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Adobe Creative Cloudが重い時の軽量化設定|初心者でもできる高速化テクニック完全ガイド【2026年最新版】

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Adobe Creative Cloudが重い時の軽量化設定|初心者でもできる高速化テクニック完全ガイド【2026年最新版】

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「Creative Cloudを入れてから、PCがなんだか重い…」「パソコンを起動するだけでファンが回り続ける…」「起動していないのに、裏でなにか動いてる気がする…」──そんな悩み、実はとても多いんです。

Adobe Creative Cloud(以下、Adobe CC)は、PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどのクリエイティブアプリを管理するためのソフトウェアです。非常に便利なツールですが、実はパソコンの電源を入れた瞬間から10個以上のプロセス(裏で動くプログラム)が自動的に起動し、何もしていなくても**300MB〜1GB以上のメモリ(パソコンの作業領域)**を消費していることがあります。

この記事は、一般家庭の初心者さん向けに、“どこが重いのか”を見える化してから、負荷の原因になりやすい設定を安全な順番で見直す手順をWindows・Mac両対応でまとめたものです。ひとつひとつ丁寧に解説しますので、「ITは苦手…」という方も安心して進めてください。


まず知っておきたい:エグゼクティブサマリー

Creative Cloudが重くなる原因は、大きく分けて次の3つが多いです。

常駐プロセスが多い:同期・通知・自動更新がずっと動いている ② キャッシュや設定ファイルが肥大化・破損している ③ 各アプリ(Photoshop等)のGPU/キャッシュ/保存先設定が合っていない

まず効きやすいのは、**Creative Cloudデスクトップの「ログイン時起動」「バックグラウンド動作」「自動更新」「Adobe Fonts」**の見直しです。ここだけでも体感が変わることがあります。

次に効くのが、Creative Cloudデスクトップのキャッシュ(OOBE等)のクリアと、Premiereのメディアキャッシュ削除・Photoshopのスクラッチディスク最適化です。どれも公式が手順を公開していて、初心者でも手順通りなら安全に進めやすいです。


効果が出やすい設定の比較表

設定項目 期待できる効果 難易度 注意点
CC「ログイン時に起動」をオフ PC起動直後の常駐負荷を減らす かんたん 更新や同期のタイミングは変わる
CC「終了後にバックグラウンド実行」をオフ “閉じたのに裏で動く”を減らす かんたん 自動更新の動きに影響し得る
CC「アプリの自動更新」を見直し 更新中の重さ・時間帯のコントロール かんたん Adobeは最新バージョン推奨
CC「以前のバージョンを削除」をオン ストレージ節約(容量不足対策) かんたん 古い版が必要なら残す判断も
Adobe Fontsサービスを無効化 フォント同期関連の負荷を減らす可能性 ふつう 追加フォントが消え、追加も不可
CCキャッシュ(OOBE)をクリア CCデスクトップ不調・重さの改善 ふつう 管理者権限が必要な場合あり
Premiere:メディアキャッシュ削除 プロジェクトのモタつき改善 ふつう 全削除はプロジェクトを閉じて実行
Photoshop:スクラッチディスク最適化 速度低下・クラッシュ対策 ふつう 最速ドライブ優先が推奨
Photoshop/Illustrator:GPU切替 描画の快適さ or 安定性を調整 ふつう GPU/ドライバ次第で逆効果も
Cleaner Tool(最終手段) 破損インストールの深い修復 むずかしい 事前バックアップ必須

※「期待できる効果」はPC環境によって差が出ます。この記事の後半に”測り方”も紹介しています。


実行前の注意と準備(必ずお読みください)

軽量化は「ちょっと設定を変えるだけ」で効く場合もありますが、やり方を間違えると再ログインが必要になったり、最悪データを失うこともあります。まずここだけ確認してください。

バックアップの考え方

  • Creative Cloud Cleaner Toolなどの”強い修復”を使う前は、アプリを閉じてファイルをバックアップすることを公式も推奨しています
  • Creative Cloudデスクトップをアンインストールする場合、公式は「同期していないファイルは失われる可能性がある」と明確に注意しています。クラウドに同期していないデータがないか必ず確認してください

権限まわりの注意

  • Creative CloudデスクトップのキャッシュフォルダにあるServiceConfig.xmlの削除には、管理者権限が必要な場合があります。家族共用PC・会社のPCでは無理に進めないでOKです
  • Creative Cloudが起動時にクラッシュする場合、Adobeフォルダーへの権限設定が原因のことがあると公式が案内しています

“軽くする”と”便利機能”はトレードオフ

Creative Cloudのバックグラウンドプロセスは、フォントやライブラリの同期、アプリの自動アップデートなど「便利な機能の裏側」を担当しています。ここを止めると軽くなる場合がありますが、通知・同期・更新などの動きにも影響します。どの機能が必要かを考えながら進めるのがポイントです。


まずは原因を切り分ける

いきなり設定をいじる前に、”どこが重いのか”を1分で確認します。ここをやると、遠回りがほぼなくなります。

確認ポイント

Windowsの場合: タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開いて「スタートアップ アプリ」タブを見ると、起動時に自動で立ち上がっているアプリと、PCへの影響度が一覧で確認できます。

Macの場合: アクティビティモニタ(Finder→アプリケーション→ユーティリティ→アクティビティモニタ)でCPUやメモリの使用状況を確認できます。

ストレージ確認: 空き容量が少ないとパソコン全体が重くなります。Windowsは「設定→システム→ストレージ」、Macは「Appleメニュー→システム設定→一般→ストレージ」で確認しましょう。

症状別の切り分けフロー

症状を確認
  ↓
PC全体が重い?
  ├─ YES →ストレージ空き/起動項目/メモリ圧迫を確認
  │         ├─ 空き容量が少ない → ストレージ最適化→再起動
  │         └─ 空き容量は十分 → 起動項目を減らす→再起動
  └─ NO  → Creative Cloudデスクトップだけが重い?
             ├─ YES → CC設定(起動/バックグラウンド/更新/Fonts)→キャッシュクリア
             └─ NO  → 特定アプリ(Photoshop/Illustrator/Premiere)だけ重い?
                        ├─ YES → アプリ別の設定(キャッシュ/保存先/GPU)を見直す
                        └─ NO  → 再ログイン→ログ収集→再インストール検討

この流れに沿って、次の章から「手順」に落としていきます。


【まず最初にやること】CCデスクトップアプリの設定を変更する

ここからは具体的な設定手順です。効果が大きく、リスクの低い設定から順番に進めていきましょう。Creative Cloudデスクトップアプリの「環境設定」を開くところからスタートです。

環境設定の開き方

Windowsの場合:

  1. タスクバー(画面下のバー)右側の「△」マークをクリックし、Creative Cloudのアイコン(カラフルな雲のマーク)をダブルクリックしてアプリを開く
  2. 画面右上のアカウントアイコン(丸いアイコン)をクリック
  3. 表示されたメニューから**「環境設定」**を選ぶ

Macの場合:

  1. 画面上部メニューバーのCreative Cloudアイコンをクリックしてアプリを開く
  2. 画面右上のアカウントアイコンをクリック
  3. **「環境設定」**を選ぶ

設定1:ログイン時の自動起動をオフにする(★最優先)

環境設定の**「一般」タブを開き、「ログイン時にCreative Cloudを起動」というトグルスイッチをオフ(白色)**に切り替えます。

この設定をオフにすると、パソコンを起動してもCreative Cloudが自動で立ち上がらなくなります。これだけでパソコンの起動速度が改善されることが多いです。 Adobe CCを使いたいときだけ、手動で開けばOKです。

Adobeの補足:タスクマネージャー(Windows)の「スタートアップ アプリ」タブからも「Adobe Creative Cloud」を無効化できます。CC側とOS側の両方で設定するとより確実です。

設定2:バックグラウンド実行をオフにする(★最優先)

同じ「一般」タブの**「Creative Cloudを閉じた後もバックグラウンドで実行し続ける」オフ(白色)**にしましょう。

この設定がオンのままだと、Creative Cloudのウィンドウを閉じても裏側でプログラムが動き続けます。オフにすれば、ウィンドウを閉じたときに完全に終了します。

⚠️ 注意:バックグラウンド実行をオフにすると自動更新のタイミングにも影響します。月に1回程度、手動でCreative Cloudを起動してアップデートを確認する習慣をつけましょう。

設定3:通知をオフにする

環境設定の**「通知」タブ**で、不要な通知のチェックをすべて外します。アップデート通知やおすすめコンテンツの確認作業もバックグラウンドで行われているため、オフにするだけで負荷が軽減されます。


【Windows向け】スタートアップと起動項目の整理

CC側の設定だけでは止まりきらないプロセスもあるため、Windows側でもスタートアップを確認しておきましょう。

タスクマネージャーを使う方法(おすすめ)

  1. キーボードの**「Ctrl」+「Shift」+「Esc」**を同時に押してタスクマネージャーを開く
  2. Windows 10は上部の**「スタートアップ」タブ**、Windows 11は左側の**「スタートアップ アプリ」**をクリック
  3. 以下のAdobe関連の項目を探す:
    • Adobe Creative Cloud(Creative Cloud.exe)
    • CCXProcess(チュートリアルやテンプレートを配信するプログラム。2つ表示されることもあるが正常)
  4. 各項目を右クリック →「無効化」
  5. 「状態」が「無効」に変わったことを確認

Windowsの設定アプリを使う方法

  1. **スタートボタン→「設定」**を開く
  2. **「アプリ」→「スタートアップ」**の順にクリック
  3. 一覧から「Creative Cloud」と「CCXProcess」を見つけてトグルスイッチをオフ

Windowsサービスの無効化(もう少し踏み込みたい方向け)

  1. **「Windowsキー+R」**を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. **「services.msc」**と入力して「OK」
  3. 以下の項目を探してダブルクリック:
    • Adobe Update Service
    • Adobe Acrobat Update Service
  4. **「スタートアップの種類」を「無効」**に変更→「OK」

これでバックグラウンドでのアップデート確認が停止します。ただし自動でアップデートが行われなくなるため、定期的に手動で確認することをおすすめします。


【Mac向け】ログイン項目の整理

MacもWindows同様にOS側から自動起動の設定を変更できます。お使いのmacOSのバージョンによって手順が異なります。

⚠️ Mac特有の重要な注意点

Adobeは「macOS VenturaにCreative Cloudデスクトップアプリをインストールする場合、システム設定でCreative Cloudのログイン項目が有効であることを確認」「これをオフにすると自動更新・ファイル同期・通知などを支える重要プロセスも終了する」と明記しています。

つまり、MacでCreative Cloudのログイン項目を完全にオフにするのは機能面の代償が大きいことがあります。初心者さんはまずCreative Cloud側の設定(ログイン時起動・バックグラウンド)を優先し、OS側の設定はよほど症状が強い場合の切り分けとして使うのが安全です。

macOS 13 Ventura以降(Sonoma・Sequoia含む)

  1. Appleメニュー(りんごマーク)→「システム設定」
  2. 左側メニューの**「一般」→「ログイン項目と機能拡張」**
  3. 「ログイン時に開く」に「Adobe Creative Cloud」があれば選択して**「−(マイナス)」ボタン**で削除
  4. 「バックグラウンドでの実行を許可」セクションのAdobe関連項目をトグルスイッチでオフ

macOS 12 Monterey以前

  1. Appleメニュー→「システム環境設定」→「ユーザとグループ」
  2. 「ログイン項目」タブを開く
  3. 「Adobe Creative Cloud」を選択して**「−(マイナス)」ボタン**をクリック

自動アップデートとAdobe Fontsをコントロールする

自動アップデートを無効にする

自動アップデートがオンだと、作業中にダウンロードが始まり突然重くなることがあります。

手順(Windows・Mac共通):

  1. Creative Cloudデスクトップアプリの環境設定を開く
  2. 「アプリ」タブをクリック
  3. **「自動更新」のトグルスイッチをオフ(白色)**に切り替える
  4. **「完了」**をクリック

これで全アプリの自動アップデートが停止します。アップデートしたいときは「アップデート」セクションから手動で行えます。ただしAdobeは安定性の観点から最新バージョンの使用を推奨しています。月1回程度、手動で確認する習慣をつけましょう。

なお、ストレージが厳しい方は、環境設定→「アプリ」の中にある「以前のバージョンを削除」をオンにすると、更新時に古いバージョンが自動削除され、最新版だけが残るようになります。

Adobe Fontsの同期をオフにする

Adobe Fontsとは、Creative Cloudに含まれるクラウドフォントサービスです。バックグラウンドでフォントデータを同期する処理がパソコンに負荷をかけます。Adobe Fontsを使っていない方はオフにしてみましょう。

手順(Windows・Mac共通):

  1. Creative Cloudデスクトップアプリの環境設定を開く
  2. 「サービス」タブをクリック
  3. **「Adobe Fonts」のトグルスイッチをオフ(白色)**に切り替える
  4. **「完了」**をクリック

⚠️ 重要な注意:Adobe Fontsをオフにすると、それまで同期していたフォントがパソコンから削除されます。これらのフォントを使ったドキュメントを開くと「フォントが見つかりません」エラーが出ます。デザイン制作や仕事・学校でAdobe Fontsを使っている方は、オフにする前によく確認してください。


キャッシュをクリアしてスッキリさせる

キャッシュとは、アプリが処理を高速化するために一時的に保存するデータのことです。使い続けるうちに数GB〜数十GBまで膨れ上がることがあり、特にPremiere ProやAfter Effectsのメディアキャッシュは100GBを超えることもあります。定期的に削除することがおすすめです。

キャッシュ削除の前に:すべてのAdobeアプリを終了する

キャッシュを削除する前に、必ずすべてのAdobeアプリを完全に終了してください。

Windowsの場合:

  1. Creative Cloudアプリのメニューから**「Creative Cloudを終了」**を選ぶ
  2. タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開き、Adobe関連のプロセスが残っていないか確認
  3. 残っていれば右クリック→「タスクの終了」

Macの場合:

  1. メニューバーのCreative Cloudアイコンをクリック→「Creative Cloudを終了」
  2. アクティビティモニタを開き、Adobe関連プロセスが残っていないか確認
  3. 残っていれば選択して左上の**「×」ボタン→「強制終了」**

Windowsでのキャッシュ削除

エクスプローラーのアドレスバーに以下のパスを入力すると、直接フォルダに移動できます。

Creative Cloud本体のキャッシュ(OOBEフォルダ):

%AppData%\Adobe\OOBE

OOBEフォルダの中身だけをすべて選択して削除します(フォルダ自体は残してください)。ServiceConfig.xmlの削除には管理者権限が必要な場合があります。

💡 補足:Creative Cloudデスクトップが「重い・表示がおかしい・タブが出ない」などの不調は、このOOBEキャッシュが破損していることが原因のケースがあります。削除後に再起動すると、一部設定がリセットされ再ログインが必要になる場合があるので、ログイン情報を手元に用意しておきましょう。

メディアキャッシュ(Premiere Pro / After Effects用):

%AppData%\Roaming\Adobe\Common

この中の「Media Cache」「Media Cache Files」フォルダの中身を削除します。

💡 「AppData」が見つからない場合:エクスプローラーの「表示」タブ→「隠しファイル」にチェックを入れると表示されます。Windows 11は「表示」→「表示」→「隠しファイル」の順です。

Macでのキャッシュ削除

Finderの「移動」メニューを開き、**「Option」キーを押しながら「ライブラリ」**をクリックすると、通常は非表示の「Library(ライブラリ)」フォルダにアクセスできます。

Creative Cloud本体のキャッシュ(OOBE):

~/Library/Application Support/Adobe/OOBE

フォルダの中身を削除します。

メディアキャッシュ:

~/Library/Application Support/Adobe/Common/Media Cache
~/Library/Application Support/Adobe/Common/Media Cache Files

各フォルダの中身を削除します。

一般的なキャッシュ:

~/Library/Caches/Adobe/

このフォルダの中身を削除しても安全です。

削除後にCreative Cloudを再起動すると、必要なファイルが自動的に再作成されます。最初の起動時だけ少し時間がかかりますが、正常な動作です。


フォント管理で動作を軽くする

フォントが多すぎると、アプリのフォント一覧が重くなったり、挙動が不安定になることがあります。Illustratorのパフォーマンス改善ガイドでも「必要なフォントだけをインストールする」ことが推奨されています。

Windowsでのフォント整理: スタートメニューの「設定」→「個人用設定」→「フォント」から不要なフォントを削除できます。

Macでのフォント整理: 「フォントブック」アプリを使うと、フォントの削除・無効化・有効化ができます。「削除したくない場合は無効化できる」のがMacの利点です。まずは”無効化”から始めると安全です(システムフォントは削除・無効化できません)。


各アプリ別の軽量化設定

ここからは、Adobe CCの主要アプリごとに動作を軽くする具体的な設定を紹介します。Creative Cloud本体が軽くなっても、アプリ設定が合っていないと、PhotoshopやPremiereは重いままです。お使いのアプリの部分だけ確認してみてください。


Photoshop(フォトショップ)を軽くする

Photoshopの要点は「メモリ・キャッシュ・GPU・スクラッチディスク」の4つです。

環境設定(パフォーマンス)の開き方:

  • Windows:「編集」→「環境設定」→「パフォーマンス」
  • Mac:「Photoshop」→「設定」→「パフォーマンス」(2024年以降は「環境設定」から「設定」に変更)

① メモリの使用量を調整する

「メモリの使用状況」セクションでPhotoshopが使うメモリの割合を設定できます。

メモリ容量 推奨設定
8GB以下 70%
16GB 75〜80%
32GB以上 80〜85%

85%を超える設定はパソコン全体が不安定になる可能性があるため避けましょう。 スライダーを動かしてPhotoshopを再起動すると反映されます。

② ヒストリー数を減らす

「ヒストリーとキャッシュ」セクションにある「ヒストリー数」を確認します。これは「元に戻す」操作が何回できるかの設定で、初期値は50回です。パソコンのスペックが低い場合は20〜25回に減らすとメモリ消費を抑えられます。

③ キャッシュとタイルサイズを最適化する

同じセクションに3つのプリセット(事前に用意された設定パターン)があります。

  • Web / UIデザイン:多数のレイヤーを使う軽い作業向け → スペックが低い方はこれ
  • 初期設定 / 写真:一般的な写真編集向け
  • 巨大なピクセル寸法:大きな画像を扱う作業向け

④ スクラッチディスク(仮想記憶ディスク)をSSDに設定する

スクラッチディスクとは、PhotoshopがRAM不足時に一時ストレージとして使うドライブのことです。公式は「最速ドライブを優先順位の先頭に置くことを推奨」しています。容量不足はクラッシュや速度低下の原因になります。

環境設定の**「仮想記憶ディスク」(または「スクラッチディスク」)タブで保存先を指定します。SSD(ソリッドステートドライブ)が搭載されている場合は、SSDを優先的に選択してください。保存先のドライブには20〜30GB以上の空き容量**を確保しておきましょう。

⑤ GPUの設定を確認する

「パフォーマンス」タブの「グラフィックプロセッサーの設定」で「グラフィックプロセッサーを使用」のチェックを確認します。

  • 専用GPUがサポートされていれば有効(デフォルトON)
  • 古いGPU・サポート外のGPUはグレーアウトして選択不可
  • GPUが動作不安定ならチェックを外すことで改善することがある

GPUとの互換性は、Photoshopのメニュー「ヘルプ→GPU互換性」でレポートを確認できます。

⑥ 環境設定のリセット(設定破損が疑われる場合)

急に重くなった・変な引っかかりがある、という設定破損っぽい挙動には効果的です。

  • Windows:起動時に「Ctrl+Alt+Shift」を押し続ける→確認ダイアログで「はい」
  • Mac:起動時に「Cmd+Option+Shift」を押し続ける→確認ダイアログで「はい」

Illustrator(イラストレーター)を軽くする

Illustratorは、GPUパフォーマンス設定が重さに直結しやすいです。

環境設定(パフォーマンス)の開き方:

  • Windows:「編集」→「環境設定」→「パフォーマンス」
  • Mac:「Illustrator」→「環境設定」→「パフォーマンス」

① GPUパフォーマンスの設定

GPU パフォーマンス」のチェックボックスを確認します。

  • 専用GPUがない場合や、ラグが出る場合はオフにしてみる
  • GPUが原因でラグが出るなら「CPUプレビュー」に切り替えると解決できる場合がある

また、「アニメーションズーム」(滑らかなズーム)もオフにすると描画の負荷が軽くなります。

② アンチエイリアスをオフにする

「一般」設定の「アンチエイリアスアートワーク」のチェックを外すと画面描画が速くなります。印刷・ファイル書き出しの品質には影響しません。

③ 取り消し回数を減らす

「パフォーマンス」タブの「取り消し回数」プルダウンを**「50回」(最小値)**にするとメモリ消費を抑えられます。

④ ファイルを軽くする実践テクニック

設定だけでなく、ファイルの作り方でも大きく変わります。

  • 使っていないブラシ・スウォッチ・シンボルをパネルのメニューから「未使用項目を選択」→削除
  • 画像はファイルに埋め込まず**「リンク配置」**にする(配置時に「リンク」にチェック)
  • 複雑なパスは「オブジェクト」→「パス」→「単純化」でアンカーポイントを減らす
  • 作業中は「アウトライン表示」(Ctrl+Y / Cmd+Y)を活用して描画負荷を減らす
  • 必要なフォントだけをインストールする(Adobe FontsとOS両方)

Premiere Pro(プレミア プロ)を軽くする

Premiere Proは動画編集アプリです。高解像度の動画を扱うため、もっとも重くなりやすいアプリの一つです。初心者さんがすぐ効果を感じやすいのが「再生解像度の変更」と「メディアキャッシュ削除」と「プロキシ」の3つです。

① 再生解像度を下げる(最も効果的)

プレビュー画面右下のドロップダウンメニューから再生解像度を選べます。

素材 おすすめ設定
フルHD(1080p)素材 1/2
4K素材 1/4
6K〜8K素材 1/8

この設定は編集中のプレビュー画面にだけ影響し、最終的な書き出し品質には一切影響しません。 安心して下げてください。

② メディアキャッシュを削除する

  • Windows:「編集」→「環境設定」→「メディアキャッシュ」
  • Mac:「Premiere Pro」→「環境設定」→「メディアキャッシュ」

メディアキャッシュファイルを削除」→「未使用のメディアキャッシュファイルを削除」をクリックします。全削除する場合はすべてのプロジェクトを閉じてから実行してください。

自動削除設定も活用しましょう。「次の日数より古いキャッシュファイルを自動的に削除」にチェックを入れ、日数を30日程度に設定しておくと、定期的に自動クリーンアップされます。

③ プロキシ(軽量な代替ファイル)を活用する

プロキシとは「高解像度動画の低解像度コピー」のことです。編集中はプロキシを使い、書き出し時は元の高画質素材を使う仕組みです。

  1. プロジェクトパネルで素材を選択
  2. 右クリック→「プロキシ」→「プロキシを作成」
  3. フォーマット:「H.264」、プリセット:「H.264 低解像度プロキシ」がおすすめ
  4. 「OK」→Adobe Media Encoderが自動でプロキシを作成
  5. プレビュー画面に「プロキシの切り替え」ボタンを追加してワンクリックで切り替え

最終書き出し時には元の高画質素材が使用されます。

④ GPU高速処理(Mercury Playback Engine)を確認する

「ファイル」→「プロジェクト設定」→「一般」→「ビデオレンダリングおよび再生」でレンダラーを確認します。

GPU 設定
NVIDIA Mercury Playback Engine – GPU高速処理(CUDA)
AMD Mercury Playback Engine – GPU高速処理(OpenCL)
Mac Mercury Playback Engine – GPU高速処理(Metal)

「ソフトウェア処理のみ」になっている場合はGPU高速処理に変更すると大幅に処理速度が向上します。

⑤ メモリの設定

「編集(またはPremiere Pro)」→「環境設定」→「メモリ」で、「他のアプリケーション用に確保するRAM」の値を小さくするほどPremiere Proが使えるメモリが増えます。ただし、OSと常駐アプリ用に4〜6GBは残しておきましょう。


After Effects(アフターエフェクツ)を軽くする

After Effectsはキャッシュが肥大化しやすいのが特徴です。

編集(またはAfter Effects)」→「キャッシュを空にする」→「すべてのキャッシュを空にする」で、ディスクキャッシュ・メディアキャッシュ・データベースキャッシュをまとめてクリアできます。ストレージ容量が解放され、特定の起動問題を解決できると公式が説明しています。

問題が続く場合は「セーフモード」で起動すると、サードパーティのプラグインなどを無効化した状態でテストできます(公式の案内を参照してください)。


Lightroom Classic(ライトルーム)を軽くする

Lightroom Classicは「プレビューの設定」と「保存場所のドライブ」が体感に大きく影響します。

  • 公式は「空き容量が少なすぎるとパフォーマンスが低下する可能性がある」「カタログ/プレビュー/画像を保存するドライブに少なくとも20%の空きがあること」を推奨しています
  • カタログ・画像・プレビューをSSDに置くとパフォーマンスが向上する
  • GPU互換性がない場合は「環境設定」→「パフォーマンス」で「グラフィックプロセッサーの使用」をオフにする
  • **「ファイル」→「カタログを最適化」**で、多数の読み込み・編集・削除後の速度低下を改善できる

Acrobat(アクロバット)を軽くする

AcrobatはPDFの閲覧・編集アプリです。

環境設定の開き方:

  • Windows:左上「☰」→「環境設定」(またはCtrl+K)
  • Mac:「Acrobat」→「環境設定」(またはCmd+K)

① 新しいAcrobat表示をオフにする

2024年以降のAcrobatに導入された「新しいAcrobat」インターフェースは、複雑なPDFや大きなページ数の文書では動作が遅くなる報告があります。メニューバーの「表示」→「新しいAcrobatのチェックを外す」と従来の高速な表示に戻ります。

② ページ表示の設定を最適化する

環境設定→「ページ表示」で以下を調整します。

  • 「スムーズテキスト」→「なし」に(文字が少し粗くなるが描画が速くなる)
  • 「スムーズラインアート」→チェックを外す
  • 「スムーズ画像」→チェックを外す
  • 「ページキャッシュを使用」→チェックを外す(メモリ使用量が減少)

③ 起動時のプラグインを制限する

環境設定→「一般」の「起動時に認証済みプラグインのみを使用」をオンにすると、起動速度が改善します。


うまくいかないときのトラブルシューティング

ここまでの設定を試しても改善しない場合は、以下を順番に試してみましょう。深い作業ほどやり直しが増えるので、公式手順に沿って安全に進めてください。

ステップ1:再ログインを試す

認証・同期まわりの不調は、**Creative Cloudデスクトップアプリへの再ログイン(ログアウト→ログイン)**で改善する場合があります。これが最も簡単な”初期化”です。

ステップ2:ログを収集して状況を把握する

Adobeは「Log Collector Tool」というツールを提供しており、ログを収集して公式サポートへの問い合わせや原因特定に役立てられます(Adobe公式ヘルプで「Log Collector Tool」と検索してください)。

ステップ3:アプリを再インストールする

特定のアプリだけが不調なら、Creative Cloudデスクトップの「アプリ一覧」→「その他のアクション」→「アンインストール」で該当アプリだけを入れ直せます。

ステップ4:環境設定をリセットする

各アプリの環境設定ファイルが破損して動作がおかしくなっていることがあります。

  • Photoshop:起動時に「Ctrl+Alt+Shift(Windows)」または「Cmd+Option+Shift(Mac)」を押し続ける→確認ダイアログで「はい」
  • Premiere Pro:起動時に「Alt+Shift(Windows)」または「Option+Shift(Mac)」を押し続ける

ステップ5:Creative Cloud Cleaner Tool(最終手段)

Adobeが提供する公式のクリーンアップツールです。通常のアンインストールでは削除しきれない破損ファイルを整理してくれます。公式は「上級者向けのユーティリティ」と位置づけており、実行前に以下を必ず行ってください。

  1. すべてのAdobeアプリを終了する
  2. 作業ファイルをバックアップする
  3. クラウドに同期していないファイルがないか確認する

⚠️ このツールはインストール情報を削除します。その後、Creative Cloudの再インストールが必要です。時間に余裕のあるときに実行してください。


効果の目安と測定方法

「軽くなったか?」を感覚だけで判断すると迷子になりがちです。簡単な測り方を紹介します。

起動が軽くなったか確認する

タスクマネージャー(Windows)またはアクティビティモニタ(Mac)を、「Creative Cloudを開いていない状態」と「開いた直後」で比較して、CPU使用率の上位が変わるかを見てみましょう。

簡単な測定方法は「PC起動→何も触らず1分→ファンが落ち着くまでの時間」を前後で比べるだけでもOKです。

空き容量が増えたか確認する

  • Windows:「設定」→「システム」→「ストレージ」で使用状況を確認
  • Mac:「Appleメニュー」→「システム設定」→「一般」→「ストレージ」で確認

それでも重い場合:ハードウェアのアップグレード

ソフトウェアの設定だけでは限界がある場合、パソコン自体のスペックを見直すことも検討しましょう。

メモリ(RAM)の目安:

用途 推奨メモリ
Acrobatでの閲覧程度 8GB(ギリギリ)
Photoshop・Illustratorでの一般的な作業 16GB
Premiere Proでの動画編集、複数アプリの同時使用 32GB
4K動画編集・After Effectsでの本格映像制作 64GB

ストレージ: HDDを使っている方は、SSD(できればNVMe SSD)への換装が最も体感速度の向上が大きいアップグレードです。アプリの起動時間が50〜80%短縮されることもあります。容量は1TB以上あると安心です。


初心者向け用語解説

用語 意味
バックグラウンドプロセス 画面に表示されていなくても裏で動くプログラム。Creative Cloudでは同期・自動アップデートなどを担当
キャッシュ 処理を速くするために一時保存されるデータ。溜まりすぎたり破損すると不調の原因になる
同期(Sync) PCとクラウドのデータを一致させること。Content SynchronizerはCreative Cloudファイルの同期を担当
スクラッチディスク PhotoshopがRAM不足時に使う一時ストレージ。不足するとクラッシュの原因になる
GPU(グラフィックプロセッサー) 画面描画・画像処理を助けるパーツ。対応していると各アプリのパフォーマンスが向上
プロキシ Premiere Proで使う「低解像度コピー」。重い動画の編集を軽くするために使う
RAM パソコンの作業机。容量が多いほど同時に多くの処理ができる
SSD 高速な記憶装置。HDDより大幅に速く、起動や読み書きが快適になる

よくある質問(Q&A)

Q:Creative Cloudの自動起動を切ったら、問題がありますか?

PC起動時の負荷は下がりやすいです。ただしバックグラウンド実行をオフにすると自動更新にも影響します。「手動で起動して更新する」運用でも十分機能します。


Q:Macのログイン項目からCreative Cloudを外してもいい?

Adobeは「オフにすると自動更新・ファイル同期・通知などを支える重要プロセスも終了する」と明記しています。初心者さんはまずCreative Cloud側の設定(ログイン時起動・バックグラウンド)で調整するのがおすすめです。


Q:Adobe Fontsを無効化するとどうなる?

それまで同期していたフォントがすべて削除され、他のフォントを追加できなくなります。デザイン制作や仕事でAdobe Fontsを使っている方は注意が必要です。


Q:キャッシュを削除したらデータが消えませんか?

Creative CloudデスクトップのOOBEキャッシュを削除すると、設定の一部がリセットされ再ログインが必要になる場合がありますが、作業ファイル自体は消えません。ログイン情報を手元に用意した上で、手順通りに進めてください。


Q:Premiereが特に重いです。何からやればいい?

まずメディアキャッシュ削除を試してください。次にプロキシで編集を軽くする、再生解像度を下げるGPUアクセラレーション設定を確認するの順が取り組みやすいです。


Q:最終的に再インストールしたい。安全な順番は?

公式の推奨手順は「Creative Cloudアプリを先にアンインストール→次にCreative Cloudデスクトップ」です。デスクトップアンインストール前に「同期していないファイルは失われる可能性がある」と明記されているので、必ずクラウド同期状況を確認してください。


まとめ:軽量化の優先度チェックリスト

Adobe Creative Cloudの動作を軽くするために試してほしい設定を、優先度順にまとめます。まず★★★から始めて、効果を確認しながら進めていきましょう。

優先度 対策 設定場所
★★★ ログイン時の自動起動をオフ CC環境設定→一般
★★★ バックグラウンド実行をオフ CC環境設定→一般
★★★ OS側のスタートアップ/ログイン項目から除外 Windows:タスクマネージャー / Mac:システム設定
★★☆ 自動アップデートをオフ(手動管理に切替) CC環境設定→アプリ
★★☆ Adobe Fontsの同期をオフ(未使用の場合のみ) CC環境設定→サービス
★★☆ OOBEキャッシュの定期的なクリア AppData/Library内のフォルダを手動削除
★★☆ 各アプリの個別パフォーマンス設定を最適化 各アプリの環境設定
★☆☆ 通知をすべてオフ CC環境設定→通知
★☆☆ Windowsサービスの無効化 services.msc
★☆☆ フォントの整理(不要フォントを削除/無効化) Windows:設定 / Mac:フォントブック

まずは「自動起動オフ」と「バックグラウンド実行オフ」の2つだけでも、大きな効果を実感できるはずです。余裕があれば、お使いのアプリに合わせた個別設定にも挑戦してみてください。

Adobe Creative Cloudは確かに多くのリソースを消費するソフトウェアですが、適切に設定すれば快適に使い続けられます。この記事があなたのパソコンライフを少しでも快適にするお役に立てれば幸いです。

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