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Slackを使って毎日の定型業務をこなしているあなた、こんな悩みはありませんか?「毎朝同じメッセージを手動で送るのが面倒」「承認フローをSlackで自動化したい」「新しいメンバーが入るたびに歓迎メッセージを送るのを忘れてしまう」。そんな繰り返し業務の悩みを解決するのが、Slackワークフロービルダーです。
ワークフロービルダーを使えば、プログラミングの知識がまったくなくても、ドラッグ&ドロップの直感的な操作だけで業務を自動化できます。本記事では、ワークフロービルダーの基本から応用まで、実際の業務テンプレートを交えて徹底解説します。

この記事でわかること
- Slackワークフロービルダーとは何か、どんなことができるか
- 無料プランと有料プランでできることの違い
- ワークフローの作成・設定手順(スクリーンショット付きで丁寧に解説)
- トリガーやステップ、変数の活用方法
- すぐに使える業務自動化テンプレート4種類
- エラーが起きたときの対処法
Slackワークフロービルダーとは
Slackワークフロービルダーは、Slack内で定型業務や繰り返し作業を自動化するためのノーコードツールです。2019年に正式リリースされ、2024年以降は大幅にアップデートされ、より多くのトリガーやアクションが使えるようになりました。
簡単にいうと「もしAが起きたら、自動でBをする」という仕組みを、コードを書かずにGUI(画面操作)だけで設定できるツールです。
ワークフロービルダーで自動化できる代表的な業務
- 毎朝・毎週の定型メッセージの自動送信
- 特定のチャンネルに参加したメンバーへの歓迎メッセージ
- フォームを使った申請・承認ワークフロー
- リアクション(絵文字)に応じたアクションの実行
- 他のSaaSツール(Jira、Google Sheetsなど)との連携
- スラッシュコマンドによるワークフロー呼び出し
ワークフロービルダーが使えるプラン(無料版・有料版の違い)
ワークフロービルダーの利用可否は、Slackのプランによって異なります。下記の表で確認してください。
| プラン名 | 月額料金(目安) | ワークフロー機能 | 実行回数制限 |
|---|---|---|---|
| Free(無料) | 無料 | 基本的なワークフロー利用可 | 月1,000回まで |
| Pro | 約875円/ユーザー/月 | 外部連携ステップ利用可 | 無制限 |
| Business+ | 約1,500円/ユーザー/月 | 全機能利用可、管理機能強化 | 無制限 |
| Enterprise Grid | 要問い合わせ | 全機能+エンタープライズ管理 | 無制限 |
無料プランでも基本的なワークフローは作成できますが、外部サービスとの連携ステップや一部の高度なトリガーはProプラン以上が必要です。チームの規模や自動化したい業務の複雑さに応じて、プランを選択してください。
ワークフロービルダーを使うメリット
- ノーコードで設定できる:プログラミング不要。マウス操作だけで自動化が実現
- 時間の節約:繰り返し業務をゼロにすることで、週に数時間の作業時間を削減
- ヒューマンエラーの防止:手動で送信し忘れる、内容を間違えるというミスがなくなる
- チーム全体の一貫性:全員が同じフォーマットで情報を共有できる
- 他ツールとの連携:Jira、Salesforce、Google Sheetsなど外部ツールとも連携可能
ワークフローの作成・設定手順
ここでは、ワークフロービルダーの基本的な操作手順を詳しく解説します。初めて使う方でも迷わないよう、ステップごとに丁寧に説明します。
ステップ1: ワークフロービルダーを開く
- Slackアプリを開き、左サイドバー上部のワークスペース名をクリックします
- 表示されたメニューから「ツール」を選択します
- 「ワークフロービルダー」をクリックします
- ワークフロービルダーの画面が開いたら、右上の「新しいワークフローを作成」ボタンをクリックします
なお、スラッシュコマンド `/workflow` を入力してもワークフロービルダーにアクセスできます。
ステップ2: ワークフローに名前をつける
- 「ワークフロー名を入力してください」という入力欄が表示されます
- わかりやすい名前を入力します(例:「毎朝の朝礼リマインダー」「有給申請フォーム」など)
- 「次へ」をクリックします
ワークフロー名はSlack内に表示される名称なので、チームメンバーが見てすぐわかる名前にしましょう。
ステップ3: トリガーを設定する
トリガーとは、ワークフローが「いつ動き出すか」を決める引き金のことです。Slackでは以下のトリガーが利用できます。
| トリガー種類 | 説明 | 活用例 |
|---|---|---|
| スケジュール | 指定した日時・曜日に定期実行 | 毎朝9時に朝礼リマインダーを送る |
| リンク | 特定のリンクがクリックされたとき | 申請フォームを開く |
| 絵文字リアクション | 特定の絵文字でリアクションされたとき | 承認アイコンで次ステップを進める |
| チャンネル参加 | 誰かがチャンネルに参加したとき | 新メンバーへの歓迎メッセージ自動送信 |
| 新しいメッセージ | 特定のチャンネルにメッセージが投稿されたとき | 投稿内容を別チャンネルに転送する |
| スラッシュコマンド | 特定のコマンドが入力されたとき | /report と入力で報告フォームを起動 |
トリガーの設定手順は以下の通りです:
- 「トリガーを追加」ボタンをクリックします
- 使用したいトリガーの種類を選択します
- トリガーの詳細設定(例:スケジュールなら曜日・時刻、チャンネルの指定など)を行います
- 「保存」をクリックします

ステップ4: ステップを追加する
ステップとは、トリガーが発動した後に「何をするか」を定義するアクションです。複数のステップを順番に並べることで、複雑な処理フローも作れます。
代表的なステップの種類:
- メッセージを送る:指定のチャンネルまたはユーザーにメッセージを送信
- フォームを送る:情報を入力してもらうためのフォームを表示
- 変数を設定する:後のステップで使う値を変数として保存
- チャンネルに投稿する:特定のチャンネルにメッセージを送信
- 外部のアプリを実行する(Pro以上):Jira、Google Sheetsなど外部サービスの操作
ステップの追加手順:
- トリガーの下にある「+ ステップを追加」をクリックします
- 実行したいアクションを選択します(例:「メッセージを送る」)
- アクションの詳細設定を行います(送信先、メッセージ内容など)
- 「保存」をクリックします
- さらにステップを追加する場合は「+ ステップを追加」を繰り返します
ステップ5: 変数を活用する
ワークフロービルダーでは「変数」を使って、動的な内容を自動で挿入できます。たとえば「実行した人の名前」や「現在の日付」を自動で挿入できます。
よく使う変数の例:
@ワークフローを実行した人:ワークフローをトリガーしたユーザー名現在の日付:ワークフローが実行された日付フォームの回答:直前のフォームステップで入力された内容チャンネル名:ワークフローが実行されたチャンネル名
変数の挿入方法:
- メッセージ入力欄で「変数を追加」ボタン(インサートアイコン)をクリックします
- 使いたい変数をリストから選択します
- 変数が入力欄に自動で挿入されます(例:
{{ワークフローを実行した人}})
ステップ6: ワークフローを公開・テストする
- 全てのステップを設定し終えたら、右上の「公開する」ボタンをクリックします
- 確認ダイアログが表示されるので「公開する」を選択します
- 公開後、実際にトリガーを発動させてテスト動作を確認します
- 問題があれば「編集」から修正できます
スケジュールトリガーの場合は、すぐにテストできないので「テストとして今すぐ実行」機能を使うと便利です。これにより、スケジュール時刻を待たずに動作確認が行えます。
実際の業務自動化テンプレート例
ここでは、多くの企業ですぐに活用できる4つのテンプレートを紹介します。設定の流れも含めて解説しますので、そのまま使えます。
テンプレート1: 毎日の朝礼リマインダー自動送信
毎朝決まった時間に、全員が確認すべきメッセージやタスクを自動で送信するワークフローです。朝礼の準備を誰かに任せる必要がなくなり、うっかり忘れるミスも防げます。
設定内容:
- トリガー:スケジュール(例:平日の毎朝8:50)
- ステップ:チャンネルにメッセージを送信
メッセージ例:
おはようございます! :sun_with_face:
本日({{現在の日付}})の朝礼をします。
【本日の確認事項】
- 昨日の進捗報告
- 本日の目標共有
- 相談事項・困りごと
それぞれ簡単にコメントで共有してください :memo:
ポイント: メッセージ内に変数 {{現在の日付}} を使うことで、毎日自動で日付が入ります。曜日によってメッセージを変えたい場合は、複数のワークフローを作成し、それぞれ曜日を限定して設定しましょう。
テンプレート2: 有給申請フォームの自動化
スラッシュコマンドやリンクをクリックするだけで有給申請フォームが起動し、申請内容が自動的に上長や人事チャンネルに通知されるワークフローです。
設定内容:
- トリガー:リンク(または #申請チャンネル へのメッセージ)
- ステップ1:フォームを送る(申請者、取得日、取得種別、理由)
- ステップ2:#人事チャンネル にフォーム回答内容を含むメッセージを送信
- ステップ3:申請者本人にDMで「申請を受け付けました」と通知
フォーム設定例:
- 取得日:テキスト入力(「例: 2026年4月1日」のようにプレースホルダーを設定)
- 取得種別:選択肢(有給休暇・半日有給・特別休暇)
- 申請理由:テキストエリア(任意)
このワークフローを使えば、Slackを離れることなく申請が完了し、担当者にも自動で通知が届きます。紙の申請書やメールのやりとりが一切不要になります。
テンプレート3: 新メンバー歓迎メッセージの自動送信
新しいメンバーが特定のチャンネルに参加したとき、自動で歓迎メッセージとチームのルールをDMで送信するワークフローです。オンボーディングの手間を大幅に削減できます。
設定内容:
- トリガー:チャンネル参加(対象チャンネル:#general など)
- ステップ:参加した人のDMにウェルカムメッセージを送信
メッセージ例:
{{チャンネルに参加したユーザー}} さん、ようこそ! :wave:
チームへの参加おめでとうございます!いくつかご案内します。
【よく使うチャンネル】
#general - 全体連絡
#random - 雑談
#help - 困ったときの相談
【社内ルール】
- 返信は24時間以内を目安に
- 急ぎの場合は @here または @channel を使用
- 業務外の話題は #random で
わからないことがあれば何でも聞いてください!
テンプレート4: 承認ワークフローの構築
業務の中で承認が必要な場面(見積書の承認、経費精算の承認など)を自動化するワークフローです。申請者が情報を入力し、承認者が確認するまでの流れをSlack内で完結させます。
設定内容:
- トリガー:リンクをクリック(申請フォームへのリンクを共有する)
- ステップ1:申請フォームを送る(件名、金額、目的、添付ファイルのリンク)
- ステップ2:承認者のDMに「承認依頼が届いています」と通知(フォーム内容を含む)
- ステップ3:承認者が「承認」または「差し戻し」を選択(ボタン付きメッセージ)
- ステップ4:結果を申請者にDMで通知
- ステップ5:承認済みの場合、#承認済み チャンネルに記録
このワークフローはProプラン以上の「ステップ間の分岐」機能を使うとさらに高度な制御ができます。たとえば「金額が10万円以上の場合は役員承認が必要」といった条件分岐も設定できます。
ワークフローのエラー対応・管理方法
ワークフローを運用していると、いくつかのトラブルが発生することがあります。代表的なエラーと対処法を紹介します。
よくあるエラーと対処法
| エラー内容 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ワークフローが実行されない | トリガー設定の誤り、プランの制限超過 | トリガー設定を確認、実行ログをチェック |
| メッセージが送られない | 送信先チャンネルが削除・変更された | ステップの送信先を再設定する |
| 変数が正しく表示されない | 変数の参照元ステップが削除されている | ワークフローを編集して変数を再設定 |
| 外部連携が動かない | 外部アプリの認証が期限切れ | 連携アプリの再認証を行う |
| 実行回数の上限に達した | 無料プランの月1,000回制限を超えた | 不要なワークフローを停止またはプランを変更 |
ワークフローの実行ログを確認する方法
- ワークフロービルダーを開きます
- 確認したいワークフローを選択します
- 右上の「アクティビティ」または「実行履歴」タブをクリックします
- 各実行の成功・失敗・エラー内容が確認できます
ワークフローの管理ベストプラクティス
- 定期的な棚卸し:使われなくなったワークフローは停止または削除する
- 命名規則を統一:「[カテゴリ] ワークフロー名」のように統一した名前をつける
- 説明文を追加:ワークフローの説明欄に目的・トリガー条件を記載する
- 所有者を明確に:誰が管理しているワークフローかをわかるようにする
- 変更前にテスト:編集後は必ずテスト実行で動作確認をする

よくある質問(FAQ)
Q1. ワークフロービルダーは無料で使えますか?
A. はい、Slackの無料プランでもワークフロービルダーは利用できます。ただし、月間の実行回数が1,000回までという制限があります。また、外部サービス(JiraやGoogle Sheetsなど)との連携ステップは、ProプランまたはBusiness+プラン以上が必要です。チームの規模が大きくなってきたり、外部ツールとの連携が必要になってきたりした場合は、有料プランへのアップグレードを検討してください。
Q2. ワークフローは誰でも作れますか?管理者だけですか?
A. デフォルトの設定では、Slackのメンバーは誰でもワークフローを作成できます。ただし、ワークスペースの管理者が「ワークフローの作成権限」を制限している場合は、管理者のみが作成できる設定になっていることがあります。自分でワークフローを作れない場合は、ワークスペースの管理者に相談してください。
Q3. 作成したワークフローは他のメンバーも使えますか?
A. はい、ワークフローを公開すると、設定したチャンネルのメンバー全員がトリガーを実行できます。ただし、ワークフローを編集・管理できるのは作成者と管理者のみです。チームで共有するワークフローは、組織のワークスペース管理者が管理することをお勧めします。
Q4. ワークフローで複数のチャンネルに同時にメッセージを送れますか?
A. 1つのワークフローで複数のメッセージ送信ステップを追加することで、異なるチャンネルに同時にメッセージを送れます。ただし、送信するチャンネルはステップごとに個別に指定する必要があります。同じメッセージを多数のチャンネルに送りたい場合は、チャンネル数分のステップを追加するか、アナウンスチャンネルと各チャンネルの構成を見直すとよいでしょう。
Q5. ワークフロービルダーとSlackbotの違いは何ですか?
A. Slackbotは主に既存の定型文(FAQへの自動返答)に使われるシンプルな自動返信機能です。一方、ワークフロービルダーはトリガー・ステップ・変数を組み合わせた、より複雑な業務自動化フローを構築できます。フォーム入力、条件分岐、外部サービス連携など、Slackbotにはない高度な機能が使えます。本格的な業務自動化にはワークフロービルダーを使うとよいでしょう。
Q6. スマートフォン(モバイルアプリ)からもワークフローを作成できますか?
A. ワークフロービルダーはPCブラウザまたはデスクトップアプリでの利用を推奨しています。スマートフォンのSlackアプリからは、作成済みのワークフローを実行したり、フォームに回答したりすることはできますが、新しいワークフローの作成・編集はPC版での操作が必要です。
Q7. ワークフローをバックアップ・コピーできますか?
A. 現時点(2026年3月)では、ワークフローのエクスポート機能はありません。ただし、ワークフロービルダー内の「複製」機能を使えば、同じワークスペース内でワークフローをコピーできます。別のワークスペースに移行したい場合は、手動で再作成する必要があります。
まとめ
Slackワークフロービルダーは、ノーコードで業務を自動化できる強力なツールです。本記事で解説した内容をまとめます。
- ワークフロービルダーはプログラミング不要で、GUIだけで業務自動化が実現できる
- 無料プランでも基本機能は使えるが、外部連携や無制限実行にはProプラン以上が必要
- トリガー(スケジュール・チャンネル参加・絵文字リアクションなど)で「いつ動くか」を設定する
- ステップ(メッセージ送信・フォーム送信など)で「何をするか」を設定する
- 変数を活用すれば、日付や実行者名などを動的に挿入できる
- 朝礼リマインダー・申請フォーム・歓迎メッセージ・承認フローなど、さまざまな業務に使える
まずは小さな業務から自動化を始めてみましょう。「毎朝送っている定型メッセージ」や「入社者への案内メール」など、繰り返しやっている作業を1つでもワークフロー化するだけで、チームの生産性が大きく向上します。
Slackワークフロービルダーを活用して、チームの時間とエネルギーを、より創造的な業務に集中させてください。
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