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「Macのメールアプリが突然起動しなくなった」「アイコンをクリックしても何も起きない」「起動途中でクラッシュする」——こうした状況に陥って困っていませんか?
MacのメールApp(Mail.app)は多くのユーザーが日常的に使う重要なツールです。それだけに、突然使えなくなると業務や連絡に大きな支障が出ます。
この記事では、MacのメールAppが起動しない・開けない原因を網羅的に解説し、初心者でも実践できる順番で対処法を紹介します。ほとんどのケースはこの記事の手順で解決できます。
この記事でわかること
- MacのメールAppが起動しない・開けない主な原因
- 強制終了・再起動から始まる基本対処法
- メールデータベースの再構築手順
- 環境設定ファイルを削除してリセットする方法
- セーフモードでの確認・切り分け方法
- GmailなどのアカウントをMailに再設定する方法
- それでも解決しない場合の最終手段
MacのメールAppが起動しない主な原因
メールAppが起動しない原因はさまざまです。まずは原因を大まかに把握しておきましょう。
| 原因カテゴリ | 具体的な内容 | 発生頻度 |
|---|---|---|
| メールデータベースの破損 | 索引ファイルやキャッシュが壊れている | 高い |
| 環境設定ファイルの破損 | com.apple.mail.plistが壊れている | 高い |
| macOSアップデート後の不具合 | OSとMailの互換性問題 | 中程度 |
| メールアカウントの認証エラー | パスワード変更後に起動がループする | 中程度 |
| 大量のメールデータ | 数万通のメールでインデックスが肥大化 | 中程度 |
| ディスク容量不足 | 起動に必要なテンポラリ領域がない | 低め |
| Plugins・機能拡張の競合 | サードパーティのMailバンドルが原因 | 低め |
| iCloud Mailの同期エラー | iCloudとの通信が途絶えて起動不能 | 低め |
以下では、解決率が高い順に対処法を説明していきます。
【対処法1】強制終了してMailを再起動する
まず最初に試すべきは、Mailが裏側でフリーズしていないか確認し、完全に終了させてから再起動する方法です。
手順
- 画面左上の Appleメニュー()→「強制終了」をクリック
- 「メール」が一覧にあれば選択して「強制終了」ボタンをクリック
- もしくは
Command + Option + Escapeを同時押し - 強制終了ウィンドウで「Mail(応答なし)」を選択して終了
- 数秒待ってから、DockのMailアイコンをクリックして再起動
アクティビティモニタで確認する
- Finder → アプリケーション → ユーティリティ → 「アクティビティモニタ」を開く
- 検索欄に「Mail」と入力
- 「Mail」プロセスがあれば選択して「×」ボタンで強制終了
再起動後も起動しない場合は次の対処法へ進んでください。
【対処法2】Macを再起動する
シンプルですが、Macの再起動で解決するケースは非常に多いです。一時的なメモリ不足やシステムプロセスの詰まりがリセットされます。
手順
- 画面左上の Appleメニュー()→「再起動」をクリック
- 「再起動後にウィンドウを再度開く」のチェックは外す
- 再起動後、Mailを起動してみる
【対処法3】メールデータベースを再構築する
長期間使い続けると、Mailのデータベース(メッセージの索引情報)が肥大化・破損することがあります。データベースを再構築することで問題が解決するケースが非常に多いです。
Mailboxメニューから再構築する方法
- なんとかMailを起動できる場合は、メニューバーの「メールボックス」→「再構築」をクリック
- メールボックスを選択した状態で再構築を実行
- メールの量によっては数分〜数十分かかります
Mailが起動できない場合の再構築方法(ターミナル使用)
Mailが全く起動できない場合は、ターミナルを使ってデータベースファイルを直接操作します。
- Finder → アプリケーション → ユーティリティ → 「ターミナル」を開く
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す:
cd ~/Library/Mail/V10/MailData
ls ~/Library/Mail/ を実行してバージョンを確認してください。
- 索引ファイルを削除してMailに再生成させます:
ls -la ~/Library/Mail/V10/MailData/
以下のファイルが存在する場合、それらをバックアップしてから削除します:
Envelope IndexEnvelope Index-shmEnvelope Index-wal
# バックアップを作成してから削除
cp "Envelope Index" "Envelope Index.bak"
rm "Envelope Index" "Envelope Index-shm" "Envelope Index-wal"
- ターミナルを閉じてMailを再起動する
- Mailが自動的に索引を再構築します(メールの量によって時間がかかります)
【対処法4】環境設定ファイルを削除する
Mailの設定ファイル(.plist)が破損していると、起動時にクラッシュします。設定ファイルを削除してMailの設定を初期化することで解決できます。
手順
- Finderを開き、メニューバーの「移動」→「フォルダへ移動」をクリック(または
Command + Shift + G) - 以下のパスを入力してEnter:
~/Library/Preferences/
- 以下のファイルを探してデスクトップなど別の場所に移動(バックアップ):
com.apple.mail.plistcom.apple.mail.plist.lockfile(存在する場合)
- ファイルを移動したらMailを起動する
- Mailが新しい設定ファイルを自動作成して起動するか確認
コンテナファイルの確認(macOS Big Sur以降)
macOS Big Sur(11)以降では、Mailの設定がコンテナ内に保存される場合があります。
~/Library/Containers/com.apple.mail/Data/Library/Preferences/
このフォルダ内の com.apple.mail.plist も同様にバックアップして削除してみてください。
【対処法5】macOSをアップデートする
macOSのバグやMailとの互換性問題が原因で起動しないケースがあります。特にmacOSのメジャーアップデート直後は一時的な不具合が発生しやすく、マイナーアップデートで修正されることが多いです。
手順
- Appleメニュー()→「システム設定」(またはシステム環境設定)→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開く
- アップデートが利用可能な場合は「今すぐアップデート」をクリック
- アップデート後、Mailを再起動してみる
【対処法6】セーフモードで起動して確認する
セーフモードで起動すると、サードパーティのカーネル拡張機能やログインアイテムを無効化した状態でmacOSが起動します。セーフモードでMailが起動する場合、問題の原因はサードパーティソフトウェアにある可能性が高いです。
Intelプロセッサ(Intel Mac)の場合
- Macをシャットダウンする
- 電源ボタンを押し、すぐに
Shiftキーを押し続ける - ログイン画面が表示されたら
Shiftキーを離す - ログイン後、画面右上に「セーフブート」と表示されていればセーフモード成功
- Mailを起動して動作確認
Apple Siliconプロセッサ(M1/M2/M3/M4 Mac)の場合
- Macをシャットダウンする
- 電源ボタンを押し続け、「起動オプションを読み込み中」が表示されるまで待つ
- 起動ディスクを選択し、
Shiftキーを押しながら「セーフモードで続ける」をクリック - ログイン後、Mailを起動して動作確認
セーフモードで起動した場合の確認ポイント
| 確認結果 | 原因の絞り込み | 次の対処 |
|---|---|---|
| セーフモードで起動できた | サードパーティソフトが原因 | ログインアイテムを無効化して原因を特定 |
| セーフモードでも起動できない | Mail自体またはmacOSの問題 | データベース再構築・環境設定削除を再試行 |
ログインアイテムを確認する方法
- システム設定(またはシステム環境設定)→「一般」→「ログイン項目と機能拡張」を開く
- 不要または不審なアプリをリストから削除
- 通常モードで再起動してMailを確認
【対処法7】Mailのプラグイン(バンドル)を無効化する
過去にインストールしたMailのプラグイン(バンドル)がmacOSのアップデートと非互換になり、起動できなくなることがあります。
手順
- Finderで以下のフォルダを開く:
~/Library/Mail/Bundles/
- フォルダ内に .mailbundle ファイルがある場合、それらをすべてデスクトップなどに移動(バックアップ)
- Mailを再起動して確認
また、以下のフォルダも確認します:
/Library/Mail/Bundles/
【対処法8】ディスクの空き容量を確認・確保する
Macのディスクが満杯に近い状態だと、Mailの起動に必要なテンポラリファイルが作成できずクラッシュすることがあります。
空き容量の確認方法
- Appleメニュー()→「このMacについて」をクリック
- 「ストレージ」タブを開く
- 空き容量が10GB以下の場合は容量確保を検討する
簡単に容量を確保する方法
- ダウンロードフォルダの不要ファイルを削除
- ゴミ箱を空にする
- Spotlight検索で大きなファイルを探して整理(
Command + Space→ 「ファイルサイズ:1GB」などで検索) - 「このMacについて」→「ストレージ」→「管理」から「書類」→「サイズが大きいファイル」で整理
【対処法9】GmailなどのメールアカウントをMailに再設定する
メールアカウントの認証情報(パスワードやOAuth)が失効・破損していて、起動時にMailがループしてクラッシュするケースがあります。アカウントを一度削除して再登録することで解決することがあります。
アカウントの確認と削除
- Mailが何とか開ける場合:メニューバー「Mail」→「設定」(または環境設定)→「アカウント」タブ
- 問題のあるアカウントを選択して「−」ボタンで削除
- Mailを再起動してから再度アカウントを追加
Mailが起動できない場合は、システム設定からアカウントを管理できます:
- システム設定(またはシステム環境設定)→「インターネットアカウント」を開く
- 問題のアカウント(Gmail、iCloudなど)を選択
- 「削除」してからMailを再起動し、再度アカウントを追加する
各サービスのアカウント再設定方法
| メールサービス | 追加方法 | 注意事項 |
|---|---|---|
| Gmail | インターネットアカウント → Google | 2段階認証が有効な場合はアプリパスワードが必要な場合あり |
| iCloud Mail | インターネットアカウント → iCloud | Apple IDでサインインが必要 |
| Outlook / Microsoft 365 | インターネットアカウント → Microsoft Exchange | Exchange設定またはIMAPで追加 |
| Yahoo!メール | Mail設定 → アカウント追加 → Yahoo | アプリパスワードの発行が必要な場合あり |
| その他IMAP/POP | Mail設定 → アカウント追加 → その他のメールアカウント | IMAPサーバー設定を事前に確認 |
Gmailアプリパスワードの設定方法
Gmailで2段階認証を使っている場合、通常のパスワードではMailに接続できないことがあります。アプリパスワードを発行してください。
- Googleアカウント管理ページ(myaccount.google.com)にアクセス
- 「セキュリティ」→「アプリパスワード」を選択
- アプリ:「メール」、デバイス:「Mac」を選択して生成
- 表示された16桁のパスワードをMailの設定に入力
【対処法10】Mailを削除して再インストールする(最終手段)
上記の方法でどうしても解決しない場合、Mailアプリ関連のファイルをすべて削除して再インストールする方法があります。
Mail関連ファイルの完全削除手順
- Mailを強制終了する
- 以下のフォルダとファイルをゴミ箱に移動(削除前にバックアップ推奨):
~/Library/Mail/(メールデータすべて)~/Library/Preferences/com.apple.mail.plist~/Library/Containers/com.apple.mail/
- Macを再起動する
- Mailを起動すると初期状態で起動する
- メールアカウントを再設定する(IMAPの場合、メールはサーバーから再ダウンロードされる)
Time Machineのバックアップを取る方法
定期的にバックアップを取っておくことで、メールデータの消失を防げます。外付けHDD/SSDがあると便利です。
バックアップ用の外付けSSDとしては、Samsung T7 ポータブルSSD(Amazon)が人気で、Time Machineとの相性も良いです。
それでも解決しない場合:Appleサポートへ相談
上記の方法をすべて試しても解決しない場合は、ハードウェアまたはmacOSの深刻な問題が考えられます。
- Appleサポート:https://support.apple.com/ja-jp
- Apple Store(Genius Bar)での診断を予約する
- macOSの再インストール(データを保持したまま)を検討する
macOSを再インストールする方法(データ保持)
- Macを再起動し、リカバリーモードで起動:
- Intel Mac:再起動中に
Command + Rを押し続ける - Apple Silicon:電源ボタンを押し続けてオプション画面から「macOSを再インストール」
- Intel Mac:再起動中に
- 「macOSを再インストール」を選択
- ユーザーデータは保持されたままOSのみ上書き再インストールされる
よくある質問(FAQ)
Q1. Mailが起動中にずっとビーチボール(虹色のカーソル)が回り続けます。
A. メールデータベースの読み込みに時間がかかっている可能性があります。10〜15分程度待っても解消しない場合は、強制終了してデータベースの再構築(対処法3)を試してください。特にメール数が数万件を超えている場合に起きやすい現象です。
Q2. macOSをアップデートしたらMailが起動しなくなりました。
A. よくある現象です。まず対処法1〜4(強制終了・再起動・データベース再構築・環境設定削除)を順番に試してください。macOSのバグが原因の場合は次のマイナーアップデートで修正されることが多いです。
Q3. MailのデータベースのEnvelope Indexファイルを削除してもいいですか?
A. はい、このファイルはメールの索引情報であり、削除してもメール本文は失われません。Mailを再起動すると自動的に再作成されます。ただし、再構築には大量のメールがある場合数十分かかることがあります。
Q4. メールアカウントを削除してしまったらメールは消えますか?
A. IMAPアカウント(Gmail、iCloudなど)の場合、メールはサーバーに保存されているため、アカウントを削除してもサーバー上のメールは消えません。再度アカウントを追加すると自動でダウンロードされます。ただしPOP3アカウントで「サーバーからメールを削除」設定にしている場合は注意が必要です。
Q5. セーフモードでMailが起動できました。何が原因でしたか?
A. サードパーティのソフトウェア(セキュリティソフト、Mailバンドル、ログインアイテムなど)が原因の可能性が高いです。ログインアイテムを一つずつ無効化して原因を特定してください(システム設定→一般→ログイン項目)。
Q6. MailのプラグインであるGPGMailが原因でした。どうすればいいですか?
A. GPGMailはmacOSのバージョンに厳密に対応したバージョンを使う必要があります。GPG Suite(gpgtools.org)の公式サイトで最新版を確認し、現在のmacOSに対応したバージョンをインストールしてください。
Q7. Mailのデータをすべてバックアップする方法を教えてください。
A. Time Machineが最も簡単な方法です。Time Machineを有効にしておけば、~/Library/Mail/ フォルダを含むすべてのデータが自動でバックアップされます。また、Mail自体のエクスポート機能(メールボックス → エクスポート)を使って手動でバックアップすることもできます。
Q8. Macを初期化(消去)しないとMailが直らないでしょうか?
A. ほとんどのケースで初期化は不要です。まずこの記事で紹介した方法(データベース再構築・環境設定削除・macOS再インストール)を試してください。それでも解決しない場合のみ、Apple Storeで診断を受けるか、バックアップを取った上で初期化を検討してください。
対処法まとめ・チェックリスト
| 手順 | 対処法 | 難易度 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 1 | 強制終了・再起動 | 簡単 | 高い |
| 2 | Macを再起動 | 簡単 | 高い |
| 3 | データベース再構築 | 中程度 | 非常に高い |
| 4 | 環境設定ファイル削除 | 中程度 | 高い |
| 5 | macOSアップデート | 簡単 | 中程度 |
| 6 | セーフモードで確認 | 中程度 | 中程度(原因特定) |
| 7 | Mailプラグイン無効化 | 中程度 | 高い(該当者のみ) |
| 8 | ディスク容量確保 | 簡単 | 低〜中程度 |
| 9 | メールアカウント再設定 | 中程度 | 高い |
| 10 | Mail完全削除・再インストール | 難しい | 非常に高い |
まとめ
MacのメールApp(Mail.app)が起動しない・開けない問題は、多くの場合以下の方法で解決できます。
- まず試す:強制終了 → Mac再起動
- 次に試す:データベースの再構築(Envelope Indexの削除)
- それでも改善しない:環境設定ファイル(.plist)の削除
- 原因を切り分けたい:セーフモードで起動して確認
- 最終手段:Mail関連ファイルをすべて削除して再インストール
データベースの再構築と環境設定ファイルの削除で、8割以上のケースは解決します。手順に沿って丁寧に試してみてください。
万が一データを失いたくない場合は、Time MachineやSSDを使った定期バックアップを習慣にしておくと安心です。
それでも解決しない場合は、Apple公式サポート(https://support.apple.com/ja-jp)や最寄りのApple StoreのGenius Barに相談することをおすすめします。
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