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エクセルだけでなく、ワードでも複数の図形をグループ化することができます。広告や、POP、手紙、案内文などを作る際に、図形を複数作る場合は、グループ化することで作業がしやすくなります。
ここでは、「ワードで複数の図形をグループ化する方法とメリット」について紹介いたします。普段からワードを良く使う方や、図形を取り入れることが多い方は、ぜひグループ化についてご確認ください。
この記事のまとめ
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1.複数の図形をグループ化する方法とメリット
ワードで複数の図形をグループ化することで、どんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、グループ化する方法とメリットについて紹介いたします。
1.複数の図形をグループ化するメリット
ワードでは、複数の図形をグループ化することにより、まとめて操作や作業することができます。同じような作業をしたい場合は、一つひとつの図形を選択して操作するのは非効率です。
複数の図形をグループ化することで、1つの図形として扱えるようになり、書式設定や移動、サイズ変更、反転や回転など、それぞれの図形の位置関係を保った状態で変更することができます。
2.複数の図形をグループ化する方法
複数の図形をグループ化する場合は、最初にグループ化をしたい複数の図形を選択します。複数の図形を選択する方法は、図形を1つずつ選択するか、マウスをドラッグして一気に選択するか、オブジェクトの選択と表示を使うかの3通りあります。
図形を1つずつ選択してグループ化する方法は下記のとおりです。
- 1つ目の図形を選択し、2つ目以降の図形を選択する際にCtrlキーを押しながらクリックしていきます。
- すべての図形を選択するまでCtrlキーは離さないようにします。
- 該当の図形が選択された状態で「書式」の「配置」にある「オブジェクトのグループ化」をクリックします。
- メニューが表示されますので、「グループ化」を選択すれば、複数図形のグループ化が完了します。
もしくは、複数図形を選択した後に、右クリックで表示されるメニューから、「グループ化」を選択してもグループ化できます。1つずつ図形を選択する際は、選択漏れがないように気を付けましょう。
テキストボックスについても同様の方法でグループ化することが可能です。
マウスをドラッグして一気に複数の図形を選択しグループ化する方法は下記のとおりです。
- 「ホーム」の「編集」にある「選択」をクリックするとメニューが表示されますので、「オブジェクトの選択」をクリックします。
- マウスをドラッグして、選択をしたい複数の図形を囲み範囲選択します。
- 範囲に入った図形がすべて選択された状態になります。
- 該当の図形が選択された状態で「書式」の「配置」にある「オブジェクトのグループ化」をクリックします。
- メニューが表示されますので、「グループ化」を選択すれば、複数図形のグループ化が完了します。
もしくは、複数図形を選択した後に、右クリックで表示されるメニューから、「グループ化」を選択してもグループ化できます。
オブジェクトの選択と表示により、複数図形を選択しグループ化する方法は、次のとおりです。
- 「ホーム」の「編集」にある「選択」をクリックします。
- 「選択」をクリックするとメニューが表示されますので、「オブジェクトの選択と表示」をクリックします。
- ワード文書の右側に「オブジェクトの選択と表示」画面が表示されます。
- 設定画面に表示されてある項目を選択すると、該当するページ内のオブジェクトが選択されます。
- 選択したいオブジェクトをCtrlキーを押しながら、選ぶことで複数選択ができます。
複数選択した後のグループ化の方法については他と同様です。ページ上でどのオブジェクトが選択されたか確認しながら、複数選択ができます。
Word for Macでグループ化する方法
MacのWordでは、ショートカットメニューとタブ操作、二つの方法でグループ化することができます。
ショートカットメニューを使っての複数の図のグループ化手順は次の通りです。
- グループ化したい図を複数選択
- 右クリックでショートカットメニューを表示
- 「グループ化」にカーソルを合わせる
- 「グループ化」を選択
また、画像を選択後に表示されるタブからも、次の手順でグループ化を行うことができます。
- グループ化したい図を複数選択
- 表示されるタブ「図形の書式設定」を選択
- 「整列」の矢印にカーソルを合わせる
- 表示される「グループ化」にカーソルを合わせる
- 「グループ化」を選択
手順としてはショートカットメニューからの方が楽ですが、どちらか片方だけでも覚えておくことで、複数の図を扱う作業をするときの効率性が格段に向上します。
Word2010でグループ化する方法
Office2010をお使いの場合には、下記の方法でWordの画像をグループ化することができます。
- 「Ctrl」キーを押しながらグループ化したい画像を選択していく
- 「描画ツール」または「図ツール」に移動する
- 「書式」タブを選択
- 「配置グループ」の「グループ化」を選択する
3.文字列の折り返しの変更を行う
「文字列の折り返し」が「行内」になっている場合は、グループ化できない場合があります。グループ化する前に、「文字列の折り返し」の変更を行いましょう。
「文字列の折り返し」を変更する方法は下記のとおりです。
- 「書式」タブをクリックし、「配置」の中にある「文字列の折り返し」を選択します。
- メニューが表示されますので、「前面」「背面」「四角」など、「行内」以外を選択します。
これにより、問題なくグループ化することができるようになります。
4.Word2010の場合
Word2010で、複数図形のグループ化を行う場合は操作が異なります。Word2010で「オブジェクトの選択」をクリックし、複数の図形をドラッグして囲んでも図形を選択することができません。Word2010で複数の図形を選択したい場合は、Ctrlキーを押しながら1つずつクリックしていく方法で選択をし、グループ化をしましょう。
5.再グループ化する方法
グループを解除した後に、再度、再グループ化することができます。再グループ化する方法は次のとおりです。尚、再グループ化はWord2013・Word2016では使えませんので注意ください。
- 再グループ化したい図形を複数選択を行います。
- 複数選択が完了したら、「書式」から「グループ化」を選択します。
- 表示されるメニューの中から、「再グループ化」をクリックすれば、再グループ化が完了します。
6.グループ化を解除する方法
作業などが終わったら、グループ化は簡単に解除することができます。グループ化を解除したい場合は、グループ化した図形を選択し、右クリックで表示されるメニューから「グループ化」をクリックし、「グループ解除」を選択します。これにより、グループ化が解除され、それぞれ単一の図形を操作することができます。
7.グループ解除しないで図形を個別に編集する方法
グループ化を解除しなくても個別で図形を編集することもできます。グループ化している図形をクリックし、さらに、個別で編集を行いたい図形をクリックすれば、単一の図形が選択され、編集作業を行えます。この方法を使えば、1つの図形を編集したいからといってグループ化の解除をしなくても作業することもできます。
8.グループ化できない場合の確認点
グループ化しようと思っても、上手くグループ化できないことがあります。その場合は、いくつかの原因が考えられますので、以下の点を確認するようにしましょう。
- 図形が上手く複数選択されていない可能性があります。1つしか選択されていない場合はグループ化することができません。今一度、図形が複数選択されているかどうか、確認をしましょう。
- 「文字列の折り返し」が「行内」になっている可能性があります。「行内」のままだとグループ化することができません。グループ化したい図形のすべてのレイアウトオプションを変更しましょう。
- 選択範囲にGIFイメージが含まれていると、グループ化することができません。
グループ化ボタンがクリックできない場合は、これらの点を再度確認するようにしましょう。
Wordで図形グループ化の応用テクニック
1. テキストと図形の一体化操作
Wordでの図形グループ化は、図形同士だけでなく、テキストボックスや画像と組み合わせることも可能です。これにより、複雑なレイアウトやプレゼンテーション資料、広告デザインの作成が簡単になります。例えば、テキストボックスにキャプションを入力し、複数の図形と組み合わせてデザインを統一することができます。
手順:
- 図形とテキストボックスを選択します(Ctrlキーを使用)。
- 「書式」タブの「配置」にある「グループ化」を選択します。
この操作により、図形やテキストをまとめて移動・編集でき、見やすいレイアウトを維持したまま変更を加えることが可能です。
2. スマートアートと図形グループ化の連携
最新のWordバージョンでは、SmartArtを使用して視覚的にインパクトのある資料を作成することができます。このSmartArtと、通常の図形や画像をグループ化することで、独自のデザインを効率よく作成可能です。
- SmartArt内の要素を個別に編集・選択し、追加の図形や画像と一緒にグループ化することで、柔軟なデザインを実現します。
- グループ化した後も、SmartArtの再編集は可能です。
これにより、視覚的な表現力を高めつつ、作業効率を向上させることができます。
Wordの最新機能を活用した効率アップ
Word 365や最新バージョンでは、図形やオブジェクトのグループ化に関する新機能がいくつか追加されています。これにより、作業の効率がさらに向上します。
1. オブジェクト選択ウィンドウの強化
Word 365やWord for Webでは、「オブジェクトの選択と表示」ウィンドウが強化されており、文書内のすべての図形やオブジェクトが一覧表示されます。これにより、複数の図形を視覚的に確認しながら素早く選択・グループ化することが可能です。
2. AIによるデザイン支援機能
新しいWordでは、MicrosoftのAI技術を活用した「デザイン支援機能」が導入され、ユーザーが最適な図形の配置やレイアウトを提案してくれる機能もあります。この機能を活用することで、よりプロフェッショナルなデザインを簡単に作成することができます。
これらの機能を組み合わせることで、グループ化を活用した複雑なデザインや文書の作成が、さらに効率的に行えるようになります。
よくある質問と回答
Q: グループ化できないのはなぜですか?
A: 図形が正しく複数選択されていないか、文字列の折り返しが「行内」になっている可能性があります。
Q: グループ化を解除するにはどうすればいいですか?
A: グループ化した図形を右クリックし、「グループ解除」を選択すれば解除できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回、「ワードで複数の図形をグループ化する方法とメリット」について紹介いたしました。文書上に複数の図形がある場合も、グループ化することで、1つの図形のように操作・作業することができます。
これにより、書式設定の変更や図形の移動、サイズ変更などを、まとめて行うことができますので、作業効率を上げることができます。グループ化する方法も解除する方法も簡単ですので、普段、ワードを使って作業することが多い方は、ぜひ利用してみましょう!