※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています
Macのトラックパッドは「ナチュラルスクロール」でiPhoneと同じ感覚で使いたいけれど、外付けマウスは逆方向にしたい——そう思ったことはありませんか?
実はmacOSの標準設定では、トラックパッドとマウスのスクロール方向を個別に設定することができません。どちらかを変更すると、もう一方も同じ方向になってしまうという仕様です。これはAppleの設計上の制約であり、macOS 15 Sequoiaや今後のmacOS 26(仮称)でも同様の問題が続いています。
このガイドでは、この問題の原因から具体的な解決方法まで、初心者の方でもわかるように丁寧に解説します。Scroll ReverserやKarabiner-Elementsなどのサードパーティアプリを使って、マウスとトラックパッドのスクロール方向を個別に設定する方法を中心にご紹介します。

- macOSのナチュラルスクロールとは何か、なぜ設定が共通なのか
- トラックパッドとマウスのスクロールを個別に設定する方法
- Scroll Reverserの導入・設定手順(詳細ステップ)
- Karabiner-Elementsでの設定方法
- システム設定がリセットされる問題の対処法
- macOS 26での設定場所と注意点
ナチュラルスクロールとは?macOSの仕様を理解しよう
まず「ナチュラルスクロール」とは何かを確認しましょう。
macOS Lion(10.7)以降、Appleはトラックパッドのスクロール方向をiPhoneやiPadと同じ「コンテンツを指でつかんで動かす」感覚に変更しました。これが「ナチュラルスクロール」です。
| 設定 | 指を上に動かすと | 感覚 |
|---|---|---|
| ナチュラルスクロール(ON) | 画面が上に動く(コンテンツが上へ) | iPhone・iPadと同じ |
| ナチュラルスクロール(OFF) | 画面が下に動く(コンテンツが下へ) | 昔ながらのマウス操作に近い |
トラックパッドを主に使う方はナチュラルスクロールに慣れている一方、外付けマウスのホイール操作では逆の方向(ホイールを奥に回したら上に進む)が自然に感じる方が多いです。これが問題の根源です。
なぜトラックパッドとマウスを個別設定できないのか
macOSでは「スクロール方向:ナチュラル」の設定はシステム全体に一括適用されます。システム設定の「トラックパッド」と「マウス」の両方に同じ設定が表示されますが、どちらを変更してももう一方に反映されてしまいます。
これはAppleが「一貫したユーザー体験」を重視するために採った設計ですが、多くのユーザーが「マウスだけ逆にしたい」と感じているのも事実です。長年にわたって要望が出されていますが、2026年時点でも標準機能としては実装されていません。
macOS 26・macOS Sequoiaでの設定場所を確認する
まず標準の設定場所を確認しておきましょう。設定を変更しても反映されない場合の基本的な確認事項です。
トラックパッドのスクロール設定
- Appleメニュー()→「システム設定」を開く
- 左サイドバーから「トラックパッド」を選択
- 「スクロールとズーム」タブをクリック
- 「スクロールの方向:ナチュラル」のトグルを確認
マウスのスクロール設定
- システム設定 →「マウス」を選択
- 「スクロールの方向:ナチュラル」のトグルを確認
どちらを変更しても、もう一方が同時に変わることが確認できるはずです。これがmacOSの仕様です。

【最も効果的】Scroll Reverserでマウスとトラックパッドを個別設定する
macOSでマウスとトラックパッドのスクロール方向を個別に設定する最も一般的で効果的な方法が、Scroll Reverserというフリーウェアの使用です。多くのMacユーザーに長年愛用されている定番ツールです。
Scroll Reverserとは
Scroll Reverserは、ポールの開発者Nikf氏が提供する無料のmacOSユーティリティです。トラックパッド・マウスのスクロール方向を個別に制御できるだけでなく、水平スクロールの方向も別々に設定できます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| トラックパッド個別設定 | トラックパッドのみスクロール方向を反転 |
| マウス個別設定 | 外付けマウスのみスクロール方向を反転 |
| 水平スクロール制御 | 左右方向のスクロールも個別に制御可能 |
| ログイン時自動起動 | Mac起動時に自動で有効化 |
| 料金 | 完全無料(寄付歓迎) |
Scroll Reverserのインストール手順
ステップ1: 公式サイトからダウンロード
ブラウザで https://pilotmoon.com/scrollreverser/ にアクセスし、「Download」ボタンをクリックしてzipファイルをダウンロードします。
ステップ2: アプリを展開してApplicationsフォルダへ
ダウンロードしたzipファイルをダブルクリックして展開します。展開されたScroll Reverser.appを「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップします。
ステップ3: 初回起動と権限の許可
Scroll Reverser.appをダブルクリックして起動します。「開発元が未確認のため開けません」というメッセージが出る場合は、Controlキーを押しながらクリック→「開く」を選択します。
ステップ4: アクセシビリティ権限の付与
Scroll Reverserはスクロールを制御するためにアクセシビリティ権限が必要です。
- 起動後にアクセシビリティ権限の要求ダイアログが表示される
- 「システム設定を開く」をクリック
- 「プライバシーとセキュリティ」→「アクセシビリティ」を開く
- 「Scroll Reverser」を見つけてトグルをONにする
- パスワードを入力して確認
Scroll Reverserの設定方法(マウスだけ逆にする)
メニューバーのScroll Reverserアイコンをクリックして設定画面を開きます。
推奨設定(トラックパッド=ナチュラル、マウス=逆):
- 「スクロールを反転する」(Enable Scroll Reverser)をONにする
- 「トラックパッドでスクロールを反転する」をOFFにする
- 「マウスでスクロールを反転する」をONにする
- 必要に応じて「水平スクロールを反転する」も設定
この設定の意味:
macOSのシステム設定でナチュラルスクロールをONにした状態で、Scroll Reverserが「マウスのスクロールだけをさらに反転」することで、実質的に「トラックパッド=ナチュラル、マウス=従来の方向」という状態になります。
ログイン時に自動起動する設定
Scroll Reverserの設定画面で「ログイン時に起動する」(Start at Login)をONにすると、Mac再起動後も自動で有効になります。これをONにしておかないと、再起動のたびに手動で起動する必要があります。
Karabiner-Elementsを使った方法
Karabiner-Elementsは、キーボードやマウスの入力をカスタマイズできる高機能な無料ツールです。スクロール方向の制御にも対応しています。すでにKarabiner-Elementsを使っている方はこちらが便利です。
Karabiner-Elementsの設定手順
ステップ1: Karabiner-Elementsのインストール
https://karabiner-elements.pqrs.org/ から最新版をダウンロードしてインストールします。
ステップ2: Complex Modificationsを開く
- Karabiner-Elementsを起動
- 「Complex Modifications」タブを選択
- 「Add rule」をクリック
ステップ3: スクロール反転ルールを追加
「Import more rules from Internet」をクリックし、「scroll」で検索するとマウスのスクロール方向を反転するルールが見つかります。「Reverse scroll direction for mouse (not trackpad)」などのルールをインポートして有効化します。
ただし、Karabiner-Elementsの設定は複雑になりやすいため、スクロール方向の個別設定だけが目的であればScroll Reverserの方が手軽です。
システム設定がリセットされる・保存されない問題の対処法
「スクロール方向を変えたのに、再起動後に元に戻っている」「設定が保存されない」という問題が報告されています。以下の手順で対処しましょう。

原因1: 設定ファイルの破損
macOSのトラックパッド・マウスの設定は ~/Library/Preferences/ 内のplistファイルに保存されています。このファイルが破損している場合、設定が正しく保存されないことがあります。
対処手順:
- Finderを開き、メニューバーの「移動」→「フォルダへ移動」を選択
~/Library/Preferences/と入力してEnter- 以下のファイルを探してゴミ箱に移動する(削除ではなくゴミ箱へ):
com.apple.AppleMultitouchTrackpad.plistcom.apple.driver.AppleBluetoothMultitouch.trackpad.plistcom.apple.driver.AppleBluetoothMultitouch.mouse.plistcom.apple.preference.trackpad.plist
- Macを再起動する(起動時に設定ファイルが自動で再作成される)
- システム設定でスクロール方向を再設定する
原因2: MDM(デバイス管理)による制限
会社や学校から支給されたMacの場合、MDM(モバイルデバイス管理)によってシステム設定の変更が制限されていることがあります。この場合、管理者に問い合わせる必要があります。
原因3: Scroll Reverserなどのアプリが競合している
Scroll Reverserと他のスクロール制御アプリが同時に動いていると、設定が競合してリセットされたように見えることがあります。類似アプリは1つだけ使うようにしましょう。
原因4: macOSのバグ(バージョン固有の問題)
特定のmacOSバージョンでスクロール設定が保存されないバグが報告されることがあります。
対処法:
- 「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で最新のmacOSアップデートを適用する
- SMCリセット(Intel Mac)またはNVRAMリセットを試みる
NVRAMリセット手順(Intel Mac):
- Macをシャットダウンする
- 電源ボタンを押してすぐに Option + Command + P + R を同時押し
- Appleロゴが2回表示されるまで(約20秒)キーを押し続ける
- キーを離してMacが起動するのを待つ
Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4)の場合:
Apple SiliconではSMCリセット・NVRAMリセットの操作が不要です。システム設定→「一般」→「転送またはリセット」→「MacをリセットMac」で設定のリセットが可能ですが、データは消えませんのでご安心ください。
外付けマウス接続時のみ逆方向にする(よりスマートな運用)
Scroll Reverserの設定で、外付けマウスが接続されている場合のみ自動的にスクロール方向が切り替わるように設定できます。ただしScroll Reverser自体はこの自動切替機能を標準では持っていないため、以下の工夫が必要です。
方法1: Scroll Reverserを常時ONにして使う(推奨)
最も簡単な方法は、Scroll Reverserを常に起動状態にしておくことです。
- macOSシステム設定でナチュラルスクロール:ON
- Scroll Reverserで「マウスのスクロールを反転」:ON
- Scroll Reverserで「トラックパッドのスクロールを反転」:OFF
この状態では、マウスを接続していないときはトラックパッドがナチュラルスクロールのまま、マウスを接続すると自動的に逆方向で動作します(Scroll Reverserがマウス入力のみを検知して反転するため)。
方法2: BetterTouchToolを活用する
BetterTouchToolは有料(買い切り約45ドル)ですが、より高度なカスタマイズが可能です。デバイスの接続・切断を検知してスクロール設定を自動切替するスクリプトを設定できます。すでにBetterTouchToolを使っている方にはこちらが便利です。
macOS 26での変更点と注意事項
macOS 26(2026年秋リリース予定)では、システム設定のUIが一部変更される可能性があります。ただし、トラックパッドとマウスのスクロール設定が個別化される公式情報は2026年4月時点では確認されていません。
macOS 26での設定場所の予想:
| 項目 | 場所 | 備考 |
|---|---|---|
| トラックパッドのスクロール | システム設定→トラックパッド | 変更なしの見込み |
| マウスのスクロール | システム設定→マウス | 変更なしの見込み |
| 個別設定 | 非対応(サードパーティ必要) | Scroll Reverser推奨 |
新しいmacOSにアップデートした際にScroll Reverserが動作しなくなった場合は、公式サイトで最新版が公開されているか確認してください。
トラブルシューティング:よくある問題と解決策
問題1: Scroll Reverserをインストールしたが効果がない
確認事項:
- アクセシビリティ権限が付与されているか(システム設定→プライバシーとセキュリティ→アクセシビリティ)
- 「スクロールを反転する」のメインスイッチがONになっているか
- macOSとScroll Reverserのバージョンが対応しているか(公式サイトで確認)
対処法:
- アクセシビリティの権限リストからScroll Reverserを削除し、再度追加する
- Scroll Reverserを終了して再起動する
- Macを再起動してから再度試す
問題2: 再起動後にScroll Reverserが起動しない
対処法:
- Scroll Reverserを起動してメニューバーアイコンをクリック
- 「ログイン時に起動する」をONにする
- システム設定→「一般」→「ログイン項目」にScroll Reverserが追加されているか確認
問題3: 特定のアプリでスクロールが効かない
一部のアプリ(特にゲームやAdobe製品など)では、独自のスクロール処理を行うためScroll Reverserが干渉しないことがあります。この場合はアプリ側の設定を確認しましょう。
問題4: トラックパッドのジェスチャーに影響が出る
Scroll Reverserの設定で「トラックパッドを反転」をOFFにしているにもかかわらず、2本指スワイプによる「戻る/進む」の方向が変わってしまう場合は、以下を確認します。
- Scroll Reverserの詳細設定で「スワイプジェスチャーを反転する」がONになっていないか確認
- 必要に応じてスワイプ方向の設定を個別に調整する
問題5: Scroll ReverserがmacOS 26で動作しない
新しいmacOSでセキュリティポリシーが強化されることがあります。
- 公式サイト(pilotmoon.com)で新バージョンが公開されているか確認
- 代替として、Karabiner-Elementsの最新版を試す
- Apple公式フォーラムでmacOS 26対応情報を確認する
設定の組み合わせ早見表
状況別のおすすめ設定をまとめました。
| やりたいこと | macOS設定 | Scroll Reverser設定 |
|---|---|---|
| トラックパッド=ナチュラル、マウス=従来方向 | ナチュラル:ON | マウス反転:ON、トラックパッド反転:OFF |
| トラックパッド=従来方向、マウス=ナチュラル | ナチュラル:OFF | マウス反転:ON、トラックパッド反転:OFF |
| 両方ナチュラル | ナチュラル:ON | Scroll Reverser不要 |
| 両方従来方向 | ナチュラル:OFF | Scroll Reverser不要 |
まとめ
Macのスクロール方向設定(ナチュラル/逆)の問題について、原因と解決策をまとめました。
- macOSの仕様上、トラックパッドとマウスのスクロール方向は個別設定不可(標準機能では)
- Scroll Reverserを使えば、マウスとトラックパッドを個別に設定できる(無料・定番ツール)
- 設定がリセットされる場合は、設定ファイルの削除または再作成で解決することが多い
- macOS 26でも同様の仕様が続く見込みで、サードパーティツールが引き続き有効
Scroll Reverserは無料でシンプルに使えるため、まずこのツールを試してみることを強くおすすめします。設定は5分もあれば完了し、多くのユーザーがこれで解決しています。
この記事に関連するおすすめ商品
Apple Magic Trackpad
約17,800円〜
Macとの親和性が高いApple純正トラックパッド。ナチュラルスクロールを最大限活かせる
Logicool MX Master 3S for Mac
約15,000円〜
Mac専用設計の高機能マウス。MagSpeed電磁気スクロールホイールで快適操作
Apple Magic Mouse
約10,800円〜
Apple純正マウス。表面全体がタッチ対応でスワイプジェスチャーにも対応
※ 価格は変動します。最新価格はリンク先でご確認ください
よくある質問(FAQ)
Q1. Scroll Reverserは無料で使えますか?
はい、Scroll Reverserは完全無料で使用できます。公式サイト(pilotmoon.com/scrollreverser/)からダウンロードできます。開発者への寄付は任意です。
Q2. Scroll ReverserをインストールするとMacが遅くなりますか?
ほぼ影響はありません。Scroll Reverserは非常に軽量なユーティリティで、CPU使用率はほぼ0%です。メモリ使用量も数十MB程度で、通常の使用では気にならないレベルです。
Q3. macOS Sequoiaでも使えますか?
はい、macOS 15 Sequoiaに対応したScroll Reverserが公式サイトで提供されています。新しいmacOSがリリースされるたびに対応版が更新されています。使用前に公式サイトで最新バージョンを確認することをおすすめします。
Q4. Karabiner-ElementsとScroll Reverserを同時に使えますか?
基本的に同時使用は推奨しません。両方がスクロール方向を制御しようとすると競合が起き、予期せぬ動作になる可能性があります。スクロール方向の個別設定が目的であれば、Scroll Reverserだけを使う方が安全です。
Q5. Apple Magic Mouseでも効果がありますか?
はい、Apple Magic Mouseも外付けマウスとして認識されるため、Scroll Reverserで反転設定の対象になります。Magic Mouseの場合、表面のスワイプジェスチャーも影響を受ける場合があるため、設定後に動作確認をしてください。
Q6. macOSをアップデートしたらScroll Reverserが使えなくなりました。どうすればいいですか?
macOSのメジャーアップデート後は、アクセシビリティ権限が削除されることがあります。システム設定→「プライバシーとセキュリティ」→「アクセシビリティ」でScroll Reverserのトグルを確認し、OFFになっていれば再度ONにしてください。それでも動作しない場合は公式サイトで最新版を確認します。
Q7. トラックパッドとマウス両方を従来の方向(非ナチュラル)にする場合も、Scroll Reverserが必要ですか?
不要です。システム設定でナチュラルスクロールをOFFにするだけで、トラックパッドもマウスも従来の方向になります。Scroll Reverserは「デバイスごとに異なる方向を設定したい」場合のみ必要です。
Q8. iPhoneをMacに接続するとスクロール設定が変わることがありますか?
iPhone自体を接続することでスクロール設定が変わることはありません。ただし、Sidecarを使ってiPadをMacのサブディスプレイとして使う場合、Apple Pencilのスクロール方向に影響が出ることがあります。この場合はScroll Reverserの設定を確認してください。
Q9. システム設定のスクロール方向がグレーアウトして変更できません。
会社や学校支給のMacでMDM(モバイルデバイス管理)が設定されている場合、システム設定の変更がロックされていることがあります。IT管理者に連絡して制限の解除または設定変更を依頼してください。個人のMacの場合は、管理者権限でログインしているか確認してください。
Q10. Scroll Reverserのアンインストール方法は?
アンインストールは以下の手順で行います。①Scroll Reverserを終了する。②「アプリケーション」フォルダからScroll Reverser.appをゴミ箱に移動する。③必要に応じて ~/Library/Preferences/ 内の com.pilotmoon.scroll-reverser.plist を削除する。アンインストール後はmacOSのシステム設定のみが有効になります。
minto.tech スマホ(Android/iPhone)・PC(Mac/Windows)の便利情報をお届け! 月間アクセス160万PV!スマートフォン、タブレット、パソコン、地デジに関する素朴な疑問や、困ったこと、ノウハウ、コツなどが満載のお助け記事サイトはこちら!