新版のiOSにアップデートできれば、非常に簡単にデータ移行することができますのでぜひご活用ください。
クイックスタートであれば、アプリのログイン情報ですら自動で引継ぎされるので、再びログインする必要もなく自然に新しい端末に移行することができます。
iPhone買い換え前の確認事項
古いiPhoneから新しいiPhoneへデータを移行する際には、事前に確認しておくべきポイントがあります。それぞれ、あたりまえのことではありますが、これらの確認を忘れたりしてデータ移行が上手くいかない場合もあります。
①Apple IDとパスコード
新しいiPhoneにデータを移行するうえでも、Appleサービスを利用するうえでも、AppleIDとパスワードやiPhoneのパスコードが必要になります。
「いつもTouchIDでロック解除しているから、忘れた。。」ということがないように、念のため、データ移行前にAppleIDとパスワード、iPhoneパスコードを確認しましょう。
②各アプリの引き継ぎ方法
新しいiPhoneへデータ移行する前に、各アプリの引き継ぎ方を知っておかなければなりません。新しいiPhoneを使い始めるとアプリ内のデータがリセットされてしまいます。
特に多くの人が利用しているLINEやSNS、カレンダーアプリやパスワード管理アプリ、ゲームアプリなど、ログインすれば問題なく引き継いで使えるものもありますが、そうでないものもあります。
事前に引き継ぎ方を確認して対処したうえで、データ移行を行いましょう。LINEの履歴が消えてしまうと困る人も多いはずです。
③「2ファクタ認証」できるか
iOS 10.3よりAppleIDの2ファクタ認証が推奨されるようになりました。2ファクタ認証とはパスワード+確認コードによる2重のセキュリティのことでGoogleの2段階認証のようなものです。
2ファクタ認証を設定している場合は、確認コードが予め登録している電話番号へSMSか音声メッセージで通知されます。そのため、新しいiPhoneにデータ移行するまでは登録したデバイスで確認コードを受信できるようにしておかなければなりません。
登録しているデバイスを初期化したりすると確認コードが受け取れなくなります。
LINE履歴やアプリが消えないデータ移行の下準備
新しいiPhoneへデータ移行する際に、LINE履歴やアプリが消えないようにするためにも、iOSとアプリは必ず最新バージョンにしておきましょう。正常にデータを移行するために、最新バージョンにしておくのは基本中の基本です。
アップデートの方法や確認の仕方がわからない方は、下記内容を確認しましょう。
①.iOSを最新のものにアップデート
iOSを最新バージョンにアップデートしておくことは必要です。古いバージョンのiOSのままだとアプリの最新バージョンが最適化されなかったり、データ移行の際に不具合が起きる可能性もあります。
現在のiOSが最新かどうかを知ることや、アップデートする方法については、下記のとおり簡単です。
- ホーム画面で設定アイコンを開きます
- メニュー一覧から「一般」を選択します
- 次の画面で「ソフトウェア・アップデート」を選択します
- 使っているiOSが最新であれば「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されます。最新バージョンでない場合は、そのままアップデートへと移ることができます
②.アプリを最新バージョンにアップデート
iOSだけでなくアプリを最新バージョンにアップデートしておくことも重要です。もしかすると最新バージョンでは引き継ぎ方が異なる場合もありますし、旧バージョンでは引き継ぎの際に不具合があって、その点を改善したものが最新バージョンかもしれません。
普段から都度アプリをアップデートしている場合はいいですが、そうでない場合は必ず最新バージョンかどうかを確認しましょう。
確認したい場合はAppStoreを開き「アップデート」のタブを選択して、特にアップデートが必要なアプリがなければ最新バージョンということです。
iPhoneからiPhoneへのデータ移行方法
ここでは、新しいiPhoneへのデータ移行方法について見ていきましょう。
①PC・iTunesを使ったバックアップと復元方法
データ移行の1つの方法にiTunesを使うやり方があります。iOS、アプリを最新バージョンにアップデートするだけでなく、iTunesも最新バージョンにアップデートしておきましょう。
■iTunesでバックアップを作成する
- Lightningケーブルを使ってiPhoneをiTunesに接続します
- iTunesがiPhoneを認識するとiPhoneのアイコンが表示されますので選択します
- iPhoneのデバイス画面が表示されますので「バックアップ」欄の「このコンピュータ」と「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックをします
- あとはパスワードの入力など指示通り進めてバックアップを作成します
■iTunesバックアップからiPhoneへの復元
- 初期化した新しいiPhoneをiTunesに接続します
- iTunesが接続したiPhoneを認識すると「新しいiPhoneへようこそ」という画面が表示されます
- 「このバックアップから復元」にチェックをしてバックアップデータを選び次へ進めます
- パスワードを入力すれば復元が開始されます(あとはiPhone側で設定を行うだけです)
復元が完了するまでに1時間以上かかることもありますが、上記方法によりiTunesを使ったバックアップと復元が可能です。
②PCなしで、iCloudを使ったバックアップと復元方法
iTunesだけでなくiCloudでバックアップ作成や復元も可能です。iCloudを使う際はWi-Fiネットワーク環境下で行うこと、iCloudのストレージ容量に余裕があることが必須条件です。
iCloudストレージは無料で5GBまで使えますが、それ以上の容量が必要な場合は追加購入をしましょう。
■iCloudでバックアップを作成する
- iPhoneのホーム画面から設定アイコンを開き、一番上の自分の名前を選択します
- 次の画面で「iCloud」を選択します
- 「iCloudバックアップ」をオンにして「今すぐバックアップを作成」をタップします
これにより、iCloudでのバックアップ作成が完了します。
■iCloudバックアップからiPhoneへの復元
iOS11からは初期設定がスピーディーに行える「クイックスタート」機能が付いているため、iCloudで復元する場合はクイックスタートを利用しましょう。
- 新しいiPhoneと古いiPhoneを近くに置いて、ホームボタンを押します
- 古いiPhoneの画面に「新しいiPhoneを設定」という画面が表示されますので、「続ける」を選択します
- 新しいiPhone画面に青色のアニメーションが表示され、古いiPhoneには「新しいiPhoneをカメラに向けてください」と表示されますので、青色のアニメーションを映し込み「手動で認証」をタップします
- これで新しいiPhoneにAppleIDなどの情報が転送されます
- 新しいiPhoneでパスコードを入力し、TouchIDの設定を行い、その後は指示通りに進めてバックアップを復元します
iPhone 15シリーズでのデータ移行の新機能と注意点
2024年に発売されたiPhone 15シリーズでは、データ移行機能がさらに強化されました。新しいiPhone 15では、従来の「クイックスタート」に加え、以下の新機能が追加され、データ移行がより簡単で効率的になりました。
1. USB-Cによる高速データ移行
iPhone 15シリーズは、LightningポートからUSB-Cポートに変更されました。これにより、旧iPhoneから新しいiPhoneへのデータ移行速度が飛躍的に向上しています。特に大容量のデータを移行する場合、Wi-Fi経由よりもUSB-Cケーブルを使用した有線接続での移行を推奨します。以下は、USB-Cによるデータ移行の手順です。
手順:
- 両方のiPhoneがiOS17以降にアップデートされていることを確認。
- USB-Cケーブルで、旧iPhoneと新iPhoneを接続。
- 新iPhoneに「クイックスタート」画面が表示されたら、指示に従ってデータ移行を開始。
- ケーブル接続により、Wi-Fiを使用する場合よりもデータ移行がスムーズかつ高速に完了します。
ポイント:大容量の写真や動画、アプリデータを移行する際に非常に効果的です。また、Wi-Fi接続が不安定な環境でも安心してデータ移行が可能です。
2. eSIMプロファイルの自動移行
iPhone 15では、物理SIMカードを廃止し、完全にeSIMのみを採用しています。この変更により、データ移行の際には、eSIMプロファイルも自動的に新しいiPhoneへ移行されるようになっています。
eSIM移行の手順:
- 「クイックスタート」機能を使って旧iPhoneから新iPhoneへデータ移行を開始。
- eSIMプロファイルは、データ移行プロセス中に自動で移行されます。
- プロバイダーによっては、eSIMの再アクティベートが必要な場合があります。その場合、プロバイダーの指示に従いアクティベートしてください。
注意:プロバイダーによっては、eSIM移行に数時間かかることがあるため、緊急の際には事前にサポートセンターに問い合わせることをおすすめします。
3. アプリごとのデータ移行サポート
iPhone 15では、アプリのデータ移行も大幅に簡略化されています。iOS 17の新しい「App Restore」機能により、アプリごとに細かく設定されていたデータや設定も、より正確に新しいiPhoneへと引き継がれます。
例えば、WhatsAppやSpotifyなどのアプリは、各アカウントにログインするだけで、旧iPhoneで使用していた設定や履歴が新しい端末に反映されます。ただし、アプリによっては、データの手動バックアップが必要な場合があります。事前に各アプリの移行方法を確認しておくと安心です。
例:WhatsAppデータの移行
- 旧iPhoneでWhatsAppを開き、設定から「チャットバックアップ」を実施(iCloudを利用)。
- 新しいiPhoneでWhatsAppをインストールし、同じ電話番号でログイン。
- 「チャット履歴の復元」を選択し、iCloudバックアップからデータを復元します。
4. 新しいセキュリティ機能「Transfer Guard」
iPhone 15では、データ移行中のセキュリティがさらに強化されました。特に、データ移行時に不正なアクセスを防ぐための新機能「Transfer Guard」が搭載されています。
Transfer Guardの特徴:
- データ移行中に他の端末やネットワークが移行プロセスにアクセスしようとした場合、自動的に警告が表示され、プロセスが中断されます。
- ユーザーが承認しない限り、データの移行は再開されません。
まとめ
新しいiPhoneへ機種変更してデータ移行する際は、AppleIDやパスコードの確認やiOSやアプリのアップデート、引き継ぎ方法などを事前にチェックしておきましょう。
バックアップ・復元はiTunesでもiCloudでもできますが、iCloudでする際はWi-Fiやストレージ環境を整えたうえで実施してください。