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オンラインアーカイブ(Online Archive)

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Office・Microsoft

読みおんらいんあーかいぶ
英語Online Archive

ひとことでいうと

Microsoft Exchange Online(Outlook)に搭載されている拡張メールボックス機能。プライマリメールボックスとは別に最大100GBの追加保管領域を提供し、過去メールを自動的にクラウド上にアーカイブできる。Microsoft 365のE3/E5プラン以上で利用可能。

詳しい解説

オンラインアーカイブ(Online Archive)とは、Microsoft Exchange OnlineおよびOutlookに搭載されているクラウド型の拡張メールボックス機能で、プライマリメールボックスとは別に追加の保管領域を提供する仕組みです。In-Place Archive(インプレースアーカイブ)とも呼ばれます。

## 構造
ユーザーには「プライマリメールボックス」と「アーカイブメールボックス」の2つが提供され、Outlookのフォルダー一覧では別ノードとして並列に表示されます。プライマリは日常業務で使う受信トレイ・送信済みアイテムなどが格納される領域で、アーカイブは過去のメールを長期保管する領域として機能します。両者はExchange Online上に存在しますが、ストレージ容量とアクセス頻度の想定が異なります。

## ライセンス要件
オンラインアーカイブの利用には特定のMicrosoft 365ライセンスが必要です。

– Microsoft 365 Business Premium:50GB
– Microsoft 365 E3 / Office 365 E3:100GB(自動拡張アーカイブ対応)
– Microsoft 365 E5 / Office 365 E5:100GB(自動拡張アーカイブ対応・1.5TBまで拡張可)
– Exchange Online Plan 2:100GB
– Exchange Online Archiving(アドオン):100GB

Microsoft 365 Business Basic / Standard、Exchange Online Plan 1単体ではオンラインアーカイブは利用できないため、別途Exchange Online Archivingライセンスを追加購入する必要があります。

## 設定方法
管理者がMicrosoft 365管理センターまたはExchange管理センターから対象ユーザーのアーカイブメールボックスを有効化します。手順は次のとおりです。①Exchange管理センター → 受信者 → メールボックス → 対象ユーザーを選択。②「その他」→「アーカイブを有効にする」を選択。③数分〜数十分でアーカイブメールボックスがプロビジョニングされ、Outlook上に「Online Archive – メールアドレス」というノードが表示される。

PowerShellでの一括有効化も可能で、Enable-Mailbox -Archive コマンドにより複数ユーザーを同時にアーカイブ対応にできます。

## Retention Policy(保持ポリシー)
オンラインアーカイブの真価はRetention Policy(保持ポリシー)と組み合わせた自動アーカイブにあります。デフォルトでは「Default MRM Policy」が適用されており、2年以上経過したアイテムが自動的にプライマリからアーカイブメールボックスへ移動します。

管理者は独自のRetention Tag(保持タグ)を作成し、フォルダー単位・アイテム単位で保管期間とアーカイブ先を制御できます。例えば「受信トレイは1年でアーカイブ、送信済みは3年で削除」といったきめ細かい運用が可能です。

## In-Place Archive と In-Place Hold
In-Place Archiveは前述のアーカイブメールボックス機能、In-Place Hold(インプレースホールド)はメールを削除されないよう保護する法的保持機能です。両者は別概念ですが、訴訟ホールドやコンプライアンス要件で組み合わせて使われることが多く、混同されがちです。なお、In-Place HoldはMicrosoft 365 E3/E5またはExchange Online Plan 2が必要です。

## トラブル対処
よくある問題と対処法を以下にまとめます。

– アーカイブが表示されない:Outlook再起動、もしくはOutlook Web版での確認。クライアントのキャッシュ問題が多い。
– 移動が反映されない:MRMポリシーは1日1回のサイクルで実行されるため最大24時間待つ。
– 検索結果に出ない:アーカイブの検索は「すべてのメールボックス」を選択する必要がある。
– アーカイブ容量不足:自動拡張アーカイブ(Auto-Expanding Archive)を有効化(PowerShellのEnable-Mailbox -AutoExpandingArchiveコマンド)。
– ライセンス変更後にアーカイブが消える:30日間の猶予期間後にメールボックスが削除されるため、ライセンス変更前のバックアップが推奨される。

オンラインアーカイブはローカルPSTファイルとの違いとして、クラウド上に保管されるためデバイス変更時にもメールが失われない点、複数デバイスから同じアーカイブにアクセスできる点が大きな利点です。

具体的な場面

営業部のAさんはOutlookのプライマリメールボックス容量が50GBに達し、新規メール受信が止まりそうになっていました。情シスがExchange管理センターからAさんのオンラインアーカイブを有効化したところ、Outlook左ペインに「Online Archive – a.tanaka@example.com」というフォルダーが追加されました。その後、Default MRM Policyにより2年以上前のメールが自動的にアーカイブメールボックスへ移動し始め、24時間後にプライマリの空き容量が30GB以上回復しました。Aさんは過去メールをアーカイブから検索する際は「現在のメールボックス」ではなく「すべてのメールボックス」を指定することで、引き続き古いメールにアクセスできるようになりました。

別の呼び方

Online Archive
アーカイブメールボックス
In-Place Archive
インプレースアーカイブ
Exchange Online アーカイブ
Outlook アーカイブ

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