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「回復ドライブを作成しようとしたらエラーになった」「途中で止まってしまう」「USBメモリを認識しない」――Windowsのリカバリーディスクや回復ドライブの作成でつまずいている方は非常に多くいます。
回復ドライブはWindowsが起動しなくなったときの「最後の砦」です。いざというときのために事前に作っておきたいのに、作成ができないと困ってしまいますよね。
この記事では、Windows 10・11で回復ドライブ(USBメモリ)やシステム修復ディスク(DVD)が作れない原因と、原因ごとの具体的な対処法をわかりやすく解説します。コマンドプロンプトを使った修復方法や、Microsoftの公式ツールを使った代替手段まで、ステップバイステップで説明しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 回復ドライブ・リカバリーディスクとは何か、何に使うのか
- 作成できない・エラーになる主な原因(8つ)
- USBメモリの容量・フォーマット問題の解決方法
- Windowsの回復環境(WinRE)が壊れている場合の修復手順
- reagentcコマンドを使った修復方法
- Microsoftの公式メディア作成ツールを使った代替手段
- 回復ドライブ・修復ディスク・メディア作成ツールの違い
回復ドライブとは?なぜ作っておくべきか
Windowsの回復ドライブとは、WindowsのOSが正常に起動しなくなったとき(ブルースクリーンが続く、ログイン画面が出ないなど)に、外部からシステムを修復・初期化するために使うUSBメモリのことです。
Windows 10・11には「回復ドライブ」という機能が標準搭載されており、設定から簡単に作成できるようになっています。ただし、Windowsが正常に動いているうちにしか作れません。つまり、トラブルが起きる前に作っておくことが大切です。
回復ドライブで何ができるのか
- Windowsの起動トラブルを修復する(スタートアップ修復)
- システムの復元ポイントに戻す
- Windows 10・11を初期状態にリセットする(「このPCを初期状態に戻す」)
- コマンドプロンプトで高度な修復作業を行う
特に、PCがまったく起動しなくなった状況では、回復ドライブがないと修復作業すら開始できません。PCを購入したらすぐに作成しておくのが理想です。
回復ドライブが作れない主な原因と対処法
原因1:USBメモリの容量が不足している
回復ドライブの作成に必要なUSBメモリの容量は、設定によって異なります。
- 回復パーティションのバックアップなし:約8GB以上
- 回復パーティションのバックアップあり:32GB以上推奨
古い8GBのUSBメモリを使っていたり、すでにデータが入っていて空き容量が足りない場合、作成が失敗します。
対処法:容量の大きいUSBメモリを使う
回復パーティションをバックアップしない場合でも最低8GB、安全を考えると16GB以上のUSBメモリを用意することをおすすめします。将来的な更新も考えると32GBが最も安心です。
また、USBメモリは作成時にフォーマット(初期化)されます。大切なデータが入っている場合は事前にバックアップを取っておいてください。
おすすめのUSBメモリ:
- サンディスク 64GB USBフラッシュドライブ(Amazon) ― 64GBで回復ドライブに十分な容量、読み込み速度も速く信頼性が高い
- Samsung USB 3.1 フラッシュドライブ(Amazon) ― USB 3.1対応でデータ転送が高速、回復ドライブ作成時間を短縮できる
原因2:USBメモリのフォーマット(ファイルシステム)の問題
回復ドライブはWindowsの回復環境から起動できる形式で作られます。Windowsの回復ドライブ作成ツールは自動でフォーマットを行いますが、まれにUSBメモリの状態によっては失敗することがあります。
対処法:事前にUSBメモリを手動フォーマットする
事前にUSBメモリをフォーマットしてから再試行することで解決するケースがあります。
- USBメモリをPCに接続する
- 「エクスプローラー」を開き、USBドライブを右クリック
- 「フォーマット」を選択
- ファイルシステムを「FAT32」に設定(32GB以下の場合)、または「exFAT」(32GB超の場合)に設定
- 「クイックフォーマット」にチェックを入れて「開始」をクリック
- フォーマット完了後、回復ドライブの作成を再試行する
注意:フォーマットするとUSBメモリのデータがすべて消えます。重要なファイルは必ず別の場所にバックアップしてから作業してください。
原因3:「回復パーティションをドライブにバックアップします」オプションの問題
回復ドライブの作成画面に「回復パーティションをドライブにバックアップします」というオプションがあります。これにチェックを入れると、PCメーカーが用意した回復用データも一緒にUSBにコピーされるため、より完全な回復ドライブが作れます。
ただし、このオプションは以下の場合に問題を引き起こします:
- PCに回復パーティションが存在しない(削除された、または最初から存在しない)
- USBメモリの容量が足りない(回復パーティションが大きい場合は32GB以上必要)
- 回復パーティションが破損している
対処法:オプションのチェックを外して作成する
- スタートメニューを右クリック →「コントロールパネル」または検索で「回復ドライブ」と入力
- 「回復ドライブの作成」を管理者として実行
- 「回復パーティションをドライブにバックアップします」のチェックを外す
- 「次へ」をクリックして作成を続行
このオプションを外しても、Windowsの修復・リセット機能は引き続き使用できます。回復パーティションのバックアップは諦めて、純粋な回復ドライブとして作成しましょう。
原因4:Windowsの回復環境(WinRE)が壊れている・無効になっている
回復ドライブが作れない最も多い原因の一つが、Windowsの回復環境(Windows Recovery Environment / WinRE)が無効になっているか、破損していることです。
WinREが壊れていると、回復ドライブ作成時に次のようなエラーが表示されることがあります:
- 「回復ドライブを作成できません。この PC の回復パーティションがないか、または見つかりません」
- 「このPCに回復ドライブを作成できません」
- 「回復ドライブを作成できませんでした」(作成途中でエラー)
対処法:reagentcコマンドでWinREの状態を確認・修復する
コマンドプロンプトを管理者として実行し、以下の手順で確認します。
- スタートメニューを右クリック →「Windows ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnterを押す:
reagentc /info
このコマンドでWinREの状態が表示されます。確認すべき項目は以下の通りです:
| 表示内容 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| Windows RE の状態: Enabled | WinREが正常に有効 | 問題なし、別の原因を調査 |
| Windows RE の状態: Disabled | WinREが無効になっている | reagentc /enable で有効化 |
| パスが空欄または表示なし | WinREのイメージが見つからない | WinREの再登録が必要 |
WinREを有効化する手順
コマンドプロンプト(管理者)で以下を実行します:
reagentc /enable
「REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。」と表示されれば有効化完了です。その後、再度回復ドライブの作成を試みてください。
WinREのイメージが見つからない場合の対処
WinREのイメージファイル(winre.wim)が消えてしまっている場合は、Windowsのインストールメディアから修復する必要があります。以下の手順を試してください。
- Microsoftの公式サイトから「メディア作成ツール」をダウンロードする(後述)
- ISOファイルをマウントするか、DVDから起動する
- 「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「スタートアップ修復」を実行する
原因5:Windowsシステムドライブの空き容量不足
回復ドライブを作成するには、作業用の一時ファイルとしてCドライブに十分な空き容量が必要です。目安として最低でも10GB以上の空き容量があることを確認してください。
対処法:Cドライブの空き容量を確保する
- スタートメニュー →「設定」→「システム」→「ストレージ」を開く
- Cドライブの使用状況を確認する
- 「一時ファイル」をクリックして不要なファイルを削除する
- 「ごみ箱」「Windowsアップデートのクリーンアップ」などにチェックを入れて削除する
また、ディスク クリーンアップツールを使う方法もあります:
- 「エクスプローラー」→ Cドライブを右クリック →「プロパティ」
- 「ディスクのクリーンアップ」をクリック
- 「システムファイルのクリーンアップ」ボタンを押してさらに詳細な項目を表示
- 不要な項目にチェックを入れて「OK」→「ファイルの削除」
原因6:管理者権限なしで実行している
回復ドライブの作成には管理者権限が必要です。通常のユーザーアカウントで実行すると、権限エラーで失敗することがあります。
対処法:管理者として実行する
- スタートメニューの検索バーに「回復ドライブ」と入力
- 検索結果に表示された「回復ドライブ」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- ユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面で「はい」をクリック
- 回復ドライブの作成ウィザードが管理者として起動するので、そのまま手順を進める
または、コマンドプロンプトを管理者として実行し、以下のコマンドで回復ドライブ作成ツールを起動することもできます:
recdisc
(Windows 10のシステム修復ディスク作成ツール。DVDドライブが必要)
原因7:コマンドプロンプト(reagentc)で詳細修復を行う
GUI(グラフィカルな画面)での作成が繰り返し失敗する場合、コマンドプロンプトを使って直接WinREを修復する方法が効果的です。
手順:reagentcコマンドによる詳細修復
まず、コマンドプロンプトを管理者として実行します。
ステップ1:WinREの現在の状態を確認
reagentc /info
出力例:
Windows RE の状態: Enabled
Windows RE の場所: \\?\GLOBALROOT\device\harddisk0\partition4\Recovery\WindowsRE
ブート構成データ (BCD) の識別子: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
回復イメージの場所:
回復イメージのインデックス: 0
カスタム イメージの場所:
カスタム イメージのインデックス: 0
ステップ2:WinREを無効化してから再度有効化する
reagentc /disable
reagentc /enable
これにより、WinREの登録情報がリセットされ、正常な状態に戻る場合があります。
ステップ3:WinREを特定のパスに手動登録する(上級者向け)
winre.wimファイルが別の場所にある場合、手動でパスを指定して登録できます:
reagentc /setreimage /path C:\Recovery\WindowsRE\winre.wim
reagentc /enable
パスはPCによって異なります。winre.wimの場所は以下のコマンドで探せます:
dir C:\winre.wim /s /a:h
dir C:\Windows\System32\Recovery\winre.wim /a:h
ステップ4:SFCとDISMでシステムファイルを修復する
回復ドライブの作成失敗がシステムファイルの破損によるものの場合、以下のコマンドで修復できます:
sfc /scannow
(システムファイルの整合性チェックと修復)
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
(Windowsイメージの修復。インターネット接続が必要)
どちらも完了後、PCを再起動してから再度回復ドライブの作成を試みてください。
原因8:代替手段 ― Microsoftの公式メディア作成ツールを使う
Windows標準の回復ドライブ作成ツールがどうしてもうまくいかない場合、Microsoftが公式に提供するメディア作成ツール(Media Creation Tool)を使って、WindowsのインストールUSBを作成する方法があります。
回復ドライブとは異なりますが、このUSBからWindowsの修復・初期化・再インストールが可能です。
メディア作成ツールの使い方
- Microsoftの公式ページにアクセス:Windows 11のダウンロード(または Windows 10)
- 「メディア作成ツール」をダウンロードして実行する
- 「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択
- 言語・エディション・アーキテクチャを選択(基本はそのままでOK)
- 「USBフラッシュドライブ」を選択し、8GB以上のUSBメモリを挿してダウンロード&作成
作成したUSBから起動するには、PC起動時にブートメニュー(多くのメーカーでF12キー)を開き、USBを選択します。
比較表:回復ドライブ・システム修復ディスク・メディア作成ツールの違い
| 項目 | 回復ドライブ(USB) | システム修復ディスク(DVD) | メディア作成ツール(USB/DVD) |
|---|---|---|---|
| 作成方法 | Windows標準の「回復ドライブ」ツール | Windows標準の「システム修復ディスク作成」 | Microsoft公式サイトからDL |
| 必要なメディア | USBメモリ(8GB〜32GB以上) | DVD(DVDドライブ必須) | USBメモリ(8GB以上)またはDVD |
| スタートアップ修復 | 〇 可能 | 〇 可能 | 〇 可能 |
| システムの復元 | 〇 可能 | 〇 可能 | 〇 可能 |
| PCの初期化(リセット) | 〇 可能(回復パーティションがある場合) | △ 制限あり | 〇 可能(クリーンインストールも) |
| 他のPCでも使えるか | △ 同じバージョンのWindowsなら可 | △ 同じバージョンのWindowsなら可 | 〇 どのPCでも使える |
| 最新のWindowsをインストール | × 不可 | × 不可 | 〇 可能 |
| メーカー独自の回復データ | 〇 含めることができる(オプション) | × 含まれない | × 含まれない |
| インターネット接続 | 不要(作成時) | 不要(作成時) | 必要(ダウンロードに) |
| おすすめ度 | ★★★★★ 最優先で作成 | ★★★ DVDドライブがある場合 | ★★★★ 回復ドライブが作れない場合の代替 |
エラーメッセージ別の対処法まとめ
| エラーメッセージ | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 回復ドライブを作成できません(容量不足) | USBメモリの容量が足りない | 16GB以上のUSBメモリを使用する |
| このPCに回復ドライブを作成できません | WinREが無効または破損 | reagentc /enable を実行する |
| 作成途中でエラーになって止まる | USBメモリの不具合、Cドライブ容量不足 | 別のUSBを試す、ディスクのクリーンアップを実行 |
| 回復パーティションが見つかりません | 回復パーティションが削除されている | オプションのチェックを外す / メディア作成ツールを使う |
| 操作には管理者権限が必要です | 管理者として実行されていない | 右クリック→「管理者として実行」を選択 |
| USBドライブが認識されない | USBの接続不良、ドライバの問題 | 別のUSBポートに挿し直す、別のUSBメモリを試す |
回復ドライブ作成の推奨手順(チェックリスト)
以下のチェックリストに沿って作業することで、スムーズに回復ドライブを作成できます。
- ✅ 16GB以上(推奨32GB)のUSBメモリを用意している
- ✅ USBメモリのデータをバックアップ済み(作成時に初期化される)
- ✅ Cドライブに10GB以上の空き容量がある
- ✅ 「回復ドライブ」を管理者として実行している
- ✅ コマンドプロンプトで
reagentc /infoを実行してWinREが「Enabled」であることを確認 - ✅ 作成中はPCをスリープさせない(電源設定を一時的に変更)
- ✅ セキュリティソフトを一時的に無効化している(まれにファイルアクセスをブロックするため)
よくある質問(FAQ)
Q1. 回復ドライブは一度作れば永久に使えますか?
A. Windowsのバージョンが大きく変わった場合(例:Windows 10 から Windows 11 へのアップグレード後)や、大型アップデートが適用された後は、古い回復ドライブではうまく機能しない場合があります。年に1回程度、新しい回復ドライブを作り直すことをおすすめします。
Q2. 回復ドライブを作成するとUSBメモリのデータはどうなりますか?
A. 回復ドライブの作成時にUSBメモリはフォーマット(初期化)されます。USBメモリ内のデータはすべて消えますので、必ず事前に別の場所にバックアップを取っておいてください。
Q3. 「回復パーティションをドライブにバックアップします」のチェックを外すと、何か問題がありますか?
A. このオプションを外した場合、メーカーが用意した独自の回復機能(工場出荷時状態への完全な復元など)は使えなくなる可能性があります。ただし、Windowsの基本的な修復・リセット機能(スタートアップ修復、システムの復元、初期状態に戻すなど)は引き続き使用できます。作成が失敗する場合はチェックを外して作成するのが現実的です。
Q4. reagentcコマンドを実行したら「REAGENTC.EXE: 操作を実行できません」とエラーが出ました。
A. このエラーは、WinREのイメージファイル(winre.wim)が見つからない場合に表示されます。対処法としては以下があります。
1. MicrosoftのメディアISOをマウントして winre.wim を取得する
2. DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth でイメージを修復する
3. Windowsのクリーンインストールを検討する
Q5. Windows 11でも同じ手順で回復ドライブを作成できますか?
A. はい、基本的な手順はWindows 10とほぼ同じです。「スタートメニュー」の検索から「回復ドライブ」と入力し、管理者として実行してください。reagentcコマンドも同様に使用できます。ただし、Windows 11の大型アップデート後は回復ドライブの作り直しを推奨します。
まとめ
Windowsの回復ドライブが作れない原因と対処法を解説しました。要点を整理します。
- USBメモリは16GB以上(回復パーティション込みの場合は32GB以上)を使用する
- 管理者として実行することが必須条件
- 「回復パーティションをドライブにバックアップします」のチェックを外すとエラーが解消されることが多い
- reagentc /info でWinREの状態を確認し、DisabledならEnableを実行する
- sfc /scannow や DISM でシステムファイルを修復すると解決するケースも多い
- どうしても作れない場合はMicrosoftの公式メディア作成ツールが代替手段として有効
回復ドライブは、PCがまったく起動しなくなったときの命綱です。Windowsが正常に動いている今こそ、ぜひ作成しておきましょう。作成中にエラーが出た場合でも、この記事の手順を一つずつ試していけば必ず解決できます。
32GBのUSBメモリを1本用意して、今日中に回復ドライブを作成しておくことをおすすめします。いざというときに「作っておいてよかった」と思えるはずです。
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