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Windows レジストリとは?安全な編集方法とバックアップ手順を徹底解説!

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Windows10レジストリ変更
Windows10でレジストリを設定変更する方法

Windowsでは、ウィルス対策ソフトで完全に駆除できないコンピュータウィルスを手動で駆除したり、アンインストールで完全にアンインストールできないアプリケーションを完全に駆除したりするときに、レジストリを設定変更する場合があります。

Windowsには標準で「レジストリエディター」が搭載されています。

レジストリにはWindowsのシステムの設定情報が記載されています。OSに関する設定情報やアプリケーションの情報やユーザーアカウントなどのシステムの基本的な情報です。

基礎的な情報ですので、レジストリが適正に設定されていないとWindowsが立ち上がらないとか不安定になるなどのトラブルの原因になります。

レジストリに手を加えるときには、しっかりした情報源の正確な情報を参考に注意深く作業することが必要です。

この記事のまとめ

この記事のまとめ

Windowsの「レジストリ」は、システムやアプリケーションの設定情報を管理する重要なデータベースです。ウィルス対策やアンインストールが難しい場合に、レジストリの変更が必要になることがありますが、不適切な操作はシステムの不安定化を招く恐れがあります。レジストリの編集は「レジストリエディター」を用いて行い、必ず事前にバックアップを取ることが重要です。操作の際は信頼できる情報に従い、慎重に行うことが推奨されます。レジストリには5つの主要なブロックがあり、それぞれ異なる設定を管理しています。

Windowsの「レジストリ」って何?

Windowsの「レジストリ」とは、Windowsを動かすためのソフトウェアの設定ファイルが格納されている階層型のデータベースです。

Windowsのシステムにおける重要な変更をする上では「レジストリ」の操作が必要になります。

階層型データベースというと複雑に聞こえますが、GUIの観点から見ると、フォルダの中にフォルダが入って階層を構成し、フォルダの中のファイルがデータを格納しているということです。

操作や変更は意外にも簡単にできてしまいますが、Windowsの根幹に関する変更を加えることになるので、操作・変更の作業をするときには必ず「バックアップ」を取るようにしてください。

1.「レジストリエディター」の起動

ネット上にはレジストリをクリーンアップしたり、最適化したり、簡単に変更できるツールが公開されています。でも、システムの根幹部分を変更するのに、自分でわからない部分にまで勝手に変更されるのには非常に危険が伴います。

あくまでも信用できる情報にしたがって、Windows標準の「レジストリエディター」を利用することをお勧めします。

「レジストリエディター」を起動するには「Windows」キーを押しながら「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」の「名前」欄に「regedit」と入力して「OK」ボタンをクリックします。

「Windows」キーを押しながら「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」の「名前」欄に「regedit」と入力して「OK」ボタンをクリック
「Windows」キーを押しながら「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」の「名前」欄に「regedit」と入力して「OK」ボタンをクリック

Windows11でレジストリエディタを起動する方法

Windows11では、スタートメニューから簡単にレジストリエディタを起動することが可能です。

  • Windowsアイコンをタップ
  • スタートメニューのサーチフォームに「レジストリエディター」をタップ
  • 表示された「レジストリエディター」をタップして起動

この方法が最もシンプルなのでご活用ください。

2.レジストリのバックアップ

まずは今のレジストリをバックアップします。何しろレジストリはWindowsの基本的な設定がまとめられている大切なデータなのです。レジストリエディターを立ち上げたら、まずハックアップする習慣をつけるぐらい慎重でちょうどいいのです。

レジストリをバックアップするには「ファイル」の「エクスポート」を選択します。

レジストリをバックアップするには「ファイル」の「エクスポート」を選択します。
レジストリをバックアップするには「ファイル」の「エクスポート」を選択します。

「レジストリファイルのエクスポート」ウィンドウで「エクスポート範囲」が「すべて」になっていることを確認して「ファイル名」に覚えやすい名前を付けます。ここでは「regback」と入力して「保存」ボタンをクリックします。全体のエクスポートで数分かかる場合があります。

ここでは「regback」と入力して「保存」ボタンをクリック
ここでは「regback」と入力して「保存」ボタンをクリック

拡張子は「.reg」となります。

3.レジストリの構造と設定変更

「レジストリエディター」で参照して変更可能なレジストリは5つのブロックに分類されて、その下にツリー上に配置されています。

「レジストリエディター」で参照して変更可能なレジストリは5つのブロックに分類されて、その下にツリー上に配置されています。
「レジストリエディター」で参照して変更可能なレジストリは5つのブロックに分類されて、その下にツリー上に配置されています。

5つの最上位のブロックは

  • HKEY_CLASSES_ROOT
    拡張子の情報と、その拡張子を扱うアプリケーションの情報などが格納されています。
  • HKEY_CURRENT_USER
    現在Windowsにログインしているユーザーの情報などが格納されています。
  • HKEY_LCAL_MACHINE
    マシンのハードウェア情報などが格納されています。
  • HKEY_USERS
    ユーザーごとの設定情報などが格納されています。
  • HKEY_CURRENT_CONFIG
    プリンターなどのハードウェアの情報が格納されています。

となっています。「レジストリエディター」で扱えないレジストリは、ハードウェアのステータスや現在のパフォーマンスなど動的に設定される情報などです。

レジストリを設定変更するには、まずレジストリ名などから目的のデータが記載されている場所を探します。「編集」の「検索」をクリックして「検索」ウィンドウから検索します。

「編集」の「検索」をクリックして「検索」ウィンドウから検索します。
「編集」の「検索」をクリックして「検索」ウィンドウから検索します。

目的のレジストリの「名前」で右クリックするか選択して「編集」して「修正」をクリックします。バイナリデータの場合は「バイナリデータの修正」です。レジストリは厳格にお作法が決まっています。お作法から外れるとシステムに何かしらの悪影響を与えます。あくまでも信頼できる情報を参考に慎重に行う必要があります。

レジストリを追加したり削除したりの場合も「編集」メニューから行います。その場合も、場所をしっかりと確認して、決してミスの無いように気を付ける必要があります。

レジストリに手を入れるということは、システムの根幹に手を入れるということです。バックアップをしっかりと取って、それなりの覚悟をもって慎重に実行することをお勧めします。

よくある質問(FAQ)とその回答例


質問1: レジストリの編集は初心者でも行っても大丈夫ですか?

回答:
レジストリの編集はシステムの重要な設定を変更するため、初心者にはおすすめしません。誤った操作はWindowsの動作不良やシステムクラッシュを引き起こす可能性があります。どうしても必要な場合は、事前に必ずバックアップを取り、信頼できる情報に基づいて慎重に行うようにしてください。


質問2: レジストリのバックアップはどうやって取るのですか?

回答:
レジストリエディターを開いたら、上部メニューの「ファイル」から「エクスポート」を選択します。「エクスポート範囲」を「すべて」に設定し、任意のファイル名を付けて保存します。これでレジストリのバックアップが完了し、万が一のトラブル時に復元が可能です。


質問3: レジストリエディターを開く方法を教えてください。

回答:
レジストリエディターは、「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、そこに「regedit」と入力して「OK」をクリックすると起動します。また、Windows 11では、スタートメニューの検索バーに「レジストリエディター」と入力して簡単に起動できます。


質問4: レジストリを編集すると、パソコンの動作が速くなりますか?

回答:
レジストリの編集自体で動作が速くなることはありません。ただし、不要なレジストリエントリを削除することで、システムの一部をクリーンにし、結果的に若干のパフォーマンス向上が見込めることがあります。しかし、これにはリスクが伴うため、専用のクリーンアップツールの利用やプロのサポートを検討する方が安全です。


質問5: レジストリを誤って編集してしまった場合、どうすればいいですか?

回答:
誤ってレジストリを編集してしまった場合、事前にバックアップを取っていれば、レジストリエディターから「インポート」を行い、元の状態に復元できます。バックアップがない場合は、システムの復元機能を利用するか、最悪の場合はOSの再インストールが必要になることもあります。

最新のWindowsアップデートによるレジストリの変更点と推奨設定

Windowsの最新アップデートは、システムのセキュリティやパフォーマンスを向上させる一方で、レジストリに新たな変更を加える必要が出てくる場合があります。特に、Windows 11以降のバージョンでは、セキュリティ設定の最適化やシステムのパフォーマンス調整に関連したレジストリの編集が推奨されるケースがあります。

1. Windows Updateに関連するレジストリの最適化

新しいアップデートでは、バックグラウンドで行われるWindows Updateの処理がレジストリによって管理されています。これにより、更新プログラムの自動ダウンロードやインストール時間のスケジュールを調整できます。例えば、以下の設定で自動更新のスケジュールを変更可能です。

  • レジストリパスHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU
  • キーAUOptions
  • :1~4の値で、手動更新から自動更新までの設定が可能

2. セキュリティ設定の強化

Windowsのセキュリティアップデートに伴い、レジストリを通じてセキュリティポリシーの強化が必要となる場合もあります。特にネットワークやユーザーログイン関連の設定では、以下のレジストリ編集が役立ちます。

  • レジストリパスHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa
  • キーLimitBlankPasswordUse
  • 1に設定すると、空のパスワードでのネットワークログインが禁止され、セキュリティが向上します。

3. パフォーマンス向上のための設定

最新のWindowsアップデート後、PCパフォーマンスを最適化するためのレジストリ設定も検討できます。特に、ディスクI/Oやネットワークの最適化に役立つ設定があります。

  • レジストリパスHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
  • キーTcpWindowSize
  • :パフォーマンスを向上させるための適切な値(通常65,535)

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