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AirPodsを使っていると、MacとiPhoneを行き来するたびに自動的に接続先が切り替わって「便利だな」と感じる場面がある一方で、「Macで音楽を聴いていたら突然iPhoneに切り替わった」「会議中にオーディオが途切れた」という経験をした方も多いのではないでしょうか。
AirPodsの「自動デバイス切り替え」機能は、Apple製品を複数持つユーザーにとって非常に便利な機能ですが、使い方や設定によっては逆に煩わしさを感じることもあります。この記事では、MacでAirPodsの自動切り替え機能を設定する方法と無効化する方法の両方をわかりやすく解説します。

この記事でわかること
- AirPodsの自動デバイス切り替え機能の仕組み
- 自動切り替えに対応しているAirPodsモデルの一覧
- MacでAirPodsの自動切り替えをオンにする手順
- MacでAirPodsの自動切り替えをオフ(無効化)にする手順
- iPhone・iPadでの設定との違い
- 自動切り替えに関するよくあるトラブルと解決方法
AirPodsの自動デバイス切り替えとは?仕組みを解説
AirPodsの「自動デバイス切り替え」は、同じApple IDでサインインしている複数のAppleデバイス(Mac、iPhone、iPad、Apple Watchなど)の間で、AirPodsの接続先を自動的に切り替える機能です。AppleがiOS 14 / macOS Big Sur(2020年)で導入しました。
自動切り替えの仕組み
この機能は、Appleのデバイスが互いに「どのデバイスが現在アクティブか」を判断し、最も使われているデバイスにAirPodsを自動接続します。具体的には以下のような状況で切り替えが発生します。
- iPhoneで着信があった場合:Macで音楽を聴いていてもAirPodsがiPhoneに切り替わる
- iPhoneでYouTubeを再生し始めた場合:MacからiPhoneへ自動的に接続が移る
- Macでビデオ通話を開始した場合:iPhoneから接続がMacに移る
- iPadでNetflixを再生した場合:AirPodsがiPadに切り替わる
要するに、「音声や映像が再生されているデバイス」や「直近で操作しているデバイス」を優先して接続先を判断します。ただし、この判断がユーザーの意図と合わないことがあり、それが「勝手に切り替わる」という問題の原因です。
自動切り替えに必要な条件
- 対応しているAirPodsモデルであること(後述の一覧参照)
- すべてのデバイスが同じApple IDでサインインしていること
- 各デバイスでBluetoothがオンになっていること
- 各デバイスのOSが対応バージョン以降であること(macOS Big Sur以降、iOS 14以降)
自動切り替えに対応しているAirPodsモデル一覧
すべてのAirPodsが自動切り替えに対応しているわけではありません。以下の表で対応モデルを確認してください。
| モデル名 | 自動切り替え | 発売年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| AirPods(第2世代) | 対応 | 2019年 | ファームウェアアップデート後に対応 |
| AirPods(第3世代) | 対応 | 2021年 | — |
| AirPods(第4世代) | 対応 | 2024年 | ANC搭載モデルあり |
| AirPods Pro(第1世代) | 対応 | 2019年 | ファームウェアアップデート後に対応 |
| AirPods Pro(第2世代) | 対応 | 2022年 | USB-C / Lightning対応あり |
| AirPods Max(第1世代) | 対応 | 2020年 | — |
| AirPods Max(第2世代) | 対応 | 2024年 | USB-C対応 |
| AirPods(第1世代) | 非対応 | 2016年 | H1チップ非搭載のため非対応 |
AirPods(第1世代)はH1チップを搭載していないため、自動切り替えには対応していません。それ以外のモデル(AirPods Pro 第1世代・第2世代、AirPods 第2・3・4世代、AirPods Max)はすべて対応しています。
Macで自動切り替えを設定(有効化)する方法
AirPodsの自動切り替えはデフォルトで有効になっていますが、設定が変更されている場合や、AirPodsを新しく入手した場合は以下の手順で設定を確認・有効化できます。
macOS Ventura以降(macOS 13〜)の手順
macOS Ventura(2022年リリース)以降では、システム設定のUIが刷新されています。
- AirPodsをMacに接続した状態で、画面左上のAppleメニュー()をクリックします。
- 「システム設定」を選択します。
- 左サイドバーから「Bluetooth」を選択します。
- 接続中のAirPodsの名前の横にある「情報ボタン(i)」をクリックします。
- 「このMacに接続」という項目を探します。
- ドロップダウンメニューで「自動」を選択します。
設定は即座に反映されます。「自動」に設定すると、AirPodsが最もアクティブなデバイスに自動的に接続されるようになります。
macOS Monterey以前(macOS 12以前)の手順
- AirPodsをMacに接続した状態で、画面左上のAppleメニュー()をクリックします。
- 「システム環境設定」を選択します。
- 「Bluetooth」をクリックします。
- AirPodsの名前の横にある「オプション」ボタンをクリックします。
- 「このMacに接続」の項目で「自動」を選択します。
- 「完了」をクリックして設定を保存します。

「このMacに接続」の選択肢の意味
「このMacに接続」には3つの選択肢があります。それぞれの意味を理解しておくと、自分の使い方に合った設定を選べます。
| 選択肢 | 動作 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| 自動 | Appleデバイス間で自動的に接続先を切り替える | デバイス間をよく切り替えて使う人 |
| 前回接続したデバイス | 最後に接続していたデバイスを優先して接続 | 特定デバイスをメインで使う人 |
| このMacに接続しない | このMacには自動接続しない | Macでは別のヘッドフォンを使う人 |
Macで自動切り替えを無効化する方法
「勝手に切り替わって困る」という場合は、特定のデバイスで自動切り替えを無効化できます。完全に無効化するには、すべてのデバイスで設定を変更する必要があります。
macOS Ventura以降で自動切り替えをオフにする手順
- AirPodsをMacに接続した状態で、Appleメニュー()→「システム設定」を開きます。
- 左サイドバーの「Bluetooth」をクリックします。
- AirPodsの名前の右側にある「情報ボタン(i)」をクリックします。
- 「このMacに接続」のドロップダウンを開きます。
- 「前回接続したデバイス」を選択します。
「前回接続したデバイス」を選ぶことで、自動切り替えの動作を抑制できます。「このMacに接続しない」を選ぶと、AirPodsがMacに自動接続されなくなります。
macOS Monterey以前で自動切り替えをオフにする手順
- Appleメニュー()→「システム環境設定」→「Bluetooth」を開きます。
- AirPodsの横にある「オプション」ボタンをクリックします。
- 「このMacに接続」を「前回接続したデバイス」に変更します。
- 「完了」をクリックします。
完全無効化:すべてのデバイスで設定を変更する
Macだけで設定を変えても、iPhoneやiPadの設定が「自動」のままだと、そちら側から切り替えが発生します。完全に自動切り替えをなくしたい場合は、使用しているすべてのAppleデバイスで同じ設定変更を行ってください。
- Mac:システム設定 → Bluetooth → AirPodsのi → 「前回接続したデバイス」
- iPhone / iPad:設定 → Bluetooth → AirPodsのi → 「このiPhoneに接続」→「前回接続したデバイス」
iPhone・iPadでの設定との違い
基本的な設定の考え方はMacと同じですが、操作手順が少し異なります。iPhoneとiPadでの設定方法も確認しておきましょう。
iPhoneでAirPodsの自動切り替えを設定する手順
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「Bluetooth」をタップします。
- 接続中のAirPodsの名前の右にある「(i)アイコン」をタップします。
- 「このiPhoneに接続」の項目をタップします。
- 「自動」または「前回接続したデバイス」を選択します。
MacとiPhone・iPadの設定の違い
| 項目 | Mac | iPhone / iPad |
|---|---|---|
| 設定場所 | システム設定 → Bluetooth | 設定 → Bluetooth |
| 設定項目名 | 「このMacに接続」 | 「このiPhoneに接続」 |
| AirPodsの接続が必要か | 必要 | 必要 |
| 選択肢の数 | 3つ(自動/前回/このMacに接続しない) | 同じ3つ |
| 設定が相互に影響するか | 影響する(全デバイスで設定変更が必要) | |
重要なのは、各デバイスの設定は独立していることです。Macで「前回接続したデバイス」に変えても、iPhoneが「自動」のままであれば、iPhoneから切り替えが発生します。
よくあるトラブルと対処法
自動切り替えに関してよく報告されるトラブルと、その対処法をまとめました。
| トラブルの症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| Macで音楽を聴いていると急にiPhoneに切り替わる | iPhoneのアプリが音声を再生しようとしている | iPhoneの設定で「このiPhoneに接続」を「前回接続したデバイス」に変更する |
| 設定を「前回接続したデバイス」にしても切り替わる | 他のデバイスでまだ「自動」が残っている | 全デバイス(Mac・iPhone・iPad)で設定を変更する |
| AirPodsのオプション画面が表示されない | AirPodsがMacに接続されていない | AirPodsをケースから取り出してMacに接続してから設定を開く |
| 設定したのに元に戻る | AirPodsのファームウェアが古い、または同期の問題 | AirPodsをiPhoneに接続した状態でWi-Fiに繋ぎ、ファームウェアを最新にアップデートする |
| 自動切り替えの設定項目が見当たらない | MacまたはAirPodsのソフトウェアが古い | macOSをBig Sur以降にアップデート、AirPodsのファームウェアをアップデートする |
| 会議中にAirPodsが別デバイスに切り替わる | iPhoneの通知や着信が音声をトリガーしている | iPhoneをおやすみモードにするか、iPhoneの自動切り替えを無効化する |
| AirPodsがMacを認識しない | Bluetoothの不具合または接続情報のズレ | MacのBluetoothをオフ→オンに切り替える。改善しなければAirPodsをリセットして再ペアリングする |
AirPodsをリセットして再ペアリングする方法
自動切り替えに関する不具合が続く場合は、AirPodsをリセットして再接続することで解消できる場合があります。
- AirPodsをケースに入れ、ふたを閉じます。
- 約30秒待ってからふたを開けます。
- ケース背面の設定ボタンを15秒間長押しします。ステータスランプがオレンジ→白に変わったらリセット完了です。
- MacのBluetooth設定からAirPodsを削除し、再ペアリングします。
リセット後は自動切り替えの設定がデフォルト(自動)に戻るため、再度設定を行ってください。
AirPodsのファームウェアを確認・アップデートする方法
AirPodsのファームウェアは自動でアップデートされますが、確認することもできます。
- iPhoneでAirPodsを接続した状態で「設定」を開きます。
- 「Bluetooth」→ AirPodsの「(i)アイコン」をタップします。
- 「このデバイスについて」または「バージョン」の項目でファームウェアバージョンを確認できます。
ファームウェアのアップデートは手動では実行できません。AirPodsをiPhoneに接続した状態でケースに入れ、iPhoneをWi-Fiに接続して充電した状態で置いておくと、自動でアップデートされます。

よくある質問(FAQ)
Q1. 自動切り替えはApple製品以外のデバイスとも機能しますか?
A. いいえ、機能しません。AirPodsの自動デバイス切り替えは、同じApple IDでサインインしているApple製品間でのみ動作します。Windows PCやAndroidスマートフォンなど、Apple以外のデバイスとは自動切り替えは発生しません。ただし手動でBluetoothを接続し直すことは可能です。
Q2. 自動切り替えを特定のアプリだけ無効にすることはできますか?
A. 現時点では、特定のアプリだけ自動切り替えを無効にする設定はAppleから提供されていません。設定できるのはデバイス単位(Mac全体、iPhone全体)のみです。会議アプリを使用する際だけ困る場合は、iPhoneをおやすみモードにして音声通知をオフにすると、切り替えのトリガーを減らせます。
Q3. 自動切り替えをオフにすると、AirPodsの使い勝手に影響はありますか?
A. 自動切り替えをオフにしても、AirPodsの音質・ノイズキャンセリング・空間オーディオ・Siri連携などの機能はそのまま使えます。変わるのは「デバイス間の自動接続切り替え」の動作のみです。接続を切り替えたいときは、コントロールセンターやBluetooth設定から手動で接続先を選択します。
Q4. Macでメニューバーから素早くAirPodsの接続先を切り替えるには?
A. メニューバーの右側にあるコントロールセンター(Macではメニューバー上部のアイコン群)から「Bluetooth」または「サウンド」アイコンをクリックすると、現在接続されているデバイスが表示されます。出力デバイスをAirPodsに切り替えることが可能です。また、メニューバーに音量スライダーを表示しておくと、Option(⌥)キーを押しながら音量アイコンをクリックすることで、出力・入力デバイスを素早く切り替えられます。
Q5. 自動切り替えの設定はAirPodsに記憶されますか?それともデバイスに記憶されますか?
A. 自動切り替えの設定は各デバイス側に保存されます。AirPodsをリセットしても、Macに設定した「このMacに接続」の設定はMac側に残ります。ただしAirPodsをリセットすると、各デバイスから一度削除されるため、再ペアリング後に設定を再確認することをお勧めします。
Q6. AirPodsを複数人で共有している場合、自動切り替えはどうなりますか?
A. AirPodsの自動切り替えはApple IDに紐付いた機能です。異なるApple IDのデバイス間では自動切り替えは発生しません。家族でAirPodsを共有している場合、各人のApple IDでは独立して動作するため、自動切り替えの問題は基本的に起こりません。ただし、同一Apple IDを複数人で使い回している場合は自動切り替えが発生します。
Q7. macOS Sequoiaではどこで設定できますか?
A. macOS Sequoia(2024年リリース)でも、基本的な設定場所はVentura以降と同じです。Appleメニュー →「システム設定」→「Bluetooth」→ AirPodsの「情報(i)」ボタン から設定できます。UI上の細かいデザインが若干変わっている場合がありますが、「このMacに接続」の設定項目は同じ場所にあります。
まとめ
AirPodsの自動デバイス切り替えは、複数のApple製品を使うユーザーにとって非常に便利な機能ですが、意図しないタイミングで接続が切り替わって困ることも多い機能です。今回解説した内容をまとめると次のとおりです。
- 自動切り替えはiOS 14 / macOS Big Sur以降で利用可能。AirPods第2世代以降(AirPods 第1世代を除く)が対応
- Macでの設定場所:システム設定 → Bluetooth → AirPodsの情報(i)→「このMacに接続」
- 「自動」で自動切り替え有効、「前回接続したデバイス」で実質無効化できる
- 完全に自動切り替えをなくしたい場合は、すべてのAppleデバイスで設定変更が必要
- トラブルが続く場合は、ファームウェアの更新・AirPodsのリセット・再ペアリングを試す
Macをメインで使う作業中は「前回接続したデバイス」に設定し、外出時にiPhoneとシームレスに使いたいときは「自動」に戻す、というように、シーンに応じて設定を切り替えるのがおすすめです。設定変更は1〜2分でできるので、ぜひ自分の使い方に合った設定を試してみてください。
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