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【2026年最新版】Google Password Managerに1Passwordから移行(インポート)が失敗する対処法【完全ガイド】
1PasswordからGoogle Password Manager(Google パスワード マネージャー)への乗り換えを決意し、CSVをエクスポート→インポートしてみたら、「形式が認識されません」「一部のパスワードがインポートできませんでした」「予期しないエラーが発生しました」など、想定外のエラーが続出する——。これはとてもよくある問題です。
原因のほとんどは、1PasswordとGoogle Password Managerでは「CSVのカラム構成が違う」「特殊文字のエスケープ処理が違う」「TOTP(2要素認証シード値)やPasskey(パスキー)はそもそもCSV移行に対応していない」など、フォーマットの非互換性にあります。本記事では、1Passwordから抜け漏れなくインポートを成功させるための具体的な手順と、トラブル別の対処法を解説します。

この記事でわかること
- 1PasswordとGoogle Password Managerのデータ形式の違い
- 1Password CSVの正しいエクスポート手順
- Google対応カラム構造への変換方法
- 特殊文字・改行・カンマでインポートが失敗するときの修復方法
- TOTP(ワンタイムパスワード)シード値を手動で移行する手順
- PasskeyがCSVで移行できない理由と代替案
- 移行後の検証チェックリスト
Google Password ManagerとCSVインポートの基礎
Google Password Manager(以下GPM)は、Googleアカウントに紐づくパスワード保管機能で、Chromeブラウザ・Android・iOSのGoogle アプリなど多数のプラットフォームで自動入力に対応します。Chromeに入力したパスワードがGoogleアカウントに同期され、別のデバイスでもそのまま使えるのが大きな強みです。
GPMは2024年以降、CSVインポート機能を標準提供しており、以下のURLからアクセスできます:
https://passwords.google.com/options
「パスワードをインポート」を選び、CSVファイルをアップロードする方式です。ただし対応するCSVの形式は厳密で、カラムの並び・名前・エンコーディングが決まっています。
GPMが期待するCSV形式
1行目(ヘッダー行)に以下のカラム名が必要です。
name,url,username,password,note
- name:サイト名・サービス名(例: Twitter)
- url:ログインURL(https://〜)
- username:ユーザー名・メールアドレス
- password:パスワード文字列
- note:メモ(任意)
UTF-8(BOMなし)エンコーディング、カンマ区切り、ダブルクォート囲みが基本ルールです。
1Password側のCSV書き出し手順
1Password 8 デスクトップアプリの場合
- 1Password 8を起動し、メニューバーの「ファイル」→「エクスポート」→「すべてのアイテム」を選択
- パスワードを求められたらアカウントパスワードを入力
- 形式で「ファイル形式:CSV」を選択
- 保存先を指定(デスクトップなど)
- 「エクスポート」をクリック
1Password 7(Mac)の場合
- 1Password 7→ファイル→エクスポート→すべてのアイテム
- 形式「Comma Delimited Text (.csv)」を選択
- 保存
1Password.com(Web版)の場合
- my.1password.comにブラウザでサインイン
- 右上のアバターアイコン→「マイ プロファイル」→該当Vault
- 「すべてのアイテムを表示」→右上のメニュー→「アイテムをエクスポート」
- CSV形式を選択しダウンロード
1PasswordのCSVがGPMにそのまま入らない理由
1Passwordから書き出されるCSVには、GPMが受け付けないカラムが含まれています。具体的には以下のような違いがあります。
| 1PasswordのCSV | GPM想定形式 | 対応 |
|---|---|---|
| Title | name | 列名をリネーム |
| Url または Website | url | 列名をリネーム |
| Username | username | 列名を小文字化 |
| Password | password | 列名を小文字化 |
| Notes | note | 列名を単数形に変更 |
| OTPAuth または TOTP | 非対応 | 別途手動移行 |
| Tags / Type / Modified | 非対応 | 削除 |
対処法1:CSVヘッダー行を書き換えて再インポート
もっとも簡単な解決策は、1Passwordから書き出したCSVのヘッダー行を、Googleが期待する形に書き換えることです。
手順
- エクスポートしたCSVをテキストエディタ(VS Code、メモ帳、サクラエディタ)で開く
- 1行目のヘッダーを、必要なカラムだけ残して以下のように書き換える:
name,url,username,password,note - 列の順序が異なる場合は、Excelやスプレッドシートで列を並べ替える
- UTF-8(BOMなし)で保存
- passwords.google.com/optionsでインポート
Excelで開いてはいけない理由
ExcelでCSVを開くと、長い数字パスワード(1234567890など)が指数表示になったり、先頭の0が消えたりします。必ずテキストエディタで開くか、Googleスプレッドシートに「ファイル→インポート」する形が安全です。

対処法2:特殊文字・改行・カンマで失敗するとき
1Passwordのメモ欄に改行が含まれていると、CSVの行が分断されてGPMが「列数が一致しません」エラーを出すことがあります。
手順
- テキストエディタで該当行を確認
- 改行を含むセルがダブルクォートで囲まれていない → 囲み直す
- パスワード内のダブルクォートは2連続にエスケープ:例「pa”ss」→「pa””ss」
- カンマを含む値も必ずダブルクォートで囲む:例「name,company」→「”name,company”」
- 修正後、上書き保存して再インポート
Pythonでの一括クリーンアップ例
件数が多い場合はスクリプトで処理すると確実です(Python 3とpandasがある環境向け)。
- pandasでCSVを読み込み
- カラム名をrename(columns={“Title”:”name”, “Url”:”url”, “Username”:”username”, “Password”:”password”, “Notes”:”note”})で書き換え
- 不要列をdrop()
- to_csv(“for_google.csv”, index=False, encoding=”utf-8″)で書き出し
対処法3:エンコーディングを修正する
「ファイルが認識できません」「形式が無効です」エラーの場合、文字コードがShift_JISやUTF-8 with BOMになっている可能性があります。
手順
- VS Codeで該当CSVを開く
- 右下のステータスバーで現在のエンコーディングを確認
- 「Reopen with Encoding」→「UTF-8」を選択
- 「Save with Encoding」→「UTF-8」(BOMなし)で保存
- 再インポート
メモ帳の場合、「名前を付けて保存」時にエンコーディングを「UTF-8」に変更します。Windows 11標準のメモ帳はBOM付きで保存することがあるため、BOMなしを選んでください。
対処法4:TOTP(2要素認証シード値)を手動で移行
1PasswordがVault内に保存している「ワンタイムパスワード(OTP)」のシード値(otpauth://から始まる文字列)は、CSVに含まれていてもGPMは無視します。GPMは2025年時点でCSVからのTOTPインポートに対応していません。
移行戦略
選択肢は次の3つです。
- Google認証システム(Google Authenticator)アプリへ移行:1PasswordでQRコードを表示→Authenticator側でスキャン→1件ずつ追加
- 1Passwordを認証アプリとして使い続ける:パスワードはGPMに移行、TOTPは1Passwordに残す
- 各サービス側で2要素を再設定:セキュリティ的にもっとも安全
Google Authenticatorへの移行手順
- 1Passwordで該当アイテムを開き、「ワンタイムパスワード」フィールド右の「QRコード」アイコンをクリック
- スマホでGoogle Authenticatorを開き、「+」→「QRコードをスキャン」
- 追加されたエントリのコードがブラウザ表示と一致することを確認
- 該当サービスで再ログインし、Authenticatorが生成するコードでログインできることを確認
- 1Password側のOTPは念のため1ヶ月程度残しておく
対処法5:Passkey(パスキー)の扱い
Passkey(パスキー)はFIDO2/WebAuthn規格に基づく認証情報で、CSV経由での移行に標準対応していません。1PasswordとGPMの間で直接的なPasskey移行はできないため、以下のいずれかを選択します。
- 該当サイトでPasskeyを「再登録」する(推奨)
- 1PasswordをPasskeyの保管庫として使い続ける
- 2026年以降に標準化されつつあるFIDO Credential Exchangeに対応するのを待つ
パスキーはサイト側で管理画面から削除→GPM上で再登録、という流れが現在の正攻法です。

対処法別の比較表
| 対処法 | 難易度 | 所要時間 | 解決率 | 対象エラー |
|---|---|---|---|---|
| ヘッダー書き換え | ★☆☆ | 5分 | 80% | 形式エラー全般 |
| 特殊文字エスケープ | ★★☆ | 10〜30分 | 15% | 列数不一致 |
| エンコーディング修正 | ★☆☆ | 3分 | 5% | 文字化け・読み込み失敗 |
| Pythonスクリプト | ★★★ | 20分 | 95% | 大量データ・複合エラー |
| TOTP手動移行 | ★★☆ | 件数次第 | 100% | 2要素認証 |
| Passkey再登録 | ★★☆ | サイト次第 | 100% | パスキー |
移行後の検証チェックリスト
インポートが完了したら、必ず以下を確認してください。
- passwords.google.comで件数が一致しているか
- 主要サービス(Gmail・Amazon・楽天など)で実際にログインできるか
- パスワードが「文字化け」していないか(特殊文字・絵文字含む場合)
- 「セキュリティチェック」で漏洩・脆弱・重複の警告を確認
- 2要素認証が有効なサービスは別途認証アプリを設定済みか
移行プロセス全体のおすすめ手順
- 1Passwordから全アイテムをCSVエクスポート
- テキストエディタでヘッダー書き換え+不要列削除
- UTF-8(BOMなし)で保存
- passwords.google.com/optionsでインポート
- 失敗行のエラーログを確認・個別修復
- TOTPはAuthenticatorに別途移行
- Passkeyは各サイトで再登録
- 1Passwordは「2週間」は削除せず残しておく(万が一の照合用)
- 動作確認後、1Passwordサブスクリプションを解約
よくある質問(FAQ)
Q1. インポート完了後に「0件のパスワードがインポートされました」と出ます。
カラム名がGPMの想定と一致していない可能性が極めて高いです。1行目を「name,url,username,password,note」に厳密に書き換えてください。
Q2. 何件かエラー、何件か成功という中途半端な状態です。
失敗した行は特殊文字(カンマ・改行・ダブルクォート)が原因です。エラー詳細をダウンロードして個別修復してください。
Q3. インポート後にChromeで自動入力が動作しません。
Chromeの設定→自動入力→パスワードマネージャーで「パスワードを保存できるようにする」「自動でサインインする」が両方ONになっているか確認してください。
Q4. URLが「example.com」のように http(s):// のないものがインポートされません。
GPMはURLにスキーム(https://)を要求します。エクスポート前後に「https://」を補完してください。
Q5. インポート上限はありますか?
明示的な上限は公開されていませんが、3,000件を超えると失敗報告が多いため、1,500件程度ずつ分割アップロードを推奨します。
Q6. 1Passwordの「セキュアノート」はGPMに移行できますか?
いいえ。GPMはパスワードのみ管理する設計です。セキュアノート相当はGoogle Keep等を別途利用してください。
Q7. インポート後にエクスポートしてバックアップできますか?
passwords.google.com/optionsから「パスワードをエクスポート」が可能です。安全な場所に保管してください。
Q8. 1Passwordとの並行運用はできますか?
可能ですが、両方で同じパスワードを更新すると競合が発生します。基本的にどちらか一方をマスターにするのが安全です。
まとめ
1PasswordからGoogle Password Managerへの移行で失敗するほぼすべての原因は、CSVのカラム名・形式・エンコーディングのいずれかにあります。以下を順序立てて対応すれば、ほとんどのケースは解決できます。
- CSVヘッダーを「name,url,username,password,note」に書き換え
- 不要なカラム(Tags、Type等)を削除
- UTF-8(BOMなし)で保存
- 特殊文字・改行はダブルクォートで囲み、内部のクォートは2連続にエスケープ
- TOTPシード値はGoogle Authenticatorに手動移行
- PasskeyはGPM上で個別に再登録
パスワードはオンライン生活のすべての入口です。移行後は2週間ほど旧マネージャーを残し、動作確認が完全に終わってから解約しましょう。Google Password Managerのシンプルな使い勝手と、Googleアカウントへの統合のしやすさは、1Passwordから乗り換える価値が十分にあります。本記事の手順で、移行のつまずきをひとつずつ解消してください。
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